青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「家族なのに、どうして分かり合えないんだろう」。近い相手ほど期待が大きくなり、つい強い言葉をぶつけて、あとで後悔することがあります。そんな心が欠けたように感じる夜に、そっと手渡したくなる一冊です。
『月の立つ林で』は、人生の途中で立ち止まった5人を描く連作短編集。仕事を辞めた元看護師、夢を諦めきれない芸人、娘との距離に悩む整備士。それぞれの日常に、月の話を届けるポッドキャストの声が静かに入り込みます。
一番の読みどころは、大切な人への「願い」と「迷い」の描き方です。相手に自由でいてほしいと願いながら、自分の想いが押し付けになっていないか自信が持てない。そんな不器用な大人たちが、月の話をきっ -
Posted by ブクログ
「ツキない話」というポッドキャストを通して交絡する様々な人間模様が描かれる。
「ツキない話」というのが上手くて、「尽きない」であり「月無い」つまり新月のことでもあるんだろう
月はそこにあるだけで(例え新月で月が見えなくても)こちらの生活を見守ってくれている。
その様子を人間の存在になぞらえて、そこにいなくても表現していなくても、自分を見守り励ましてくれていると気づけるというストーリー
高評価の理由は、月のあり様と人間の存在を自然に融合させている点とそれを日常生活におけるストーリーで書くことで読者にも「自分を見守ってくれている誰かがいるかも」と感じさせる点にあると思う。