ジェフリー・ディーヴァーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画版が好きだったので、Twitterのフォロワーさんに教えてもらって原作も読んでみた。
上巻は人物の関係性をじっくり構築しながらも、見えない犯人との戦い、そして下巻に入ってから少しずつエンジンがかかっていき、畳みかけるような終盤の展開に全部持って行かれた。
面白かった!!
特に下巻が素晴らしく、一気に読んでしまった。
リンカーン・ライムとアメリア・サックスの関係性がまだ1巻なのにもう最高のコンビで参った。
軽快な会話のやり取りの中でリンカーンの毒舌だけど極たまに親しい溢れる温かさも、アメリアの相手への信頼から発生する優しさも、どれもとても良かった。
2作目がとても良いと教えてもらったので、こ -
Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァー『スティール・キス 下』文春文庫。
下巻。エスカレーター故障の原因が作為的なものであることが明らかになり、犯人の未詳40号はさらなるテロを引き起こす……
あらゆる機械がネットワークに縛られる現代の仕組みを根底から覆すような犯罪を犯す未詳40号の狙いは……
『ボーン・コレクター』以来、リンカーン・ライムに降り掛かる命の危険とディーヴァーにしてはありふれた急展開、謎を引きずる結末。色々詰め込まないと面白いストーリーが維持できなくなってしまったのか。
ラストにリンカーンがアメリアに頼んだこととは……
本体価格920円
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Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァー『スティール・キス 上』文春文庫。
リンカーン・ライム・シリーズ第12弾。
NY市警察から依頼される事件捜査を辞めたリンカーン・ライムと刑事として難事件を追い続けるアメリア・サックスとの間に見えない深い溝が……
今回は余りにも都合良すぎる展開のような気がする。リンカーンとアメリアを引き離したり、くっつけたりと忙しいね。二人の恋の行方よりもミステリーを存分に味わいたい。勿論、高いレベルの作品であることには間違いない。
ショッピングセンターで殺人犯・未詳40号を後一歩のところまで追い詰めたアメリア・サックスはエスカレーター事故に巻き込まれた通行人の男性を救出しようと -
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ネタバレこのミス海外編2001年版10位。ご存知リンカーン・ライムシリーズ2作目。推理、アクション、ロマンスとエンタメ要素満載の大型娯楽小説。もちろんミステリーであり、リンカーン・ライムと殺し屋の推理合戦がみどころ。殺人事件の目撃証人達殺害を請け負った殺し屋が凄い勢いで処理していくんだけどその超人的な行動で捕まりそうになりながらしらーと逃亡して犯行を重ねていく。結局目撃証人3人中2人が殺されてしまうが最後の一人は守って犯人も捕まえて終わる。これって警察完全に負けてますね。犯人が実はもう一人いたり、殺人犯を雇った黒幕や動機が意外だったりと終盤はどんでん返しの連続で何がなんだかわかりません。あと、犯人と被
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Posted by ブクログ
ミステリー・サスペンスに登場するアメリカの舞台は、ニューヨークをはじめロスやシスコ、ちょっと外れてもシカゴやフロリダがお馴染みのところ、この物語は、ウィスコンシン州ケネシャ郡の森と湖、多分一生自分には行くことのない場所で繰り広げられる命がけの追いかけっこ。
ほとんどが暗い森の中で、文字通り山あり谷ありの、主人公プリンと殺し屋ハートの先の読み合いとトラップのかけ合い。
ハラハラドキドキして、先を読まずにいられない。
最初の別荘襲撃事件の真相は、ほとんどサイドストーリー化していて、最後の章でやっと謎解きが進むが、途中全く気にならないほど追撃場面に引き込まれていた。
プリンの家族の物語は、やや消 -
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Posted by ブクログ
007ファンかジェフリー・ディーヴァーファンが読むであろう本。私は後者。
「ジェームズ・ボンド」については、映画をチラホラ見て、役者が代わっていくも「ショーン・コネリー」のイメージが強いです。
近年のスパイ像からすると、やや現実離れした派手なスタイルのスパイという印象
(近年の007は観てない)
あとは「ニンテンドー64」のゲーム版で武器を持たず「チョップ」のみで相手を仕留める闘いを友人と狂った様にやっていた思い出があるくらい。
ジェフリー・ディーヴァーといえば安楽椅子探偵「リンカーン・ライム」シリーズ
私はマーク・グリーニーの「暗殺者グレイマン」シリーズも好きで
「探偵モノ」「冒険モノ -
Posted by ブクログ
私のアイドル作家のひとりジェフリー・ディーバの18話・36冊目(彼の作品はほとんどが分冊しているので1話2冊)。
この稀代のストーリーテラーの語りは相変わらず。テンポよく私をアメリカのカリフォルニアに連れて行ってくれた。
大型ライブハウスなどで群衆がパニックに陥り、ささいなことで我を失い、混乱の中で痛ましく死傷者が出る・・・
そのあたりの語りは読むものをその場に引きずり込む。
火事の煙たさを感じ、密閉されたエレベータ内の息苦しさを感じ、飛び降りた海岸の海の水の冷たさを感じる。
まあ、どっぷりとストーリーの中に引きずり込まれ、臨場感たっぷりに疑似体験させてもらえた。
ただ、長編 -