青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ以下、本書から抜粋。
祈りは、何かを達成するためではなく思いを繋ぐためにあるのかもしれない。
何でも願い通り思い通りなんてなかなかいかないけど自分を楽しい状態に持っていくことなら少しはできるかもしれない。
無害だと教えてあげないと終わらない。大丈夫だよ。毅然として、そこにいていい。あんなことはもうこれからの私を損なったりしないから。
「永遠」と「一瞬」が同じことだと気づいたから
ナクシタモノハ未来ニ取リニ帰レバイイ
大丈夫 大丈夫だよ
そこに今あなたがいることがすべて正解
あの日の衝突さえも愛情だと感じられた。
ひとりしかいないあなたと
ひとりしかいない私が
共に過ごせる時間のき -
Posted by ブクログ
ネタバレすべての話が連続的に影響し合っていて、この人は誰から影響を受けて、誰に影響を与えているのかと考えるのがとても面白かった。それに1つ1つの話が短いのも読みやすくて良かった。
まだ自分の中で消化されてないけど、一般的な言い方を貨りるのであれば、心温まる物語だったと思う。ただ、月の立つ林でほど、新鮮さはなかった。
一番印象に残っているのは、カフェの青年といつも窓辺に座ってエアメールそ書いている女性が互いのことをココアさんと呼んでいて、最後関係が進みそうな所で終わったのが空想しがいがあっていいなって思う。
一方で、なんていえば良いのかな、現実ではこんなに互いに思いあうことなんてできるのだろうかと思って -
Posted by ブクログ
「どうしてあの人は、そんな行動をしたんだろう。」
考えても考えても答えが出なくて、気づけば自分の中だけで物語を作ってしまう――そんな経験、ありませんか。『人魚が逃げた』は、その“わかったつもり”をそっと外してくれる物語です。
舞台は歩行者天国の街。連作短編集として、登場人物たちの視線が重なりながら進んでいきます。しかし、心理をわかりやすく説明するような作品ではありません。むしろ、
「人間の作るものなんてね、全部、嘘ですよ」
という印象的な言葉が示すように、人はみな“嘘の物語”を抱えて生きている。その嘘は悪いものだけではなく、弱さを守る支えでもある。
この視点が、とても新鮮でした。
読後 -
Posted by ブクログ
ネタバレレファレンスする小町さんが選書し付録を渡す。
少々SFチックなほどに人生と絡み合いすぎなんじゃないかなと思ったけど、最後まで読んで納得できた気がする。
読者が意味を見出しているだけにすぎない。
それは常に物事を学び考え、立ち止まらない人間に期待して書き留められた事だと思う。
著者の作品はまだ2作目だが、「これは著者がいつぞや実際に感じ、学んだ事だろうな。」と、登場人物を介して伝わってきた。
しかし、それらはノイズではなく作品に溶け込んだ思想で、むしろ作品が奥深いものになっている気がした。
本当に暖かい短編の連続で賞の最後数ページは目元がうるうるできた。
詩にも手を出してみたい…