青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「赤と青とエスキース」
このタイトルがすべて。タイトルが全部語ってくれている。
エピローグを読むまではタイトルのことなんかすっかり忘れていたけど、最初から最後までこのタイトルを回収するためにこの物語は展開されていたんだと気づいたときは感嘆の声を上げてしまった。
とある絵を軸に、各話の人物の人生を写し出すような話である一方で、一つの結末に向けての伏線を散りばめ、エピローグですべて回収する。まるでクラシックの音楽を聞いているような美しい流れを体感できた私は幸せものだ。
ミステリーで犯人がわかったときみたいな爽快感もあるし、好きなことを仕事にする葛藤、別離を余儀なくされることへの悲しみ、新たな人 -
Posted by ブクログ
ここ数年で1番心打たれる小説でした。
キーパーソンは、教えてくれるのではなく「気づかせてくれる」存在。
悩める人に対して人は色々アドバイスしがちだけど、的を得た言葉で、本質を気づかせてくれる。こんな司書さんが身近にいたら、私はどんな言葉をもらっていたのだろうと想像しました。
名言が多すぎて、初めて読書メモをつけました
笑
5章から成る小説だけどちょっとずつ世界が繋がっていて、他の主人公の成長が垣間見れる場面が多くてほっこりします。
よくある人生の悩みがテーマになっているからこそ、全ての話に共感し、時には涙し、感情移入できました。
読むと生きる勇気が湧いてくる、そんな作品です。
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Posted by ブクログ
青山美智子さんの本はいつもタオルケットをそっとかけてくれるような、そんな優しさがある。
僕はアニメなどのコンテンツを見ると、こんなうまくいくはずがない、現実はこんなに甘くないといつもそんな目で見てしまう。
青山美智子さんの本を読むときも、なんというか
小町さんのような存在がいない、ファンタジーの外にいる僕たちの悩みは解消されないんじゃないかと思うことがある。
でも、同時にこうも思う。
大事なのはそこじゃないんじゃないか、と。
この人にはこれ、この人にはあれ、みたいな人それぞれ悩みもその先を照らす光も違うんだ、というのが青山美智子さんの本たちが教えてくれていることなんじゃないか、と。
この本では -
Posted by ブクログ
読もう読もうと思って、なかなか読めなかったのだけど、やっと読めた。
ニ章の話が特に好きだった。
エピローグを書くか書かないか、読者の解釈に委ねるのかどうか、好みが分かれるのかなぁって思ったけど、私はとても清々しい気持ちで読み終えることができたので満足。
まさか、そこにユリさんが・・・が一番の驚き。
好きを仕事にした人たちの苦悩も、歳を重ねながら折り合いをつけて、
最終的に、これだってものになったらいいよねと思う。
絵は、死すことはない。
画家が果てたとしても、見る人がいる限り未来永劫に生き続ける。
芸術の秋だし?美術館にでも行こうかなぁ。