小川一水のレビュー一覧

  • 妙なる技の乙女たち

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    恥ずかしながら初めて読む作家さんだったのですが、これは個人的になかなかいい出会いで、新鮮でした。むしろSFが苦手な人におすすめしたい。自分の足で踏ん張って立ち、自分の頭でものを考え、自分で決断できる、こんな女性たちになりたいな。

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    2011年08月24日
  • 妙なる技の乙女たち

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    ネタバレ

     赤道直下に建設された軌道エレベーターの島、リンガ島で働く(主に日本人の)女の子のお話。と書くと普通のワーキングウーマンみたいな感じですけど、軌道エレベーターが実用化されていて、世界中からいろんな人が集って半ば企業城下町化した島、なんて設定はまんまSFな訳です。その辺の混ざり具合が何とも絶妙。
     あと、肝心の軌道エレベーターとか、それに乗って宇宙でバリバリ働く女性みたいなのは出てこないのですが、そこをあえて出さないのも何というか、「生活臭」みたいなのがあって好きですw


     余談ですけど、こういう自分のやりたいこと、やるべきことに一途に立ち向かっていく女の子ってなんかステキですよね。とはいえ、

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    2011年08月21日
  • 青い星まで飛んでいけ

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    アンソロジー以外では小川一水は初読み。六篇からなるSF短編集。どの話も設定が凝っており、キャラの立った登場人物たちの直球な恋愛の展開が好み。特にお気に入りは二編。「占職術師の希望」、人の天職が分かる能力を持つ主人公の地味だけど誠意のある活躍と、6つの天職を持つヒロインとの掛け合いが楽しいです。既読だった表題作「青い星まで飛んでいけ」、人類のアイデンティティの未知との出会いを求める衝動を与えられた人工知性体エクスの口の悪さ等の人間らしいやりとり、しれっととんでもないスピードで時間が経過していく様子が好き。次は長編小説を読んでみよう。

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    2011年08月14日
  • 妙なる技の乙女たち

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    ネタバレ

    未来の世界は現在の先にある―――――。そんなかんじ。
    リンガ島を舞台とした女性たちの物語。
    あなたは何を思って生きるのか?

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    2011年08月02日
  • 青い星まで飛んでいけ

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    夢と希望にあふれてる短編集。巨大な工学的建造物とかもでてくるし、ボーイミーツガール的な話もあるし、お腹いっぱいになれます。

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    2011年07月31日
  • 第六大陸1

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    この作者の作品を読むのはこの作品で2作目です。

    月に人類が足を踏み入れたのは確かに自分が生まれる以前のことになります。
    が21世紀はどんな未来?と言うフレーズで必ず描かれていた宇宙空間における人間の生活はまだ達成されてないですね。そう言われてみれば。

    星新一さんのショートショートに自分の好きな短編があるのですがそれを思い出しました。
    その短編は宇宙に出かけていった地球人が地球と同じような知的生命体を持つ惑星に到着し、その高度な文明に驚くと共になぜこれほどの文明を持ちながら宇宙へと進出しなかったのですか?と問うのです。するとその星の人は自分たちは自分たちの住む星の環境を整備することに

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    2011年07月19日
  • 青い星まで飛んでいけ

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    面白い。いろいろな傾向のショートストーリーが、それぞれに面白い。が、若干物足りない。どのお話ももっともっと長い物語を描けそうだからかもしれない。

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    2011年07月14日
  • 青い星まで飛んでいけ

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    「青い星まで飛んでいけ」小川一水
    SF中編集。漆黒・シルバーホワイト。

    この人は本当にストレートなSFの流れを汲んでいる気がして、とにかくすんなり読める。
    長編だと若干飽きるというか、ダレてしまう印象があったんですけど、これくらいの中編だといいですね!

    ハードSF、美少女、宇宙、メタ世界、ラノベ風味、アドベンチャー、ファーストコンタクト、未来人類、スペースコロニー、などなど
    まさにSFオタクの王道的な。
    たまにはこういうので息抜きも必要です。(4)

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    2011年06月18日
  • 天涯の砦

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    ネタバレ

    久々にストレートなSFを読んだ。このド直球さに、冒頭からクラクラしっぱなし。軌道ステーションの土産物屋ではきれいにラッピングされたデブリの小片が「星のかけら(スターチップ)」と称して売られている、なんてディテールも楽しい。
    あと興味深かったのが、真空・0気圧中に曝露した人体の挙動。15年くらい前にniftyのfsfでいろいろ議論されていた当時は、「一瞬で血液が沸騰して死ぬ」とか「あっという間に全ての水分が蒸発して干からびる」なんていう考え方が主流だったけど、いまではこういう風に考えられてるのか。私がそれだけ長い間SFから遠ざかっていたんだなぁと、愕然とした。

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    2011年06月11日
  • 妙なる技の乙女たち

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    起動エレベーターのあるインドネシアのとある島で様々な仕事を行う女性たちのエピソード集。背景はかなりSFしているけど、話の内容はそーでもない。
    すべてのお話で主人公は女性なので、当然ながら女性の感じ方、考え方を描いているんだけど、著者の小川一水さんはとてもリリアルに描いているように男の自分としては感じました。この本、女性が読むとどうなんですかね?感想を聞いてみたいところです。
    どの話も面白いですが、個人的に第6話「あなたに捧げる、この腕を」が好みです。

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    2011年06月09日
  • 妙なる技の乙女たち

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    がんばっている女の子たちを描いた短編集。
    そちらがテーマなのですが舞台設定が近未来のSF仕立てになっていて
    SFファンにも楽しめる内容となっています。

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    2011年06月08日
  • 妙なる技の乙女たち

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    ネタバレ

    『天冥の標』シリーズが好きな人は、この本に収録された短編「セハット・デイケア保育日誌」を読んどくと良いよ。
     以下、ネタバレ→                    
                                 
                                 
                                 
                                 
    アウレーリア一統始祖のキンダー時代のお話なのです。

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    2011年06月05日
  • 妙なる技の乙女たち

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    ネタバレ

    宇宙に行くためのエレベーター。
    そんな設定を新聞の新刊広告で読んで、ときめきました。
    内容としてはオムニバスの短編集。
    さらっと読める雰囲気です。

    全部の話がすきだけど一番すきなのは『第三話 楽園の島、売ります』
    放射化してきらきら輝く昆虫とか。
    力まかせに船、ぶっこわしちゃうとか。

    SFとハッピーエンドが好きな方におすすめです。

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    2011年05月04日
  • 妙なる技の乙女たち

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     2050年、静止衛星軌道までの軌道エレベーターが実用化されていて資源採掘の惑星間航行も行われている割に、月面施設ですら採掘や研究拠点が点在する程で、恒常的な「宇宙空間での生活」とまでは全然至っていない微妙な時代。そんな中で奮闘する、働く女性たちの物語。
     宇宙時代を舞台にしつつ、宇宙とは直接的に関わらないエピソードもあったりで、それがいいアクセントになってます。
     もちょっと各エピソードでキャラクター同士に関連性があればよかったなと、そこだけ惜しいかな。
     映像化しても面白いと思いますが、描写が絵を描くように詳細なので、脳内ビジュアル化で充分楽しめます。巻末に公式設定画とかあると一助になるん

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    2011年05月01日
  • 妙なる技の乙女たち

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    リンガ島という軌道エレベーターがある島で働く女性たちを描いたSF短編小説。夢が広がる。面白かった!微妙に短編同士の繋がりとかがあってよかった。

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    2011年04月29日
  • 第六大陸1

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    一見して非現実とも思える話だけど、現実味のある内容とそれに挑む人々の姿がなかなか面白い。この手の話が好きな人にはたまらないかも。続きが楽しみ。

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    2011年04月14日
  • 第六大陸1

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    未来が見えない…携帯やインターネット、ロボット開発など科学技術の革新は日々進んでいるのに、我々はその先にある未来のあり方を捉えている訳ではない。(鈴木力さんのあとがきを参考にさせてもらっています)そんな私達にひとつの道を示す小説です。
    民間企業が、月面開発して第六大陸という施設を作る途方もない目標に向かう話です。主人公たちが、経済、政治、宗教、国家などあらゆる困難を乗り越えていく過程に強く惹かれます。
    さすが小川一水さんだけあって、綿密な取材による裏付も上手く織り込んでいるので、科学技術小説としても一級品です。かと言って
    カチンコチンのハードSFではないところも好感が持てます。
    とにかく、人間

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    2011年04月11日
  • フリーランチの時代

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    面白かった。小川一水さん、間違いなく短編が超生きる人。
    あんまりドギツく無いSFでありながら、これまでのSFへの憧憬を同時に感じられるのがステキ。

    サクッと1stコンタクトをした「フリーランチの時代」、
    現代風接続された女とでも言うべき「Live me Me.」、
    事実はSFより奇なりな「Slowlife in Starship」、
    ハーモニーっぽさを感じる(勿論こちらが先)「千歳の坂も」、

    どれもナイスでした。
    00年代の日本っぽさが現れていると言うか何というか。
    時砂の王も読まないといけないらしい。

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    2011年02月22日
  • 妙なる技の乙女たち

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    センス オブ ワンダーはないけれど、
    安心して読める。うん、SFだって意識しなくてもいいストーリー。上手く短編に収まってて一番気にいったのは、第三話。逆に短編に無理して縮めた感があるのが、第七話。これって、第六大陸に匹敵するネタだよなぁ。

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    2012年05月17日
  • 疾走! 千マイル急行(上)

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    読むならば、甘いと言われ様が、やっぱり最後には希望に溢れたものが良い。
    それがどんなに夢物語だろうが、その夢物語があるから最後にほっとできる。
    頑張る男の子がいて、頑張る女の子がいる。
    頑張る男がいて、頑張る女がいる。
    どんなに苦難があっても、手を取り合える仲間がいる。
    黙々と努力する姿に、付いてきてくれる人はいる。
    裏切りがあっても、それ以上に強い絆もある。
    小川一水氏の本には、何時もそれがある。
    彼の題材とする世界は、どこか状況が硬質な世界なのに甘い。最終的には、甘っちょろいぜっ!って言われてしまうかもしれないけど、経緯がかなり硬質なのだ。
    だから私は彼の描く硬質な長い世界を、安心して歩い

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    2011年02月16日