【感想・ネタバレ】天涯の砦のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2013年05月11日

面白かったー!前半の閉鎖空間での脱出劇から始まり、ラストに近づくにつれ、裏切り・アクション・恋愛とエンタメ要素が満載。とてもおもしろい。そして、ラストにいい意味で期待を裏切られ、読後感がとてもよかった。オススメしたい本。

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Posted by ブクログ 2022年09月07日

中から確認できない事故の全容。
それぞれが隔離された中、つながるのは声のみ。
他に生存者がいる。それはどんなにか勇気づけられることだろうと思うのだが…。

硬質なSFとのレビューに、ついていけるか心配したが無用だった。
作者としても挑戦だったという、それぞれの登場人物たちの強い自我・行動が、物語をひ...続きを読むっぱってゆく。
時折不用に感じることもあるのエピローグだが、この作品では心地よく楽しめた。
もし映像化されるなら、音と映像で最大限緊迫感を盛り上げてほしい。

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Posted by ブクログ 2017年11月26日

宇宙での脱出劇。
楽しく一気読みできたけれど、チョイと上手く行き過ぎだよなと感じてしまう部分もあって読後にモヤモヤ

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Posted by ブクログ 2017年02月06日

宇宙に行ったら何が怖いかって話で、確かに空気が無いってのは怖いっちゃあ怖い。空気なんて地球にいれば常にあるんだから、それが無いってのは怖いって。でも考えてみりゃ船に乗って外洋に出てしまえば、まぁ空気はあるけど、船が沈没したら確実に死ぬし。あの水に入っているだけであっというまに身体が冷え切るっぷりは恐...続きを読むろしい、水も怖い。飛行機だって何かあったら、空気あったってやっぱり落っこちたら死ぬし。まぁそんなこんなで空気が無い分宇宙も怖いけど、それでもいつか行くんだよねぇ。2001年宇宙の旅が出てからずいぶん経つけど、もう2017年になっちゃったけど、別にアンドロメダ星雲まで行けなくても良いけど、もうちっと身近な月あたりとか、真面目に考えた話を読んでると、ちょいと具体的なイメージが湧いてきて、もう少しかも、なんて思っちゃうよねぇ。

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Posted by ブクログ 2017年01月20日

こんな過酷な状況、私は生き抜けないわ…
前半くらいで甘海にイライラしたけど、そうなるのも当たり前なのかも。死んで欲しくない人が死んだり、思いもかけないことが起こったり、最後までハラハラしたけど、楽しめた。

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Posted by ブクログ 2013年04月29日

さすが小川一水!
面白く、読みやすい!!
SFはあまり得意ではないけど、一気に読めました。
キトゥンと功のラストにじーんときました。

でも、エピローグは甘いなぁ。
希望ある終わり方だけれど、もう少し辛い方がそれまでの物語にあっていたように思います。

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Posted by ブクログ 2013年03月01日

小川一水の長編SF。短編の方がキレが良い作家さんのイメージで居たのですが、塗り替えられました。面白くて一気に読んでしまいました。とても読みやすいので誰にでも勧めやすい内容でした。
一癖二癖ある人物ばかりで、誰が生き残るんだろうかと云う気持ちでハラハラさせられてみたり、仮にこの2人が生き残ったら幸せに...続きを読むなたりするんだろうかなどど妄想しながら楽しめました。
二ノ瀬と久我山のその後の話なんかもあったら読みたいかも。

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Posted by ブクログ 2013年02月10日

A.C.クラークの「渇きの海」を読んだのは中学生の頃だった。本作は同じSF設定のディザスターものだが、最新の科学知識が反映されている分、現実的リアリティの面で一歩リードしているのは当然だろう。だが、センス・オブ・ワンダーという面ではどうだろう。SFにしか出来ない自由なイマジネーションがどれだけ発揮さ...続きを読むれているだろうか。「渇きの海」での、月にある“流れる砂の海”という設定。そこに沈んだ遊覧船のレスキューという物語は僕の想像力を強烈に刺激した。
断っておくが、僕は本作を評価しない訳じゃない、それどころか凄く楽しんだ。様々なガジェットを駆使して宇宙ステーションを実感させてくれるし、そこで展開する物語はスリルに満ちてもいる。でも、残念ながら現実的リアリティを求めれば求めるほどSF的な驚きは無くなってしまうのだ。僕は“宇宙ステーションが舞台の海猿”が読みたいわけじゃない。センス・オブ・ワンダーと物語的リアリティ。二つを両立した作品こそ、SFの理想なのではないだろうか?

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Posted by ブクログ 2013年01月27日

―――軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。
その残骸と月往還船からなる構造体は、無数の死体とともに漂流を始める。だが、隔離された気密区画には数名の生存者がいた。
空気ダクトによる声だけの接触を通じて生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する…...続きを読む
真空との絶望的な闘いの果てに待ち受けているものとは?小川一水作品史上、最も苛酷なサバイバル。


小川一水ブームはこれで一旦落ち着けよう
宇宙を相手どった長編サバイバル

著者があとがきでリアリティを極めることに挑戦したと書いているように
素人目にも「起こりそうな」話になっている。主人公たちに、何がどう見えているのかを想像するのが凄く楽しい。

危機を認識できず、何もしないで漫然と待っている者には幸運は舞い降りない。これまで読んだ小川一水作品の中で、確かに一番ハードでした。





「私たちは一つの墓にいる。」

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Posted by ブクログ 2013年01月10日

宇宙空間の事故でステーションの一部が分離して漂流!生存者なしと見なされ、救出も来ない!閉じ込められた人々は……ドキドキの展開で一気読み!!

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Posted by ブクログ 2012年11月29日

期待したほどの意外性もない、シンプルなSF作品。
ゆえに読む人を好き嫌いなく取り込めそうなので、SF初心者さんにも進めたい一冊。
宇宙ステーションの精緻な設定や、もしかしたら将来こんなことも起こるだろうなぁと思わせる現実味は見事!

天冥から手を出した自分は、ちょっと物足りなかったので、☆4個

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Posted by ブクログ 2012年08月30日

宇宙ステーションを舞台にした、タイタニックみたいな。科学考証が練られており、描写に説得力がある。また登場人物が難癖ある者ばかりで、裏もあり、読んでいて面白い。

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Posted by ブクログ 2012年08月25日

サバイバル。海猿の宇宙構造物版みたいな感じ。
エンターテイメントとしては面白いけど何かを得られるかとすると、なんとなくもの足りない。

あとがきに「お楽しみください」と書いてあることですし、楽しめたならいいんでしょう。

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Posted by ブクログ 2012年07月30日

突然の事故により漂流してしまった宇宙船を舞台に描かれるSFサバイバル小説。

SF小説は理論が難しかったり、その世界独特のギミックが想像しにくかったりするのですが、この小説の場合はそんなこともなく細かい設定にもリアリティが感じられ世界観をしっかりと楽しむことができました。

もちろん宇宙船を舞台にし...続きを読むたということもあり空気や圧力の問題やAIなど他のサバイバルジャンルでは決して問題になることのないことが次々と持ち上がってくるのも新鮮。そういう点を主人公たちがどう乗り越えていくのかも楽しんで読めました。

登場人物たちのそれぞれの個性や思惑も光っています。

最近無人島でのサバイバルの小説を読んだこともあり、改めて小説のジャンルの幅広さを感じました。同じサバイバル物でもほんとに全く違います。

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Posted by ブクログ 2011年09月28日

宇宙ステーションを見て「でっかい隕石がぶつかったらどうなるんだろう?助かるのか?怖いなぁ」と思ったことがある人。いるでしょう?


このSFはまさにそんな状況に陥った究極のサバイバル小説であります。


宇宙は自然ではあるけれども、地球にあるような人や生物を包み込む暖かいものではありません。


...続きを読むこに存在できるのは生命ではない人工物やそれを身に着けた生物のみであり、何も身に着けないものは宇宙に出た瞬間、圧倒的な暴力にただ蹂躙され消え去るのみ。


その暴力と壁一枚隔てて行われるサバイバルは、まさに宇宙系SFの醍醐味と言えるでしょう。


終盤の終盤まで望みがない状況が続きますが、それをどのようにして乗り越えるのか、途中で止めることができずに一気に読み終えました。


小川一水、おそろしや。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年06月11日

久々にストレートなSFを読んだ。このド直球さに、冒頭からクラクラしっぱなし。軌道ステーションの土産物屋ではきれいにラッピングされたデブリの小片が「星のかけら(スターチップ)」と称して売られている、なんてディテールも楽しい。
あと興味深かったのが、真空・0気圧中に曝露した人体の挙動。15年くらい前にn...続きを読むiftyのfsfでいろいろ議論されていた当時は、「一瞬で血液が沸騰して死ぬ」とか「あっという間に全ての水分が蒸発して干からびる」なんていう考え方が主流だったけど、いまではこういう風に考えられてるのか。私がそれだけ長い間SFから遠ざかっていたんだなぁと、愕然とした。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

これはSFでありながらもサバイバル小説と思って読んだほうが楽しい一冊。それとアレですね、地球からちょっとだけ宇宙にある「軌道ステーション」という設定がいい。何万光年も離れた他所の銀河の手足が何本もあるようなキャラクターも出てこず、舞台も日本企業の持ち物なので、キャラがオール日本人のみというのも自然。...続きを読む
何万光年離れてても、手足が何本あっても、面白ければ良いけど、こういったサバイバルストーリーでその設定をやられると、その世界観を理解し、飲み込むだけでしんどい。でも、この作品はそうした手順を必要としないので展開もスピーディー。とはいえ、SFには必須の「この物語世界(背景)を知る」という手続きも、登場人物がそれぞれダイアログやモノログで語る個人史に絡めて地球史・宇宙史が付加されていくので、キャラを深めながら無理なく浸透していく。
またそのキャラも、誰かが極端に突出しているわけでなく、誰もが突然の災害に怯え疲弊し疑心暗鬼になる普通の人間たち。なので全員死亡フラグが立ってるともいえ、誰が助かる?誰が死ぬ?それとも全滅?といったスリルとともに、事故原因に絡んだミステリ要素も加わり、なかなかのリーダビリティ。☆4つ。

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Posted by ブクログ 2010年10月26日

宇宙空間で脱出サバイバルは息苦しかったー面白さも手伝って先を急いでしまう。
極限状態においても簡単に「一致団結!」と行くはずもなく、思惑はそれぞれ、だけど登場人物誰にも同調できず、この辺がイマイチ。もうちょっと突っ込んで曝け出してほしかったな。

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Posted by ブクログ 2009年12月03日

これは良いサバイバルSF。宇宙ステーションが事故で大破したぜ! 生存者はそれぞれ別の区画に閉じ込められ、その区画の外には真空が広がってる。通気ダクトでコミュニケーションをとって生き延びろ! というすばらしさ

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Posted by ブクログ 2009年10月17日

SFが読みたくて本屋で適当に買ったもの。
おもしろくて一気に読めました。
功とキトゥンが…すきです……。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

平たく言って、宇宙を舞台にした災害小説……というのでよいのかな。
単なるサバイバルというわけでもなく、登場人物それぞれの思惑とか背景とかも絡み合い、ハラハラしながらどんどん読み進めてしまいます。

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Posted by ブクログ 2010年11月06日

突然の災害により外界と遮断された空間に閉じこめられた人間の心理状態を描いた作品。舞台は宇宙。登場人物全員にネガティヴな面があり、誰一人として好きになれるキャラクターがいない。機械の助けなしでは生きていけない世界に於いて、機械の加護を失った人間の脆さ。極限状態においても、いや極限状態だからこそ利己主義...続きを読むを貫くのは人間の本質かもしれない。果たして自分がその立場におかれたとき、他人を気づかえる余裕があるか考えさせられた。そして、助かったあと何事もなかったようにまた他人に戻っていく様子にリアリティを感じた。

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Posted by ブクログ 2022年11月08日

他の作品と比べると共感できる度合いが1段階落ちるなーという印象。
登場人物の掘り下げがあまりなされてない。群像劇っぽい構成だから仕方ないというわけではないと思う。それなりの分量もある作品だし。他の作品では多少登場人物が多くてもきちんと掘り下げられているし。
悪い奴がなぜ悪いことをするのかというのもイ...続きを読むマイチよく理解できなかった。
他方で人災が発生する部分の描写はとても面白かったし、宇宙空間という環境を十分に活用した困難とその克服の過程はスリリングでよかった。
うーん著者の作品は概ね大好きなので、期待しすぎちゃったかなー。

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Posted by ブクログ 2015年12月23日

暴力描写が苦手なのでちょっとつらいところもあったけど、最終的には満足。
映画化したら面白いと思うけどなー。

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Posted by ブクログ 2014年09月19日

うまいこと生き延びた人達のサバイバル話。
なにしろ短い時間で判断しなければならないことだらけなので仕方ないのだけど、なんか、女子と技術者が短慮でなあ。そんなに考えなしに開けたり閉めたり?という箇所が気になる。
ネタバレになるが、その解決策はひでえよ。トイレ我慢して損したよ。

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Posted by ブクログ 2012年12月13日

一言でいうと宇宙ステーションの事故の話で、さわやかに若者が助け合うのかと思いきや、あの人もこの人も訳ありで、癖のある登場人物たちの状況がどんどん悪くなっていく。ある意味リアル。一体どうなることかとハラハラしながら読んだ。最後はあっけなかったな。

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Posted by ブクログ 2011年07月23日

小川一水のまだ読んでいない作品の中で一番評価が高かったので読んでみました。

大破した宇宙ステーションに閉じ込められて、生存者たちは生き延びれるのか・・・という作品。
人物描写がうまい小川さん。今作もキャラクターの心理を通して事故の状況がリアルに伝わってきてハラハラします。
起承転結もきちんとまとま...続きを読むっているので読後感も悪く無いです。
ただし、もう少しメッセージ性が欲しかったかな。
(同じ中編の時砂の王なんかと比べると特に・・・)
他の作品のレベルが高いだけにちょっと残念でした。
評価は厳しめに3とします。

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