青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
青山美智子さんの作品を初めて読みました。
読み終わって、心地よい余韻がジワジワと心の中に広がるのを感じます。とても素敵な作品でした。
いま、少し仕事に悩んでいたところで、本当はその悩みに寄り添ってくれるような、あるいは背中を押してくれるような作品を探していました。
赤と青とエスキースは、chat GPTによれば「大人のプロ意識に沁みる」とのことだったので選んだのですが、それは少し的外れで、期待するプロ意識云々とは違っていました(一部そういう部分もありましたが)。
でも読んでよかった。
いろんな人がいて、出会いがあって、影響し合って生きていく。楽しいときもあれば、苦しいときもあるし、それで -
Posted by ブクログ
ある神社にある1本の大きなタラヨウの樹。
そばには赤いベンチがあり、神社へ訪れた人の前にいつのまにか現れる猫のミクジ。
タラヨウの樹は別名“はがきの木”とも呼ばれ、葉の裏に尖ったもので削るように字を書ける。
切手を貼って郵送もできるそう。
なんて素敵なんでしょう。
そういったレトロなものって趣があって好きです。
神社を訪れるそれぞれ悩みや葛藤を抱える人達の前に姿を現し、ある時はにぃって笑ったり、微笑んだり、慰めるような仕草をしたり抱っこされたり。
はぁ、猫好きにはたまらない。
ミクジは一見黒猫と思いきや、よく見ると額から鼻にかけて白いハチワレ模様で、お腹と足も白い。
瞳は透き通るような金 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私はやっぱり青山さんの小説が好きだなぁと読んでる最中に思った。
BOX1を読み進めている間、登場人物の女性は全員別人だと思っていた。
でも、BOX1最終話を読んだ時、実は1人の女性の記憶だったんだと分かり、こういう話の展開が好きなんだよなぁと思った。
そしてBOX2はBOX1に出てきた登場人物の話が続く。
これも各登場人物がどういう気持ちでその女性と関わっているのか、相手の気持ちが分かる内容でとても面白い。
また一から読み始めたらその女性と他の登場人物の気持ちが分かった状態で読めるから違った楽しみが得られそう。
しばらく間をおいて読み直してみようかな。 -
Posted by ブクログ
「もう一度ちゃんと立て直したい」と思うときほど、何をすればいいのかわからなくなる。
『リカバリー・カバヒコ』は、そんな状態にいる人のための、静かな回復の物語でした。
描かれるのは、日常の中で少し立ち止まっている人たち。大きな挫折ではなく、誰にでも起こり得る心のつまずきが丁寧に描かれる。物語は派手さを抑え、会話や気配、間の取り方で感情を伝えてくるのが印象的だ。
この本が心に残るのは、「元気になること」をゴールにしていない点だと思う。無理に前向きにならなくてもいいし、完全に回復しなくてもいい。ただ、自分のペースで呼吸を取り戻す。その過程そのものが尊重されている。
読み進めるうちに、登場人物の