小川一水のレビュー一覧

  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ユリアン「・・・」
    ヤン『どうしたんだい、ユリアン。そんな浮かない顔をして』
    ユ「て、提督。この報告書を読まれましたか?」
    ヤ『あぁ、なかなか良く出来てるじゃないか。何か不満でもあるのかい?』
    ユ「そりゃ、ヤン提督は活躍が報告されてますけど、僕は、言え、私の事はどこ
    にも書かれてないんです。不公平じゃないですか!」
    ヤ『そうは言うけどね、ユリアン。あのキルヒアイスやロイエンタール、
    ミッターマイヤーについても書かれていないよ』
    ユ「で、でも提督。あのオーベルシュタインなんて、大活躍じゃないですか」
    ヤ『確かに。ユリアン、君は何歳だい。今回報告されているのは、それなりに
    年齢を重ねている人の昔話がメインなんだ。君はまだ若い』 『それに、キャゼルヌ
    少将のを読んだかい』
    ユ「もちろんです、それにしてもキャゼルヌ夫人、すごいですね、
    少将もかたなしって感じでした」
    ヤ『キャゼルヌ先輩は、本来とても優秀な人だ、なのにあの描かれようだ』
    ユ「私は、まだこれからと言う事でしょうか」
    ヤ『まぁ、そう言う事だよ。ただあまり期待してはいけないよ。他にもまだまだ
    優秀な人材はいるからねぇ。シェーンコップはもちろん、ビュコック提督なんて、
    若い頃の話を探し出したらキリがないはずだよ』
    フレデリカ ❛私なんて、エル・ファシルにいた頃、当時のヤン中尉にサンドイッチ
    とコーヒーを差し入れた話しぐらいしか思い出話が出てこないのよ。これでも
    士官学校を次席で卒業してるのだから、他にももっとありそうなものでしょ、
    そうは思わない、ユリアン?❜
    ユ「・・・」
    ヤ『・・・』
    フ❛あら、わたし、何か変な事を言ったかしら❜

    とまぁ、こんな短編集です。

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    2020年11月10日
  • 老ヴォールの惑星

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    「テーマではなくルールをつくる」。小説、特にSFの書き方を説く講義にて聞いた言葉で、その際に紹介されていたのが本作。なるほどその言を得心する内容であり大変面白いSF作品。

    四つの中編からなるが、それぞれの世界できちんと納得し得るルールがある。‬地下世界の迷宮牢獄、ホットジュピターの知性体、超知性体とのファーストコンタクト、海しかない惑星に漂着した男の孤独とその発見の困難。

    先にルールが(さりげなく)提示されるので、その上でどのような展開になるのかのワクワク感が堪らない。そしてどれも素晴らしいラストだった。

    0
    2020年10月26日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    全10巻(10冊とは言っていない)のシリーズ、『天冥の標」1巻の上巻。
    のっけから読ませる! 人や異星人、果てはアンドロイドまで、登場人物の様々な行動が交差し、物語の筋道を作っていく。まだそれぞれの道がどう合流していくのかは見えてこないけど、引きの上手さと、話や文章のテンポがいいからそれがストレスにならず、先が気になってズンズン読んでいけました。

    西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープ。総督が軍や電力の供給を握るこの星では、最近になって電力供給の制限が始まり、市民の不満は高まっていった。この星で医者を勤めるカドムは友人のアクリラから、街で謎の疫病が流行していると助けを求められる。その感染源は思ってもみないもので……

    物語はとにかく重層的です。医師のカドム。身体に改造を加え、独自の文化・生き方を持つ“海の一統”の若きリーダー、アクリラ。一章で出てくる彼らが中心となって物語が進むのかと思いきや、政治の中枢にいる正義感の強い女性議員。軍の人間。市井の人間から距離を置き、自分たちの街を作っている“ラバーズ”と呼ばれるアンドロイドたち。高度な知能を持ちながらも、人間にこき使われている異星人。

    それぞれの視点から、物語が語られていく一方で、世界観や歴史的な設定の作り込みも合間合間で語られていきます。総督の権力の起源に到る政治闘争や市民たちの生活の様子もさることながら、ラバーズたちアンドロイドの設定や、身体に改造を施した“海の一統”たちの設定、異星人の独自の生態は、SFならではの想像力の面白さが、物語と深く結びつきます。

    庶民以上に電力を生命維持の観点から必要とする彼ら。一方では戦いに臨み、一方では総督の権力の及ばない、新世界を求め、新しい土地へ旅立とうとする。そして、それぞれの道に立ちはだかるものは……

    上巻の段階で残された謎は、とても魅力的なものばかり。カドムたちの前に現れた異形の生物の正体は? 電力の制限は総督が、植民星を捨て新たな星へ向かうため、との噂が出てくるのですが、総督の真意と目的は? 権力へ反旗を翻したラバーズたちの運命は? そして、新大陸で見つかった大型ロボットは、一体何を作っているのか?

    全10巻のSF大河小説の始まりに相応しく、人も人であらざる者の世界も構築しつつ、さらに大きな展開を予想させます。想像以上にワクワクしながら、下巻も読み進めていけそうです。

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    2020年10月13日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    ネタバレ

    あのノルルスカインの出自と、宇宙農家タック(タケカズ・バンダイ)の話が交互に出てくる作品。ノルルスカインの章は難しかった…。
    ミスチフとの出会いとかオムニフロラ(植物宇宙生命体?)との闘いとかかなり壮大な話。木星のドロテアはどこからきたのか?はここで明かされる。

    タックは、元海賊であのイシスのクローンであるザリーガを娘として引き取って育てつつ農家を営んでる。という話。

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    2020年09月21日
  • 不全世界の創造手

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    自己複製する機械による世界の改革。描かれているのはいかにもSF的な超技術ではなく、一見すると実現可能に見えます。それでもこういう自律的に動く機械っていうのは、これからどんどん出てくるんでしょうね。

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    2020年09月13日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    ネタバレ

    この壮大な物語は、ノルルスカインとミスチフの戦いだったのだろうか。何千万年もさかのぼる途方もない話で火の鳥のよう。そこで交互にある星の農家の話が描かれる。終盤にいくにつれ、予想しない展開に驚かされる。希望と不穏さと。アニーはノルルスカインだったのだろうか。壮大な物語を読むのは4部で失速したが、この5部で弾みがついた。

    0
    2020年08月27日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    ネタバレ

    アダムス達の話より3年後、2313年のラバーズ達の話。ラバーズの巣・ハニカムを作ったのはアダムス達の戦艦を作ってたウルヴァーノ。ラゴスはキリアン・ゲルトルッド・アウローラとフュージョンしていた。

    ラバーズがテーマのせいか、ほぼ性愛の追求的な話ではあるが、救世群のキリアンがどんどん成長して頼もしくなってく様などが楽しめる。

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    2020年08月11日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    夫婦が組んで宇宙で漁をする世界
    テラは両親から継いだ船で漁をするためにお見合い三昧だがその独創的な網捌きが理由で連戦連敗
    そんな中彼女組みたいと言う少女ダイオードが現れる

    今をときめく百合SF
    アステリズムに花束をに収録されていた短編は読んでいたのですがこちらの方が世界観の説明が緻密で面白かったです

    ダイオードが偉いおじさんに噛み付くシーンとかとっても好き

    続編出て欲しいなーと期待

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    2020年08月06日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    現代地球から300年先の小惑星帯に舞台は移り、宇宙軍、海賊、救世群三つ巴の戦いが軸。「酸素いらず」たちの由来は明かされるものの、大風呂敷は広がるばかりの第3巻。冒頭木星の世界&謎の遺跡の描写は圧巻で、いきなり引き込まれます。戦闘シーンも細かく、イメージを掻き立てるハードSF的世界。なのにブッ飛んだキャラ設定や、やけに軽い言動などもあって…独特なテンション・雰囲気で話が進む冒険譚、読み応えがありました。

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    2020年07月30日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    ネタバレ

    第1巻の先祖、第2巻の子孫たちの物語。アンチ・オックスの活躍をえがく。クアッド・ツーというシステムは、うまいが、地味とも感じた。艦隊戦のどんぱちはない。大航海時代のような船への乗り込んで制圧という戦いだ。第1、第2はページをめくる手が止まらなかったが、今回はしばしば止まった。断章でダダーとミスチフが語られるが、何なのか。被展開体というのが分からない。

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    2020年06月23日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    宇宙漁業百合ってなんなんだ!?と思って読んだら、本当に宇宙で百合が漁業していた。
    でもね、確かにそうなんだけど、それだけではなく。厨二美少女とおっとりお姉さん。2人とも尊い可愛い。
    いろんな難しさや偏見や面倒くささも丁寧に描かれていて、続編が本当に待ち遠しい。

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    2020年05月31日
  • 時砂の王

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    たった270ページに、紀元前10万年から西暦26世紀の時間と、2000億人の死を詰め込むなんて、小川一水以外にできるでしょうかあ!
    人類殲滅に襲いくる異星機械群と、究極知性…UIだな…を中心とした軍人ベースの知性体サブユニットたちが、時間を遡行して当時の人類の資源と科学を駆使しつつ闘い続ける。そのギリギリの砦、邪馬台国での舞台作りもお見事。ロマンスも詰め込んで…これ『天冥の標』くらい長くすることもできたろうなー。それを1冊に、しかも書き下ろすってすっごいなー。
    主人公オーヴィルは、ジャンプラでやってる『Heart Gear』のアンドロイド戦士と重ねて読みました

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    2020年05月25日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    ネタバレ

    何という終わり方なのか。
    上巻のはじめはラノベ的な雰囲気があってちょっと敬遠していたが、読み始めるとページターナーだった。
    物語がぐんぐん進んでいくけれど、どこかおかしいと不穏な雰囲気。
    結局何だったのか。それは2巻以降にあるのでしょうか。
    キャラが個性的。結局、あの2人組は?

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    2020年05月11日
  • 時砂の王

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    ネタバレ

    西暦248年、不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王・卑弥呼(彌与)とその従者の幹であったが、突如現れた「使いの王」オーヴィルと人語を発する剣カッティに命を救われる。

    彼らは2600年後の未来から来た人工知性体で、太陽系奪回軍の参謀総長である知性体サンドロコットスのサブユニットとして創られた有体知性であるメッセンジャー・O(オリジナル、個体名はオーヴィルを選択)と、遡行軍統括の時間戦略知性体カッティ・サーク(女性の声で本体は別の場所にある)であり、彌与が襲われた物の怪は「ET」と呼ばれていた。

    オーヴィルは西暦2598年に、人類の第一拠点である太陽系中枢府で生まれた。彼は人類が知識化したほとんどの情報をすでに保持していたが、人と関わることで、データでは得られない人間的な感性を育む期間が設けられていた。そこで出会ったのが補給廠の窓口で、受領者の頭にコーヒーをかけていたサヤカ・カヤニスキアであった。オーヴィルはいかにも人間的な行動を取るサヤカに興味を持ち、惹かれ合い、2人は付き合い始めた。彼女と関わることで愛を知り、そして別れを知った。
    オーヴィルの根底にあるものは、メッセンジャーとして与えられた最優先命令としての「人間への忠誠」ではなく、救えなかったサヤカとの記憶、その彼女が望んでいた言葉。「人に忠実であれ…」

    オーヴィルたちが創られた目的であり、サヤカと別れなければならなかった理由でもある、人類の敵ETとは、何者か(ETクリエーター)によって創り出された増殖型戦闘機械で、様々な形態のものが存在する。そしてその目的は人類の根絶であり、既に地球は壊滅させられていた。だが、その後の宇宙戦争において劣勢を悟ったETは、今よりはるかに弱小の過去の人類を掃討するため、時間遡行を行った。

    一方、人類の存続を目的とするオーヴィルたち知性体も時間遡行を行うが、ETに先を越され、再遡行が必要になる。カッティは、ETが通過する時間枝を見捨て、一気に十万年前に遡行するという無機質な作戦を提示するが、人と触れ合い、感情を獲得しているオーヴィルたち一部の知性体はそれに反発した。結果的に、十万年前に定住してETを迎撃し続ける部隊と、時間枝の分岐点を守りながら遡行を繰り返して十万年前に向かう部隊とに分かれた。

    後者のオーヴィルたちは、四百回以上の戦いの末にようやく本隊との合流を果たす。
    そこでカッティから、クリエーターの正体が一億二千万年後、化学合成細菌から進化を遂げた生命体であることを知らされた。
    クリエーターは時間遡行理論を手にして過去を調査し、地球人の無人観測基地の設置により、自分たちの先祖である細菌類とその母星が一度壊滅しかけていたことを突き止め、その復讐のためにETが送り込まれたという。

    その途方もない事実と遡行戦の疲労により、オーヴィルは極東の小さな島(後の邪馬台国)で、ステーションを築いて凍結に入った。そして千二百三十年後、ETの出現により眠りから目覚め、邪馬台国の女王を助ける。
    その時代は、十万年前から勝ち続けてきた人類側の遡行軍と、未来を喰い荒らしてきたETとの、時間戦略的な拮抗点であり、決戦の時であった。

    彌与は「使いの王」に従い、ETとの戦いに身を投じた。その中で倭国(日本)を知り、世界を知り、「使いの王」の苦しみを知った。そして、彌与はオーヴィルを苦しみから救いたいと願った。たとえサヤカの身代わりだとしても。それから二人は閨を共にするようになった。
    しかし戦況は圧倒的に不利となり、彌与は味方である高日子根の愚行により負傷、カッティは自爆、オーヴィルは深傷を負い死亡。人の軍は希望を失ったかに見えたが、彌与が立ち上がり、声を張り上げ宣言した「人類は負けない、海を渡ってでも生き残る」と。

    その時、空に超巨大戦艦が現れ、オーヴィルによく似た男の姿があった。彼は二十一世紀時間軍パスファインダーのオメガと名乗った。彼の時間枝は、彌与の決意によりたった今産まれ、そして未来からの援軍はつまり、人類の勝利を意味していた。

    オメガの時代に、オーヴィルたちメッセンジャーの戦いは、魏志倭人伝の御伽噺として伝えられていたが、オメガはオーヴィルの亡骸に触れて記憶を引き継ぎ、全てを理解した。メッセンジャー・Oであり、「使いの王」であったオーヴィルの意思は、同じ頭文字を持つオメガに引き継がれた。

    オメガはETとの戦争を終結させた後、元いた時間枝で大勢の人々に歓迎されていた。その中で、不思議な格好をした沙夜という名の娘に出会い、胸の高鳴りを不思議に思いながら声をかける。あの日のオーヴィルのように。



    270ページと少なめの長編小説だったが、上記の要約できていない要約以外にも、オーヴィルの同僚のアレクサンドルが恋人シュミナに向けて書いていた児童文学の話、高日子根の彌与に対する思惑や、オーヴィル亡き後、おそらく従者の幹と彌与が結ばれ、その子孫の沙夜と、Oの意思を受け継いだオメガが出会ったであろうことなど、魅力的な内容を含んでいる。また、1963年に優秀なパイロットとして少しだけ登場したハルトマンは、史上最多の撃墜記録を持つ、実在したパイロットのエーリヒ・ハルトマンであり、オーヴィルが史実を利用して人選するという話のつくりには、卑弥呼に関しても言えることだが、歴史的興味を掻き立てられた。
    未来の知性体であるオーヴィル視点の記述では、本のことを「私製書籍ー脆くてハンドリングの悪い、恐ろしく低密度なデータベースだ。」というように
    書かれていたことも印象的だった。
    あえて苦言を呈するならば、カッティとオーヴィルの死後、彌与たち人の軍が海を渡り漢土に逃げ切ったとしても、それからETに滅ぼされずにどうやって生き延びたのかと言うこと。オメガのいる二十一世紀には超巨大戦艦が造られるほどに発展していることにも疑問が残る。
    とはいえ、そこまで考えさせられた本作は、史実を基に時間遡行や宇宙戦争を絡めた壮大な物語であり、その広大なスケールを見事に書き上げた「時間SF小説」の傑作だった。

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    2020年05月10日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    小川一水のライトSF。ガス惑星を泳ぐ魚を捕る女漁師ペアのおはなし。
    ゆるゆりじゃないよ、ガチゆりだぁ!

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    2020年04月15日
  • コロロギ岳から木星トロヤへ

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    #日本SF読者クラブ 「コオロギ岳」ではない。「木星前方トロヤ群」がわかなくても大丈夫です。時間SFなんだけど、難しい理屈は無視して(?)スラスラと読むこと。新型コロナ疲れの頭には、一服の清涼剤となるでしょう。
    コミカルな「時砂の王」という例えもあったが、言いえて妙です。作者が「天冥の標」の執筆の合間に書いた作品である

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    2020年04月14日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    「アステリズムに花束を」にあったものの長編。とても良かった。 今から6000年後、宇宙で魚を捕獲する百合。操縦士のツイスタと、変形粘土を思考で操り魚を捕獲するデコンパ。ツイスタは男、デコンパは女が一般的。氏族とか、男だ女だと、未来でもこんななのかねぇ…と思ってしまうが、女コンビでとやかく言われつつもお互いに理解していく様子はとても良い。

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    2022年01月16日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    ネタバレ

    再読。絶望的な状況で子供たちがどう動いたか。つらい状況の中で、最後に次の世界に通じる風を感じられる。

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    2021年02月18日
  • コロロギ岳から木星トロヤへ

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    新年早々続けて小川一水。
    「風の邦、星の渚」はSF要素薄めだったけど、こちらはSF要素満載。
    なんと言ってもみんな大好き時間SF。
    ずっとわくわく、にこにこしながら読めてたし、オチもきれいに決まって文句なし。
    小川一水にハズレ無し!

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    2020年01月05日
  • アリスマ王の愛した魔物

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    読書会で勧めていただいた一冊。
    バイクとオペレータとのお話 ろーどそうるず
    西洋と東洋があべこべのやつ ゴールデンブレッド
    醜い数学が得意な王様のお話 アリスマ王の愛した魔物
    ちいさな宇宙の港町 星のみなとのオペレーター
    じいちゃんの形見の車と美人ロボット リグ・ライト

    全部よかった。評判とおりのろーどそうるずもよかったですが星のみなとのオペレーターが可愛くて。AIが好きになるお話たちでした。

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    2019年12月19日