小川一水のレビュー一覧
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ネタバレ西暦248年、不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王・卑弥呼(彌与)とその従者の幹であったが、突如現れた「使いの王」オーヴィルと人語を発する剣カッティに命を救われる。
彼らは2600年後の未来から来た人工知性体で、太陽系奪回軍の参謀総長である知性体サンドロコットスのサブユニットとして創られた有体知性であるメッセンジャー・O(オリジナル、個体名はオーヴィルを選択)と、遡行軍統括の時間戦略知性体カッティ・サーク(女性の声で本体は別の場所にある)であり、彌与が襲われた物の怪は「ET」と呼ばれていた。
オーヴィルは西暦2598年に、人類の第一拠点である太陽系中枢府で生まれた。彼は人類が知識化したほ -
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ネタバレ凄く面白く読んだが、結末はあまり好みではなかった。
もう少し長くあって欲しかった、と思うのは、欲張りだろうか。きちんと許可を受けて、(たとえそれがストーリーを進行させる上で要請されるシーンでなくとも)漁をするシーンはもっと見たかったし、二人の結末が描き切られていたか、というとちょっと落ち着くには足りない感じがした。今後の展開は示してあるから想像はつくけど、一番盛り上がるところで終わってるような気がする。
ダイオードが過去の記録を漁っていたのは、合法的に結婚するためではないかと思いながら読んでいたのだが、結局「想いが通じ合っていれば」とか「世界なんて関係ない」みたいな、百合だとありがちな結 -
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ネタバレ意思、であるとか
意志、であるとか。
ひとが作り出したものに、それが宿るのかというのは、ひとつの大きなテーマだろう。
そこには、宿って欲しいと、思う場合と、宿られてはたまらない、と思う場合があるような。
宿って欲しい、と思うのはどこか、
愛着、や信頼感みたいなものを、作られたもの、と共有したいと云うか、
それぐらい出来てもいいんじゃない? と云うか、どうせやるならここまでやってやろう、みたいな思いがそうさせていて、
宿られてはたまらない、というのは、
そういう感情の機微、みたいなものを大事にしたいから、
或いはそれすらひとの手で造られてしまったらと思うとゾッとするから、本能的に反 -
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人類を滅亡させた謎の生命体を滅ぼすべく、特殊な兵士たちが何度も過去へ遡るタイムリープものSF。この手のジャンルではタイムパラドックスにどう説明をつけるかが肝になってくるが、本作では過去に遡った時点で未来に影響を与える行為をすると即座に現世に反映されるシステムを採用しているため(タイムリープ小説の時系列を説明する時の時制のややこしさは異常)過去に遡った兵士たちは、もう二度と自分達の生まれた現世に戻ることはできない。
22世紀初頭や第二次世界大戦期など様々な時代に飛んだ兵士たちは一進一退の攻防を繰り広げるが、最後には敗れてしまいその都度過去の時代に飛んでいく。物語が始まるのはまだ日本に邪馬台国が -
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小惑星セレスの地下シェルターに逃げ込んだ人類のあけぼの。
ここでやっと「メニーメニーシープ」につながりました。彼の地の始まり、そして太陽系の終幕。
次巻から「メニーメニーシープ」の続きになっていくのか?「救世群」が外で何をしているかはわからないけども。「メニーメニーシープ」は西暦2803年。「新世界ハーブC」終了時点は2555年。この語られていない時間で、「咀嚼者」たちは何をしていたのか。
メララの子守唄に込められた心情が、未来への希望になってくれることを願わずにはいられない。
『ちゃぁこいアラート、ちゃぁこいアラート
サソリに遭ったら逃げ込んだおることよ
ぼんだい体とか