青山美智子のレビュー一覧
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読後感が大変良いです。
温かい気持ちでいっぱいになりました。
評判通り多幸感に溢れる物語でした。
5つの物語から成り立つ連作短編集です。
主人公は異なりますが全ての物語が繋がっています。
個人的に最後の話がとても良かったです。
読み始めた時はいまいちパンチに欠けるなぁと感じましたが、話を重ねる毎に惹き込まれていきました。
それぞれが希望を感じさせるラストでほっこりします。
どんな人も内面には様々な苦悩を抱えているんだということを改めて考えさせられました。
対人関係では自己完結せずに対話を大切にしていきたいと思わされます。
大切なものを自らの手で壊すことがないように、思い込みで手を離してしま -
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5作目の青山 美智子作品
『アドヴァンス・ヒル』という新築マンションの住人のそれぞれの人生を描いた、5編の連作短編集
毎度お馴染みの展開で描かれる青山作品で、もうアラ還近い自分には、最初の奏斗や勇哉の気持ちは、余り刺さらなかったけれども、心に傷を抱えたちはるやママ友との関係に悩む紗羽には共感できることが多くあり、最後の和彦は正に自分と近い年齢ということもあって、ズシンと心に刺さる作品でした❗️
リカバリーというタイトルから、少しファンタジステックな話しを想像していましたが、それぞれのキャラクターが、自分自身で再生していく姿に感動を覚えます❗️
まだ何作か未読の青山作品がありますが、また -
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平成の終わりから物語が始まって、更に平成の始まりの瞬間へと未来から過去へ時代を遡りながら描かれる6篇の短編集。
観光客で賑わう鎌倉の街並みを舞台に、双子のおじいさん案内係と摩訶不思議な所長が悩みを抱えた人々を救う物語。
どの短編の主人公も抱えてる悩みや立場は違うもののどれも身近な悩みで、あるある分かるわかると頷きながら感情移入しながら読んで、たどり着いた答えにぐっと来て…。
記憶の中の鎌倉の街並みはいつも活気があって賑やかだけど、うずまき案内所の中は静かでほんのりとしたファンタジーの空気。その対比がまたいい。
うずまきのようにぐるりと、周り巡り繋がるストーリーはメモ必須。過去から現代へ読む順 -
Posted by ブクログ
前作同様、じんわりと心に暖かさが広がる連作短編集。
1編が短いからこそ、誰にでも覚えのある日常の光景として、主人公たちの中にいつかの自分を見て、その幸せを素直に願うことができる。
特に心に残ったのは「見方を変えることで不運が幸運になる」という視点。
無理に自分を変えようとしなくても、視野を少し広げるだけで、やらかしたドジさえも素敵な巡り合わせに変わっていく。
人生はトライ&エラーの連続。
でも、そのたびに自分を全部否定しなくていい。
エラーを糧に小さくマイナーチェンジを繰り返し、より良い自分になっていけばいい。
青山美智子さんの作品には、そういう「自分を優しく受け止めてあげる方法」があって -
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日の出公園に置かれた、どこか愛嬌のあるカバのアニマルライド。自分の治したい部分と同じところを触ると回復するという、ささやかで温かい都市伝説があります。その名は「リカバリー・カバヒコ」。カバだけに人々の悩みもそっとカバーしてくれる…そんな遊び心のある名前に、青山美智子さんらしい慈愛を感じずにはいられません。
公園へ一歩足を踏み入れると、まるで「おかえり」と迎えてくれるかのような安心感。そこにあるカバヒコは、自分自身と向き合うための合わせ鏡のように、静かにそこにいてくれます。連作短編に登場する人々は、年代も性別も、抱える悩みもバラバラです。けれど、どれもが私たちの日常の延長線上にあるものばかり -
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ネタバレ近所にある公園に佇むカバのアニマルライド、またの名をリカバリーカバヒコ。
触れば体の悪い部分を治してくれるという噂がまことしやかに語られている。
そこに訪れるアドヴァンスヒルの人々の話。
カバヒコは笠地蔵のように動くわけでもなく、ドラえもんみたいになんでも道具を出してくれるわけでもなく、とある本のガネーシャや小さいおじさんみたいに叱咤激励してくれるわけでもない。
ハゲかけた塗料と涙を浮かべたような顔でただいつもそこに佇んでいるだけ。
そんなカバヒコに人々は癒され、生きづらくない人生のヒントに気づいていく。
訪れた人にとってはカバヒコは自分自身と向き合うためのポータルみたいな存在なのかもしれない