小川一水のレビュー一覧

  • 第六大陸2

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    いい意味で割とライトな雰囲気だったので、ちょうど良かったかなあと。リアルな設定と描写が売りのようですが、魅力的な人物達が駆け回るという大事な所をしっかりと押さえています。


    って、全然具体的な感想になっていませんなあ。月を民間で開拓するという設定にワクワクするのもそうですが、冷花さーんって萌へられる人がしっかりといるって事が大事です。

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    2009年10月04日
  • 天冥の標 II 救世群

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    天冥の標シリーズ第二作。
    冒頭の世界観に、第一作の未来?と読み進めたらまさかの過去としての現代世界と未知のウイルスの戦いを描くパンデミック物でした。コロナ禍よりも10年前に描かれたものなんですが、作家の想像力ってすごいものですね。もちろん現実に起こったこととの違いは多々あるのだけど、世間のあり方や患者への目線なんかはめちゃくちゃリアリティを感じる。国としての対応という意味では異なる部分もあるというか、むしろ現実に起こったことの方が世間や空気に全乗っかりで対処していった感じがあって現実の方が現実離れしてた気すらしてくる。シリーズとしては第一作とのつながりが見えるところも、第二作で新たに示された伏

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    2025年11月28日
  • 紙魚の手帖Vol.24

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    ネタバレ

    第16回創元SF短編賞受賞作の「観覧車を育てた人」(雨露山鳥)の全体的な空気感が良い。ただし、取材者について、取材者が下調べをしているにもかかわらず物をよく知らないところなど気になるところも散見された。小説の技術は時間が解決してくれるだろう。そんなところよりもリーダビリティや世界観の構築の仕方について感心した。他に収録されている作品については、「惑星タルタロスの五つの場景」(レイチェル·K·ジョーンズ)の掌編が出色。生の中の死、死の中の生という大きなテーマを掌編として成立させるのは見事。近年で最も印象に残った作品である。

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    2025年09月22日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    ちびちびと読み進めていた本作。色々不穏な表現は散らしてあったので色々なことを想像しながら読んだが、さすがにここまでの終わり方は想像していなくて、あとがき読んで著者の思い通りの反応してしまったな、と笑った。さぁ俄然続きが楽しみになりました。

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    2025年09月17日
  • 天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと

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    全10巻、計17冊
    9巻目上下(14/17)
    あと1巻で終わってしまうのに新たな設定の登場
    過去巻のキャラクターの合流
    ラストへ向かって導火線に火を着けた

    再読なんで展開は知っているけれど改めて無謀なことをしてるなと思う
    8,9,10と刊行が初期と比べて延びていることからもそうとう苦労して物語を組み立てられたのだとも
    1巻の地点で全10巻ですと発信されていたので大方の展望はあったのだろうが…

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    2025年09月16日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1

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    全10巻、計17冊
    8巻目上下(12/17)
    1巻の別視点。感覚はほとんど「ICO」の2週目
    あの時何をしていたのか、どう思っていたのかが明かされる

    枝分かれした物語が収束し、以降9巻から未知の領域
    へ向かう
    ネトフリさん、版権取りませんか

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    2025年09月15日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    全10巻、計17冊
    7巻目(10/17)
    残り人類52244名、1巻へ直接繋がる物語

    僕らの勇気未満都市というか、17.18歳が懸命に生き社会を形成していく物語
    大興奮でとんでもなく面白いけれど、シリーズを読んでる人用と感じた
    逆にまったく読んでない人はこれから読んだらどう感じるのでしょ

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    2025年09月14日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    全10巻、計17冊
    5巻目(6/17)
    農家と銀河、ノルルスカイン爆誕

    農家という牧歌の対比にとんでもない存在の生誕が淡々と挟まれる
    規模が大きすぎて巨大建築物の真下で見上げてる気分というか、こりゃあデカい話だなあと口を上げながらのんびり見上げる

    これを読みながらコーヒーを飲んでいた所、混合リレー日本が世界陸上で日本新記録で初の決勝へ
    ケニアの失格により…三笘の1ミリより怪しい気が…

    読書と世界、日本新記録爆誕
    なのだ

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    2025年09月13日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    全10巻、計17冊
    1巻目上下巻(2/17)
    壮大なスペースオペラ
    全10巻でどの巻から読んでも時間軸が違うため読めます。
    もっと評価されなくては行けない本
    1巻は入植300年を迎えた植民星メニーメニーシープが舞台
    医者のカドムを主人公に謎の疫病が蔓延してると連絡を受け話は進む
    魅力的なキャラクター、想像膨らむ世界設定
    今後の全ての伏線であり相関図の1つ

    地中の戦艦により発電を賄われていたり、酸素を生命維持に必要としない種族がいたり1つ1つの設定を想像しながら楽しめる人には凄まじい体験の始まりだと思う
    ハンターハンターやチェンソーマン、進撃の巨人等の考察読みにわくわくできる人なら読んで損はな

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    2025年09月10日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    ネタバレ

    ある星にたどり着いた宇宙船の人々はその星に資源があることを期待していたが、あいにく着いた星はガス惑星で資源を得られそうになかった。しかし、大気中を泳ぐ魚が資源化できることが分かり、漁を発達させ、得られた資源をもとに繁栄していく。結果的に主人公らの時代では封建的な氏族社会になっていたが、テラとダイの二人は異例の女性同士のペアで漁に挑み、色々な慣習を打ち破ろうとする。

    スピード感のある漁の様子とテラとダイの絡みが魅力。ガス惑星に沈んでいる生き物が自身から魚を作っており、人類にそれを大気圏外まで運んでもらうことで脱出を図っている、という話も個人的には好みだった。

    オーディブルで聴いたが、耳慣れな

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    2025年08月06日
  • 煙突の上にハイヒール

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    このタイトルからは伝わりにくいがSF短編集
    しかも働く女性、にスポットを当てている
    個人的には水上タクシーの話が著者の漂った男を彷彿させる「いっけええええ!」感溢れていて好み
    SFの設定があるってだけで働く女性の短編集としてとても素晴らしい本でした
    意外と無いしね、こういうの

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    2025年08月04日
  • 老ヴォールの惑星

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    「ギャルナフカの迷宮」「老ヴォールの惑星」「幸せになる箱庭」
    「漂った男」の四篇を収録。

    読友Mirokuさんのお勧めで購入しました。
    実は、SFが苦手なんですが、小川作品は、SFと知らずに
    読んだら印象がよくて抵抗なく読めました。

    ギャルナフカの、人間としての意識を持ったまま
    脱出を諦めない思考が感動的。暴走したとしても心情的に
    納得できて、楽な方に逃げてないのがいい。最後のシーンも好き♪

    「漂った男」の最後の1行で感動。
    もう脱力しながら泣きそうになりました。
    すぐに先を想像できちゃうところもスゴイです。
    想像を絶する孤独って、体験したことないので、読みながら
    ゾクゾクしました。

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    2025年07月20日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    凄まじいスピードで上巻を読み終えてしまい、下巻に突入。
    各地でいろんな人が様々な思惑で行動する様を見るの好き。群像劇!って感じがして。
    いろいろなことが起きてたけど、凄まじいスピードで読んでしまったが故にあっさりした印象になってしまった。今度はもっとゆっくり読んでいこう

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    2025年07月03日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    ドキドキワクワクするようなSF本を読みたいな…と思って手に取ったこの本、いいですね…とても不穏で…終始不穏でたまらない。
    SF系だと新世界よりくらいしか読んだことなかったけど、こういう世界の謎が徐々に明かされていく感じがとても好き。わからないことだらけの今が一番面白いのか、ここからどんどん面白くなっていくのか期待して読もー

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    2025年07月03日
  • 老ヴォールの惑星

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    ネタバレ

    1番最後の話が、1番好みだった。
    最後までどうなったか見たい派としては、しっかり最後まで見たかった気もしますが。
    やりとりがとてもよかった。

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    2025年07月02日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    併読する本の中に一つは長く潜れるシリーズ物を入れておきたい性分です。今回選んだのが長くあたためていた天冥の標シリーズ。まったく事前情報入れなかったのでメニー・メニー・シープ下巻も、今後の話もどう展開していくのか予想ができなくて、それだけ広がりを感じさせる世界観で良かった、というのがシリーズ突入1巻の率直な感想。楽しんでいきたい。

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    2025年06月23日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ 3

    購入済み

    言ったぁっぁっぁ

    3巻、苦節3巻。やったね。おおむね全読者が読みたかった展開があったような気がします。タイトルのランナウェイ。やっぱそうなるよね、ってかんじ。

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    2025年06月07日
  • 時砂の王

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    時間樹や時間枝というアイディアが面白いし、時間を遡行して機械群が各時代に進行するのを人型人工知性体が追跡する……などと書くと小難しいイメージが浮かぶかもしれないが、不思議とこれがスルスル入ってくる文章に化けているから面白い。
    人の世の儚さと虚しい運命、それでも、いやだからこそ生きる人々の姿が脳裏に焼き付く。SFではあるが「ひとり」の生きた人間が時代と歴史という足跡になる、そんな風に語りかけられた気がした。

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    2025年06月05日
  • フリーランチの時代

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    全五篇が入っていますが、その根底には小川一水という作家の持つあっさりとした文体の色が出ていながらも、その題材の持つ多様性が飽きさせない力を持っていました。
    特に、アルワラの潮の音という短編が面白く、大昔の太平洋アジアの島々を舞台に繰り広げられる青年の成長譚とエイリアン退治の組み合わせはかなり惹きつけられた。

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    2025年06月03日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ 2

    購入済み

    いまはまだ

    百合×宇宙漁を売りにしている本作品ですが、まだ百合要素はほぼないと言っても良いでしょう。関係値ゼロからのスタートだったので進行はゆっくりめ。こういうじっくり関係を育てていく作品、私は好きですよ?

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    2025年05月31日