ジェフリー・ディーヴァーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレリンカーン・ライムシリーズの第十六作。
ふふふ。
前作で出世させてあげても良いのではと思っていたプロスキーが、
正式な後継者に指名されていた。
(それなのに、交通事故を起こして査問の対象になるし、
拉致されたりして、まさかと心配していたが、無事で良かった)
セリットーが握手を求めてきて、
「今日から”ロン”と呼んでいいぞ」と言った場面は感動的。
殺害された刑事の持ち物からダイナーの領収書を見つけ、
ダイナーの防犯カメラの映像を回収してきたこともライムに感心されていた。
ひよっこ扱いから、事件に巻き込まれて怪我をし、
普段は全く感じさせないが障害を抱えながらよくここまで来たね。
さて、事件の方は、
建設現場の大型クレーンが倒壊する事故が起きたというもの。
NYの都市計画を貧困層にも住居を与えるものに変更しろという脅迫が届く。
もちろんそんな要求を信じる読者はいないと思うが、
まもなくライムの宿敵、ウォッチメーカーが犯人であることが判明する。
その目的は、不動産価格の高騰なのか。
もちろん、ライムの殺害も狙っての渡米だろうけど。
なんだろう、このシリーズが長いせいか、
どんでん返しがある程度予想できるようになってきた気がする。
正体は見抜けないにしても、
怪しげな浮浪者はウォッチメーカーではないだろうと予想できたし、
ウォッチメーカーの私生活が描かれていたので、
最期を迎える予想も当たったし、
もちろんライムの死も偽装だし。
とはいっても、見抜けていないどんでんの方がほとんどだが。
アメリアが助けたことによって無事出産できた母親が、
赤ん坊にアメリアの名前をつけたいと言ってきたのに、
「アメリア」を気に入らず結局「ライム」にした場面や、
スーパーコンピューターの例えに日本の富岳が出て来たところが面白かった。
そして、新たなる敵の誕生か? -
Posted by ブクログ
ネタバレ楽しみにしていたリンカーン·ライムシリーズの新作。いきなりの大仕掛けの事故·事件に
否が応でも興味が引きずられる。
宿敵ウォッチメーカーの登場にリンカーンとメンバーたちはかつてない緊張の時を過ごす。タイムリミットがあるから。
章ごとに緊迫した内容が綴られているので栞を挟む暇もなく読み続けたくなってしまう。
ディーヴァーお得意の大どんでん返しにもう慣れてしまったのか、この本にはそれ程驚くシーンはないが、とは言え手に汗握る場面がいくつも!アメリアの危機やプラスキーのまさかの事故も。
リンカーンシリーズも好きだけど、キャサリン·ダンスシリーズが私は好み。ニューヨークも良いけれど、西海岸方面の本もまた、ぜひにと待ち望んでいます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレバハマのホテルの一室で、反米主義を掲げる活動家が暗殺される。犯人は2000m離れた場所からターゲットを狙撃したと見られ、ライフルから発射された銃弾により窓ガラスが吹き飛んだことで、同席していたジャーナリストとボディガードも死亡した。ライムとサックス、NY市警のロン・セリットーは、この暗殺に、アメリカに危険を及ぼす人物を暗殺する国家機関が関わっていると睨み、捜査を進めていく。
さらに、この事件を立件すべくライムたちのもとに検事補のローレルが送り込まれるが、何かと杓子定規なローレルにサックスは敵対心を抱く。捜査を進めるうちに、件の国家機関の下で狙撃を成功させたスナイパーとは別に、証人になり得る人間を次々と殺害していく殺し屋が暗躍していることもわかる。サックスはその殺し屋を追うが、常に先手を取られ翻弄させられる。一方のライムも、メル・クーパーの協力のもといつものように微細な証拠物件から解決の糸口を探ろうとするも、暗殺が行われたのがバハマということもあって一切の証拠物件がないという状況に置かれてしまう。そこでライムは、介護士のトムと、ルーキーことロナルド・プラツキーを伴いバハマへと乗り込む。そこで非協力的なバハマ警察を説き伏せ捜査を始めるが、殺し屋の魔の手がライムたちに迫る。
ライムとサックスは、ライフルを駆使するスナイパーが実は無人機の操縦士であるという事実を突き止め、殺し屋を追うとともに殺しの国家機関の長官をも操る者の正体に迫っていく。
本作は特に、関係者に拷問を加えた上で殺していく殺し屋の冷酷さが際立っている。さらに、初めてライムがアメリカを出てバハマへと乗り込むということもあって、それだけでスケールが大きい。カリブ海の島国の、南国特有の旅情も感じられるところが今までの作品と少し違うところ。そのような事情もあり、サックスはいつものように一心同体となってグリッド捜索を行うライムの不在に孤独感を覚える。また、かねてより彼女を苦しめる関節炎が彼女のキャリアに危機をもたらすので、最後の病院でのシーンはライムの決断も含めて胸にくるものがある。
このシリーズもついにスマートフォンが登場し、戦争や暗殺もハイテクの時代に突入。
なぜか登場人物一覧に名前がないが、ロナルド・プラツキーが大活躍するところも見どころ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレウォッチメイカーたちは10件の殺人を計画していて、物語開始時点で2件の殺人事件を完了しているが、捜査班の動きに阻まれてその後が計画通りにいかない。
四肢麻痺の元刑事リンカーン・ライムは科学捜査に基づく推理により3件目の現場に警察を先回りさせて阻止する。相棒であり恋人でもあるアメリア・サックスを自分の事件に完全に引き入れたいが、彼女自身の事件を全うさせてあげたくもあり葛藤がある。
アメリア・サックスは刑事に昇進したばかりで自身の事件解決に意気込んでいる。しかし、刑事であった元恋人のかつての犯罪により立場が怪しくなりつつある。また、巡査であった父が現役時代に不正をしていたことを知り、打ちひしがれている。
ウォッチメイカーたちは警察の追っ手をかわしながら次の犯行のタイミングを見計らっている。10人のターゲットを選んだ理由が明らかになろうとしている。
ウォッチメイカーの事件とアメリアが担当する事件にはここまでは関わりがあるようには見えない。今後どこかで繋がりが出てくるのか。
ここまでは実質的に何も起こっていないような感じでもあり、まだよく分からない。下巻に期待かな。 -
Posted by ブクログ
今度ばかりは流石にシリーズ終了かと思った。だって………、いや、ネタバレになるから書かないが、いくら何でもこれで続けるのは無理でしょ、と後半はずっとそう思いながら読んでいた。結論から言えば更にこの後もシリーズは続く訳だが、私自身は今まで読んだシリーズ中で一番面白かった。爽快感的な面白さではない。どちらかと言えば読みながら眉をひそめるような描写も多々ありながら、最後に読み終わった時の達成感というか疲労感というか、その脱力感はピカイチだった。
車椅子探偵ものとしては異例の犯人の逃走先を予測するというハンター設定。物証を元にした動かない科学捜査で果たしてそんな事が可能か?と思わせる難題をリンカーンは次々とクリアしていく。そして相変わらずアメリアがピンチに陥る。今までと比べて格段に厳しいピンチだ。更に犯人についてのいくつもの驚き。えっ?!まだあるの?終わりじゃないの?と思わず声に出しそうになってしまった。
いやはや、読み終えてすっかり疲れてしまったが、とりあえずこのシリーズがまだ続くことを喜ぶとしよう。