小川一水のレビュー一覧
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購入済み
面白い
宇宙で魚を捕える話。
1巻でやったことといえば、コンビを組んで漁に出ただけ。本当にそれだけなんですが、引き込まれる面白さがあります。絵もクセが強くなく読みやすい。良い作品です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ根本のSFアイデア自体は独創的であり、脳内映像化しやすくて非常に面白いので堪能した。
キャラクター2人も対照的で活きが良く、魅力的であり、リーダビリティに優れている。
然し4巻で思ったのだが、この人達全体、思想が強くないですか?
どこかしら封建主義の旧体制へのカウンターとしての生き方に縛られている気がして、時折???となりました。
つまりフェミニズムの闘士とかなんとか、そういうふうに見えかねないというかそうなんですか?
自由と言ったらどこへなりとも好きな様にして、その、アイデンティティとかそんな大事ですか?という遠回りをちょいちょい感じました。
その点ではエダとマギリの方がナチュラルにやりた -
Posted by ブクログ
ネタバレ待ちに待った下巻!
正直もっと書いて!という部分がいっぱい。
・アクリラ帰還、に伴うカヨのナレ死
・いつの間にかのキャスラン退場
・カドムのイサリへの蛙化現象の経緯
などなど
読んでてキツかったのは、上巻であれだけイサリイサリ言ってたのに、イサリ喋り始めた途端、コレが蛙化現象か?というくらいカドムが冷めた態度で、読んでて最後までイライラした。コイツにタコハのにーちゃんはもったいなかった!
それでも終盤怒涛の展開で次巻以降気になるし、マルフォイぐらにしか思ってなかったユレインが時行様ぐらいに見えて応援してしまう。
舞台は時間も場所も変わるみたいだけど、誰が再登場してくるのか楽しみにして -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者の性癖全開百合+SFなストーリーなのかと一巻を読み終わった時点で思っていたのだけど、4巻を読み終わってじんわり涙してしまった。壮大で切実な女性同士のラブストーリーだった。好きな人と好きに一緒にいるということはどういうことなのか、この社会の中で「選んでいる」という状態は、そこに自分の意志だけしかないのかという問いに対して非常に脆弱で、因習とか規範とかが周囲から練り込まれた末にある意志なのか、と考え始めるときりがない。そんな問いを、彼女たちを「人間」という枠組みから外すことにより、より克明に提示したうえで、最後に「二人」は「互い」を思い合っている、その意志で「ここ」にいる。と締め括ったのはめち