青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『木曜日にはココアを』スピンオフ12編&マスターのひとりごと。
帯には“マーブル・カフェの一杯のココアに繋がる、彼と彼女たちが「あの日」に出会う前の物語”とあります。
内容もさることながら、中を開くと色鮮やかな水彩タッチで描かれた挿絵がとても綺麗です。
まるで絵本のよう。
青山さんは私の中では完全に癒し枠。
今回も何度もぐっときて、鼻の奥がツンとして、胸がぎゅっとなりました(すみません、私の語彙ではこれが精一杯です^^;)
なんというか、うまく表現できない心の内を言葉にされていて、とても感情を揺り動かされました。
そして、なんと猫のミクジまで!
シドニーに出張?していました。
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Posted by ブクログ
タイトルに込められた意味が、物語の終盤で静かに回収される。その瞬間、ばらばらに見えていた出来事や人の想いがひとつに結び直され、胸の奥にじんわりと広がっていく。
登場人物たちは皆、年齢を重ねる中での変化を抱えている。しかしそれは単なる老いの描写ではなく、もっと奥行きのある“時間の積層”として描かれているように感じた。
そして何より、文体が心地よい。やわらかく、過剰に説明しすぎず、それでいて感情の芯はしっかりと届く。そのバランスが絶妙で、読んでいる間ずっと穏やかな呼吸を保てるような感覚だった。
ふとした場面で、鼻の奥がつんとするような瞬間が訪れるのも印象的だ。大げさではないのに、確かに心を揺ら -
Posted by ブクログ
青山先生の本を久しぶりに読んだ。
波乱や刺激があるわけではないけれど、あたたかくてじんわり心に残る感覚が懐かしく思えた。
「お菓子の最後の二つ」に対して、「あと残りわずか、消化試合」と思うのか、「初めての1.2枚と同じ」と思うかで見方が変わる。
同じ物なのに。
まっすぐ歩くんじゃなくて横に歩くと視野がワイドビューになる。
同じ物も違う見方をする。
おしゃれだと思って被ったキャップが、目深で不審者扱い。同じキャップなのに。
様々な場所でいろんな視点から見る楽しみがあった。
就活セミナーで聞く「多角的な視点」なんて陳腐な言葉より響いて残るね。