青山美智子のレビュー一覧
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日常の中のちょっとした困難に立ち止まってしまう人々は、公園に古くからあり寂れたカバのアニマルライドをなでる。そのカバはリカバリー・カバヒコと呼ばれ、直したいところをなでると回復するという噂なのだ。カバだけに。
青山さんの連作短編らしく、それぞれの話に少しずつ登場人物が絡み合う。そして少しの戸惑いや躓きで日常生活がうまくいかない人を優しく包み込むように支えてくれる。そんな物語。新築分譲マンションに住む人々の今時ながらの悩みと、公園にある古びたカバのギャップがまたいとおしく、現代の苦しさと物語の柔らかさにつらくなるも、物語を読み進めると心温まる。
現在休職中の私にはどの話も強く心に刺さるものだ -
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人生に迷いを抱えた人たちが図書室を訪れ、
司書の小町さんとの出会いを通して、
自分の進む道を少しずつ見つけていく連作短編集。
この作品を読んでまず感じたのは、
「変わるきっかけは意外と身近にある」ということ。
登場人物たちは、
特別な才能や大きな出来事によって
人生が好転するわけではない。
ただ、図書室で紹介された本や、
何気ない一言をきっかけに、
自分の考え方を少しだけ変えていく。
その“少しの変化”が、結果的に前に進む力になっているところが
とても印象的でした。
小町さんが勧める本は、
必ずしも直接的な解決策ではない。
しかし、その本を読むことで
登場人物自身が意味を見つけ、
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Posted by ブクログ
ネタバレ『遊園地ぐるぐるめ』は、アートと物語が互いに刺激し合いながら生まれた、まさに“二人の合作”ならではの魅力に満ちた作品だった。
田中さんのアート作品を見て青山さんが物語を書き、その物語を読んで田中さんがさらにアートを作る――この創作の往復運動を知ったうえで作品を眺めると、視覚的な楽しさに加えて「この作品からどんな物語が広がるのだろう」という想像が自然と膨らんでいく。
最初に登場する、ハンバーガーをメリーゴーランドに見立てたアート作品は、その発想の可愛らしさと柔らかい色合いに心がほぐれた。
食べ物が遊園地の乗り物へと変身する世界観は、見ているだけで癒される。
そこから物語が始まるという構成も、ま -
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ネタバレ私が好きなタイプの、章によって視点が変わる物語。(と思ったら、『木曜日にはココアを』と同じ作者さんだった…!そして連作短編集というらしい)
そしてひとりひとりが様々な出来事を介して、そして銀座の地で繋がっている。
『人魚が逃げた』なんて、どういうことだろうと思ったけど、この現実世界に逃げてきたのは王子の方でした。
そんな王子も、銀座で過ごす様々な人たちとの出会いで心を動かされる。
そして他の登場人物も、王子と出会って大切なことを想う。
私がこの本を読んで特に感じたのは、
□大切な人と過ごす時間の尊さ
□素直な言葉で伝えない、そんな些細なことがすれ違いの原因となってしまう哀しさ
□言 -
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よかった。
青山さんらしいどの話も優しくて憂憂しくて、キュンキュンした。
特に「失ってどこも痛くないなんて、そんな恋じゃなくてよかった。」という言葉にはドキっとした。
本当に心に残る恋は楽しさも傷も全てを私に残してくれるんだと思った。
「転ばない人なんていない。そんな人生なんて、ない。そのたび起き上がって、きっとそのたび少し前進している。そんな失敗の回り道の中で、導かれるようにした新しい扉が開いていくのだ。」
この言葉もよかった。誰しも経験して、感じてそして前に進んでいくんだと改めて思えた。
中でも一番好きな言葉が
「起きぬなら、起こしてみせよう、ドラマチック」だ。これは名言だ。素晴らしい。こ