小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    物語が終焉へ向かっている。激しさよりも整理や秩序を感じさせる。
    一冊のうち何度も読み返し、理解し、その度に改めて感動する。
    まだ、最終章に入ったばかりなのに、また一巻から読み返したくなる。
    アンチオックスやカンミア族を生み出してくれた、その想像(創造)力にお礼を言いたい。
    ノルルスカインやプラクティスの歴史を作ってくれた忍耐強さにもお礼を言いたい。
    この物語が完結するまでの間、このままずっと感謝している気がする。

    すごい本に出会えた。

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    2019年08月08日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2

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    完結を機に読むのを再開。話は大まかにしか覚えておらず、巻末の資料はありがたかった。希望を感じさせる前半から、悲劇が悲劇を呼ぶ後半へと話は大きく変転する。どうしてここまで事態が悪化したのか。最後には新たな事実も判明し、次巻が少しでも救いのあるものになりよう、期待したい。

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    2019年08月06日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1

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    完結を受けて、途中でやめていた本シリーズを読むのを再開。話はおぼろげながらしか覚えておらずもどかしいものの、大きな枠組みは覚えており、読み始めるとなかなか面白い。救世群と非染者の対立が、今後どのような推移を見せるか、注目したい。

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    2019年07月12日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    とうとう最終巻。これだけの長い物語をきちんと完結させてくれたことにまず感謝。予想していた物語とは結構違ったけど、よくもこれだけ複雑に絡み合ったストーリーを思いつくなぁと思う。アクリラがこの後どうなるのかちょっと心配。後日談をいつか書いてくれないかな。

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    2019年05月24日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

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    ミスチフ=オムニフロラとの決着、ブリッジレス各族との交渉あたり。この辺りまでくると規模が大きすぎて想像が追い付かなくなってくるな。

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    2019年05月24日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    とうとう10巻。PART1ではチカヤの晩年とかセレス離脱後の地球圏とかが語られて、終盤に向けての穴が埋められてますね。しかし2PA艦隊は完全にシンギュラリティを超えていますね。

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    2019年05月24日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    ネタバレ

    プラクティスにより太陽系の人類社会がほとんど壊滅させられ、わずかな人類の生き残りの一部は小惑星セレスの地下に隠れている。
    恒星船ジニ号に乗っていたアイネイア・セアキとミゲラ・マーガスはセレスに墜落するものの、オラニエと共になんとか生き残った。他の生存者を探しているとスカウトの仲間たちと連絡が取れ、セレスの地下に移ることに…

    本シリーズにしては珍しく、前巻である第6巻宿命から地続きとなっている作品。

    セレスでの生き残りはほとんどが十代の子供で、その子供たちがいかにしてこの地下世界で生き残るか、という物語。
    太陽系社会から見ると小さくも、子供達から見ると想像もできないぐらい大きな世界を維持し、

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    2019年05月16日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART2

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    MHD製だけどカヨはどうなんだろうと思ってたけど、やっぱりか!という感じ。予想していたとは言えちょっとショッキングだった。

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    2019年05月11日
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと

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    最終巻目前まで一気読みで読み進めてきました。

    やっと「地球の底力をみせてやりましょう」って決意表明できるところまで来ました。長かった。
    知らないうちに好き勝手にしくまれて、争わなくてもよい人たちが絶滅をもくろむまでに憎しみ合ってしまった世界。とりあえず、ここへきて本当の敵を見つけ団結できるところまでやってきました。細かい齟齬はあれど。

    千茅が成し遂げられなかった世界まで、あと少しなのか。遠回りしてきたけど、取り返しのつかないこともあったけど、とにかくリスタートできるポイントまでたどり着きました。

    さあ「ひっくり返してやる」だけだ。

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    2019年05月04日
  • 天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと

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    ここまで読んできてふと思うのは、ダダーとミスチフの代理戦争に使われているだけでないのか、ということ。カドムやイサリ達だけでなく千茅の時代から、それぞれの人間たちの艱難辛苦が、動かされてきた結果に過ぎないのではないか、という不安。ミスチフはそうであるのだけど、ダダーもそうでないようにふるまっているけど、実のところは手駒にしているのでは、という思いから逃れられない。

    そうではないということは、わかっているつもりでもね。

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    2019年05月04日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART2

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    あの河のほとりに立つのが、アクリラということは、この物語が終わった時に進むべき道を示すのも彼ということか?かの一族ならば、その旗手になるのも役者不足ではないけども、魔改造されてしまったことを考えると、存在意義に疑問を持ってしまいそうだ。

    カドムとイサリが「混淆」を果たしたこの巻。
    メニーメニーシープを取り巻く2800年代の状況がどうなっているのか。少しずつ明らかにされてきてます。わからないこともまだ多いけど。

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    2019年05月04日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1

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    この巻で完全に1巻に追い付いて、このPART1が1巻をイサリ視点で描いていますね。不明だった事柄がいろいろと補完されてる。

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    2019年04月27日
  • 第六大陸1

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    近未来の月開発をテーマにした、小川氏の得意とする技術系SFとなっており、タイトルは、月を5大陸に続く(南極大陸に代わる)第6の大陸と位置づけたものだそうです。

    おそらく多大な事前研究を経て描かれた舞台設定なのでしょう。

    本当に実現するのではないかと思えるほどリアルなプロジェクトストーリーとなっています。

    ある施設を月面に建設するという計画を立てた少女を中心に、主人公を含め様々な職業に従事する者たちが、計画の実現に向けて奮起し、数々の困難に対処してゆく。
    予算は1500億円――果たして月世界に最初のその施設は建設されるのか?

    本書を通して思ったことは、ただ空想で書くのではなく、実際に足

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    2019年04月24日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    ようやくメニー・メニー・シープが登場した。800年を経て物語が1巻に追い付いてきた。しかし住民が惑星上と錯覚する地下空間てどれくらいの広さなんだろう。

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    2019年04月20日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    1巻もおいっていうオチでしたけど、この6巻はさらに上を行ってますね。スケールが大きい。いったい何人死んだんでしょうか。

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    2019年04月14日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2

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    異星人に振り回されつつ、悪い方悪い方に進んでいる感じ。こういう流れになったら確かにこう行くだろうなと思えるので、総体としての人間は愚かですね。

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    2019年04月14日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    ここまで中では割と地味な巻。小惑星における農業の話と、ノルルスカインの誕生から地球に絡んでくるまでの話が交互に書かれてます。やや説明的な感じもするものの、SF的エッセンスはたっぷり詰まってる。

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    2019年04月14日
  • 天冥の標 II 救世群

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    ネタバレ

    今回の巻は現代を舞台に、医学の知識がふんだんに詰め込まれた物語が展開する。
    前巻までとはガラッと違う世界観に、今後の展開の壮大さが予想され、期待が止まらない!

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    2019年04月05日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    11:堂々の完結でした。めちゃめちゃ泣いた……すごい質量と情報量にめった打ちにされて、それでも何もかもがあるべきところにきっちり収まったという感じで、すごいものを読んだとしか今は言葉が出ない。十年、お疲れさまでした。この宇宙と並走できたことが嬉しいです。

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    2019年03月28日
  • 天冥の標 II 救世群

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    2巻は一転して現代でのアウトブレイク。1巻で書かれていた単語がちらちら出てきて面白い。特にフェオドールはびっくりした。800年も前のここからつながるんだ。

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    2019年03月16日