小川一水のレビュー一覧

  • 時砂の王

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    未来の人型人口知生体と卑弥呼、敵は古代神話に出てくるような物の怪。
    この取り合わせが、作者の発明。

    きわめて“ひと”に近い人口知生体が、二度と自分の過ごした時代には戻れない宿命を帯びて、人類の滅亡を救うべく、歴史をさかのぼる。
    時間SFとしては定石のストーリーであるが、滅亡させようとする勢力の理由と、滅亡してしまう理由が、現代の我々への警鐘であることにポイントがある。

    敵である「増殖型戦闘機械」群との戦闘がその時代ごとに違ってきて、ついに決戦となった邪馬台国の地の戦いの描写はとても迫力があった。

    短いページ数のなかで、壮大なスケールを感じることができた。

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    2022年11月19日
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと

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    ネタバレ

    学問の心を感じる


    “大きな構図の、外側のさらに大きな構図がわかったところで、いちばん小さな手元の問題が消えてなくなるわけじゃないの。ねえ、知ってるかしら?痛みや悲しみはそれが重なると麻痺してしまうけど、責任というものは、背負えば背負っただけ、無限に重く感じていくものなのよ。
    p100

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    2022年11月03日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    ネタバレ

    大河ドラマ的に壮大な(すぎる)SF叙事詩


    ●純粋知性体

    「違うね。僕がやっていたのは、何をしないかを決めることだ」 
    ー ダダーのノルルスカイン



    愛欲こそは、自と他を溶かし合う営みこそは、短く儚く焼け死ぬ者にも、無明の混迷に彷徨う者にも、等しく達成の境地をもたらす福音なのだ。

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    2022年10月31日
  • 時砂の王

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    ネタバレ

    敵が過去を遡ってまで人類を滅ぼそうとするので、未来の人間は同じように過去を遡る。結果的に人間が勝つんだけど、それまでどう勝っていくのか気になって一気に読みました。

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    2022年10月02日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    巨大ガス惑星、大気を泳ぐ巨大な昏魚、自在に変型する宇宙船で漁をして暮らす人々。
    …という世界の設定だけでもわくわく。
    そして、夫婦で操船するルールの中で、異例の女性ペアで船を操る、テラとダイオードのぶっ飛びまくりの活躍。


    ぷはー、面白かった。
    ストーリーとしては、あらすじを書くこともできないんだけど、とにかくどっぷり濃いSFな世界と、シャイなんだかエッチなんだかピュアなんだか、ド可愛い女子ふたりのやりとりに、気持ちよく溺れるべし。


    続編あるんだ。
    そりゃ、外宇宙へ行くんだよね???

    小川一水さん、いつか読みたいと思いつつも、代表作「天冥の標」シリーズに挑まずに、つまみ食いしております

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    2022年09月23日
  • 天涯の砦

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    中から確認できない事故の全容。
    それぞれが隔離された中、つながるのは声のみ。
    他に生存者がいる。それはどんなにか勇気づけられることだろうと思うのだが…。

    硬質なSFとのレビューに、ついていけるか心配したが無用だった。
    作者としても挑戦だったという、それぞれの登場人物たちの強い自我・行動が、物語をひっぱってゆく。
    時折不用に感じることもあるのエピローグだが、この作品では心地よく楽しめた。
    もし映像化されるなら、音と映像で最大限緊迫感を盛り上げてほしい。

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    2022年09月07日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    相変わらずの世界観と愉快さ。
    今作は2人の関係性がより深まって、その様子も微笑ましくて◎
    ダイさんの、まくし立てる話し方が可愛くて結構すき。笑

    3作目もあるかな?
    コミカライズもたのしみだな〜

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    2022年07月24日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    やっと話が見えてきた感。特に、全体を見る目線がわかって、読むのが楽になってきた。3巻、4冊、それなりの分厚さを一気に読めるのはすごい。でもやっぱり少し疲れてきたので、次どうするか悩むところ。

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    2022年07月22日
  • 天冥の標 II 救世群

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    急に現代に逆戻りと思ったけど、読み終えてみると急でもない気がしてきて何とも言えない。実は1巻ってこうだったのか?とか色々浮かんでしまう。面白かった。

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    2022年07月18日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    政争系の話は読めない本は本当に読めないが、これはそれ以外の要素が多分に加えられていて読み易い。そして読み進めるうちに世界が掴めてきて、最後の展開に続きを考えさせられる。流される読書。

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    2022年07月16日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    SF。シリーズ7作目。
    政治と都市計画。
    比較的サプライズの少ない、控えめな展開だったが、遂に1巻と繋がった…。
    あと7冊。とても楽しみ。

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    2022年07月12日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    めっちゃ評価が高かったので、期待して読んだ。やっぱり天冥の標の作者だけあって、SF部分のディテールがすごい。
    登場人物たちの動機や位置付けなんかも絶妙で、これから大きなスケールの物語に発展していきそうな勢いを感じる。
    ただ、この作者の恋愛感というか、人情の部分、なんか私とは違う感性なんだよなぁ。
    このストーリーが愛をベースに描かれてると思うので、そこがズレてるからどうしても最終的にはなんかしっくりこない。
    続刊を読むかは、もう少し時間を置いて咀嚼してからにしたい。

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    2022年07月08日
  • 老ヴォールの惑星

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    小川一水という人は『天冥の標』で超有名なSF作家。
    日本SF界では次世代の日本SFを代表する一人と言われている。
    『老ヴォールの惑星』は初期の中編4話を集めたもの

    表題作「老ヴォールの惑星」
    他の惑星に住む住人、生命体、知性という概念が、人間の想像を超えるとすると……。
    この作品では、生み出される生命体の様式はその惑星の環境が決定づけている。
    イメージすることがなかなか難しいが、不思議と納得できる物語。

    「漂った男」
    誰もいない惑星にたった一人取り残される物語といえばアンディ・ウェア「火星の人」が思い浮かぶ。
    不時着した惑星の環境がこの人の幸福と悲劇をもたらすことになる。
    全て水面の大きな

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    2022年06月28日
  • 銀河英雄伝説列伝1

    ネタバレ 購入済み

    士官学校生の恋は
    ヤンが士官学校時代。同級生の恋バナをキャゼルヌ少佐にしたことから不穏な話に…キャゼルヌ夫人がまだキャゼルヌ少佐と交際中、名探偵さながらに謎を解く話。

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    2022年06月26日
  • アリスマ王の愛した魔物

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    小川一水さんこんなのも書けるんだ、イヤ書けるだろうけども。
    素晴らしいです、最後のAIのやつ。
    車か、そうきたかって。
    いろんな意味でもこれまでのくびきから解放されてる世界かー。来るかなー。来るかなー。バイクとかもっと愛着湧くんじゃない。

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    2022年06月18日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    ダイオードとテラの二人。どうあっても二人はFBBで暮らすには不適合であることが判明してしまいました。似たような意識を持つ人もいるし、理解を示してくれそうな気風が生まれそうだという希望もある。ただ、その社会が醸成されるを待つには、二人の人生は短い。そして、待つぐらいだったら変えてやるではなく、ここではないどこかへ行ってしまえ!の二人なのです。悪いことにエダさんという協力者の存在もあって、臨界へ達してしまった二人を止められるものはない。
    違ったとこでも達してしまった二人です。

    屋根裏で何をしていたか見ていたのですか、ですって。残り香で何をしていたか、ですよ。テラさんってば癖が強い。

    「ランナウ

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    2022年06月13日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    24世紀。パナストロ共同体の小惑星パラスで農家を営むタックは、15歳になった娘ザリーカの反抗期に悩まされていた。それに加えて、地球から農業を学びにやってきた研究者のアニーが父娘と同居することになってしまう。そのはるか6000万年前、どこかの銀河のどこかの星で、サンゴのような生き物のなかで意識が芽生えた被展開体がいた。ノルルスカインと呼ばれるようになるその情報生命は、やがて太陽系の地球にまで影響を及ぼす巨大な"敵"との出会いを語り始める。〈天冥の標〉シリーズ第5作。


    人間ドラマは箸休め的な回。Ⅲ巻の後日譚で、アダムスも名前だけでてくる。
    派手な展開は後半までないけれど、タ

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    2022年05月13日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    24世紀。記憶喪失状態で目覚めた少年キリアンは、同じ空間にいた見知らぬ少女アウローラにリードされ、何もわからないまま体を合わせた。そこへ天使を模した姿の「聖少女警察」を名乗る少女が現れ、キリアンは無理やり連れ去られる。アウローラは人間の性的欲求に応えるため生みだされた蛋白機械[プロト・ボット]だと知らされたキリアンは……。軌道娼界《ハニカム》で人を悦ばせるために生きている《恋人たち》と、救世群から逃げてきた少年が純粋な性的快感の境地《混爾》を目指す物語。〈天冥の標〉シリーズ第4作。


    こんなにずっとヤッてる小説初めて読んだ……疲れた……(笑)。房中術SFというかカーマスートラSF? セクサロ

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    2022年05月10日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    24世紀。海賊狩りで名を馳せる宇宙戦艦エスレルの艦長サー・アダムスは、小惑星エウレカにある救世群の居住地を襲った海賊の裏にエルゴゾーンと呼ばれる巨大犯罪組織の存在を感知し、調査を始める。エウレカから盗まれたのは、12年前行方知れずになったという木星の宇宙遺跡ドロテアに関する報告書。アダムスの母星ノイジーラント、海賊たちの長イシス、救世群、リエゾン・ドクターらの思惑が絡み合う、宝探しの宇宙冒険活劇。〈天冥の標〉シリーズ第3作。


    破天荒な、だが自らの魅力を知り尽くし活用し尽くすことに躊躇がない少年艦長を乗せた装飾過多な宇宙戦艦で、掠奪者たちとバトルしながらその元締めと古代遺跡を探す、クラシカル

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    2022年05月10日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    風呂敷を広げることを意識されたのかなと言うような印象の1巻。いろいろな要素、伏線が散りばめられて、今後に対する期待も不安も覚える。

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    2022年05月09日