ジェフリー・ディーヴァーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書備忘録1019号。
★★★★★。
サバイバリストで懸賞金ハンター、コルター・ショーシリーズ第4弾。
今回面白いのは、いつも人を探す立場のコルターが、探される立場でもあるという点。
もちろんディーヴァーですから、帯にあるように一筋縄ではいかないストーリー展開!どんでん返しの連続技!
面白くないはずがない!
物語の出だし。とある廃墟の倉庫で如何わしい取引がされている。
取引物はSITとやら。なんじゃいこれ。
携帯型原子炉SMRとかいうものがある。持ち運び可能?ということは悪意をもってウランを取り出して軍事利用することが可能!それを防ぐために取り出そうとしたらウランを無害な化学物質に変質させてしまう、いわばセキュリティデバイスがSITのようです。
しょーもない社員が、自分のギャンブル借金を返済する為に第三国に売ってやろうとしていた。
これを阻止してくれと請け負ったのがコルター。
発注元はSMR・SITの開発を担うエネルギー会社、ハーモン・エナジーの社長。
まあ、これは普通に取引をぶっ壊した。序盤ですから。
一方別の物語。
元妻への傷害罪で服役していた元警官ジョン・メリットが3年の刑期を1年に短縮して出所。
元夫が出所したら殺される!と思った元妻アリソン・パーカーと娘のハンナ・メリットは姿をくらます!
そして、ここがポイント。
アリソンはハーモン・エナジーの超エリート技術者!
ハーモン・エナジーの特許はほぼアリソン。SITもアリソンが開発!
アリソンにもしものことがあったらやばいハーモンエナジーの社長はコルターにアリソンと娘を探して守ってくれ!と依頼する。
そして冒頭の追いつ追われつの行き詰る冒険活劇が始まる!
アリソンを探すコルター!
アリソンを探す元夫のジョン!この恨み!殺してやる・・・!の他に何か元妻が秘密を握っている?
元夫から雇われたと思われる2人組の殺し屋モールとデズモンド(伊坂さんの殺し屋シリーズみたい)!はアリソンを追いながら更にコルターも追う!
いや~。
コルターはいつも通りです!
親父さんに教え込まれたサバイバル術と、探すため、見つからないため、の選択肢をどこまでもロジカルに絞りこんでサバイバルしていく。そして、ジョンと殺し屋もコルターに負けず劣らずとんでもなく優秀。これやばいヤツ!
加えて、味方だと思っていたアイツが実は!こいつが実は!というどんでん返し!
そしてすべてのスパゲッティは解されて伏線回収したたどり着いた先には、そうだったのか!と涙(は出ないけど)!
今回、ハーモン・エナジーの警備を担当しているソーニャ・ニルソンとか言う軍隊上がりの女子と良い感じになったので次回作での更なる活躍を期待せずにはいられないですわ。
作者もライムシリーズよりこっちに軸足が移っているような気がするぅ! -
Posted by ブクログ
これは、想像の上を行く展開でした。
ライムが追うウォッチメイカーの事件と、サックスが追う腐敗警官の事件。
この二つが交差することは予想できましたが、思った以上に正面から交じり合っていました。
ウォッチメイカーとその相棒。
最初から、完璧主義の犯罪者が相棒には選ばないような人だったので、そのうち分裂するだろうとは思ったものの、その破局は早めに訪れ、早々にウォッチメイカーの正体は割れ…と思ったら、あんな展開になり…。
確かにいつもの展開から考えると、ああなってこうなるよね、と思ったら、ああなってこうなった後さらにそうなるわけですか!
でも、それはまだ本命というわけではなく。
北欧のミステリなら一生抱えていきそうなサックスの心の痛手も、アメリカの人気ミステリだからきっとこの作中に解決するんだろうなあとか、思った以上にメタ読みしてしまいました。
肝心のウォッチメイカーは、シリーズ屈指の悪党ではありますが、悪を行うのが好きというよりも、人の意表をついて整然とことを行うのが好きで、たまたま悪に対する嫌悪感の持ち合わせがないだけ、という気がしました。
要するに、退屈を嫌うライムの対極にいるもう一人のライム、というような。
結局逮捕に至らなかったわけで、この先またライムとかかわることがあるということなんでしょうか。 -
Posted by ブクログ
読書備忘録1015号。
★★★★★。
そりゃ5つですよ。
だって、ウォッチメイカーですよ。
だって、シリーズ16作目ですよ。
ニューヨークの高層ビル建設現場でクレーンが倒れる。
政治団体から犯行声明が出る。
上級市民だけが嬉しい高層ビルの建設は即時停止し、パンピー向けの公営住宅を手厚くしろと!
そしてこの要求が飲めなければ24時間後に再びクレーンを倒すという犯行予告。
建設ラッシュに沸くニューヨークでは無数のクレーンが稼働している。
次に斃されるのはどこの現場だ!
更にクレーンが次々に倒れたら!
史上最大の危機に晒された市長はライムに捜査を委ねる!
一方のライム。
宿敵ウォッチメイカーことチャールズ・ヘイルからライム殺害予告が届いており、それどころではない!
という感じでもなく割と余裕あり。
ストーリーはクレーン倒壊現場からの微細証拠の分析から、犯行手段、次のターゲットを見つけるライムチームの捜査が柱となるが、今作は多元・多層構造が激しく、一見無関係と思われる小さい捜査、事件を刮目しながらしっかりと読む!
そうすると、インフラ資料盗難事件、爆弾屋タール殺害事件、ニューヨーク市警アンディ・ギリガン殺害事件、ホームレスの男、政治家の討論会などなどが繋がってくる!
作者渾身の作品になっていると感じましたわ。
そして忘れてはならないちょっと抜けてるロン・プラスキーの活躍!
今回も追い込まれましたが、ライムの正式な後継者に指名されたのでこのシリーズもそろそろ終焉かなと感じましたわ。
忘れてはならないのはシモーン。
そこには愛があったね。確かに愛が。
そして居るよね。そこに。まだ居るよね。
次作あるね。
疲れたのでいつも以上に手抜きな備忘録でした。
4作レンちゃん備忘録の最後にして失敗した。 -
Posted by ブクログ
スコーンスコーン湖池屋スコーン♪
絶品焼きとうもろこし味が美味である
伝わった
全て伝わった
だが感の鈍い方のために一応説明しよう
オイルスラリー製法によりジャンクではない、焼きとうもろこしを表現
醤油は「一番搾り醤油」を採用し、本格的な風味のってそっちじゃなーい!
ディーヴァーだ!
ディーヴァーの短編集だ!
最近のディーヴァーの長編はちょっと、いやだいぶクドい
どんでん返しがしつこいのよ
どんでんどんでんでんどんて天丼マンか!っていう
あんまりしつこいと商品価値落とすよ?といらぬ心配をしてしまう
まぁ、読者側も過剰に求め過ぎてるきらいはある
そこで短編集です
何回もどんでんしてる暇はない
スコーンと一発気持ちいい奴をかまして終わる
逆に新鮮
素材の味で勝負だ
やはり地のものが一番美味いのだ
あ、スコーン地のもの違うわ -
Posted by ブクログ
ネタバレジェフリー・ディーヴァーの新作だったので。
コルターが主人公の短編は面白くない訳ではないが、
長編を読み慣れてるので物足りない感じ。
「ターニングポイント」は不思議な感じがした。
途中でふと、連続殺人犯をおびき出すためのもっとも効果的な「餌」は、
模倣犯だろうなと思いついた。
ストーリー展開から推理したわけではないし、
真相が分かった訳でもないし、
主人公の正体に気づいたわけでもないのに、ふと。
これも作者の凄さなのだろうか。
「被害者クラブ」の起承転結が逆転したような、
主人公の刑事が代理で捜査を始めた時には、
既に被害者側の復讐が終わっていたという話も面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレジェフリー・ディーヴァーの新作だったので。
短編集で電子版のみだったのを、日本の読者のために訳し書籍化したらしい。
ありがたい。
もちろんリンカーン・ライムのお話もあるし、それぞれ面白かったが、
一番は「麗しのヴェローナ」。
ヴェローナとはロミオとジュリエットの舞台なので、
恋に落ちるふたりが主人公のお話。
ふたりは別々の犯罪組織のボスの娘と息子で、
父親たちはさらに別の犯罪組織のボスの死をきっかけに
その縄張りに食い込もうとしている最中に、
葬式の日に近くのバーで出逢って一目ぼれをしてしまう。
だが、もちろん悲しい結末のラブストーリーではなく、
「組織」の世代交代の話だった。
恋に落ちたふたりは、
父親たちに盗聴器を仕掛けられその情報を利用される…と見せかけて、
罠にはめられたのは父親たちの方で、
父親たちを逮捕に追い込んだふたりは新しい犯罪組織を立ち上げる、
というストーリーにも驚いたが、
その出遭いもボスの死も仕掛けられたものだというのにはかなり驚いた。
この展開もさすがジェフリー・ディーヴァーという感じだが、
それだけではただの恩知らずの娘と息子になってしまうところを、
鬱で自殺未遂を繰り返す娘に「仕事」のことをセラピーで話すなと脅す父親、
息子を殺人に利用し、妻は虐待していた父親を描き、
ふたりの反逆にも色をつけてみせた。
悪いふたりとは判っているが、
できればふたりが犯罪の世界で活躍するシリーズにしてほしい。 -
Posted by ブクログ
連邦捜査官サンチェスの妹が殺されかけたことをきっかけに、サイバー犯罪専門家のヘロンとともに、クモの刺青のある犯人を追うというお話し。
600ページを超える長編ですが、冒頭から面白くて一気読みでした。犯罪捜査ものですが、犯人の視点も描かれており、それぞれの状況と心情が読めるので、物語の展開が理解しやすかったです。ただ、警察側の事情が細かくて、やや読みにくい部分も。
サンチェスとヘロンの背景が、物語の展開を邪魔することなく語られていくので、そこはさすがだと思いました。正義感のかたまりのサンチェスと、犯罪行為ありきでマイペースのヘロンが、今後どのような関係になっていくのかも楽しみです! -
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズのジェフリー・ディーヴァーと元法執行官のイザベラ・マルドナードの共著作品。
共著という事で、リンカーン・ライムシリーズとは異なるリズムで物語が進みます。連邦捜査官のカーメンと、セキュリティコンサルタントの大学教授ジェイクのコンビが、サイバー空間の闇の中から犯罪すれすれの行為で(ってか、犯罪行為で?)犯人に迫る証拠を掴んでいくんですが、リンカーン・ライムシリーズはどちらかというと静の印象ですが、こちらの作品は動の印象です。
女性と男性という組み合わせはリンカーン・ライムシリーズと同じですが、全く異なる物語に仕上がっています。シリーズ化もされ、且つ、映像化もされるようです。期待大ですね。