小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレプラクティスにより太陽系の人類社会がほとんど壊滅させられ、わずかな人類の生き残りの一部は小惑星セレスの地下に隠れている。
恒星船ジニ号に乗っていたアイネイア・セアキとミゲラ・マーガスはセレスに墜落するものの、オラニエと共になんとか生き残った。他の生存者を探しているとスカウトの仲間たちと連絡が取れ、セレスの地下に移ることに…
本シリーズにしては珍しく、前巻である第6巻宿命から地続きとなっている作品。
セレスでの生き残りはほとんどが十代の子供で、その子供たちがいかにしてこの地下世界で生き残るか、という物語。
太陽系社会から見ると小さくも、子供達から見ると想像もできないぐらい大きな世界を維持し、 -
Posted by ブクログ
近未来の月開発をテーマにした、小川氏の得意とする技術系SFとなっており、タイトルは、月を5大陸に続く(南極大陸に代わる)第6の大陸と位置づけたものだそうです。
おそらく多大な事前研究を経て描かれた舞台設定なのでしょう。
本当に実現するのではないかと思えるほどリアルなプロジェクトストーリーとなっています。
ある施設を月面に建設するという計画を立てた少女を中心に、主人公を含め様々な職業に従事する者たちが、計画の実現に向けて奮起し、数々の困難に対処してゆく。
予算は1500億円――果たして月世界に最初のその施設は建設されるのか?
本書を通して思ったことは、ただ空想で書くのではなく、実際に足