青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある神社にある1本の大きなタラヨウの樹。
そばには赤いベンチがあり、神社へ訪れた人の前にいつのまにか現れる猫のミクジ。
タラヨウの樹は別名“はがきの木”とも呼ばれ、葉の裏に尖ったもので削るように字を書ける。
切手を貼って郵送もできるそう。
なんて素敵なんでしょう。
そういったレトロなものって趣があって好きです。
神社を訪れるそれぞれ悩みや葛藤を抱える人達の前に姿を現し、ある時はにぃって笑ったり、微笑んだり、慰めるような仕草をしたり抱っこされたり。
はぁ、猫好きにはたまらない。
ミクジは一見黒猫と思いきや、よく見ると額から鼻にかけて白いハチワレ模様で、お腹と足も白い。
瞳は透き通るような金 -
Posted by ブクログ
ネタバレ青山先生の本を読むのは4冊目ですが、本書がいちばん好みでした。
人の繊細な感情を言語化するのが巧みで、誰もが感じたことのある気持ちをスッと言葉で差し出してくれます。
わたしは特に二章の額縁職人の話がお気に入りです。
額縁は決して脇役ではなく、絵画にとって居心地の良い額縁は夫婦のようにお互いが唯一無二の関係なのだと実感しました。
縁で繋がった空知とジャックの再会はこちらまで嬉しくなります。(再会した興奮で早口になる空知可愛い…!笑)
茜と蒼の30年はどんなときもエスキースとともにあり、芸術が人に寄り添うとはまさにこういうことを言うのだと思いました。
絵画は最後ジャックの元にかえってきたけど、