青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2025.45
『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞した青山美智子の2作目が待望の文庫化。
失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社でお尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが。
中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものが分からない大学生。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。
お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる7つのやさしい物語です。
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青山美智子さんの作品を読むの -
Posted by ブクログ
すごく暖かい心になれる本。
一つ一つの物語では、
1人の大切な人とのエピソードが描かれている。
けれど、登場人物たちも気が付かないうちに
次のエピソードの誰かと繋がり
少しずつ影響を与え合っている物語り。
誰かの今に、意外な繋がりで自分が影響を
与えることが出来るかもしれない。
自分の周りにいる人たちを幸せにする事で、
その輪は良いことが、いい繋がりが連鎖していくし、そのことが自分にいつか良いこともそうでないことも返ってくるのかなと感じた。
きまじめな卵焼きと恋文と
ラルフさんの1番良き日の物語りが、
特に心が暖かくなり好きなお話しだった。
全ての物語で色が連想できるところも
すごく