堀江貴文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の堀江貴文氏の論は「日枝久氏の長期政権が、フジテレビを凋落させた」というものだ。
2005年のニッポン放送とフジテレビの買収騒動から、すでに20年以上の月日が流れている。
当時、世間を大きく騒がせた出来事を、著者の目線から総括し、2025年のフジテレビ問題も絡めての考察を記している。
タイトルだけを見ると、特定の企業に対する批判本のように思えてしまうのだが、実際に中身を読めば印象が大きく変わる。
本書は単なる批判の書では決してない。
巨大な組織がどのようにして作られ、どのように成長し、そしてどのようにして硬直化し、凋落していくのか。(フジテレビはまだ凋落はしていないと言えるが、あくまで例えだ)
社会に対し、巨大な影響力を持つ企業運営の難しさを説く、極めて論理的で優れた「組織論」として読めた。
私自身、今は人事部に所属しているために、組織の在り方については常に考えてしまう。
これまで数多くのビジネス書を読んできたつもりだが、その中でも、実体験に基づいた分析ほど説得力がある。
実際に多額の資金を投じ、リスクを取り、当事者としてフジテレビという巨大組織に切り込んでいった人物だけに、その言葉には生々しい重みを感じてしまう。
企業が大きく成長する過程では、必ず優れたリーダーシップが存在する。
最先端を走り、数々のイノベーションを起こして、組織に大きな影響を与えていく。
成功体験が大きければ大きいほど、過去のやり方を正解だと思い込んでしまう。
実際は、常に環境が変化しているにも関わらず、次への変化への対応が難しくなる。
社会の価値観も、テクノロジーも、人々のライフスタイルも変わる。
それなのに、組織の内部だけはなぜか時間が止まってしまう。
これは、どんな組織にも起こり得る普遍的な問題だと思う。
意思決定のスピードは遅くなり、新しい挑戦は異端として排除されてしまい、現状維持を望む力が、イノベーションの芽を無残に摘んでしまう。
著者の指摘は非常に鋭い。
特定のメディア企業の話にとどまらず、日本企業全体が抱える構造的な課題と言える。
本書を読み進める中で、組織のトップが長期政権化したときのリスクについて深く考えさせられてしまった。
権力が一ヶ所に集中し、その状態が長く続けば、おのずと周囲にはイエスマンばかりが集まるようになる。
耳の痛い意見や、抜本的な改革案は、トップの元へ届く前に握り潰される。
これは、人間の本性とも言える弱さなのかもしれない。
安定を求め、波風を立てることを嫌う。
しかし、ビジネスの世界において「安定」は「停滞」を意味する。
そして、停滞はゆっくりとした「凋落」の始まりだ。
著者は、組織の歪みを冷静に分析している。
株価の評価と、実際の資産価値の乖離。
子会社と親会社のいびつな関係性。
こうした構造的な問題は、放置すればするほど複雑に絡み合い、解くことが困難になる。
当時の著者が試みようとしたのは、まさにこの絡み合った糸を断ち切るような、大胆な新陳代謝だったのだろう。
インターネットという新しいテクノロジーと、既存勢力のメディア媒体との強力な融合。
もしあの時、違う結末を迎えていたらと思ってしまうが、歴史に「もし」はない。
しかし、そんな想像を巡らせてしまうほど、当時の著者のビジョンは先を見据えていた。
時代の変化を誰よりも早く読み取り、そこへ向けて一直線に行動する。
その圧倒的なスピード感と先見に、改めて驚かされてしまう。
本書の中で考えさせられたのが、株式会社の仕組みとコーポレートガバナンス(企業統治)についての部分だ。
そもそも「会社」とは誰のものなのか。
資本主義のルールにおいても、会社法上でも間違いなく、会社は「株主」のものだ。
しかし、日本の多くの組織では、経営陣や社員が持ち主という意識が根強く残っている。
これ自体が悪いことだと一概には言えない。
社員を家族のように大切にする日本的な経営が、かつての高度経済成長を支えた側面もある。
しかし、グローバルな資本主義のルールの中で戦う以上、その内向きな論理だけでは通用しないのも確か。
著者はそのいびつな構造を、見事に指摘している。
資本の論理と、組織の感情。
この2点がぶつかり合うとき、必ずしも合理的な判断が下されるとは限らない。
人間の感情、プライド、体面といったものが、経営判断に大きな影響を与えてしまう。
そこに、企業経営の本当の難しさがあるのだと思う。
だからこそ、コーポレートガバナンスが重要なのだ。
誰かが客観的にブレーキをかけたり、方向修正を促したりする仕組みを作って、正しく運用する。
経営層が自己保身に走らず、企業全体の価値向上に努め続けること。
これを機能させるのは、単なるルールや仕組みだけではない。
最後は、経営に携わる人間の「覚悟」なのだと強く感じてしまう。
巨大企業になると、どうしても既得権益を守ることが目的化してしまう。
本来の目的は、顧客に新しい価値を提供することのはずだ。
しかし、いつの間にか内部の論理が優先されてしまい、外からの新しい発想や、異質な才能が排除されてしまう。
イノベーションを起こすには、外部の血や新しい視点が絶対に必要だ。
同じ価値観を持った人間だけが集まっていても、イノベーティブなものは決して生まれない。
異質なもの同士がぶつかり合い、化学反応を起こすことで、初めてイノベーションは生まれる。
放送法や電波という特殊な既得権益の上に成り立つ事業は、特にその傾向が強いのかもしれない。
守られているからこそ、外の荒波に気付くのが遅れる。
これは一つの業界に限った話ではない。
あらゆる業界で、同じような「イノベーションのジレンマ」が起きている。
かつての成功モデルが、次の成長の足枷になっているのだ。
既得権益の壁を壊すことの難しさを、本書はリアルに教えてくれる。
同時に、それに挑み続けることの重要性も教えてくれる。
かつて、テレビは社会の情報の中心だった。
家族がひとつの画面の前に集まり、同じ番組を見て、同じ時間を共有していた。
翌日の学校や職場では、その話題で持ちきりになるのが当たり前だった。
共通体験を作る上で、既存メディアの力は絶大だった。
しかし、今は全く違う。
一人ひとりが手の中にあるスマートフォンで、自分の好きな情報を、好きな時に好きな場所で選んで受け取る時代だ。
一緒に暮らす家族であっても、その情報は分断されている。
そして、動画サイトやSNSを通じて、誰もが情報の発信者側になれてしまう。
コンテンツのあり方も、届け方も、そして受け取り方も、根本から変わってしまったのだ。
この変化のスピードに、既存の巨大組織がどう対応すべきなのか。
それは途方もなく難しい課題である。
巨大なインフラを持ち、多くの人員を抱える組織ほど、身動きを取りづらくなるのは事実だ。
船は大きければ大きいほど、急な方向転換はできないのと同じことだ。
一方で、小回りの利く新しいプレイヤーたちは、次々と新しいフォーマットを生み出し、人々の時間を奪っていく。
この構造的な変化を、著者は20年前から見抜いていたのだろうか。
現在起きている現実を見れば、その方向性は正しかったことが証明されている。
私たちは、この事実から謙虚に学ぶ必要があると思う。
自分の目の前にある常識が、10年後、20年後も通用するとは限らない。
著者は、過去の大きな挫折を経験しながらも、決して変化への歩みを止めなかった。
宇宙事業や新しいテクノロジーへの投資など、常に未知の領域へ踏み出している。
その姿からは、「失敗は成功のためのデータに過ぎない」という強い信念が伝わってくる。
これは、一般のビジネスパーソンにも大いに通じる考え方だ。
日常の仕事の中で、私たちはどうしても失敗を恐れてしまう。
前例踏襲を選び、無難な道を選択しがちだ。
しかし、それでは新しい価値は生まれない。
正解がわからない時代だからこそ、小さくてもいいから試行錯誤を繰り返すしかない。
エラーを許容し、そこから学ぶ姿勢がなければ、生き残ることはできないのだ。
著者は、私たちに「もっと挑戦しろ」と語りかけている。
たとえ結果がどうであれ、行動を起こすこと自体に意味がある。
その行動の蓄積が、いずれ大きなうねりとなって、社会を変えていく力になるのだと信じたい。
(2026/2/6金) -
Posted by ブクログ
堀江氏による最新本(2026.10現在)です、タイトル(損する金の使い方)を本屋さんの店頭で見て購入することに決めました、久しぶりに有楽町へ出かけましたが、私の興味が持つような本が平積みにしてあって嬉しいです。
この本には何にお金を使うべきか、使わないべきか、その理由とともに、堀江氏の体験に基づいて書かれています。彼が時間をかけて得た貴重な知見を本代と少しの時間をかけて得られるなんて、なんて贅沢なことだろうと思いながら読みました。
以下は気になったポイントです。
・ 資本主義において割を食うのが庶民であれば 多大な 恩恵を受けるのは誰であろう、 それは金持ちである、資本主義経済は金持ちが得をするようにできている。 ある企業の株価が5倍になったそこに100万円しか投じられなかった人と 1000万円も投じられた人とでは リターンに差が生まれる、 同じ成功を果たしても手にするお金はまるで違う(P2)
・銀行は数十年にわたる 超低金利によって利鞘は削られ続けた、だから銀行は 手数料ビジネスにのめり込む。 金融商品の販売は昔からやっていたが、かつては 貸し出しの傍らの副業であった、 でも 本業で稼げなくなった今なりふり構わず 売るしかない、外貨建て 保険・ 毎月分配型の投資信託 などである、 どれも 手数料がたっぷり 乗っかっていて売れば売るほど 銀行が儲かる商品である(P17)
・円の価値が下がるリスクは大きく2つの形で現れる、 外国通貨に対して価値が下がる 「 円安」物やサービスを買う 力が落ちる「 インフレ」である、 日本は 衣食住の面で欠かせない 多くの資源を家に頼っているので円安とインフレは連動するケースが多い(P21)
・見るべきものは金利 そのものではなく 「金利とインフレ率との差」である 物価が3%上がる一方で 預金金利は0.4%であれば 物価上昇には全く 追いつかない(P22)
・現金主義は堅実でも何でもない、 それどころか 現金払いは損をするばかりだ「 ポイント・ 時間・ セキュリティ」 この3つを失っている。クレジットカードや QR コード 決済なら0.5から1%のポイントがつく、レジ会計における現金払いの所要時間は キャッシュレス決済に比べて16秒 遅い、 それは多大な時間 損失に他ならない、財布に何万円も入れて持ち歩くこと自体がリスクである(P27)
・ がん保険に大した メリットはない、 日本には優れた公的医療保険制度がある、癌になって高額な治療費がかかっても一定額を超えると「高額療養費制度」 が利用できる。年収が高くなければ 自己負担額は約8万7000円程度で済む(P31) さらには 公的医療保険、 会社員なら遺族年金と傷病手当金、 住宅ローンを組んだ人の多くは 団体 信用生命保険などがある(P35)
・安定の代名詞 だった 士業系の資格が AI 時代には 一番 危うい、 AI から逃げるために取った資格が AI に先回りされていることがある、資格の学校に使うお金があるなら やりたいことに直接使うべき、 世の中の大半の仕事は 調理師免許と同じで資格がなくても始められる、 独立が難しくても現場に入ってみればいい(P40)
・アメリカでは経理 や カスタマーサービスなど AIの影響が大きい 職種で22から25歳の雇用だけが 13% 減った、 数100万人分の給料 データからスタンフォード大学が割り出した数字である、議事録・ データ整理・ 定型のメール・簡単な資料作り、 AI はこれまで新人に割り振られてきた、 座学とマニュアルで習得できる仕事から食っていく、 F ランク大学の4年間で身につくのは、よりによって消えていく 椅子に座るための中途半端なスキルである(P44)
・ 健康、生きがい、 自由な時間、 そうした「 地位財」の圧迫によって失われるものこそが、 地位財の 反対に位置する「非地位財」である、 これは可視化できない、 見せびらかすことができない、 だからこそ貴重である。 比較優位ではなく 絶対的な価値がある、 人生の 幸福感・ 満足感に貢献するのはこの「 非地位財」に他ならない(P50) 誰かに見せるための人生から降りた時あなたの人生は 初めて「 あなたのもの」になる(P51)
・ 車は一家に1台持つメリットが減っている、都市部 なら カーシェア で事足りるし ライドシェア も いずれ日本で当たり前になるだろう、持つのが豊かさは半世紀前の前提の上にしか成り立たない話である、家や車を買うなという話ではない、 買うかどうかを「半世紀前の他人の都合」で決めるなという話である、欲しければ買えば良い(P60)
・あなたが 奮発して大きな買い物をする時販売価格だけを見てはだめだ、買う前に「売る 値段」を調べておく、これが金持ちの買い方である(P64)
・大家が高齢者を断る理由は、部屋で亡くなられたら困る 、家賃が滞ったら困る の2つである、 2025年10月に施行された 改正住宅セーフティネット法 は、 そこを潰しに行った、 改正法は入居者がなくなったら契約がそこで終わる 特別な契約を結びやすくしている、残された家財の片付けも 国が指定する支援法人が引き受ける、家賃の滞納 リスクについては保証人の代わりになる 保証会社を国が認定する仕組みを作った、大家の不安を減らして高齢者に貸しやすくしたわけである。 値段の落ちない 家を買うか 消費と割り切って買うか、買うなら そのどちらかである、 どちらでもない 大半の人は 賃貸でいい、 家賃は 捨て金という思い込みこそ 捨ててしまうべきである(P71)
・宝くじは最悪のギャンブルである、なぜなら 還元率は45%、 当選金として払い戻される割合は半分にも満たない、 残りは胴元である地方自治体が持っていく、かたや、競馬・競輪・ 競艇といった公営ギャンブルの還元率は75%、 宝くじは 恐ろしく分の悪いギャンブルである、 もちろん 購入額を上回る 当選金を得る人もいる、 でもその幸運に再現性 はない繰り返し 買ううちに 当選金の合計は「 購入額の45%」に縮小する、 最終収支はマイナス50%以上である、 それが宝くじ 購入者の辿る道である、宝くじは「 貧乏くじ」である (p77)
・リボ払いは返済を長引かせ利息を膨らませる価値の悪い商法である 、 使ってはならない(p83)
・退職金の仕組みは戦後の資金不足の中で広まった、当時は大半の企業に余裕がなく 月々の賃金を十分に払えなかった、 そこで従業員が辞める時に不足分をまとめて支払う スキームが取られた。 その慣習が今も続いている(p85)
・保険料の一部は GPIF という 公的機関によって運用されており すこぶる 好調である、 2001年の 運用開始以来 累積収益は221兆円、 リーマンショック コロナ ショックも 挟んで 年率 平均 4%超のリターンを上げ 2025年度は約41兆円の運用益を叩き出した、将来的な年金の原資をきっちり 増やしている (p90)
・節約には良い節約と悪い 節約がある、 良い節約の条件は、1)出費が確実に減る、2) ストレスがない、3) 実害がない、である、 やみくもな食費 カットはその全てを 欠く(p109)
・仕事は人と人との間で動く、能力が同じなら、 よく顔を合わせる人、 すぐ会える人、 一緒にいる時間が長い人の方が思い出してもらいやすい「 今度あいつを呼ぼう」「この案件 あいつに振ろう」となるのはまず 頭に浮かんだ人である、名前が浮かなければ存在しないのと同じである(p119)
・ふるさと納税は絶対にやっておくべきである、 ふるさと納税の仕組みは、応援したい 自治体に寄付をすると寄付額から2000円を引いた 全額が、住民税と所得税から控除される、その上で 寄付先の自治体から 返礼品が来る、自治体が返礼品にかけられる費用は 寄付額の3割以下と決められているから10万円寄付すれば3万円相当の品が手に入る、 その10万円はどのみち 税金として払わなければいけない 10万円である、 通常の税金として納めた 終わりにするか 実質2000円の負担で3万円分の米や肉に買えるかどちらが得かは比べるまでもない(p122)
・値札を見て物を買ってはいけない、買い物の値段は 値札では決まらない、 値札に書いてある「数字を使う回数で割る」 その数字が本当の値段である。 iPhone は 最新機種を買うべきである、 連絡・決済・調べ物・仕事・ 地図・ 生活のほとんどが この時代に載っている、 起きている時間にこれほど長く使う道具はない、 毎年 最新機種に買い替えても1時間あたりで割れば 55円である、ベッドも毎日使う回数で割って考えれば良い、 15万円のベッドを買ったとしても10年使えば一晩 あたり40円である、 本当に贅沢なのは「 滅多に使わないもの」である、 安いからと言って買った セール品がそれである(p135)
・節約したいならまず「 使う回数が少ないもの」 から削る、 そして毎日のように使うものこそ「いいもの」 を買うべきである、 スマホや ベッド、 毎日履く靴、 毎日座る椅子、 使う回数が多いものほど少し高くても1回あたりの負担は小さくなる、 こういうものにこそお金をかける価値がある、 滅多に買わないものは借りれば良い(p136)
・労働者として真面目に働くだけではお金持ちになれない理由は、能力や適正でもなく 資本主義というゲームの仕組みにある、金持ちになりたいのであれば 労働者のままでいるな、 資本家の側に回れ、 資本家になる最短ルートは「株を買う」ことである 1株でも持てばその瞬間からあなたは 資本家になる(p142)
・日本株を買う理由は、 日本の大企業から古い 経営者が駆逐され始めたからである(p165)
・時間そのものは増やせない、 でもお金を使えばその時間 を何に使うかは変えられる、手っ取り早く 効果抜群なのは「 家事の自動化」 である、 ドラム式洗濯乾燥機、 食洗機、 ロボット掃除機、 この3つを揃えば1日1時間は 簡単に 浮く、 1年間で15日分である、価格は3つ合わせて40万程度、 5年間使うとして 浮く時間 1時間あたり300円以下である、 その金額で洗濯物を干す・ 皿を洗う・ 床に掃除機をかけるといった作業を自分の手から外せる(p177)
・ 日本人のスマホの平均使用年数は4年を超えるという、 まだ動くから、新型は高すぎる、 そんな理由で古い 1台を使い続けている、節約のつもりであろうがその古い 1台が抑え込んでいるのは月々の出費ではなく「あなた の 稼ぐ力」である、 一流の職人は道具に一流のお金を使う、道具にこだわらない一流を筆者は見たことがない、道具の質がそのまま仕事の質になる 「稼ぐ人の常識」である(p180)
・古いスマホの何が問題か 、あなたの 「やらないこと」を増やしてしまう、アプリをいくつか立ち上げると動作が重くなる、動画を編集すれば 書き出しに時間がかかる、 OS や アプリのアップデート対象外になり新機能が使えない、 バッテリーがへたっていれば 外出先では 残量 を気にしながら使うことになる、 1つ1つは小さな不便でもそれが毎日積み重なると「 後でやろう」が確実に増えていく、 いつのまにか 道具の性能に合わせた仕事しかしなくなる、 本人に自覚はない「 やらなかった仕事は目に見えない」からである(p181)
・あなたが時間を変える数少ない手段が「 新型 スマホ」 である 、十数万円で移動中の企画作りも 週末の副業も効率が良くなる、 稼ぎが平均並みの人ほど道具をケチってはいけない、 パソコンも ケチってはいけない買うとなれば 最上位を選ぶべきである、 その理由は AI である 、ChatGPT に質問して答えをもらうだけなら 古いパソコンでも良いスマホでもいい、しかし AI でサービスを開発する場合には パソコンの性能が そのまま仕事の速さになる、道具の性能を上げれば 作業が早くなるだけでなく 稼ぎ方 そのものが変わる (p183)
・高いから値下がりを待つべきか、 逆である、 これからは待っても値上がりするし その間にあなたは古い 仕事道具で働き続ける「お金・ 時間」 両方で損をする、 先送りは一番高い買い方だ、 今日が一番安い、「弘法は筆を選ばず」を真に受けてはいけない、一流ほど 筆を選ぶ、 道具の性能の上限が「あなたの仕事の上限」である(p183)
・筆者は日頃から「経験にお金を使え」「 人に 奢れ」「信用をためろ」と言い続けている、 どれも「稼ぐ力と人脈」を複利で増やす お金の使い方 だからである(p184)
・大きなリターンをもたらす 自己投資は、事前には得だと言えない出費からしかやってこない、 みんなが まだ勝ちに気づいていないからこそ 先に張った人が総取りできる(189)
・同じ出費が投資になるか 浪費で終わるか、 その分かれ目となるポイントは2つである、1) 全力で楽しむ、 暇つぶしにダラダラ 溶かせばただの浪費であるが面白がれば投資になる、 楽しみ尽くした人だけが払ったお金の価値を回収できる、2)自分のお金で即断即決できること、 配偶者や会社の決済を通すには「 なぜ必要か」「 どんなリターンがあるのか」、 でも本当に面白いものほど最初はそんな 説明ができない (p191)
・増え方のスケールが違うのが「 人的資本」である、 あなた自身が働いてお金を稼ぐ力である、人の市場価値は「 能力x実績x 働ける 残り時間」で決まる。 能力と実績を早く身につけるほど それを長く使える、 経験を積んで能力を上げることである、 だから 若いうちは経験にお金を使うべきである、 AI に課金して 使い倒す、 一流の店で一流の技ともてなしに触れる、 海外に出て日本の常識が通用しない世界を見る、 それらはあなたの全ての能力と実績、 つまり 人的資本として積み上がっていく(p194)
・仕事もお金も情報もチャンスも全て「人」が運んでくる、 投資話でも 案件でもおいしい話ほど 公開される前に 人づてで動く、 そうした人とのつながりのことを「社会関係 資本」と呼ぶ、 株や投資信託が「金融資本」、 あなた自身の 稼ぐ力が「 人的資本」 人とのつながりはそれに続く第3の資本であり、 このな3つの中でこの「社会関係資本」の利回りが一番高いと思う。 ただし 社会関係資本 はお金で直接買えない、 一番確実な 増やし方は「 ギブ」である、 奢る・紹介する・ 手を貸す ・祝う・ 惜しみなく 教える、 先に与えた分だけ この資本は増えていく、 なぜ先に与えると増えるのか、 貸し借りの力学で「貸し手が圧倒的に有利だから」である、 成功者ほど 貸し借り には 異常なほど敏感である、彼らは借りを放置することが最も高くつくことを知っているからである、 そして ギブを続けていると、周りにはギブする人だけが残っていく、ギバーはギバーを 呼び、テイカー は見抜かれて静かに退場していく、その輪の中に入ってしまえば 強い、情報が向こうから入ってくる、 仕事が舞い込む、 会いたかった人につながる、自分一人では取れなかった チャンスが次々に回ってくる (p209)
2026年10月5日読破
2026年10月6日作成 -
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ネタバレ現代社会でのキーワードは「AI」であり、未来予測に欠かせない材料である。その一例が「個性」(声・画像・思考・感情)を持った人間に近い再生技術である。それは亡くなった人、過去・現在の著名な人などを現実の世界に甦らせ、知恵、教養を得ることだ。また、AIでの可能性は医薬開発による長寿化は勿論、高齢者の再就職から再婚など、人材不足の解消からオンライン化による学習、研修、仕事などが増え続ける。生活面では家庭用蓄電池の効率化と核融合でのエネルギー代替、衛星通信の超光速通信によるスピード化はすぐ目の前にある、と言う。課題はその多くが日本から発信できる政策能力・技術が欠けていることだ。がこれからの起業家・ベンチャービジネスに期待したい。また、それを支援する変貌した(一皮剥けた先見性のある)投資家に期待したい。
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
「時間こそが人間にとって唯一平等であり、人生における最大の資産である」と言い切る堀江貴文が、自らの人生を1秒たりとも他人に奪われないための時間哲学と行動原理を叩きつける一冊。時間を「自分のための時間(自分時間)」と「他人に奪われている時間(他人時間)」に峻別し、世間の同調圧力や義理、無駄な形式美にとらわれて「他人時間」を生きる生き方を徹底的に断罪する。長時間の形式的な会議、無駄な移動時間、形骸化したしがらみの付き合いをバッサリと切り捨て、スマートフォンの徹底活用、仕事の即断即決、スキマ時間の極限活用によって、自らが本当に情熱を注げる物事だけに全エネルギーを集中させる極意を明快に説き明かす。
所感・深掘り
「時間は無限にある」「周囲に合わせるのが美徳だ」という生ぬるい甘えを容赦なく剥ぎ取り、自分の人生の残り時間をどう使い切るかという覚悟を突きつけてくる、非常に刺激的で目が覚める一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「『他人時間』を生きている限り、どれほど忙しく働いていても充実感は得られない」という本質的な指摘だ。組織の顔色をうかがった無意味な忖度、前例踏襲のためだけに開かれる中身のない会議、断れない義理の付き合い――そうした外側の事情に振り回されてすり減る時間は、自らの命を安売りしているのと同じである。本書が説くように、他人の評価や世間体を過度に気にするのをやめ、自分がコントロールできる領域に集中し、不要な雑務や無駄な手続きは徹底して簡素化・排除していく。この冷徹なまでの潔さがあってこそ、本当に大切な人や挑戦のための「自分時間」を死守できるのだと痛感した。
また、時間を生み出すための「即断即決のスピード感」も胸に刺さる。あれこれ悩んで決断を先延ばしにすること自体が、脳のワーキングメモリを占有し、時間をドブに捨てている状態に他ならない。迷ったらその場で即座に判断を下し、スマホや仕組みを駆使してルーティンを自動化する。こうした日々の細かな時間の削ぎ落としが、重責を担うリーダーの心身に圧倒的な余白と推進力をもたらすのだと感じる。
世間の空気や義理に流されるのをやめ、自らの命の時間を自分の意志で使い切ること。
日々の雑務や人間関係のしがらみに忙殺されて息苦しさを感じている人はもちろん、組織の無駄を削ぎ落として本質的な挑戦に集中したいすべてのリーダーにとって、時間の主導権を奪還するための強烈な起爆剤となる良書だ -
Posted by ブクログ
予想していた以上に(失礼)面白かった。
「置かれた場所で咲きなさい」に、真っ向から勝負か?
と一瞬気色ばんだけれど、
置かれた場所で意識の方をチェンジすると考えれば、
別にケンカ売ってる訳ではないのかな。
地球上に生まれ育って、
動いているのは地球の方だとは、
教えられてもなかなか腑に落ちないかも、だけど、
あまり素直すぎるのもどうかと思う様になった。
問いを立てるのが上手なひと、
疑問を持てるひとが、今からの時代の頭いいひとなのかもしれない。
子どもにクソゲーな人生を送ってほしくはないから、
頭柔らかくして、これからを見ていこうと思う。 -
Posted by ブクログ
副題は「AI時代を自由に生きる40の視点」。
AIの進化によって仕事の多くが代替され、人間が「暇」になる時代が来る。けれど、暇は不安やネガティブな感情を生み出す。だからこそ、これからは心を満たすエンタメが必要になる。堀江さんにとって、その一つが「料理」なのだという。
この本は、いわゆる自炊の本ではない。旅先でスーパーに立ち寄って料理をしたり、釣ったクロマグロを料理人と楽しんだり、滑落の危険がある山へ行者ニンニクを採りに行ったり。
とにかく行動力が桁外れ。経営するWAGYUMAFIAをはじめ、食に関するさまざまなプロジェクトも紹介されていて、食の世界への情熱が伝わってくる。「肉磨き」という言葉も初めて知った。
一方で、身近なスシローや味の素、日本酒などについての考え方も興味深かった。これまでの常識や「こうあるべき」にとらわれず、本当にそうなのかと疑い、柔軟に考える姿勢が徹底されている。
地方の名物についても、伝統を守るだけではなく、新しい価値を加えて再構築することの大切さが語られている。現在、地域の商品を全国の人に知ってもらう仕事に携わっている自分にとって、「今までこうだったから」と決めつけず、常に疑う姿勢はとても勉強になった。
ここまで多動的に生きたいとは思わない。でも、「自分はなぜやらないのだろう?」と考えるきっかけにはなった。
自分はまだまだ、自分で壁を作っている。
料理の本を読んだつもりが、最後には「自由に生きるために、自分はこれからどうするのか」を考えさせられた一冊だった。 -
Posted by ブクログ
AI、経済、仕事や暮らし、産業など、2035年の社会がどう変化していくのかについて堀江貴文氏の視点で語られた一冊。
未来予測本ではあるものの、「2035年はこうなる!」というよりは、これからの社会を考えるための材料をたくさんもらえたような感覚だった。
特に、AIや宇宙開発についてはホリエモン本人も関わりが強いからか特段熱を感じた笑
ホリエモンは、人間はAIに仕事を奪われる職業も出てくると語りつつも、見解としては人間とAIは融合していく関係性だとしている。私自身も最近は仕事にChatGPTを活用することが増えてきたので、この考え方にはかなり共感した。
AIは人間の代わりになるというより、一人ひとりに優秀な秘書が付くようなものなのかもしれない。実際、自分もかなり助けられてる。
また、教師不足をビデオ授業で補うという話も興味深かった。教育の仕組み化という考え方は、新人教育にも応用できそうだなと思いながら読んでいた。
本書を読んでいて感じたのは、未来を当てることそのものよりも、「もしこうなったら?」と考えることの大切さだ。
2035年に本当にこうなっているかは分からない。しかし、AIや投資、働き方など、自分に関係するテーマについて考える良いきっかけになった。
そして猫の腎不全治療薬の研究が進んでいるという話には思わず反応してしまった。愛猫家歓喜の舞である笑
未来予測を楽しみながら、自分の仕事や生活についても考えさせられる一冊だった。