青山美智子のレビュー一覧
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「悩みを持つ人が不思議なお店に立ち入って、そこでのことがきっかけになり、少し立ち直ったり前向きになったりすることで読者も温かい気持ちになったりする作品」って確立された1ジャンルだと思うんです。
望月麻衣、東野圭吾、「ふしぎ駄菓子屋 弁天堂」なども…
では数多ある作品の中での本作の特長は、というと、連作としてのクオリティの高さでしょうか。群像劇としての出来がよい。人と人が関わり合うことで人情って生まれるんですねぇ。だからミステリ的な「絡み合う糸が…」的なスカッとする感じというよりは、脇役も含めて皆がそれぞれの生を確と生きているというという感覚に、人の温もりを感じます。 -
Posted by ブクログ
この作品は、「赤」と「青」、そして「エスキース(下絵)」という象徴的なキーワードを軸に、過去の傷を抱えた人々が少しずつ希望を見出していく姿を繊細に描いています。章ごとに異なる人物が登場し、それぞれの視点から物語が少しずつ重なり合い、やがて一つの大きな絵として完成していくような構成が印象的です。
特に心に残るのは、芸術が持つ「癒し」と「導き」の力です。登場人物たちは、絵や色に触れることで、自分の中にある本当の気持ちと向き合い、前へ進む勇気を得ていきます。それはまるで、未完成だった「エスキース」が時間をかけて丁寧に仕上がっていくようでもあり、読者自身の心にもそっと寄り添ってくれるような優しさを感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ将棋がテーマのアンソロジー。
お気に入りは青山さん「授かり物」
有名な棋士と、同じ年で同じ誕生日の息子を持つ松原芳枝。シングルマザーとして息子を育てていたが、20歳になった歳に漫画家のアシスタントになると言い出し…
ひょんなことから出会った将棋を指す老人と出会い、将棋の奥深さにハマっていく芳枝。これまでの人生と将棋を掛けた描写にじんわりきました。
綾崎さんの「女の戰い」
あくまで棋士を目指す朱莉。女流棋士とは違い狭き門で、保険で東大へ入学できるのも凄いです。
ライバルだけど、友達以上恋人未満な関係の京介が心地よく、認めてくれる人がいるだけで強くなれる関係がまた更に朱莉を上へ連れてって