小川一水のレビュー一覧

  • アリスマ王の愛した魔物

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    星雲賞受賞の表題作『アリスマ王のー』ほか、全5篇収録の短編集。

    『アリスマ王』は、何もかもを数字で予測しコントロールしようという装置"算廠"が不気味。
    はじめ、アリスマ王子は数字に取り憑かれた、「ただの天才」だった。ほかに理解者がいないとあきらめた時に魔物が現れ、王子が狂気の力をふるいはじめるくだり、今まさに私たちの日々もデータとして集められ続けている不気味さに通じるようで。

    個人的には、『ゴールデンブレッド』や、『星のみなとのオペレーター』『ろーどそうるず』の方が好み。
    異文化間であったり、AIと人間であったりしても、きっと理解しあえる、信頼しあえる…というSFらしい愛と希望と夢がいい。

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    2019年02月27日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1

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    メニーメニーシープのイサリがフェロシアンで孤立していた理由の根源は、アイネイアとの出会いにあるということか。
    救世群が咀嚼者のあの異形の姿になったのはここから。

    隠遁先の和歌山で「人間を恨まないで下さい」「無理です」。柊と千茅のやり取り。
    青葉や圭伍との関わりが、千茅個人にとっては怨みを抱かない処方だったのだろうけども、冥王斑患者全体にそれが届くはずもなく。
    今は無理でも遠い未来では、という願いをこめたであろう言行録も、圧しかかる世間に克ちえず、曲げられてしまう。

    救世群の熱狂を疑い、隠された真実を知り、融和への狭い道を見つけたイサリが、どう決断をするのか。
    それはPART2を読まないと、

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    2019年02月25日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

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    PART1を読んだあと全巻読み直してからPART2に手を付けようと思っていたのに、我慢できず読んじまった。
    この長い長い物語が終わってしまうと思うと寂しいけど、早く続きを読みたくてたまらない気持ちもあり。ああ、なんと幸せな悩みであろうか。

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    2019年02月24日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

    M

    購入済み

    最終章、だよね?

    今回の過去編二章は、以前ならそれぞれ1冊になったのでは?と思わせるが、最終章なので急ぎ足でまとめた感もある。
    なかなかメインのストーリーが進まないが、ここまで広がった話がどう収束するのか目が離せない。

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    2019年02月13日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    ダダーのノルルスカインの半生。断章という形で語られるノルルスカインですが、メインはこちらだと思わないでもない。表舞台に現れない彼の存在なので、断章なんでしょうけど。
    ダダーとミスチフの関係、オムニフロラとは何か。三者の起源が語られた5巻。

    タック・ヴァンディたちに幸あれ、と祈りながら6巻へ。
    未来への光を照らしたアニーが眩しく、父娘の邂逅が柔らかな日差しを注ぐ。
    あの農園は、きっとだいじょうぶ。


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    2019年02月11日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    「恋人(プロスティテュート)」の起源。
    まだ呼び名はラバーズで、そう呼ばれるのはこの先の年月が必要か。メニーメニーシープで彼らのリーダーであった「ラゴス」が誕生した時から、「恋人」たちの歴史が始まったということか。

    エランカがラゴスに子供を作ると言ったのは、崩壊を迎えるメニーメニーシープ。
    あの一言を手に入れるための長い長い旅路は、キリアン・ゲルトレッド・アウローラ・ラゴスの4人が融合した時に始まりました。

    生殖の為のSEX。
    目的を失い、手段だけが加速・暴走していく中で、探し求めた「混爾(マージ)」という理。
    達した先で手に入れたものは仮初であって、真実には決してとどかない。その煩悶があ

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    2019年02月10日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

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    この長大な小説は「人間とは何か」を問うてきたんだと思っていたけど…そんな些細なことではなく、「生物とは何か。なぜそれが寿がれるべきか」だったのね!
    物語はスペオペすら越えて、数多の形態をとる生命に満ちた宇宙樹のリングとか出てきて、ああもう『エンディミオン』のアウスター・バイオスフィアを思い出し、ロールが恋しくなるのですが、なんとなく収束が見えてきた…かも。
    「今このようにあるのが当然だと思っていれば、かけらも気づくことができないが、このようになることができた、なってしまった何億年もの営みは、気が遠くなるほど貴重なものだった。その奇跡を表しているから、生き物が素晴らしいと言うんだな」
    だから、人

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    2019年02月09日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    プラクティスと宇宙海賊とアウレーリア。地球外文明の遺産を巡る三つ巴の争奪戦。
    真っ向勝負のスペースオペラ。

    ドロテア上での最終決戦で明かされたダダーとミスチフの関係。2巻の冥王斑の曝露が物語の始まりかと思っていたけど、データに生きる彼らの誕生、生存理由が起源であり、伏流水のように地球人類の歴史と進化・未来と共に生きていくのだろうか。
    彼らが表舞台に束の間現れたのが、ドロテアでの決闘か。
    観察・共生のダダーと、そうでないミスチフ。
    「オムニフロアと睦んでしまった」というのはどういうこたなのか?

    断章で語られたダダーと羊飼いの接触。メニーメニーシープへの伏線がまた一つ。

    断章のナンバリングが

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    2019年02月04日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

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    大詰めに近づいてきた。
    多くの宇宙生物が出てくる。最終局面であることが意識される。
    カルミアンの総女王が計画する超新星爆発はどうなる?

    人間は生き残ることができるか?
    決着がついたあとは、どんな宇宙になっていくのだろう?

    最終巻を待つ。

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    2019年02月03日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    最終巻の10巻シリーズが発売され始めたことを受けて、「天冥の標」の一気読みを始めました。

    序章の1巻・上巻。

    メニーメニーシープ各地で動き出した出来事が、惑星全土を揺るがす事件へ収束するのはいつの日か。

    贅沢な一気読みになりますように。

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    2019年02月08日
  • アリスマ王の愛した魔物

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    ここの作品紹介を読んで気付いたが、一水先生の短編集は『青い星まで飛んでいけ』を除いて全部読んでいることになるらしい。相変わらず、重厚かつ綿密な設定と軽い読み口の取り合わせが好感する。すごく読みやすかった。最初の作品からして少し意外性があって、最高じゃんこれ、ってなる。

    表題作はオチがよかった。これは自分が電子計算機でご飯を食べているというのもあると思うが、本来的に過程に過ぎないはずのものが「目的」足り得るという逆転する価値観が好き。『星のみなとのオペレーター』がかわいかった。ご都合主義的ハッピーエンド、嫌いじゃないし、このままドタバタ劇を追加してアニメ化でもしてほしくなる可愛さ。『リグ・ライ

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    2019年01月28日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    いよいよ最終
    感想は真のラストまでとっておく。
    恥ずかしながら、
    前巻からのインターバルがあったため
    前巻を手元に置きながらのスタートだった。

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    2019年01月23日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    待ってました。ようやく完結編。
    終わりに向かっている感じはするけれど、さらなる展開があってほしい。

    硫黄生命体か。
    地球上の生命は、水素、炭素、窒素、酸素からできている。
    硫黄のような、より原子量の大きい元素による生命は、より硬く重い身体をもち、大きなパワーを持っていそう。

    次巻ももうすぐ刊行される。楽しみだ。

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    2019年01月20日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    いよいよ大詰め。だんだんとSF色がラノベっぽくなってきた。すごく優秀なAIやすごく優秀な異星人がポコポコ出てくる割にはあっさり話が進む。
    ハードな部分は、無い。にしても物語の終焉への期待感で星4つ。

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    2019年01月17日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    人間とは、ヒトとはなんなのか。外見、繁殖、遺伝子すら改編していき、また星の彼方からやってきたものたちとも混じるとき、何をもってヒトと定義づけるのか。という深淵な問題を、スペオペに載せて問う大変なSFの最終章始まる! ホントにあと2冊で終われるんかい。
    あらゆるダイバーシティを内包して肯定して、違うからいいのだと、違っても理解し合えるのだと確信して生きていくことがヒトだと…それはこの21世紀の地球でしか生きられない私たちにも共通の真実だと私は思う。

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    2019年01月07日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

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    待ちに待った10巻目!
    とりあえず数冊読み返してから読もうかと思っていたけど、サブタイトルに「青葉」の文字を見つけたら我慢できなくて読んじゃった。
    今のところ割と落ち着いた展開だけど、このあとどうなるのかほんとに楽しみ。いろいろ忘れているところもあるし、やっぱり1巻目から読み返そうかな。

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    2019年03月09日
  • フリーランチの時代

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    SF。短編集。
    粒揃いの作品集。どの短編も良い。

    「フリーランチの時代」
    ファーストコンタクト。軽く読めて良い。

    「Live me Me.」
    医療。人間と機械の境界。

    「Slowlife in Starship」
    スペースオペラ。これも軽い。AIのキャラが好き。

    「千歳の坂も」
    不老不死。森博嗣さんのWシリーズに似た設定。近未来はこうなるのかも。ディストピアですね。

    「アルワラの潮の音」
    長編『時砂の王』のスピンオフらしい。世界観もストーリーも濃密。長編も期待大。個人的ベスト。

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    2018年12月31日
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと

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    読み始めると途中でやめられないので、セーブしたり、間にほかの本はさんで調整しながら、最終巻発売を間近に迎えることができたぜ! でもその最終章も1冊じゃ終わるまいなー。何冊いくんだろーなー。いつ終わるのかなーw

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    2018年12月08日
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと

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    天冥の標
    最終巻前の9の下巻

    体調を大きく崩したので、戦況の描写が淡々と続くのが読んでて辛かった。

    その分セアキの活躍、種族間を個対個で
    向き合っていく感じが希望が持ててよかった。
    やっぱり一回話してみないと
    どこでもすれ違いが起きるのね。

    あまりにも壮大な話なので
    作者のあとがきが「神様の苦悩」の
    様にも読めて面白かった。

    急展開もあり、遂に最終巻へ

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    2018年12月06日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1

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    一巻の別視点バージョン
    何が起きて、どのように続いていたのかがわかる。長かった…
    小出しの答え合わせで、まだまだ謎
    別々の種族、境遇の者達が集結

    あとは8 のパート2
    9 全2巻
    10 全3巻(予定)とまだまだ長いが

    ちょっと駆け足で読みすぎたので
    ペースを落とそう。

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    2018年10月19日