ジェフリー・ディーヴァーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画版が好きだったので、Twitterのフォロワーさんに教えてもらって原作も読んでみた。
上巻は人物の関係性をじっくり構築しながらも、見えない犯人との戦い、そして下巻に入ってから少しずつエンジンがかかっていき、畳みかけるような終盤の展開に全部持って行かれた。
面白かった!!
特に下巻が素晴らしく、一気に読んでしまった。
リンカーン・ライムとアメリア・サックスの関係性がまだ1巻なのにもう最高のコンビで参った。
軽快な会話のやり取りの中でリンカーンの毒舌だけど極たまに親しい溢れる温かさも、アメリアの相手への信頼から発生する優しさも、どれもとても良かった。
2作目がとても良いと教えてもらったので、このまま読んでいきたいと思う。
小説と映画、どちらにも良さがあって私はどちらも好き。
小説を読んだら映画が観たくなるし、映画を観たら小説が読みたくなる。
それが素晴らしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのミス海外編2001年版10位。ご存知リンカーン・ライムシリーズ2作目。推理、アクション、ロマンスとエンタメ要素満載の大型娯楽小説。もちろんミステリーであり、リンカーン・ライムと殺し屋の推理合戦がみどころ。殺人事件の目撃証人達殺害を請け負った殺し屋が凄い勢いで処理していくんだけどその超人的な行動で捕まりそうになりながらしらーと逃亡して犯行を重ねていく。結局目撃証人3人中2人が殺されてしまうが最後の一人は守って犯人も捕まえて終わる。これって警察完全に負けてますね。犯人が実はもう一人いたり、殺人犯を雇った黒幕や動機が意外だったりと終盤はどんでん返しの連続で何がなんだかわかりません。あと、犯人と被害者のこだわりが半端なく、もっと簡単に殺人できるやろうとかもうちょっと家でおとなしくできるやろって突込みどころ満載。これでも2作目でまだましな方で、シリーズ進むと犯人とリンカーンの無双ぶりがさらにエスカレートしていくのです。
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Posted by ブクログ
ミステリー・サスペンスに登場するアメリカの舞台は、ニューヨークをはじめロスやシスコ、ちょっと外れてもシカゴやフロリダがお馴染みのところ、この物語は、ウィスコンシン州ケネシャ郡の森と湖、多分一生自分には行くことのない場所で繰り広げられる命がけの追いかけっこ。
ほとんどが暗い森の中で、文字通り山あり谷ありの、主人公プリンと殺し屋ハートの先の読み合いとトラップのかけ合い。
ハラハラドキドキして、先を読まずにいられない。
最初の別荘襲撃事件の真相は、ほとんどサイドストーリー化していて、最後の章でやっと謎解きが進むが、途中全く気にならないほど追撃場面に引き込まれていた。
プリンの家族の物語は、やや消化不良だけど、全体として映像的な面白さは満点。
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Posted by ブクログ
007ファンかジェフリー・ディーヴァーファンが読むであろう本。私は後者。
「ジェームズ・ボンド」については、映画をチラホラ見て、役者が代わっていくも「ショーン・コネリー」のイメージが強いです。
近年のスパイ像からすると、やや現実離れした派手なスタイルのスパイという印象
(近年の007は観てない)
あとは「ニンテンドー64」のゲーム版で武器を持たず「チョップ」のみで相手を仕留める闘いを友人と狂った様にやっていた思い出があるくらい。
ジェフリー・ディーヴァーといえば安楽椅子探偵「リンカーン・ライム」シリーズ
私はマーク・グリーニーの「暗殺者グレイマン」シリーズも好きで
「探偵モノ」「冒険モノ」の2大鉄板シリーズとして楽しんでいます。
そんなJDの「スパイ冒険モノ」
と言ういいとこ取りを期待して読む。
(ミリタリー知識を詰め込むあたりをJD先生なら商品名を実名で使うことが多いのでそこらへんも気にしつつ)
先にも書いた通りスパイでは致命的な「派手さ」も小説だと伝わりづらいかな?って思ってましたが、やはり高級車での追跡とか「いや、尾行はバレるやろ」って疑問に「こうすれば成立する」という答えを出してるのはさすが
他のスパイモノでは「ジェームズ・ボンドみたいなマネ」という神話の様な扱いを受けるボンドよりも、相手の裏を読み行動して、ピンチとなればリカバリーするプロフェッショナルっぷりが気持ち良い。
また「ボンドガール」と呼ばれ毎回ヒロインが変わる印象だったので
ボンド自体プレイボーイなのかと勘違いしてましたが、女性に対する気遣いについても細かく紳士的なのが
他のやつらとは違う。
「貴族の探偵」や「富豪の刑事」がいるのだから、一人くらい
「紳士のスパイ」がいても良いよなって思ってしまった。
事件については一切触れてませんが、
やはり「007」と「JD作品(クセの強い悪役、どんでん返し)」のいいとこ取りの様な内容でした。
普通、別の作家の作品を引き継いだらやらないような事なんかも混ぜ込んでくるのが
話をより面白くしてる。
気軽に読むにはおすすめ!! -
Posted by ブクログ
私のアイドル作家のひとりジェフリー・ディーバの18話・36冊目(彼の作品はほとんどが分冊しているので1話2冊)。
この稀代のストーリーテラーの語りは相変わらず。テンポよく私をアメリカのカリフォルニアに連れて行ってくれた。
大型ライブハウスなどで群衆がパニックに陥り、ささいなことで我を失い、混乱の中で痛ましく死傷者が出る・・・
そのあたりの語りは読むものをその場に引きずり込む。
火事の煙たさを感じ、密閉されたエレベータ内の息苦しさを感じ、飛び降りた海岸の海の水の冷たさを感じる。
まあ、どっぷりとストーリーの中に引きずり込まれ、臨場感たっぷりに疑似体験させてもらえた。
ただ、長編18話ともなると、さすがに「才の枯渇」を感じるのが否めないかな・・・というのも正直なところだ。
ディーヴァも書くのがかなり「辛く」なってきているのではないかとも思う。
今回は正直「おもしろかったけれども、物足りなさも(若干)感じた」というのが正直なところではある。
主人公のキャサリンダンスは、キネシクス(人の動作から嘘や隠れた心理をあぶりだす)の達人で、捜査にそれを用いるキャラクター。
姉妹作のリンカーンライム・アメリアサックスシリーズの、アメリアにキャラが完全にかぶっていた。
従来、このキャサリンはキネシクスの専門家ではあるけれども、戦術捜査班(アメリカでは刑事にそういうカテゴリーがあるらしい)のリーダーとなるキャラではなかった。そのキャラはアメリアの役割であったはず。
いつの間にか、キャサリンが戦術版のリーダーになってしまっていたのには、ちょっと驚かされた。
そして、相棒であるオニールとのラブロマンスにも、やや唐突感というか、違和感を感じざるを得なかった。
二転三転するトリックの構成にエネルギーを割かれ、キャラに無理が生じてきている・・・ところが出て来てるのかな・・・と言う感じ。
作家というのは酷な仕事である。
我々読者は、常に「前作以上のファンタジー」を新作に求めてしまうから・・・つねにクオリティを高めて(しかも、我々読者は前作群を詳細に読みつくしている)読者を満足させなければならないのだから・・・
まあ、楽しませてもらったから、良しとすべきなのだろうな・・・
ディーヴァーさんごめんなさい、である。
また新刊が出たらすぐ読みます。(笑