青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
5人こ人物にフォーカスが当てられ、短編集のように物語は進んでいくがそこに出てくる5人それぞれが自分の見えないところ思わぬところで何かしらの関係で物語の中で繋がり、「関わってる人」になったいた。この本を通して自分じゃない誰かのためにしたことがまわりに回って自分のためにも、自分の大切な人のためにもなると思えた。またこの本は5人それぞれの現状の悩みを解決するヒントとしてポッドキャストの月のお話をしてる人の話を参考にするのだが、自分は月が好きなので月の豆知識みたいなのも知れて良かったし、新月や満月を形容的に捉えるのではなく占星術のように捉えるというのは自分があまりしてこなかった見方で興味を持てた。
そ -
Posted by ブクログ
一枚の絵を巡るラブストーリー。
一言、素晴らしかった。
『エスキース』本番を描く前に構図を取るデッサン。いわゆる下絵のこと。
そう名付けられた一枚の女性の絵。
そのエスキースと名付けられた絵を背景に、物語は語られていく。
4つの短編。そして最後に用意されたエピソード。
始まりは、メルボルンに留学中の女子大生レイが
現地に住む日系人のブーと出会うとこから始まる。
彼らは期間限定の恋人として付き合い始め、
ブーの友人の画家の頼みでレイの絵を描くことになる。
そして遠く離れた日本でその『エスキース』と出会うことになる額縁職人。
弟子だった漫画家が賞を受賞し、自分を追い越していったベテラン漫画家。
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Posted by ブクログ
大切な積読在庫からの一冊!
青山美智子さん『リカバリー・カバヒコ』。
ステキな連作短編であることは間違いないであろう、あとはいつ読むか?
私にも真面目?に普通に生きていても、嫌なトラブルが襲ってくる。斜め45度、死角から飛んできて解決方法が今の所見当たらない。
まさに今日のわたしです。
リカバリー・カバヒコ、まさにそんなワタシに
ピッタリな内容でした。
カバの遊具カバヒコに触るとケガや病気が治る!
ファンタジーかと思いきや、カバヒコはただ、
公園に佇んでいるだけ。
5編それぞれの登場人物は、
毎日いろいろ考えて一生懸命生きている。
ただ考えすぎて、余計に自分を追い詰めてしまう、これある