ジェフリー・ディーヴァーのレビュー一覧

  • ロードサイド・クロス 下

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    本作は、関係者の聴取から“嘘”を巧みに見抜いてしまうキャサリン・ダンスの活躍という物語ではあるのだが、物語になっている“事件”は、複雑な現代の状況、「情報と人間」とでもいうようなテーマを打ち出しているようで、なかなかに興味深い…

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    2016年01月26日
  • バーニング・ワイヤー(下)

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    いつもの通り、一気に読み終えてしまった。
    冷静に考えれば、随分無理な展開でもあるが、そこを読ませてしまうのが作者に力量か。

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    2016年01月23日
  • バーニング・ワイヤー(下)

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    久しぶりのリンカーンシリーズ。今回はまぁ豪華な顔ぶれで、デルレイのこっそりファンの私は思わずニンヤリ。
    キャサリン・ダンスもチラチラと出てきて嬉しかったですね。

    個性豊かなライムの周りの人たち大好きだわ。

    事件はというと、私の単純な脳細胞では今回も推理は外れ・・・
    そしてウォッチメーカーのあいつがねぇ・・
    でも、あのライムとの対決場面で「なんで?トロイの木馬だろうに」と思いながら、ここでやられたら話は終わるからそれはないし、などと一人ブツブツ(笑)

    ライムとの二人の対決はとっても感動的ですらありました。

    相変わらずワクワクさせてもらえました。

    本屋さんで「スキン・コレクター」見かけま

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    2016年01月08日
  • スリーピング・ドール 下

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    追う側、追われる側での出し抜き合い…ペルを巡る事件や人間関係を紐解くプロセス…逃走中のペルが起こす事件と、それを阻止しようとするダンス…息詰る対決がスピーディーに続く中、交通事故で夫を亡くし、2人の子ども達や両親と暮すダンスの日常も挟まり、実に豊かなドラマが展開する…そして終盤は“どんでん返し”の連発だ…

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    2015年12月24日
  • スリーピング・ドール 上

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    “リンカーン・ライム”のシリーズは、事件発生当初に捜査側は容疑者をとりあえず<未詳>とするのだが…本作では「脱走犯ペル」と敵が明確で、正しく“対決”という感じで物語が進む…<未詳>に輪郭を与える展開も好いが…こういう「対決」というのも好い…大変に愉しい作品!!

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    2015年12月24日
  • 魔術師 下

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    正しく“怪人”のような犯人―巧みな変装や“早変り”で姿を眩ませ、捜査陣を騙すことさえ試みて成功してしまう…読んでいて「途轍もない奴…」と思った…こんなのが実在したら…恐ろしい…―を必死に追う物語である。マジックショーのような鮮やかさで、次々と事件が発生し、「追いつき、逃れられ」という犯人との対決が続く…どうも本作は、作者がサーカス公演を観覧する機会に「こんな犯人とライム達が対決?!」と着想したらしいのだが…

    物語は最終盤の方まで「どんでん返し」の連発だ…上下巻の2冊なのだが、あっという間に頁を繰ってしまう…流石に、「人気シリーズの中で、人気が高い」という作品である!!お奨めだ!!

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    2015年12月22日
  • 魔術師 上

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    予測困難…或いは予測されることが巧みな“誤導”であるが故に、なかなか「先」が読めず、つい夢中になってしまう作品である…
    シリーズの中、なかなかにユニークな敵役の登場で人気が高い作品だというが、なかなかに夢中になってしまう…

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    2015年12月22日
  • ウォッチメイカー 上

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    “リンカーン・ライム”のシリーズに出逢い、他作品に触れるとすれば、発表順に読むのが好いようにも思ったが、敢えてこの『ウォッチメイカー』を入手した。それは、偶々出逢った『バーニング・ワイヤー』の中で、「過去に対決した経過が在る怜悧な殺し屋の“ウォッチメイカー”の動向の情報が寄せられていて、カリフォルニア州のダンス捜査官を介してメキシコシティーの警察関係者と情報交換をしようというような中、地元のニューヨークで妙な事件も起こっている…」という状況が描かれていたので、“ウォッチメイカー”という敵役がどういう人物なのか、凄く気になったのだ。
    非常に興味深く読んだ!!

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    2015年12月06日
  • バーニング・ワイヤー(下)

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    スリリングな事件モノであり、際立った特徴を有する劇中人物達の人間ドラマであると同時に、エネルギーのようなタイムリーなテーマ、“対テロ行動”というような近年の風潮等を考えるという側面も強い作品だと思った。
    なかなかに夢中になれる作品!!

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    2015年11月30日
  • ポーカー・レッスン

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    ネタバレ

    More twistedの名の通り、捻りの効いたディーヴァー節の短編集。いずれも絶品。

    最近読んだ翻訳推理小説で、ストーリーはいいのに過剰な描写で後味の悪さが残ることが続いたのですが、ディーヴァーの小説にはそれがない。
    あとがき「恐怖について」を読んで納得した。以下引用(663〜664頁)
    「…サスペンス作家としての私の仕事は、読者を恐怖に震え上がらせながらも、嫌悪や不快感を抱かせないようにすることという事実を消して忘れないことだ。度を越した血みどろの描写や、子供や動物に対する暴力があると、読者をいやな気持ちにさせてしまう。サスペンス小説の恐怖がかきたてる感情は、カタルシスや爽快感でなければ

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    2015年11月10日
  • ポーカー・レッスン

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    面白かった~。
    短編集なのだから、キリのいいところでやめればいいのに、ページを繰る手が止まらなくて読み終わったのは今朝の6時。
    いつもより1本遅い電車で通勤することになってしまった。

    中学の時に星新一を読みまくり、高校でフレドリック・ブラウンにドはまりした私にとって、短編小説の一番の醍醐味は、ひとひねりの着地。
    長編のプロットではなく、切り取られた断面でもなく、ひねりのある結末。
    それを見て、ニヤリ。

    この短編集は、どれもこれも読み始めに見えていた景色が、気づくとどんどん変わって行って、この辺に着地するのではという予想はことごとく横滑りしていって、いっそのことすがすがしい。

    必ずしも勧善

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    2015年07月02日
  • 青い虚空

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    何故だか今まで読み忘れていたので。原著の出版が2001年なのでDECとかSUN MICROSYSTEMSなど今は亡き企業名がたくさん出てくるのはなんとも古くさいし、IT技術的観点からも「それはいくらなんでも無茶でしょ」的テクニックがたくさん使われている点はどうにも腑に落ちないのですが、それを超える面白さが本書にはあります。著者は渋っているそうですが、シリーズ化を是非ともお願いしたいところです。

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    2015年06月24日
  • 悪魔の涙

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    さすがはジェフリーディーヴァー!
    全く予想のつかない展開。すごい。
    最近読書意欲が激減していたけれど、こんな本なら意欲復活!
    ライムも出てきたし。
    下手な新刊本読むより、ライムシリーズでも読み返そうかなあ。

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    2015年04月14日
  • 魔術師 下

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     神出鬼没の殺人鬼”魔術師(イリュージョニスト)”とライムたちの追走劇を描く下巻。

     この小説を例えるとするなら荒れた海の浜辺。何度も大きな波がやってきて、それが引いたと思いきやまた大きな波が来る。息もつかせぬツイストのオンパレードに夢中になります。
    こうした小説に関しては残りページ数で「もう一山ありそうだな」といろいろ勘ぐってしまうのでページ数の実感が湧きにくい電子書籍で読みたくなりますね。(勘ぐっても十二分に面白いのですが)
     
     そして自分のそうした考えすらも逆手に取ったどんでん返しも最後に用意されていて非常に満足。本当にディーヴァ―のツイストへのこだわりと、サービス精神に頭が下がりま

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    2015年06月14日
  • スリーピング・ドール 上

    購入済み

    下巻から抜群におもしろい

    これはちょっと退屈かなぁ、と思っていたら、下巻の途中から急展開して読む手が止まりませんでした。この著者の書いたものは何読んでもおもしろいなぁ。凄いなぁ。

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    2014年12月09日
  • ソウル・コレクター 下

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    リンカーン・ライムの従兄弟、アーサー・ライムが殺人容疑で逮捕される。本人は犯行を否定するが、アリバイはなく物的証拠は十分。ライムは「証拠が都合よく揃いすぎている」ことを不審に思い、独自に捜査を開始。

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    2016年10月02日
  • ソウル・コレクター 上

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    リンカーン・ライムの従兄弟、アーサー・ライムが殺人容疑で逮捕される。本人は犯行を否定するが、アリバイはなく物的証拠は十分。ライムは「証拠が都合よく揃いすぎている」ことを不審に思い、独自に捜査を開始。

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    2016年10月02日
  • ウォッチメイカー 上

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    最近読んだ本で、大変面白かった本を紹介したいと思います。
    ジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチ・メーカー』
    (池田真紀子訳、文春文庫、上下)です。
    2007年の推理小説ナンバーワンとして好評だったので、
    お読みなられた方も多いでしょう。
    あるいは、映画『ボーン・コレクター』の原作者と申し上げれば、
    「ああ~」と頷いていただける方もおられると思います。
    (※映画ではデンゼル・ワシントンが熱演していました。
      つまり、ワシントンがリンカーンを演じたのです)
    そう、あの四肢麻痺の鑑識の天才、リンカーン・ライムが
    活躍するシリーズで、7作目になるそうです。
    いつものように、どんでん返しの連続で私たち

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    2014年12月05日
  • 青い虚空

    購入済み

    難解だけどおもしろかった!

    天才ハッカーの話なんですけど、PCに詳しくない僕にとって凄く難しくて泣きたくなりました。しかし!難しいところを飛ばし飛ばし読んでも十分面白かったです。こんな難解な話をこんなにおもしろく書けるなんて、やっぱりこの著者は凄いなと思いました。

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    2014年12月04日
  • 悪魔の涙

    購入済み

    やられた!

    最初、そういう設定でドキドキさせるのか、うまいなぁと感心して読んでいたら、それはドキドキさせるためではなく・・・と、良い意味で裏切られ、2転3転と楽しませてくれる傑作です。

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    2014年12月03日