ジェフリー・ディーヴァーのレビュー一覧

  • 煽動者 上

    Posted by ブクログ

     前作を引き継ぐかのように音楽テーマでスタートする本作だが、なんとコンサート会場が火災を装ったパニック騒動となり、死傷者が出る騒ぎに。それを仕掛けて喜ぶ陰湿な犯罪者というのが幕開けの単純な構図。

     もちろんかと言ってディーヴァー作品がそんな単純構造であるわけがない。その裏には、人種間のヘイトクライム、またはそれを装った犯罪組織の影、またはそれを利用して殺しを楽しむゲーマーの世界。単独犯なのか、組織犯罪なのか? 視点が入れ替わることで、次々と見え方が変わってくる第一の事件に続いて、第二第三の仕掛けが重なってゆく。

     今そこに見えているものがすべて疑わしく思えてゆく中で、ヒロイン、キャサリン・

    0
    2022年05月23日
  • オクトーバー・リスト

    Posted by ブクログ

    時間逆行ミステリ。第36章から始まり、次に35章(36章の40分前)、34章(35章の1時間50分前)と、少しずつ時間をさかのぼって事件が描写されるという変な形式です。逆行形式でも何とか話について行けたのは「逆さになってもディーヴァー」というか、書き方の巧みさなのかな、とは思いましたが、でも正直第4章くらいまではイマイチだったかも。登場人物のひとりが「俳優に似ている」と言われており、何となくブラピを想像してたら全然違った!(笑)

    0
    2022年05月01日
  • オクトーバー・リスト

    Posted by ブクログ

    はじめはよく分からず、終わりはどうなるのかと思ったけど。さすがでした。時間あれば、もう一度読み返したい。

    0
    2022年04月30日
  • フルスロットル トラブル・イン・マインドI

    Posted by ブクログ

    これだけずっと読んでると、短編なら冒頭で「あ、これは死んでない」とか「犯人これか?」とかわかってくることがあるのだが、そんでもどうやって解決にたどり着くかは見当もつかないんだな。さすがディーヴァー。
    そして、シリーズもののなじみぷかいキャラたちはもちろん、初めて会う登場人物もなぜかリアルに感じる。日本のミステリってそこが弱いような気がして。
    思えば、車の免許とりたいって思ったのは、アメリアへの憧れからかもな。

    0
    2022年04月26日
  • ポーカー・レッスン

    Posted by ブクログ

    ジェフリー・ディーヴァーの短編集です
    本当はとんでもない傑作揃いの★5なんだけど中に我らがホームズを茶化した短編があるので大幅減点の★3です

    読み終わった後に思わず「このクソヤンキーめ!(失礼、ご婦人方)」と声に出してしまうほどです
    だいたいアメリカ人はホームズを軽く見すぎだ(思い込み)
    もうディーヴァー嫌いになりそう(ならないけど)

    他の短編についてはもうすごいとしか言いようがないです
    最後の数行できれーいにひっくり返ります
    ほんときれいに180°

    これはもうミステリーのショートショートと言ってもいいのではないかと思います
    星新一先生ばりの、文字数多いけど

    最近そもそもミステリーとS

    0
    2022年03月27日
  • ボーン・コレクター(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なるほど。
    リンカーンは当時自殺志願者だったのか。
    アメリアサックスにも問題があったがリンカーンは指摘しなかった。
    結果的に犯人は捕まえる事ができ、リンカーンの自殺も止めることができた。

    0
    2022年03月20日
  • ボーン・コレクター(下)

    Posted by ブクログ

    映画で鑑賞したはずだが、内容をキレイに忘れ去ることができたので、手に取りました。
    おそらく、ジェフェリー・ディーヴァーさん、初読み。
    いや~、映画化もされてる超人気作家さんって、乗り遅れちゃうとなんか手を出しづらくって。
     
    事故によって脊髄を損傷し、首から上と左手の薬指しか動かせなくなった元ニューヨーク市警科学捜査部長、リンカーン・ライムと、その手足となって捜査をする美貌のアメリア・サックス巡査が、残忍で狡猾な連続誘拐殺人犯を追いかける物語。
     
    定型と言えば定型。
    「羊たちの沈黙」を彷彿させます。
    若くてきれいな刑事を前線に出してハラハラドキドキさせたーい。
    そのためには知識が豊富で、自分

    0
    2022年03月18日
  • オクトーバー・リスト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2022.2 うーん 確かに大ドンデン返しなんだけれど、緻密なディーヴァにしては大雑把で、ドキドキ感もない話でした。
    ストーリーが逆行するので読むのも苦労するし。翻訳も今ひとつ。

    0
    2022年02月18日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

    Posted by ブクログ

    エドワード・ホッパーの絵をテーマにしたアンソロジー。著者によって作風が全く異なるが、ミステリ多めの17篇。

    〝キャロラインの話〟、〝海辺の部屋〟、〝夜のオフィスで〟が好み。
    ボッシュシリーズのマイクル・コナリー、ジェフリー・ディーヴァーやスティーブン・キングの短篇を読めたのもミステリ好きとしては嬉しい。

    0
    2022年01月06日
  • クリスマス・プレゼント

    Posted by ブクログ

    J,ディーヴァ得意の「大どんでん返し」が、次々と押し寄せる。しかも必ずしも「勧善懲悪」ではなく、あと味の異なるものばかり。

    前書きで「作者は読者に責任を負っている」と言い、長編では期待される結果を裏切らないように作ったという。
    それが短編では、あと味が妙などんでん返しの結末を意識して取り入れている。
    そこが、なんとも楽しそう。

    短編って「イイね」ってこと……。

    0
    2021年12月28日
  • 12番目のカード 上

    Posted by ブクログ

    リンカーンライムシリーズ。謎の男に襲われたJKを保護しつつ、殺し屋を追う話。シリーズが続き、事件そのものはマンネリで、ストーリーの展開ではなく、科学捜査の雑学を愉しむようになっている。また今作はアメリカの黒人の歴史についてスポットを当てているので、そちらに興味があれば楽しめると思う。今作のメインは事件ではなく、登場人物たちのそれぞれの「ナックルタイム」であり、メインの少女だけでなく、ライムやセリットーなどメインキャラクターの達の内なる探求が見どころでした。

    0
    2021年12月26日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

    Posted by ブクログ

    エドワード・ホッパーという一人の画家が残した17の作品に対して別々の作家が絵から着想を得た話を展開する。作家による作風というのが現れるのがなかなか面白い。映写技師ヒーローが話としては面白かった。

    0
    2021年12月22日
  • エンプティー・チェア 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    リンカーン・ライムシリーズ。慣れない土地での捜査。
    前半は少年の追跡。後半はライム対サックスへとシフトする。慣れない土地だからか科学捜査よりも銃撃戦のほうが印象に残る。読後感は良かったが、サックスの裁判は少しご都合主義だし、企業の不正や不良警官などあとから詰め込みすぎだと思った

    0
    2021年11月09日
  • コフィン・ダンサー 上

    Posted by ブクログ

    コフィン・ダンサーの読み味良かったー。
    初っ端から事件が起きるまでの疾走感。
    その後犯人像が不明瞭な下巻冒頭までよくわからない巻き込まれた傍観者みたいに読み進めるけれど、犯人とジョーディの下りになって初めて世界観に入り込めた気がした。
    章題ごとにカウントダウンが為されるので、その差し迫った感覚。
    そして相手の一歩先を読み合おうとする思考合戦。
    主人公を支える多彩なサブキャラクター。
    そして四肢麻痺と言うハンデを背負っているが上の意志と相反する現実の壁、仲間の危機、自分への憤りなど見るべきところが多かった。
    ラストを文字で表してしまうとどうボヤかしても未読の人へネタバレになってしまうのだけれど、

    0
    2021年10月28日
  • 石の猿 下

    Posted by ブクログ

    ソニー・リーの死亡フラグの際立っていたこと!
    ゴーストはライムの敵としてはやや役不足だったなあ。対決しているスリリングさはあまりなかった。

    0
    2021年08月18日
  • 石の猿 上

    Posted by ブクログ

    異文化交流的で面白いが…ライムたちがそこまで身をやつして不法移民をゴーストから守ろうとするのは違和感を感じる。いや、面白いのは面白いんだけど。
    パンショウ=手下、の意味が途中わからなくなって、最初の方まで初出の文章を探してしまった。

    0
    2021年08月16日
  • ボーン・コレクター(上)

    Posted by ブクログ

    リンカーン・ライムシリーズ ①

    ジェフリー・ディーヴァーの作品を読んだことなかった
    ので、手始めに、ボーン・コレクターから。
    おもしろいんだけど、まぁ、登場人物が多くて
    誰が誰なのか、もぅすでにわからないー笑
    私の脳ミソがもっと賢ければ!!!!

    生きたまま殺されていく被害者たち。
    (助かった人もいたよー)
    そんな中で被害者の近くには、次の犯行を示す物がある。
    リンカーン・ライムは、その証拠をもとに
    犯人を見つけようとする!!
    下巻に続くー!!って感じ。

    うちの母は表現が怖いって言ってたけど、
    私はそこまで怖くないなー。
    ただ、何回も言うけど、誰が誰なのか…もうわからない…。
    致命的です…

    0
    2021年08月11日
  • ボーン・コレクター(下)

    Posted by ブクログ

    上巻で引っぱった分面白かったですね。
    読み応えはありました。
    先に映画を観てしまっていたけど、楽しめました。
    この後、再び映画を観るつもりです。

    0
    2021年06月27日
  • ボーン・コレクター(上)

    Posted by ブクログ

    まあ、面白いといえるかな。
    自分の読み方のせいなのか、今ひとつ入り込めず。こーゆーのは一気読みしないとダメですね。下巻に期待。

    0
    2021年06月27日
  • 煽動者 下

    Posted by ブクログ

    主人公のキネクシスや犯人の目的など、しっくりこないところもあったけれど、外国文学らしいいい疾走感で読めた。息子のくだりと恋愛のくだりは、まぁ日本人には理解し難い感覚かも。

    0
    2021年06月24日