【感想・ネタバレ】妙なる技の乙女たちのレビュー

あらすじ

時は近未来2050年。 赤道直下の宇宙産業都市リンガには、ひたむきに働く女の子たちがいた。 宇宙服のデザインに挑む京野歩、月と地球を結ぶ軌道エレベーターに乗務する犬井麦穂……。 窮地に立たされても夢とスキルとプライドで乗り切る彼女たちのお仕事オムニバスストーリー。

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Posted by ブクログ

連作短編8作
近未来、軌道エレベーターってワクワクするような設定
それを超える彼女たちの溌剌さにしゃんとせねばと
短編なのに長編的読み応え、抜群の爽快感

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2022年09月07日

Posted by ブクログ

すごくすごくすごく面白かった!

山のてっぺんから宇宙をつなぐエレベーターがある、シンガポール沖の島・リンガ島で働く女性たちの話。舞台は2050年です。(前後の話もある)

工業デザイナーから、芸術家から、船乗りから、保育士から、不動産屋から、客室乗務員から…とにかくたくさんの女性が出てきます。彼女たちは強くて、アイディアがあって、一生懸命。
今の働く女性と同じで、それでいて少し進展してるんだなと思いました。
残念なのは常に横に男性がいて、支えたり励まして、最後は恋愛になるところ。きっと作者は男女の友情を信じない人なんだなと思いました。

そこ以外は本当に素晴らしかった!
特に最初の工業デザイナーの歩(ススム)には、職業柄すごく共感したし、一番面白かった。
島のこと、エレベーターのこと、宇宙のことを登場人物たちがいろんな角度から見て意見を言う。それぞれがすごくリアルで、しかも夢があるのです!2050年ってこうなのかなぁと思えました。

本当に面白かった!
他の作品も読みたい!

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2016年04月28日

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働く女性SF
地続きのSFって感じで、30年後、40年後にあり得るかもと思える。
短編それぞれの主人公は頑固で意地っ張りなところもあるが、それも含めて可愛い。
頑張らなきゃなぁと思う。

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2015年09月29日

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これも宣伝しておこう。
素敵な女性たちがたくさん登場します。
エロや萌えではないので悪しからず。

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2014年02月04日

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色々な職業で活躍する乙女たちの物語
西暦2050年には宇宙へのエレベーターを
作ったらしい・・・その設定で織り成すお仕事
物語が、なんかトレンディードラマ【古い】を
見ているみたいで、SFとしてではなく乙女が
お仕事で頑張る【事件も】物語です
登場人物の微妙な重なり方も GOOD !

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2012年08月04日

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おもろかった。働く女性のバイタリティ溢れるお話。軌道エレベータの麓の街で頑張っている女性達が主役。

7編の短編が入ってるんだけど、リアルタイムに登場人物が絡んだり、時間を超えて絡んだりしているので、単純な短編集って感じじゃないかな。
昔よくあった、深夜の連続短編ドラマ枠でドラマ化してもらいたいw<
あ、でも軌道エレベーターとか出てくるからなかなか難しいかなぁ…。
でも、単純にアニメだとイマイチっぽいしなぁ。
ちなみに、軌道エレベーターが物語に絡む話は実は多くないw

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2012年01月29日

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軌道エレベーターが建設された赤道直下に島を舞台にして、そこで活躍する女性たちを描いた連作短編。当然がっつりSFなんだけど、ものすごく地に足が着いた感がある。SFなので、架空の設定で書かれた架空の話であるわけだけど、描かれている息づかいがとてもリアルです。

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2011年04月29日

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さすが一水。ともいうべきか。
SFをあまり読まない私でも、この宇宙エレベーターがある世界にどっぷり浸れた。

宇宙産業の下で従事する女性の視点は、実は現代とさほど変わらない。
ただ、ハイテクな環境の中で人間がどのように感じ、考え、行動するのか。
近い将来が本を通じて身近に感じた。

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2014年09月05日

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時は2050年、宇宙へと繋がる機動エレベータが設置された赤道直下の島リンガ。そこで働く女性たちの物語。
最近少しだけSFへの興味が膨れまして、手に取った本です。しかし近未来が舞台のSFに属する物語ですが、技術革新よりも働くこと自体に焦点が当てられているため、現代と同じ感覚で読むことができます。と言うよりも技術が変われども仕事への取り組み方自体は変わらないものだなあと思ったり。宇宙服のデザイン、海上タクシーの乗り手、軌道エレベータの乗務員、保育士などなど、それぞれの仕事と時代設定の絡み方が巧いです。

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2014年07月06日

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近未来、軌道エレベーターで宇宙に進出する時代。それぞれの仕事にがんばる7人の乙女たち。

元気な女の子たち。爽やかに、仕事をがんばる、というのがいいです。
近未来的な仕事内容と、いまの普通感覚との絶妙なマッチ。

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2012年11月11日

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宇宙に超音速エレベーターで行くことができるようになった時代が舞台のSFお仕事小説短編集。
SFとカテゴライズすれば敬遠してしまう人も多いと思いますが(自分もそうでした)、各章で登場する女性たちの仕事内容がどれも地に足がついたものなので全く違和感なく、むしろ現代が舞台の作品以上にすんなりと受け入れてしまう魅力的な作品です。
雑誌の書評に惹かれてチャレンジして良かった。
食わず嫌いは駄目ですね。

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2012年08月08日

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軌道エレベーターが建設され、企業城下町に覆われた島を舞台にした近未来SF。タイトルからわかる通り、「働く女性」がテーマなのが面白く、連作短編集のようになっているので読みやすい。
宇宙服のデザイン、軌道エレベーターのキャビンアテンダントなどなど、未来の職業が面白い、それ以上に、それぞれ頑張る女性たちに非常に萌えてしまう1冊でした。

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2012年02月23日

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単行本として販売された際、すごく読みたいと思いながら、文庫になるのを待っててを出さなかった。ようやく文庫化されたので、楽しみにすこしずつ読もうと思って、結局ググっと読んでしまった。
赤道下にリンガ島という舞台を設け、軌道エレベータを設置する。島は宇宙開発に関係する多国籍企業で埋め尽くされ、活況を見せる。その島で様々な仕事についた女性たちの、気持の良い生きっぷりをいかにも小川一水という一途さで書いた快作。
SFというジャンルにふってみたが、SF的なのは軌道エレベータがある、というくらいなもので、実際は普通の小説に近い…様な気もするが、シチュエーションもそうか、SFでしか描き得ない様なものかもしれないなぁ。
船乗りの話、保育士の話、不動産屋の話、が好きなのだが、いま本は娘が読んでいて詳細なタイトルが分からないw
経済成長期の日本のような活気と、南国ならではの(そして小川一水ならではの)緩さが同居するこの島を舞台にすれば、いくらでも短編が生まれそうで、そしておそらく、それは皆気持ちのよい話なのだと確信できる。いつか、うっかり続編が書かれることを期待する。

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2011年12月25日

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恥ずかしながら初めて読む作家さんだったのですが、これは個人的になかなかいい出会いで、新鮮でした。むしろSFが苦手な人におすすめしたい。自分の足で踏ん張って立ち、自分の頭でものを考え、自分で決断できる、こんな女性たちになりたいな。

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2011年08月24日

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ネタバレ

 赤道直下に建設された軌道エレベーターの島、リンガ島で働く(主に日本人の)女の子のお話。と書くと普通のワーキングウーマンみたいな感じですけど、軌道エレベーターが実用化されていて、世界中からいろんな人が集って半ば企業城下町化した島、なんて設定はまんまSFな訳です。その辺の混ざり具合が何とも絶妙。
 あと、肝心の軌道エレベーターとか、それに乗って宇宙でバリバリ働く女性みたいなのは出てこないのですが、そこをあえて出さないのも何というか、「生活臭」みたいなのがあって好きですw


 余談ですけど、こういう自分のやりたいこと、やるべきことに一途に立ち向かっていく女の子ってなんかステキですよね。とはいえ、(遭ったこと無いから分からないけど)そういう女性に想いを寄せても結局は報われないんでしょうけど。
 だがそれがいい、のかも。

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2011年08月21日

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ネタバレ

未来の世界は現在の先にある―――――。そんなかんじ。
リンガ島を舞台とした女性たちの物語。
あなたは何を思って生きるのか?

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2011年08月02日

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起動エレベーターのあるインドネシアのとある島で様々な仕事を行う女性たちのエピソード集。背景はかなりSFしているけど、話の内容はそーでもない。
すべてのお話で主人公は女性なので、当然ながら女性の感じ方、考え方を描いているんだけど、著者の小川一水さんはとてもリリアルに描いているように男の自分としては感じました。この本、女性が読むとどうなんですかね?感想を聞いてみたいところです。
どの話も面白いですが、個人的に第6話「あなたに捧げる、この腕を」が好みです。

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2011年06月09日

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がんばっている女の子たちを描いた短編集。
そちらがテーマなのですが舞台設定が近未来のSF仕立てになっていて
SFファンにも楽しめる内容となっています。

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2011年06月08日

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ネタバレ

『天冥の標』シリーズが好きな人は、この本に収録された短編「セハット・デイケア保育日誌」を読んどくと良いよ。
 以下、ネタバレ→                    
                             
                             
                             
                             
アウレーリア一統始祖のキンダー時代のお話なのです。

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2011年06月05日

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ネタバレ

宇宙に行くためのエレベーター。
そんな設定を新聞の新刊広告で読んで、ときめきました。
内容としてはオムニバスの短編集。
さらっと読める雰囲気です。

全部の話がすきだけど一番すきなのは『第三話 楽園の島、売ります』
放射化してきらきら輝く昆虫とか。
力まかせに船、ぶっこわしちゃうとか。

SFとハッピーエンドが好きな方におすすめです。

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2011年05月04日

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 2050年、静止衛星軌道までの軌道エレベーターが実用化されていて資源採掘の惑星間航行も行われている割に、月面施設ですら採掘や研究拠点が点在する程で、恒常的な「宇宙空間での生活」とまでは全然至っていない微妙な時代。そんな中で奮闘する、働く女性たちの物語。
 宇宙時代を舞台にしつつ、宇宙とは直接的に関わらないエピソードもあったりで、それがいいアクセントになってます。
 もちょっと各エピソードでキャラクター同士に関連性があればよかったなと、そこだけ惜しいかな。
 映像化しても面白いと思いますが、描写が絵を描くように詳細なので、脳内ビジュアル化で充分楽しめます。巻末に公式設定画とかあると一助になるんだけど。
 
 装丁が綺麗だったので、思わず手にとりました。ポプラ文庫、一般の割にラノベ並みの丁寧な製本に好感が持てます。

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2011年05月01日

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リンガ島という軌道エレベーターがある島で働く女性たちを描いたSF短編小説。夢が広がる。面白かった!微妙に短編同士の繋がりとかがあってよかった。

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2011年04月29日

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センス オブ ワンダーはないけれど、
安心して読める。うん、SFだって意識しなくてもいいストーリー。上手く短編に収まってて一番気にいったのは、第三話。逆に短編に無理して縮めた感があるのが、第七話。これって、第六大陸に匹敵するネタだよなぁ。

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2012年05月17日

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舞台は2050年のシンガポール沖にあるリンガ島。近未来の宇宙産業で活躍する女性たちの短編。

近い将来、こんなに宇宙産業が発達したら、すごいことなんだろうなーって思った。

SF小説になるけれど、現実味あるストーリー。

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2015年02月01日

Posted by ブクログ

未来の話かはたまた別世界の話かわかりませんが大きな夢を持って実現に向けて努力を惜しまない人々の姿っていいですね。

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2014年09月23日

Posted by ブクログ

 2050年、宇宙直結のエレベーターのある赤道直下のリンガ島を舞台にそれぞれの仕事にひたむきに打ち込む女性たちを描いた連作短編集。

 ジャンルとしてはSFですが、SFが苦手な人にもとてもとっつきやすい内容の短編集であると思います。というのも、どの短編も技術の発展が進んだ未来ならではの話なのですが、アンドロイドとかクローンだとか、技術に焦点を当てた話ではなく、宇宙服のデザイン、宇宙エレベーターの添乗員、不動産的な仕事などあくまで技術の進んだ世界の中で、人が自分の信念に従い働く姿を描いているからです。

 読んでいて面白いのは、本当にこんな仕事をしている人がそう遠くない未来にはいるのではないか、と想像させてくれること。一足先に未来の世界の日常を覗かせてくれた一種のタイムマシンのような小説でもあったように思います。

 一番印象的だったのは第7話の『The Lifestyles Of Human-beings At Space 』

 人類が宇宙進出を果たしてから50年近くたったもののいまだ宇宙での生活はまだ遠い未来という印象があります。この短編でもその話が出ていて
宇宙での生活の問題点を挙げつつ、それを乗り越えようとする人々の想いを感じることができ、未来への希望、夢を感じさせてくれる短編でした。

『楽園の島売ります』も話としては非常にリアル。

 リンガは産業都市として発展したものの、そのほとんどが人工で作られた鋼鉄製の島なので、数少ない緑地に別荘を建てるのは一つのステータスとなっているのです。そこに目を付けた女性社長とそのパートナーの女性研究者が主人公なのですが、彼女たちの友情とともに、設定を見事に生かした未来のお仕事小説としてもよかったと思います。

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2013年06月25日

Posted by ブクログ

The Lifestyles of Human-beings at Space
楽園の島、売ります

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2012年09月30日

Posted by ブクログ

東南アジアの、軌道エレベーターの麓の島で頑張る女性たちを描く連作短篇。

当人の人生にとって重要ないくつかの事件を解決することで、ゆっくりと世界も変わっていくような感覚。こういう、地道目の改革は女性的なのだろうかと、少し思う。
小川さんの話は、女の子がひどい目にあって、それをきっかけに男がまた大きなことをやらかす、という印象が結構あるのだけど、女の子が自分で頑張ると、こうなるような。
ああ、でも、支える男たちはそれぞれ良い男だねえ。
私の読書は女性に移入するのは苦手なのだけれど、支える格好の良い男を見ることで、だいぶ楽しめている所があるかもしれない。
そういう意味でか、好きだったのは機械彫刻の話。人生をかけるのって、命をかけるより重いと思うのよね。
ちなみに、一番の無茶を感じたのはCAの話なのだけど、これを一番の無茶と感じるあたり、日本の組織人なのだろうな、と思う。

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2011年09月04日

Posted by ブクログ

宇宙と、芯の通った女の子。
この組み合わせ、素敵!

色んな人種の人たちが暮らし、文字通り宇宙と「繋がっている」島が舞台なだけあって、主人公の女性たちは、しっかりと「自分」を持っていて、すごくかっこいい。
弱い部分ともちゃんと向き合って、それでも前を向こうと踏ん張る姿にはあこがれる。

彼女たちに共通するのは、自分の信じることはゼッタイに譲らないということ。
そのせいで、困難に向かうことになってしまっても、甘んじてそれを受け入れて立ち向かう。
宇宙っていう、途方もない存在が近くにあるからこそ、自分を見失っちゃいけないのだろう。

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2011年07月18日

Posted by ブクログ

初めて、小川一水を読む。
軌道エレベーターが実現した未来における
エレベーターに関わる人々を描いた短編集。

短い話の集合体の為、スイスイと読める。
話の筋の面白さより、軌道エレベーターという背景設定や
描かれる魅力的なキャラクターを楽しむ話。

大きなスケールの話を想像すること肩透かしを食らうが
未来の日常の雰囲気は充分に味わえた。

ちょいとパンチが欠ける中、最後の2編はパイオニア精神とは
何かというものが主題だったので特に気に入る。

次は壮大な長編を読んでみたい

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2011年04月08日

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