ジェフリー・ディーヴァーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ボーン・コレクター』ジェフリー・ディーヴァー
自分が現場に行かず事件を解決していく安楽椅子探偵もの。ミステリーの世界でよく描かれますが、この主人公リンカーン・ライムのその中のひとり。
彼の場合は事故による脊髄損傷によって安楽椅子どころかベットにねたきりになりながらも最新の機器と鑑識技術をもちいながら捜査をします。もっとも本人はこの状態から開放されたいので尊厳死を望んできますが…。彼の手足となって動くのは美貌のアメリア・サックス。冷徹に鑑識をすすめさせようとするライムに反発しながらも調査を進めていきます。アメリアが探した、においや砂の一粒までがライムの莫大な知識量により証拠になっていきます。
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Posted by ブクログ
◆作者の深い知見が邪魔をすることもある?
売れっ子女性カントリーシンガーに、影のようにつきまとうストーカー。そして彼女のヒットソングの詩に沿って殺人事件が起きる・・・・
面白い。上下合計600ページを超える分厚さなのだが、一気にすいすい読めてしまう。
が、この作品は弱点があるだろうな、と思う。作者であるディーバが「評論家」とも呼べるレベルの音楽好きということだ。自分がなまじ音楽が好きで、知識・知見が広く深いがゆえに「語って」しまうのだ。話の筋とはちょっと違うところに、深い音楽への造詣が語られてしまい、どうしても緊迫感が削がれるきらいがある。
ディーバは音楽が好きで好きでたまらない。自分 -
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Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァー『ゴースト・スナイパー 上』文春文庫。
シリーズ第10作。上巻。リンカーン・ライムへの捜査依頼はいつも突然で、普通では有り得ない事件ばかりだ。今回、ライムがアメリア・サックスと捜査するのは影なき凄腕暗殺者だ。
2000メートルの長距離狙撃を成し遂げた凄腕のスナイパー。スナイパーを雇ったのは米国政府な諜報機関という、リンカーン・ライム・シリーズらしからぬ驚くべき事件が描かれる。特筆すべきはライムがバハマまで捜査に出向いたことだ。ライムの身体機能が快方に向かっている証なのだろう。そして、ライムを襲う命の危機…
物語はまだまだ序盤に過ぎず、この先どんな展開が待ち受けてい -
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