ジェフリー・ディーヴァーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
◆作者の深い知見が邪魔をすることもある?
売れっ子女性カントリーシンガーに、影のようにつきまとうストーカー。そして彼女のヒットソングの詩に沿って殺人事件が起きる・・・・
面白い。上下合計600ページを超える分厚さなのだが、一気にすいすい読めてしまう。
が、この作品は弱点があるだろうな、と思う。作者であるディーバが「評論家」とも呼べるレベルの音楽好きということだ。自分がなまじ音楽が好きで、知識・知見が広く深いがゆえに「語って」しまうのだ。話の筋とはちょっと違うところに、深い音楽への造詣が語られてしまい、どうしても緊迫感が削がれるきらいがある。
ディーバは音楽が好きで好きでたまらない。自分の(音楽への)思いを語りたくて仕方が無い。それが、時として顔を出し、冗長化してしまうんだな。
そして、今回の探偵役はキャサリンダンス。
ディーバのミステリーの主役・探偵役は、
・リンカーンライム+アメリアサックス
・キャサリンダンス
この二種類に分かれる。
前者は髪の毛一本、砂粒一粒から犯人へアプローチしようという「証拠アプローチ」。
後者は人間の態度やしぐさから、本当の心の奥底の気持ちを表に出す「心理アプローチ」。
本作は、ライム・サックスもわき役として登場はするけれども、主役はキャサリンダンス。ということで、「心理」がベースとなり、人と人とのコミュニケーションのあやが、結構重要な要素になる。客観的な証拠ではなく、人の気持ちや心がベースになるということ。そこでの、音楽への熱い造詣は私の気持ちを脇道に誘ってしまう感があるのだ。
ドキドキ・ハラハラしながら、「次は・・?次は・・・?」と、ページを繰るテンポが鈍る・・・という感覚かな。
話自体は、流石のディーバ。
今回も二転三転するジェットコースターストーリーに、脳みそが快く揺さぶられた。やっぱりディーバは面白い! -
Posted by ブクログ
どんでん返しは、この作品でも健在ですね。
途中まで、「あれ?普通のエスピオナージだな」と思っていたんですが、終盤、ジェフリー・ディーヴァーの本領発揮!(笑) どんでん返しが発動されました。いやぁ、そう来るんだ!と言う感じですね。
暗殺のターゲットとなる人物は架空の存在だそうですが、この人物が主導するおぞましい計画は、その元ネタとなったものは有るそうです。ナチス怖いな。
それにしても、ジェフリー・ディーヴァーのエスピオナージ。貴重な作品を見ました。リンカーン・ライムシリーズ、あるいは、キャサリン・ダンスシリーズと違い、新鮮で良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレリンカーン・ライム、キャサリン・ダンス以外の作品。
リンカーン・ライムシリーズ、キャサリン・ダンスシリーズともに、途中のどんでん返しが激しいジェフリー・ディーヴァーですが、この作品は、それらに輪をかけて、激しいどんでん返しが起きます。
って言うか、ミステリーだとすれば、おきて破りの主人公?殺害が起きていたりします。そういう意味では、彼は主人公ではないと言う事なんでしょうけどね。それでも、ちょっとビックリと言うか、ひどいな(苦笑)
でも、冷静に考えてみると、犯罪者と刑事が協力して事件解決にあたるという作品は、数多あるわけで、これもその一つと言う事になるわけですが、読んでいる最中は、どんでん返しや裏切り?があったりして、それどころではありませんでした。
15年以上も前の作品ですが、その頃に、この様な作品を描いていたとは先見の明がありますね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ言わずと知れたリンカーン・ライムシリーズ。発電所を利用した陰惨な事件が発生。いつものメンバーのいつものやりとりを見ると、これこれってなりますな。電力会社の事件と、ウォッチメイカー追跡を同時に進めているので、前半は特にまだるっこしく感じるけど、さすが後半はグイグイ読ませます。そしてお約束のどんでん返しに次ぐどんでん返し。やっぱりこれがないと。特にウォッチメイカーとのやり取りは読み応えがありました。
今回は捜査官それぞれの苦悩も描かれているので。遠回りした感はあるけど、最後まで来るとやはり必要なエピソードだったと思わせられるのはすごいな。ライム自身も大きく変わりそうな今後がまた楽しみになりました。 -
Posted by ブクログ
キャサリン・ダンスシリーズ。
人気歌手に付きまとうストーカー。そして殺人事件がおこる。
歌手ケイリーの友人としてそこにいて、捜査に加わることになったダンス。
なんか、警察社会って閉塞しているよね、って思うのはまぁ、お決まりのパターンなんでしょうね。
話は、二転三転していき…。
ただでさえ、転がっていっているのに登場人物の過去とか思惑とかが、交錯するので完全に五里霧中。
ま、これがディーヴァーの醍醐味なんだけど。
ケイリーの歌というか歌詞が重要なアイテムになるのだけど、ディーヴァーが書いてるそうな。
すごいな。
ついでに、ライムも出てきて…。
まるでオールスターゲームのようでした。
面白かった。