小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    遠未来の宇宙移民が描かれますが、何周かまわって19世紀のような雰囲気もある。SF的要素と、技術が失われている感じの世界観が面白い。

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    2019年03月16日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    10年に及ぶ大長編がついに完結。
    スパンが長く途中の記憶があやふやなところもあるけれど、10巻の怒涛な展開はさすがのものでした。
    満足のいく完結であり、また長年の愛読でもあったので寂しくもありました。

    2巻が始まりの物語であり、完成度が高く、単独でも十分楽しめるものでしたが、これを10巻・17冊の広大なストーリーに膨らませ、終結まで至らせた作者の技量には感服するしかありません。

    しばらくは感慨にふけて他のSF小説には手が出ないかな。

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    2019年03月13日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1

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    1巻の出来事をイサリ・サイドからの視点で書く8巻PART1。
    そして、あの日のメニーメニーシープへとたどり着く。

    長かったです。地球に冥王斑が発症した時から800年か。

    ラストに待っていた衝撃の事実。カヨの正体というか、所属にはショックが隠せない。
    ロボットでありながら、風変わりな行動や思考を披露する彼女には、一つのマスコットのような感覚を覚えていました。愛嬌のある隣人。
    その彼女が秘めていた目的。

    それがどうこの先物語動かしていくのやら。

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    2019年03月11日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    宿怨完結。
    太陽系全てを塗り潰した「救世群」の狂気。ひとりの少女が宿した想いが決定的な引き金になる。千茅が願ったものはちがうはずなのに。ミヒロの歪みが、世界の形を決めてゆく。

    「救世群」以外の人類が絶滅へ歩みを進めていく。
    恒星間艦艇のジニ号が避難船になるのかと思いきや、その希望も潰え。逃げ場所をなくした人類は、どうやって生き延びるのか。メニーメニーシープへどうしてたどり着いたのか。

    ここへ来てうっすらと見えてきた。
    メニーメニーシープは、小惑星セレス。
    突然出現した「咀嚼者」は、ジニ号が搭載していた冷凍睡眠装置で眠っていた2500年の彼ら。
    冷凍睡眠を維持するために電力が必要で、供給が断

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    2019年03月10日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2

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    500年の歳月が圧し固めた相互の意識は、埋まるはずもなかった。「救世群」側が想像していた以上に嫌悪と拒絶は根深く、そこから生まれた差別意識は強い。
    セレスでの秘密会議の醜悪さ。
    参加はさせますよ。させてあげますよ。

    曲がりなりにも安定していた世界が崩れてゆく「宿怨」PART2。メニーメニーシープでの「咀嚼者」への恐怖はここから生じたのか。

    宿した怨みが爆発した結果、また次なる怨みを誰かに宿す。
    この連鎖は止まらないか。どうやって状況が終わるのかわからん。

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    2019年03月03日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    「誰も見たことがないし、来たこともないところまで来た。そして、行ったことのないところまで行くんだ――」

    壮大な人類と非人類の物語の終わり。
    長い間この世界のお話を読んできたけど、情報量がとても多くて、もう1回、いや2回くらい読み返さないと何たるかを記すことは出来ない気持ち。
    人生のバイブルになり得る、ような気もするし、そうでない気もする。
    十二国記に匹敵する存在になるか、な?

    導きの星からこっちずっと小川一水のファンなので、上手いこと噛み砕いて、飲み込んで、消化したい。
    当時2chラ板大賞で導きの星をお勧めしてくれた人々には本当に感謝してる。

    現時点では、スーパーお仕事物SF作家爆発な2

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    2019年08月11日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    ネタバレ

    わあ〜 読み終わってしまった…
    最終章で胸がいっぱいになりました。
    私は自分を含めて、あまりヒトが好きでありませんが、ヒトはヒトで、これでいいんだな、すてきな存在だな、と毎巻読むたびにいつもそう思わせてくれるシリーズでした。
    まだまだ続きとか、本編の間を埋める話とか、あの人たちのその後とか…読みたい!

    1回読んだだけじゃまだまだ掴みきれていない部分もあるので、細かい部分とか、複雑な考察とか、個人的に好きな異星人達の描写とかをじっくりと読み込んで、頭の中で妄想映像化したいと思います♪

    とりあえず「樹恵にございます」を家の中で流行らせたい(笑)

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    2019年02月28日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    サブタイトルと裏に書かれたあらすじだけで
    色々と込み上げるものがありますが、
    読んで下さいとしか言いようがない。

    リアルタイムの読者の人もすごいし
    作者もすごい

    SFは、しばらく読まなくてもいいくらい
    良かった。

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    2019年02月27日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    最後の一冊を手にした時、まだ一文字も読んでいないのに、ただタイトルを目にしただけなのに、薄っすら鳥肌が立ち、少しだけ手が震えた。

    ある惑星に移住した人類が謎の疫病と謎の生物に出会い、謎多きまま第1巻が終わり、壮大な物語が始まったのが10年前とは。
    次巻では物語上の時間を大きくさかのぼり、そして次々と第1巻まで繋がる物語、歴史が紡がれ、その一つ一つをどんなに楽しみに胸躍らせながら読んできたことか。
    それもこの一冊で一つの大きな区切りを迎える、迎えてしまった。その寂しさと、この10年この物語を読者としてともに過ごした胸に迫る思い。

    正直、最終巻3作は人類を離れ、量的にも、スケールが色々大きく、

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    2019年02月28日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    ついに最終シリーズとなった天冥の標。その第一巻。
    3巻揃ってから読み始めようと思い、積んでいたのだけれど、
    ついに本当の最終刊であるPART3が発売され、
    入手したことを機に、読み始めた。

    そしてつい先ほど読み始めたのだけど、
    もうなんというか、すごい。
    ここまでのまとめと、新たな局面。
    長い間見守ってきたキャラたちが、ついに一堂に会した。

    ここからどういった形で展開していくのか。
    どういう形で終わりを迎えるのか。
    まさに「終わりの始まり」に相応しい、幕開けの一巻。

    これから先を読み進むのが楽しみで仕方ない!

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    2019年02月24日
  • 天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと

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    話が小気味よく進み、とうとう運命の3人が合流!
    話に影響する人物が揃い踏み、接触を始めたところ。
    最終目的や終結へ、おぼろげながら道筋が見えてきた感じかな。
    後編が読みたいーーー

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    2019年02月24日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    ついに完結。
    サブタイトルから、たぶんエピローグにはオバちゃんが出てくるだろう予想してはいたが、もう、ただただ感涙。
    オバちゃん、貴女が蒔いた種は1000年後にはとてつもなく大きく育ち、豊かに繁っているよ。

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    2019年02月24日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    ベンクトがバイオリン弾きに来るシーンが好き。表現したいことが伝わるのって嬉しいよなあ、ラバーズの境遇も相まってうるっときた

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    2019年02月21日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    ネタバレ

    天冥の標もついに完結。
    この巻も大切に読もうと思っていたけど、あっという間の一気読みでした。この物語を日本語でリアルタイムで読めて本当に幸せでした。

    読み終わった瞬間に「ついに終わってしまった」という感慨に包まれる反面「あれ、まだ終わってない物語もいくつかあるぞ」と思ってしまった。ちょうど、「ハイペリオンの没落」を読み終わった時と同じ感覚を受けたというか。

    後書きを読むとその謎が解けた気がした。これから、次の拡張時代が来るんだろうな、と。

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    2019年02月20日
  • 天冥の標 II 救世群

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    プラクティスの起源。
    ただ、1巻と2巻で同じ言葉で呼ばれる存在になっていった過程を知るには、物語はまだ語ってはくれないです。

    前半は冥王斑の脅威に、後半は千茅の決意と覚悟に圧倒される2巻。

    2010年代の地球と2803のメニーメニーシープを繋げていくのでしょう、この先は。

    物語の水面下で存在してゆくであろうダダー。狂言回しの彼?が活動を開始したのも、ここから。
    データの世界で存在し続ける彼が、全ての観察者になるのか。

    上がったテンションおさまらない。
    さて3巻だ。


    追記。
    千茅と圭伍、イサリとカドム。この二者の関係性が似ていると感じます。互いに惹かれ合うけれど、結ばれることはない二

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    2019年02月03日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    始まりの終わり完了。
    ただ、壮大な物語になりそうなので、メニーメニーシープの陥落は、転換点でしかないのだろうな、と感じます。

    ラストで語られたかつて存在した六つの勢力。
    「医師団(リエゾン・ドクター)」「宇宙軍(リカバラー)」「恋人(プロステイテュート)」「亡霊(ダダー)」「石工(メイスン)」「議会(スカウト)」。それらが抵抗した「救世軍(プラクティス)」。

    プラクティスの呼び名がとにかく気になる。羊飼いが「咀嚼者(フェロシアン)」であるイサリをそう呼んでいた。
    咀嚼者の異端であろうイサリを、人間と敵対する存在に救世軍と呼び名がつく理由は?

    覚醒したリリーたち「休息者(カルミアン)」はど

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    2019年02月03日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

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    これまでの各巻で
    「あとでどうつながっていくんだろう?」と思ってたヤツが
    大きな展開に向かって集まって
    吸い込まれるように一つの流れに合流していくし
    、これまでの人の想いが、今生きてる人を通して繋がる(アクリラなんか特に、読んでて今のアクリラではなく三巻の主人公と思い込んでることが多い、セアキも何人かと重なる)

    この先に何が待っているのか次でわかる。
    あのアレが物語の芯をついてたのね。

    もう「あー!」とか「うー」とか
    しか出てこない…

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    2019年01月30日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

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    この巻も前巻同様に中編で構成されているけど、前巻とはうって変わって時間軸に沿った流れとなっている。ただ、舞台は多岐にわたり同時並行的に物語が進んでいく。
    内容的には、数巻にわたり貫かれた大きな物語に決着がつく場面もあり、解決策には若干の寂寥感を感じたりした。個人的には破壊ではなく、和解であって欲しかったというか。
    また、物語全体に脈々と流れているテーマについては決着はつかず、次巻に持ち越し。テーマの解決策も提示されたけど、「ここで数巻前の、あのテーマを持ってくるのか」とちょっとビックリした。もっと科学的な解決方法だと思っていたので。まぁ、これもこの物語っぽくてありだよな、とも思ったりもした。

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    2019年01月29日
  • 時砂の王

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    この話をこの作者が書いて1冊に収まるのが驚き
    キャラノベル色が薄まればと思うのは好みの問題か
    SF的仕掛けは文句なしに見事

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    2019年01月12日
  • フリーランチの時代

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    「小川一水は『老ヴォール』あたりから火星人に乗っ取られていたんだよ!」
    「なんだっ(r/散々
    火星人全滅を名作扱いしてきたんだから人類滅亡させられても仕方ないよね

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    2019年01月12日