小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    いやぁ、これは読ませる。臨時総督ユレインから、ついに植民地の指揮権を奪還したアクリラ、カドムらは、どうやらパンドラの箱を開いてしまった様だ。読者が想定しているであろう展開から、また一捻りした方向に進むので「え、、、ウソ、、、」ってなる。ラバーズやカルミアン/メイスン、フェロシアンらの関係も明かされつつあり、それらが植民地の謎と渾然一体となり、物語の先を追わずにいられなくなる。植民地はなぜ闇に閉ざされてしまったのか、フェロシアンに襲われた首都オリゲネスとカドムたちはどうなったのか。このままの勢いで2巻へ。

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    2019年10月18日
  • 天冥の標 II 救世群

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    間違って別の本を読み始めたのかと思って、表紙の題名を確認したのは私だけじゃないはず。はるか未来のメニー・メニー・シープの話から一転、現代の地球を舞台とした、冥王斑のルーツを遡るパンデミックものになる。スターターだと思っていた冥王斑が、ここまで物語のキーになっているとは思いもよらなかった。しかし、一冊読み終えてもその正体は明かされていない。次巻に続くのか、それとも?いずれにせよ、どうやって数百年後の未来へ話が続いていくのか興味深い。フェオドールは早くも登場したが、コダマ、、、カドム、、、?

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    2019年10月18日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    謎の遺跡「ドロテア・ワット」の探索シーンから始まる今作。ノイジーラント、エスレル会派のアダムスを主人公に据えて彼らと宇宙海賊たちの戦いをメインに物語が紡がれる。「酸素いらず」が訛って「海の一統」になったのか、ふむふむ。千茅たちの子孫である救世群や、カドムの祖先である瀬秋家も登場し、おぼろげながら過去と未来のピースが埋まってきた。地球外の生命と思しきダダーやミスチフたち、被展開体の正体も少しずつ明かされてきた。この後の展開がどうなるのか想像するのも面白いが、その予想をぶっちぎりで裏切ってほしいと思わせる。

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    2019年10月18日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    アダムスたちの活躍から数年後、しかも舞台は同じ小惑星帯だが、話はガラリと変わって《恋人たち》をメインに据えた物語になる。2章を読み終えるくらいまでは正直不快な気持ちさえあった。自分はエロラノベを読まさせれいるのかと。しかし物語が進むにつれ、天冥の標全体としての《恋人たち》の立ち位置の説明として必要な話であると気付く。大師父があの人だったり、ラゴスの秘密?正体?も明らかになる。この後にどんな話が続いていくのか楽しみが増すばかりだ。

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    2019年10月18日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    宇宙農家と、ノルルスカインらの話が交互に。いつの時代も農家は大変、子育ても大変だ。一見無関係なこの二つの物語が、最後に集束してゆく。そして被展開体の話が思いのほか壮大になってきた。ノルルスカインとミスチフ(オムニフロラ)の攻防に太陽系も巻き込まれた、という理解で良いのか?あとザリーカのくだりは少しあっさりし過ぎたが、伏線となっているのか気になるところだ。

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    2019年10月18日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1

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    怒涛の展開を見せた第6巻。救世群の、虐げられ拗れた敵意が宿怨となって非感染者に向けられ始めた。攻殻化というウルヴァーノの技術を用いたことで、1巻で登場したイサリたち咀嚼者の起源が分かる。1巻でもイサリたちの事を「プラクティス」と言及していた場面は確かあったが、やはり救世群の成れの果ての姿だったということが確定して切ない。5巻まででイントロダクションは終わり、ようやく本筋へと物語が進んでゆく感じがする。また、巻末の用語集や年表は非常に役立つ。※追記、攻殻化はカルミアンの技術だった、、、。

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    2019年10月18日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2

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    ついに《救世群》がデッドラインを超えてしまった。太陽系外からやってきたカルミアンの技術を利用して開戦。疑問としては、ここに至るまでにノルルスカインは介入しなかったのかという点。またジェズベルが「私たち以外の太陽系外生命」と言っていたが、もしかしてロイズはミスチフに操られていて、それに対抗させるために黙っていたのか。いずれにせよ救世群は非感染者とのすれ違い、カルミアンとの意思疎通のズレから、もうあとには引けないところまできてしまった。ここまで読んで明るい未来が全く想像できないのだけど、一体どうなるんだろう。

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    2019年10月18日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    そうだったのか。ようやくつながった。
    それにしても、リーダークラスのメンバーの心労は想像を絶する。

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    2019年10月16日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    とうとう最終巻。時間をかけて読んだから、全てを理解できたわけではないけれど、すごい作品でした。どんどん世界が広がるエスカレーションぶりや、各巻色々な切り口が楽しめたこと、複線の妙(あまり理解できていないように思いますが…)など。あと巻末の資料集は本当にありがたかったです。感謝。

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    2019年09月18日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

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    残りあと1冊になり、寂しいかぎり。惑星セレスの戦いは一段落ついたみたいなんだけど、まだまだたたまなければならない風呂敷は、広がっている。カドムとイサリが大活躍するらしい次巻の盛り上がりに期待。個人的には〈恋人達〉の行く末が気がかりです。

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    2019年09月13日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    子供のころ見た、宇宙で戦闘するアニメ…そういう世界にどっぷり・違和感なく浸かる読書だった。今までの2巻とのつながりが多々示されつつも、謎はまだ尽きない。

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    2019年09月09日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    前巻でまとまった人々が、MMS人としてまとまっていく姿が頼もしい。最後の決戦の前に今までの話を整理する一冊。過去の補足をする2つの挿話も味わい深い。いよいよ最後の敵が見えてきて、次巻以降の展開に期待したい。

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    2019年09月07日
  • 天冥の標 II 救世群

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    パンデミックに圧倒される。しかも1巻とうって変って、こんなにかけ離れた話を完璧に独立した話として成り立たせるとは。とても自然で違和感のない話。それでいて、謎は深まるばかり。

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    2019年09月02日
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと

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    誰かが書いていたけど、読んでいると、頭の中で「愛、憶えていますか」が無限ループするようになった本シリーズ。本巻では、最終巻を前に、今までの諍いが一応の終幕を迎えます。最後の敵を前にした登場人物達に、感慨無量。

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    2019年09月02日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    ネタバレ

    「ちょ、おぃ!?」思ってしまった。世界設定に偽りありとは思っていたが、これほど死ぬとはね・・・。そして伏線だけの巻だとは。

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    2019年08月28日
  • 天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと

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    完結へのカウントダウンが感じられる中、新たな存在も加わり、ますまし賑やかになってきた模様。本書では、セレスを舞台に様々な人々の行方が描かれており、戦いは苛烈になる中、なんだかしみじみする部分もあります。あと少しお付き合いしようと思います。

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    2019年08月27日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    全体的に、異種族間の心の交流といったところに好感を感じる。特に、ラバーズのエランカが自分にも存在価値があることを理解できたシーンが良かった。また、小さいエリアの話だと思っていたのが、400kmの滑落などと突如宇宙規模のスケール感を感じさせてくれるところがよい。

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    2019年08月23日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART2

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    前巻で第1巻と見事に連結し、本巻では、過去と現在の「事件後」の惑星の姿が示される。個々の人々のレベルの動きが中心だったが、時間以降は、大きな存在(黒幕?)達も活躍しそう。最後まで楽しんで読みたい。

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    2019年08月23日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1

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    第1巻をイサリサイドから書いた話。1巻の内容がぼんやり思い出されてきた部分も。これで、1巻の衝撃のラストにつながったのかな? 次巻に期待のつなぎの巻。

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    2019年08月16日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    まず、前巻の素直な続編であることに驚く。そして第1巻の前日譚であることにも。取り残された少年少女の苦闘を描くのは、十五少年漂流記と言うよりは、蠅の王的か。一方、外敵の存在もあり、内部の争いにそこまでバランスが割かれているわけでもないが、未来の世界に暗い影を残している。外敵と共に。羊はかわいい。

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    2019年08月11日