小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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ゆめを、みさせる、ちから。
ゆめを、とばす、ちから。
まったく主人公ってやつは大変である。
あなたはきっとツイスタだよ。
待望の続巻であり、上下巻の下巻のようでもあるけどそこは小川一水、全20巻の序章が終わったんだとしても驚きません。というかそれくらい続いてほしいなぁ。
1巻の勢いをそのままに、故郷に誘拐されたダイオードの奪還作戦が始まる。形式美みたいな展開だけれど80〜90年代ラノベ的な腰の座った書き口が安心してわくわくさせてくれる。SF考証やら設定展開やらと比べて、主人公たちの心理的なところは描写がさっぱりしてるのも好み。そういうのは近頃のラノベでやってく -
Posted by ブクログ
「ハイウイング・ストロール」を思い出しました。バチゴンドウのところです。
あれも、ミッションをクリアしてゆくタイプの物語で、ゲームプレイしている感覚になりました。「ツインスター」も、そのためテンポがよくて読みやすい。
タイトルから、表紙の二人が行く先々で大立ち回りを演じて、旅を続けてゆくみたいな珍道中かな、と想像していました。
「ツインスター」はあっていたけど、「サイクロン」と「ランナウェイ」がちょっと違うか。続編があるなら「サイクロン」と「ランナウェイ」で3部作みたいな形になったりするのでしょうか。
終盤で明かされた世界の真実とダイオードの夢が、実現する時が「ランナウェイ」になるはず。
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Posted by ブクログ
壮大なタイムパラドックス、タイムリープSF小説。宇宙規模の戦いの歴史をコンパクトにまとめて居るけれど内容はかなり重め。でも文章は非常にこなれていて非常に読みやすいです。人類を救うために作られたクローン?人造人間?のメッセンジャーと言われる人々が、奮闘して人類を滅亡から救おうとするのですが、敵も味方も時代を超越して戦うので26世紀頃と卑弥呼の時代と紀元前10万年を入り乱れてで壮大極まりありません。
パラレルワールドの何処か一つでも人類が生き残る未来があれば、そこを死守するという人類の大義と、今この時に愛着を持ってしまったメッセンジャーオーヴィルの奮闘が次第に目的がずれて行く所がとても美しい。
結