小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 II 救世群

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    2010年代。感染症専門医の圭伍は、腐れ縁の同僚・華奈子と共に正体不明の疫病が発生したパラオのリゾート地へ向かう。二人が離島へ到着すると、滞在客は一部を除いて目の周りに大きな黒い斑が浮かび、既に死亡しているか瀕死の状態にあった。圭伍たちは顔に斑を持ちながら生きている少数民族の青年ジョプを発見、保護し、彼がウイルスのキャリアだということを突き止める。半年後、島で唯一の回復者となった日本人の少女・千茅は、ジョプと共に圭伍たちが管理する隔離施設にいた。顔の斑以外は完治していたが、体内のウイルスが他者に感染する可能性は残っているため、隔離され続けているのだった。その間にも疫病は広まり、「冥王斑」と名付

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    2022年05月06日
  • 老ヴォールの惑星

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    ネタバレ

    初めは全く関係のない短編集かと思ったのだが、人間の狭いスケールと時間感覚で測れるものではないと分かった。それほど壮大な宇宙感覚でまとめられた1冊で、神話のような悠久の時が流れている。
    人類にとって当たり前に暮らす日々の均衡が崩れたらどうなるか、身体の能力に限界のあることをもどかしく思った。けれど『ギャルナフカの迷宮』や『漂った男』での人間の生きる力の逞しさにも出会い、「それでも生きよう」と思えるような前向きさを貰った。
    特に『漂った男』が良かった。
    偵察機で他の星で「生命の匂い」のする風を受ける、そういう表現が新鮮に届いた。パラーザの海はまるで羊水のようだと思った。その海に包まれて生きる地獄を

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    2022年05月01日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    地続きで話がスタートする構成で、思い出すのに少し時間がかかってしまった。
    1巻に比べると爽快感やストーリーの壮大さはあまり感じなかった。
    ただ、これまで以上に深く描かれる二人の関係性と氏族のしがらみ。合間合間で見え隠れする女同士のペアに対する旧態依然とした価値観と偏見。そういったものに翻弄されながら、引き離された二人が手を取り合い、新たな世界へと飛び立つ二人の姿も含め、世界観はしっかりと描かれていたように思う。
    もうちょっと各氏族の話や氏族船の描写を見たかった気もするが、次作は銀河往来圏の話になるのかなあ。

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    2022年04月23日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    幅広いアンソロジー。宇宙モノは無かったが、理不尽、インナースペース、動物モノと様々。気が付いたらブエノスアイレスにいるとか理不尽系が面白かった。
    表題作の「時間飼ってみた」は火浦功のようなドタバタとした展開。面白いけど完全に理解してるかは怪しい。

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    2022年04月11日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    ユリ漁業SFの2巻。様々な因習からの脱出と巻き込まれた陰謀からの脱出。今回は痛快な物語になっています。次巻ではついに外の世界に出た後の話になるのかな。

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    2022年04月03日
  • 青い星まで飛んでいけ

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    ネタバレ

    ふつうに面白いです。転職が分かるという設定は珍しいし、自分もみて欲しいと思った。
    守りたい肌、でふつうに行けば正義でハッピーエンドになりそうなところを絶望エンド側に行くのが裏切られて面白かった。

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    2022年03月23日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    男性と女性が、夫婦で、漁をすべし。
    連綿と受け継がれてきた「伝統」「ふつう」の枠組みを蹴り飛ばして走り出そうとしたテラとダイ。

    今回は陰謀とこのサークス世界の枠組みに関するストーリーで、前作ほどの爽快感はないものの、メイカ・次号との対比がどうにも切なかった。
    そしてどうやら「次」もあるようなので、さらに次はまた漁のお話のようなので、期待!

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    2022年03月20日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    ――


     ゆめを、みさせる、ちから。
     ゆめを、とばす、ちから。

     まったく主人公ってやつは大変である。
     あなたはきっとツイスタだよ。




     待望の続巻であり、上下巻の下巻のようでもあるけどそこは小川一水、全20巻の序章が終わったんだとしても驚きません。というかそれくらい続いてほしいなぁ。

     1巻の勢いをそのままに、故郷に誘拐されたダイオードの奪還作戦が始まる。形式美みたいな展開だけれど80〜90年代ラノベ的な腰の座った書き口が安心してわくわくさせてくれる。SF考証やら設定展開やらと比べて、主人公たちの心理的なところは描写がさっぱりしてるのも好み。そういうのは近頃のラノベでやってく

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    2022年03月04日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    ネタバレ

    ガス惑星漁業百合SF第二弾。
    前回からの続き、救出されたテラとダイ。気持ちを確かめ合い、糖度マシマシの2人。しかしダイさん(寛和)はゲンドーさんちに連れ戻され、元カノ瞑華登場。
    相変わらず重厚なSFで古臭い風習で百合。
    最後は2人で、再び逃走。ギャラクティブ・インタラクティブへ。続きを期待していいのか、次はもっとスケールでかくなりそうだが。

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    2022年03月02日
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと

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     <救世群>との戦いが続くメニー・メニー・シープ。カドムとイサリは戦いを止めさせようとそれぞれに奮闘する。そして彼らに同調する者も出てくる。戦いの行く末が気になる。
     そして、いよいよセレス(メニー・メニー・シープ)がカルミアンの母星まで目前のところに。ただし、旅の終着というわけにはいかない。そこがまた大変なことになっているのだ。
     あとラスト1巻。3冊ありますけど。

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    2022年02月28日
  • 天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと

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     ラストまでもう少しの第9巻。セレス(メニー・メニー・シープ)の行きつく先は? レビューと評価はPART2を読み終えてから。

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    2022年02月26日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    「ハイウイング・ストロール」を思い出しました。バチゴンドウのところです。
    あれも、ミッションをクリアしてゆくタイプの物語で、ゲームプレイしている感覚になりました。「ツインスター」も、そのためテンポがよくて読みやすい。

    タイトルから、表紙の二人が行く先々で大立ち回りを演じて、旅を続けてゆくみたいな珍道中かな、と想像していました。
    「ツインスター」はあっていたけど、「サイクロン」と「ランナウェイ」がちょっと違うか。続編があるなら「サイクロン」と「ランナウェイ」で3部作みたいな形になったりするのでしょうか。
    終盤で明かされた世界の真実とダイオードの夢が、実現する時が「ランナウェイ」になるはず。

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    2022年02月12日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    やっぱりSFは、最高と思わせてくれる。想定外の景色が頭に思い浮かぶ。そして上手く騙された事が心地よい。こんなストーリー考えつくなんて。

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    2022年01月09日
  • 時砂の王

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    壮大なタイムパラドックス、タイムリープSF小説。宇宙規模の戦いの歴史をコンパクトにまとめて居るけれど内容はかなり重め。でも文章は非常にこなれていて非常に読みやすいです。人類を救うために作られたクローン?人造人間?のメッセンジャーと言われる人々が、奮闘して人類を滅亡から救おうとするのですが、敵も味方も時代を超越して戦うので26世紀頃と卑弥呼の時代と紀元前10万年を入り乱れてで壮大極まりありません。
    パラレルワールドの何処か一つでも人類が生き残る未来があれば、そこを死守するという人類の大義と、今この時に愛着を持ってしまったメッセンジャーオーヴィルの奮闘が次第に目的がずれて行く所がとても美しい。

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    2021年11月26日
  • まずは一報ポプラパレスより(2)

    ネタバレ 購入済み

    主人公の元恋人登場

    グリーナ王女のツンデレぶりが可愛い。冒頭の挿絵漫画も好感触。
    3つの中編からなるが、二番目の女スパイ同僚編が恋愛要素強くて面白かった。
    2巻は王女の家族関係が掘り下げられていて、兄王子やら妹姫やら新キャラが続々出てきます。

    #感動する

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    2022年09月29日
  • アリスマ王の愛した魔物

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    「ろーどそうるず」はバイク搭載の制御AI視点の話。直接運転はできないので状況を淡々を中央のAIに報告するだけなのですが、搭乗者を思う気持ちに泣かされます。「リグ・ライト」もAIによる自動運転時の責任の所在がこれからどうなっていくのか、現実でも気になるところです。

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    2021年11月18日
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

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    原作の続きでキリイのその後を描いた作品も期待していたのですが、それはなかったですね。私は飛浩隆作品が気に入りました。BLAME!ファンにおすすめ。?

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    2021年11月18日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART2

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     4第8巻のPart2。メニー・メニー・シープの文字通り「裏側」が描かれる。カドムとイサリはどうなるのか。また太陽系の人類はどうなっている?

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    2021年10月22日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    シリーズ第7巻。前巻に続きセレスが舞台となる。少年少女たちのサバイバルが描かれる。ハーブCとメニー・メーニー・シープの由来が明らかになる。そう第1巻へとつながっていくんだ。

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    2021年09月28日
  • 時砂の王

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    時間SF。
    卑弥呼が主人公として活躍するSF。斬新。
    読みやすく、面白いが、なかなか悲しい。
    未来の人類が過去に行けるようになったが…、過去の世界で戦争をするとなると、技術力・資源・情報など問題は山積。想像力が試されて楽しい。
    個人的に、面白いだけに、もう少しボリュームがあっても良かった。
    ET側の立場からの視点も1章くらい観たかった気もする。

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    2021年09月25日