青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今年読んだ本でナンバーワンかも!今の私に寄り添ってくれるような優しい本。
5章からなる短編。
章ごとに切り取られている人物が変わるんだけど、
みんな繋がっていて、ラストに集約されるような構成。
こういうの、好き!
なんでもない日常のひとコマも
主人公がいる。
そう、誰もが人生の主人公なのだから。
そのひとコマで起きている事象も、
人と人との関係も、俯瞰で見たら
事実はひとつなんだけど、
自分というフィルターを通してしか
見ることができない。
「ツキない話」というPodcastを聴いている、というのが、5章全ての主人公の共通点。
月に関する話を若い男性タケトリオキナさんが語る10分の番組だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ赤と青に色付けされた女の子のエスキースを軸に点と点が繋がって、繋がりを通してだれかが優しく成長していく物語でした。
青山先生の物語好きです!
実際に絵を描く前に、エスキース(したがき)の中で遊ぶときが一番、頭の中で完璧な傑作が出来上がってる。
描いてるうちに、自分でも予想できないことが起きる。
思った通りにすらすら描けたらそりゃあ気持ちいいだろうけど、どちらかというとそっちのほうがおもしろくて、絵を描くことがやめられない。
たとえ完璧じゃなくても。
そうして完成したエスキースを作る人、見る人、気にいる人、額を作る人……たちの人生を見守る側になれて楽しかったです。
エスキースは本番じゃないか -
Posted by ブクログ
人生にモヤモヤを抱えている人々が司書さんに勧められた本からヒントを得て、前向きに人生を進み始める短編集。
それぞれの物語は同じ時同じ場所で流れているので、別の短編の人物が登場してきたりします。
以前読んだ鎌倉うずまき案内所はその仕掛けがわざとらしくて好きじゃなかったけど、今回の作品はそう感じなかったです。今回は人の繋がりがテーマの中にある気がしたので、ただ人が関わっているということを表現するためにこうなってる、と考えるとスッと馴染みました。
作中でも天動説みたいに巡ってく、みたいな話があって人が繋がって世の中は流れているんだなぁと感じられ、意味のある仕掛けでいいなと思いました。
前向きなお -
Posted by ブクログ
この著者の作品はこれで3冊目。どれもほっこりした気持ちになるものだったが、今回も素晴らしい読後感。短編集のようで、登場人物は繋がっていて。最後の一行はクスッとしてしまった。ココアも誰かを想う気持ちも熱いものだものね。
この本を読んでいると自分もマーブルカフェみたいな落ち着ける場所、お気に入りの場所を見つけたいなぁと思った。そしてスマホなんか見ずに本を読んだり誰かに手紙を書いたりしたいなと。スマホが登場してYouTube、インスタなど画面の向こうの誰かの本当かどうかもわからないキラキラの生活を見せつけられることもあってなんだか気疲れする日々だけれど、この本に出てくる登場人物みたいに、笑顔だけで誰 -
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文字が書ける葉っぱ、タラヨウ。
以前この本で知ってから探していたその樹に、先日偶然出会えました。「もしかして、ミクジ…?」
うれしくて、これも何かのご縁かもしれないと思って、そのまま一気に再読。
心に残ったのはこの2つの言葉です。
一つは『ポイント』。
仕事や人生の選択肢に迷うと、つい「目的地」ばかりを必死に探してしまう。けれど、主人公の慎が気づいた「まず知るべきは現在地だったんだ」という言葉に、思わず手が止まりました。小さな好奇心、やってみようという気持ち。そこが原点。なのだと。ポイントカードも素敵で、ギターの話が一番好きです。
もう一つは『マンナカ』。
転校生の和也くんが周囲に馴染め -
Posted by ブクログ
ネタバレ青山美智子さんの作品の中でもトップクラスで面白かった。
この本は、小さな図書室を舞台に、人それぞれの悩みに寄り添いながら前に進むきっかけを与えてくれる作品である。小町さゆりさんのキャラクター性が本当に良かった。5章すべての話がそれぞれ面白くて、一気に読み切ってしまった。
各章で印象的だった部分を記録しておく。
ページ数
→ 40,111,138,162,166,194,206
1つ目は、桐山くんの、
「何が起きるかわからない世の中で、今の自分にできることを今やってるんだ」
という言葉である。将来のことを完璧に決めることはできないし、自分の気持ちは変わる中で、まずは目の前のことにひたむきに取 -
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個人的には『汝、星の如く』と並ぶくらい今年読んだ作品の中で良かった。
1枚の絵画の下絵から始まり、終わってまた始まる男女の物語。
『エスキース』は下絵の意であるが、その時点では無限の可能性を想像できる余地がある1番豊かな状態。これをメルボルンに行く前のレイの心情、レイとブーの無限で不安定な未来と重ねているのが素敵だった。
全然余談だけれど、ドラマストアの『至上の空論』という曲もこういった意図の込められた話だった記憶がある。
他にも、夢を見に来て、満足したら帰っていく留学生が多いことからメルボルンという地を「竜宮城」と例えるブーの比喩表現が美しすぎた。これはブーが日本で生まれ、メルボルンで育ち -
Posted by ブクログ
やばすぎ、めちゃくちゃ良かった、良すぎ、泣いた、感動、なんでこんなにも心温まるんだろう、本当にどの物語もすごく素敵で、だけど素敵なだけじゃなくて、勉強になるような言葉もあったり、思わずメモしたくなるような言葉が、沢山散りばめられていて、本当にだいすき。何度も読み返したくなるような作品だった。もちろんそれぞれ一つ一つの物語がとっても良くて、それぞれ主人公が居て、その方達の視点で進んでいくのも、とても面白くて、本当に、みんながみんな主人公だということが、よく分かる。最後の観覧車はもう本当に良かったです。僕がめちゃくちゃ大好きな構成で、鳥肌とか、色々凄かった、超感動。青山先生大好き