青山美智子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
全部の話が面白くて、温かくて、みんなに勧めたい本になりました。本当に選べなくて、下記6つのストーリーの中の5つが好きでした。
ミント邸みたいなひっそりとしたところにぜひ行きたい!!まあぶるみたいな喫茶にも行きたい!とカフェ欲が高まります笑
仕事に疲弊する私のもとに届いた、
高校時代の親友からの15年ぶりのメッセージ。
思い出のルノアールで、ウィンナーコーヒーを飲みながら作るのは、
大谷翔平の人生設計ばりのプランニングシート?
――朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
昭和初期に建てられた洋館で週末の夜だけ
イブニング・ティーが楽しめる「ミント邸」。
名物は極上のホットケーキとマダムが提供する紅茶占いで……。
――斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」
神保町のレトロ喫茶に迷い込んだ女子高生の千紗。
ケチャップ色のナポリタンに、こだわりのコーヒーを供してくれるそこは、
まさに夢のワンダーランド!
――竹岡葉月「不純喫茶まあぶる」
気になる同級生の秘密を偶然知ってしまった高校生の映史は、
マスターがあらゆる「告白」をただ受け入れてくれる喫茶店
「キルシェ」のカウンターに座るが……。
――織守きょうや「彼と彼女の秘密と彼」
こちらとあちらの「中間生」にあるナカマ茶屋。
ヒミコさんたちが最後に食べたいものを提供しながら、
わたしはツレを待っているのです。
――小川糸「浮島 イルフロッタント」 -
Posted by ブクログ
『木曜日にはココアを』スピンオフ12編&マスターのひとりごと。
帯には“マーブル・カフェの一杯のココアに繋がる、彼と彼女たちが「あの日」に出会う前の物語”とあります。
内容もさることながら、中を開くと色鮮やかな水彩タッチで描かれた挿絵がとても綺麗です。
まるで絵本のよう。
青山さんは私の中では完全に癒し枠。
今回も何度もぐっときて、鼻の奥がツンとして、胸がぎゅっとなりました(すみません、私の語彙ではこれが精一杯です^^;)
なんというか、うまく表現できない心の内を言葉にされていて、とても感情を揺り動かされました。
そして、なんと猫のミクジまで!
シドニーに出張?していました。
読み終わったら、また『木曜日にはココアを』を読み返したくなりました。
大切なものは何か、自分の芯になる部分を思い出させてくれる作品でした。 -
Posted by ブクログ
日々、数え切れないくらいの様々なジャンルの本が世に送り出されている中でも、それらに埋もれることなく独自の世界を築いている(と個人的には思っている)青山美智子。
青山美智子のスタイルと言えば連作短編集だが、なぜそのスタイルにこだわるのかについて知ることができ、今後より一層彼女の作品を興味深く読むことができるだろうと思った。
また、本屋大賞との向き合い方については、自分も特に知りたい点だったので、インタビュワーが深く掘り下げてくれていてありがたかった。
そして、人生の最後に読みたい本についても答えられていたのだが、自分も同じ問いをされたら何と答えるだろうと考えてみた。
結論は、まだ答えられない、というものだったので、答えを出せるように、これからも本を読み続けたいと思う。 -
Posted by ブクログ
今年読んだ中でベスト3に入ると思う。
この本の中では大きな事件やラッキーは起こらない、何なら燻っていたりする。だけど、それぞれが選び歩いてきた道の先が ちゃんとあった。これからも続く。大丈夫と思える。
始まりは、学生のレイとブーの眩しくて瑞々しくて素直になれない気持ちの揺れ。
起点となる1枚の絵は 時代も場所も人物も移り変わる中で、なぜこの絵がここにあるのか? それが明らかになったとき、タイトルの意味に気がついた。
特に四章の『赤鬼と青鬼』が好きで、
茜さんが自分の抱えているものを打ち明けて
「私は自信もないくせに見栄っ張りで、もう若くもなくて、それなのにいつまでも未熟で」
と泣いたときには他人事ではなかった。
それに対して蒼さんは笑って
「奇遇だね。俺もまったく同じ」と返す。
あなたたちは絶対一緒にいたほうがいいと思うんですけど…と心の中で強く訴えたその数行先で、え??と真顔になり、「そういうこと?!」と泣き笑いした。
自分はこんな愛を生み出せるだろうか。