小川一水のレビュー一覧

  • 復活の地1

    Posted by ブクログ

    惑星を襲う震災を描いた1巻。スケールの大きさもさることながら、民衆の行動や政治の様子などがリアルで、作り込みのすごさを感じました。

    まとまった感想は最終巻の3で。

    0
    2023年07月16日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3

    Posted by ブクログ

    三部作完結…

    なんとも評価に困るお話だなぁ。

    しかし、末永く、銀河の終わりまで幸せに暮らせる、のだろうか?
    粘土の子らは、銀河ネットワークで幼年期の終りを歌う、のかな…

    0
    2023年07月02日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    伴名練「20001周目のジャンヌ」が面白かった。何度も何度もやり直す…考えただけで倦んでしまう。ジャンヌの最後の選択が良く、後味もすっきり。
    斜線堂有紀「一一六二年のlovin’ life」も良かった。この上ない相棒を得た喜び、失った悲しみ。史実をそういう風に改変するのも面白い。

    0
    2023年06月27日
  • 時砂の王

    Posted by ブクログ

    タイムトラベル×卑弥呼という舞台設定だけでも好奇心をくすぐられるSF。更にこの舞台設定に時空を超える愛が練り込まれてる。時間軍の設定も構成も工夫されているし、邪馬台国の民衆と「物の怪」の戦闘もなかなか面白かった。もっと細かく書こうと思えばいくらでもできそうなところをスッと終わる潔さ。

    0
    2023年06月07日
  • 時砂の王

    Posted by ブクログ

    アレクサンドルは凍結から目覚めたのか。釈然としない?知性対サンドロコットスのサブユニット
    因果効果、時間枝、ハイブリッド、カッティサーク 奪われた人類の
    釈然としない部分はあるけど数万年単位の大きな人類の戦い、壮大だった。時間遡及し歴史改変した時間枝がパラドックスで消えるのでなく「滅亡する」という選択肢が絶望的。

    0
    2023年07月04日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここでようやく過去の話が繋がってくる話があり、目からウロコというかすごく楽しく読むことができました。

    次がどんどん楽しみになってくる。

    0
    2023年05月21日
  • 第六大陸2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1967年の宇宙条約に基づく月の商業利用禁止訴訟、NASAとの関係、思わぬ相手からの横槍、宇宙デブリの掃除、資金繰り問題、そして未だに見えないヒロインの本当の目的と、その背後にある父娘関係...
    未知の存在を匂わせる形での終幕は、さらなる続編への期待も感じさせてくれます。
    数々の課題をクリアしながら月面結婚式場の建設を目指す姿は、SFである一方で、極地での建設工事プロジェクトの記録のようでした。

    0
    2023年05月18日
  • 第六大陸1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本の民間企業が大富豪の資金援助の下で月面基地を開発する「第六大陸」。ロマンがあるねぇ。
    スポンサーとなるのは大富豪の娘さん。基地をつくる目的がなかなか明かされないが、結婚式場とはニヤリ。巻末でさらなる目論見がほのめかされかれて、そして動き出すあの大国...
    第一巻は建設着工までが描かれていて、土木やら建設やら泥臭い現場仕事に光が当たっているのがなんだか嬉しい。

    0
    2023年05月15日
  • フリーランチの時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小川一水さん作品の3つめ。おもしろいわ。

    「フリーランチの時代」:ファーストコンタクトなのに全くドラマチックでないところがいい。生きるか死ぬかの選択でアッサリとエイリアンになることを選ぶシーンがいい。

    「Live me Me」:事故で肉体を失い、辛うじて残っていた脳の活動をシステムに差し出すことで身体を卒業して生きていく。肉体を失った後の自我、感情、愛の行方が感動的。

    「Slowlife in starship」:宇宙船で暮らすニートの話。宇宙船の中で猫を追いかけたりとか、まったりした感じがいい。

    「千歳の坂も」:科学と医学の発達により、延命処置が寿命を追い越すようになった時代。健康

    0
    2023年05月05日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    25世紀末。〈救世群〉議長の娘イサリはスカイシー3で脱走し、ボーイスカウト活動中だったMHD社の最高責任者の息子アイネイアと出会う。濃密な一日を通じて友人になった二人。だが、〈救世群〉の中枢は非染者社会への宣戦布告に向けて着々と準備を進めていた。太陽系外からやってきた異星人カルミアンや、被展開体のミスチフとノルルスカインの思惑も絡み合い、遂に全太陽系を巻き込んだ大戦争が幕を開ける。〈天冥の標〉シリーズ第6作。


    5巻までのキャラの縁者たちが大集結。イサリの名前がでるだけでもアガるが、メイスンたちの祖先であるミスミィがやっと登場してきたのが嬉しい!彼女たちと出会ったばっかりに、〈救世群〉は戻れ

    0
    2023年03月01日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    救世群、2PA、MMSの連合軍がついにドロテアへ侵攻。激しい攻防の末、一旋次やミヒルとの戦いに終止符が打たれる…

    ついにここまでやってきた…!
    オンネキッツやアカネカとの交渉はまだほとんど進展がないが、泣いても笑ってもあと1巻!
    ここまで来たら全員にとって悪くない結末を迎えられることをただただ望む…

    0
    2023年02月28日
  • コロロギ岳から木星トロヤへ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2231年、廃棄された宇宙戦艦に閉じ込められた少年2人を救うため、北アルプスにある太陽観測所に落ちてきた紫蘇漬大根のような時空をまたぐ生命体を通じてコンタクトをとる2014年の観測所員。

    設定のハードな部分は読み飛ばしてもOK(俺もなんとなく分かってないような分からんようなで読んでいた)、時空間の上下流を行き来できる大根生物なんだから、色々やり直しできたりはするわけで、その辺のトリックと2つの舞台のコミカルなやりとりを楽しめる。

    腐女子やりとりな余禄もよし。オタク妄想が世界を救うって設定は嫌いじゃない。

    0
    2023年01月29日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2PA副司令のコルホーネンにより太陽系人類と救世群との戦い、シグナレスウォー以降の太陽系人類の歴史が語られる。
    カルミアンはMMS人を自覚し、様々な人種、生命体がダダーのノルルスカインを通して接触する。


    物語としては進んでいないが、読者にとっては怒涛の展開。
    だんだんと真の敵が見えてきて、ヒトとは何かという根源的な問いが全体を取り巻く。
    後少しで完結するとなると寂しさもあるけど、どういう結末を迎えるのか楽しみでもある。

    0
    2023年01月29日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    斜線堂有紀の上智卒なるほど!と思わせる英語力も見せつけられました。斜線堂ファンなら、この短編だけのために読むべき一冊です。
    ・石川宗生「うたう蜘蛛」
    死ぬまで踊り続ける奇病が蔓延したイタリア。総督の前に、「この流行り病を収束させてみせましょう」とホーエンハイムなる錬金術師が現れる。
    性描写あり、中学生には微妙ライン。
    好み的には合わず。
    ・宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」
    一九六五年の日本。そこには「ピーガー」というSNSが存在した。
    一番心が乗らなかった作品。発想は面白い。
    ・斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」
    和歌を詠むと同時に“詠訳”する平安時代。“詠語

    0
    2022年12月04日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    歴史に生きる人々の心情を特に焦点が当たっていた話や、SF設定におもむきを置いている話、とアンソロジーの強みを活かした独自の世界観が面白かった。

    0
    2022年11月27日
  • 時砂の王

    Posted by ブクログ

    未来の人型人口知生体と卑弥呼、敵は古代神話に出てくるような物の怪。
    この取り合わせが、作者の発明。

    きわめて“ひと”に近い人口知生体が、二度と自分の過ごした時代には戻れない宿命を帯びて、人類の滅亡を救うべく、歴史をさかのぼる。
    時間SFとしては定石のストーリーであるが、滅亡させようとする勢力の理由と、滅亡してしまう理由が、現代の我々への警鐘であることにポイントがある。

    敵である「増殖型戦闘機械」群との戦闘がその時代ごとに違ってきて、ついに決戦となった邪馬台国の地の戦いの描写はとても迫力があった。

    短いページ数のなかで、壮大なスケールを感じることができた。

    0
    2022年11月19日
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    学問の心を感じる


    “大きな構図の、外側のさらに大きな構図がわかったところで、いちばん小さな手元の問題が消えてなくなるわけじゃないの。ねえ、知ってるかしら?痛みや悲しみはそれが重なると麻痺してしまうけど、責任というものは、背負えば背負っただけ、無限に重く感じていくものなのよ。
    p100

    0
    2022年11月03日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大河ドラマ的に壮大な(すぎる)SF叙事詩


    ●純粋知性体

    「違うね。僕がやっていたのは、何をしないかを決めることだ」 
    ー ダダーのノルルスカイン



    愛欲こそは、自と他を溶かし合う営みこそは、短く儚く焼け死ぬ者にも、無明の混迷に彷徨う者にも、等しく達成の境地をもたらす福音なのだ。

    0
    2022年10月31日
  • 時砂の王

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    敵が過去を遡ってまで人類を滅ぼそうとするので、未来の人間は同じように過去を遡る。結果的に人間が勝つんだけど、それまでどう勝っていくのか気になって一気に読みました。

    0
    2022年10月02日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

    Posted by ブクログ

    巨大ガス惑星、大気を泳ぐ巨大な昏魚、自在に変型する宇宙船で漁をして暮らす人々。
    …という世界の設定だけでもわくわく。
    そして、夫婦で操船するルールの中で、異例の女性ペアで船を操る、テラとダイオードのぶっ飛びまくりの活躍。


    ぷはー、面白かった。
    ストーリーとしては、あらすじを書くこともできないんだけど、とにかくどっぷり濃いSFな世界と、シャイなんだかエッチなんだかピュアなんだか、ド可愛い女子ふたりのやりとりに、気持ちよく溺れるべし。


    続編あるんだ。
    そりゃ、外宇宙へ行くんだよね???

    小川一水さん、いつか読みたいと思いつつも、代表作「天冥の標」シリーズに挑まずに、つまみ食いしております

    0
    2022年09月23日