小川一水のレビュー一覧

  • 時砂の王

    Posted by ブクログ

    久々につくりもので泣きそうになっちゃったよ 深夜テンションのしわざです 小川一水はコロロギ岳に続き2冊目、時間遡行ものの人という認識だけどやはり上手いな〜と思いました

    0
    2024年03月07日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    なかなか濃いSFアンソロジーでした。表題作の「時間飼ってみた」で笑わせてもらい、「ラムディアンズ・キューブ」で訳が分からない世界に連れていかれという体験をした。個人的に意思版好きな作品は「神の豚」(溝渕久美子・著)です。SF感は少ないという評価もあるようですが、将来起こりえる政治・生活を予見して人間の業をきちんと表現したような純文学に通じる作品だと感じました。

    0
    2024年01月28日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

    Posted by ブクログ

    SF要素も百合要素も結構重くて重厚な印象だった。普段軽い小説ばっかり読んでるからかな。身近から程遠い舞台設定でもこちらの想像力をしっかり掻き立ててくる筆致はさすが。

    0
    2024年01月19日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

    Posted by ブクログ

    ハードボイルド百合SF第2作。
    ダイオード奪還篇。無自覚天然ガン攻め属性なテラさんと、下心見え見え押しかけ家出少女ダイさんの活躍がまた読める!割と、というか満を持しての百合描写は多め。次回も楽しみ!

    0
    2024年01月14日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第6巻第2弾も怒涛の展開でした。カルミアンのテクノロジーによって強硬路線をとり、遂に始まった〈救世群〉の地球への侵攻。太陽系にはなかった技術での攻撃と原種の冥王斑の感染で地球はボロボロ。太陽系艦隊くるのか。。?
    メニー・メニー・シープにいたイサリはこのときの姿から変わってないのかも。ラストに出てきたフェロシアンたちも、ここから?
    カルミアン…〈石工〉の子たちだと思うけど、蜂っぽい体制なんだなぁ。蜂の生殖意識みたいなのをそのまま人間に取り入れたらそりゃラストみたいなことになります。ロサリオが気付いた、その前からの〈穏健な者〉と呼ばれるようになった性質もゾッとしない。
    アイネイアはドロテア・ワット

    0
    2024年01月13日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「恨んだり憎んだりするのはさ、とても楽しいんだよ、イサリ」。スキットルはヒューマノイドだけれど200年近く生きてるので、含蓄ある言葉だ。。(スキットル、「高校事変」の凜香っぽくて好き)
    宿怨…積年の恨み。なんてピッタリな題名でしょう。
    《救世群》イサリと《非染者》アイネイアの旅で始まる上巻前半のボーイ・ミーツ・ガールはとても良かった。明星が完成していて、美味だと大人気になってるのが嬉しい。
    後半は、救世群とマツダ・ヒューマノイド・デバイシズ社の軍事力が支配してる非染者との全面戦争の予感がしてくる不穏な展開に。
    アイネイアが面倒くさがってるお母さま、そんな……!人間じゃない、って何、お父さまもっ

    0
    2024年01月08日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

    Posted by ブクログ

    ハードボイルド百合SF。
    ふわふわしてるけど大胆(無自覚)なテラちゃんと、強気だけど甘えん坊なダイオードちゃんの掛け合いが好き。身長差含めて。
    最終盤、テラちゃんが特大受け爆弾をぶち込むよ。

    0
    2024年01月07日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ5巻は宇宙農場の奮闘と、ダダーのノルルスカインの生誕と成長譚。面白かったです。
    実家が農家なので農夫タックの仕事の忙しさに身につまされながらも、プラスで年頃の娘さんがイシスのクローンということで苦労にしみじみしました。
    タックは元海賊で(しかもエルゴゾーン!)これまで奪ってきたから、娘さんと生み出す農業やってるのかなと思いました。レッドリートとか大農場ミールストーム社とか問題も山積みだけれど、明星よかった。。
    ノルルスカインの方は別ベクトルでとても面白かった。生命に意識が誕生して成長し、遠くまで移動していく。億単位の時間をかけて。。
    ダダー〈偽薬売り〉となったノルルスカインは何でもお見

    0
    2023年12月10日
  • 老ヴォールの惑星

    Posted by ブクログ

    迷宮の話、面白かった。
    社会の形と不完全さが描かれている。隣人無くして生きてはいけないという内容は共感する。

    0
    2023年11月30日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3巻も面白かったです。2巻の人々の子孫が登場人物で、この登場人物の子孫が1巻の人々……大河スペース・オペラにふさわしいスケールの大きさで良いです。
    アンチョークス家とセアキ家、カヨちゃんにフェオドール。フェオドールこの頃喋ってたんだ…しかも2巻のフェオが使ってたAI。
    ダダーの話によるとセアキ家は華奈子の子孫っぽい。アンチョークスの始祖爆誕からの歴史ももの凄かったです。心を押し殺さずに機能を変えるのか。そしてここからこの2家仲良いのですねきっと。
    ドロテア・ワットという木星の大赤斑にあった巨大動力炉、これアクリラが見付けてた戦艦?と同じ名前してるけどそのものなのかな。
    それにしても大主教デイム

    0
    2023年11月05日
  • 老ヴォールの惑星

    Posted by ブクログ

     オススメして頂いて読みましたが、面白かった……!
     環境が「生物」に与える影響や変化をテーマにしたSF短編四作。いずれも完成度が高く、設定の斬新さ・科学的説得力・ストーリーテリングの全てが高水準。そして皮肉を残しながらも爽やかなハッピーエンドというのがとても素敵///
     四編のどれもとても楽しめましたが、個人的には表題作「老ヴォールの惑星」と、「漂った男」の二編が特に好みでした。
     前者はヒトとは異なる生命体の目線での異星間交信への挑戦という設定が興味深く、また、スケール感のある惑星の設定に驚嘆させられます。想像力が全く追いつかないけれど、青一面の世界に群れを成す「生命体」をぼんやりと思い浮

    0
    2023年11月03日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イサリとアイネイアの軽い掛け合いから始まる導入は物語に引き込まれ読みやすかった。
    最後のこの章のオチとしてもアインがいかに善意を持った青年かが表現されていてなんだか胸を打たれる。
    その後祖母の背景がありこれまでの経緯に納得。
    ラバーズたちと救世群の新たな関わりもここから明らかになり、ロイズとの関わり。
    ロイズの裏の方でうごめく陰謀、救世群のロサリオの背後にいる異星人のか変わりなど今後の展開がきになる。

    0
    2023年10月16日
  • 天冥の標 II 救世群

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    救世群〈プラクティス〉は元々患者群。惑星メニー・メニー・シープが舞台だった1巻から、800年巻き戻った地球を舞台にした2巻も地続きなんだなと思わされました。
    パンデミックが描かれているけどこの本が書かれたのは2010年代、コロナ禍を経験してる今読むとますますこのシリーズの過酷さが身に沁みます。1度かかると、回復出来ても一生隔離というのも過酷。
    これがあったから地球を離れてるのか…?でも冥王斑だしプラクティスだし追いかけてきてるよね??
    すべての発端、、、続きも読みます。
    装画すごいな…スタジアムにずらりと並ぶ救護テント。

    0
    2023年10月09日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3

    Posted by ブクログ

    3巻は脱出後のお話で、いよいよ往来圏に到達します。前半はちょっと説明的な文章が多くて、なかなか読み進められませんでしたが、中盤以降テラとダイオードが不自由ながらも自由に動き始めてからは面白くなりました。
    なかなか衝撃的な事実がババっと提示されてこの巻は幕を閉じますが、次巻以降も2人は暴れてくれそうです。

    0
    2023年10月08日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こんな終わり方ある!?これは序章に過ぎないんだろうけど、という1巻でした。
    愛着覚えたキャラほとんど退場してしまい、これからどうなるのか…寧ろメニー・メニー・シープ、存続できるのか。
    イサリと、クレヴ改めリリーがキーパーソンかなぁ。
    地球からやってきてたふたりも気になります。あんなに簡単そうにハーブCまでこれるの?
    2巻は1巻よりかなり前の地球から始まるそうで、この星とはしばしお別れですが、続きも楽しみです。

    0
    2023年09月13日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3

    Posted by ブクログ

    ――

     推進剤はあなた。



     …難点は、何処へ飛ぶかが自分でも解らないところ。けどそれって操舵のせいだよね。エンジンにも罪はないよね。
     というわけで待望の3作目。SF読者になったのが遅めの自分が、こういう国産SFをリアルタイムで読んでいける、というのは幸せなことなのだろうなぁと思います。振り落とされないように努力する必要があるサイクロンだけれど、その分入り込んだときのズキズキ感が、たまらん。
     スピーディに展開する物語は、あれよあれよと核心へ到達したかに思えたところでまたぶっちぎられて。ランナウェイがランナウェイされるという衝撃の展開もまた別の衝撃に置き換えられてしまえば、不思議と読み

    0
    2023年09月12日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった〜!巻数の多さに怯んでたけどグイグイ読めておすすめして頂いて感謝です。
    人間、自ら改造してる人間、原住民?の知性体、アンドロイド…と多種多様にたくさん出てくるけど、この人誰だっけ?という混乱を全くしないのもすごい。何故か個別の意識を持ってる《石工》のクレヴが好き、話し方がかわいい。
    加えて、惑星ハーブCの植民地メニー・メニー・シープの歴史や〈領主〉の悪政と《海の一統》との対立もてんこ盛り。世界観作り込んであって好みです。
    《ラバーズ》は「そうだろ」となりました。エランカ議員がどうなるかだ。
    別行動とってるカドムとアクリラ、それぞれ大変なことになっているので下巻も楽しみです。初期の自治

    0
    2023年09月01日
  • 銀河英雄伝説列伝1

    Posted by ブクログ

     それぞれいろんな方向性の作品が読めて楽しめた。巻末の著者の言葉で、どういう興味や視点からその舞台やキャラクターを選んだのかが書かれていたのもよかった。
     表題作が、意外なところに舞台が設定されていつつ、その後の歴史の流れに思いをいたせる面白さがあって一番好きかな、と思う。

     2巻以降も企画されてるのかな?

    0
    2023年08月27日
  • 天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと

    Posted by ブクログ

    SF。シリーズ9作目part1。通して13冊目。
    シリーズ完結に向けて、大きくストーリーが動き出した感じ。
    スケールは更に大きく。
    カルミアンやダダー側の視点もあり、主要登場人物が勢揃い。
    残り4冊を読むのがとても楽しみ。

    0
    2023年08月01日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3

    Posted by ブクログ

    SF百合漁業小説第3作、シリーズ進んでも相変わらずおもしろいのは流石。
    BDPからの「どっちが?」のくだりが最高すぎてニヤニヤしてしまった。
    終盤の展開が衝撃すぎて3度読み、百合とか以前にSFだもんね……ここからどうなっちゃうのか……。

    0
    2023年07月31日