青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『リカバリー・ガバヒコ』はこのレビューを書いている今も本屋で平積みにされている。これまで読んだことのなかった、青山美智子さんの作品を続けて3冊読んだ。
本作はなるほど秀逸だ。
「エスキース」を読者へ説明するくだりを目で追いながら、私も「漫画でいうならネームだな」と、思った。
ひとつの絵画と共に時を巡る、ラブストーリーと各々の人生。絵画はたしかにそれを支える額縁もまた大切なのだ。
私もらくがきのように絵も描くし、散文を書くように読書もするけれど、鑑賞する対象はそれぞれの心に生きる。アートはそれを観る人々によって、何世紀もの時を超え息づく。そして生き続ける。
エピローグでそれぞれの章が絵を描いた -
Posted by ブクログ
心に栄養が欲しくなったので手に取りました!
本屋大賞ノミネート常連となっている青山美智子さんの連作短編集。
それぞれの物語に出てくるのは、退職し今後の人生に悩む元看護師や、夢を諦め切れない芸人など、今の自分の状態に迷いや悩みを抱えている人物が主人公となります。
今作の魅力は、心を温める小説ではあるが、決して説教くさくないというところ。
物語の中で、主人公たちは「ツキない話」という、毎朝七時にポッドキャストで配信されるラジオ番組を聴く中で、誰かに、
「〇〇すべきだ」「君は素晴らしい」
みたいに他人から直接干渉されて進んでいくのではなく、
ラジオでさりげなく聞いた内容から、自分自身で悩みに対する答 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夜中に2時間で読み終わったよ。
短編集だったけど、カフェマーブルを中心に共通した登場人物が出てきて、普通にひとつの小説を呼んだ気分になった。幼稚園の先生のお話と仕事中心のお母さんのお話、なんか凄くしみた。多分実際に社会人になって、仕事してるからこそ染みたんだなって思うと自分もちゃんと歳を重ねてるんだなって思う。なんか上手くいかない日もあるし、どう頑張っても出来ないこととかもあるけど、その頑張りを優しく見守ってくれたり、暖かい言葉を掛けてくれる人がいるからこそ毎日頑張れるんだなって改めて思った。それこそ「いろんな出来事を重ねながら、それぞれの中で、脈々と流れるたくさんの赤い糸を共鳴しあっていく。 -
Posted by ブクログ
とても良かった!
青山美智子さんの連作短編集は好きなので、楽しく読めた。
それぞれの章で主人公の人物が別の話では脇役だったり、影響を与える人だったり。主人公でいた話では分からなかったその人の別の一面や内面を知ることもできて、物語がとても厚みのあるものになった。
読後感はとてもあたたかく、じんわりと泣きそうになった。
人と人のつながり。巡りめぐって顔も知らない誰かを支え助けられること。とてもあたたかな物語だった。
自分もまた誰かに支えられていること、身近な人こそ、その愛を当たり前にしないように、透明にしてしまわないように、ちゃんと気づいて見つめられるようになろう。
新月は見えなくてもきちん -
Posted by ブクログ
疲れた心に染み渡るような優しい物語だった。
文章が驚くほど読みやすくするすると読めるし、難しい言葉や言い回しもないので、読書をあまりしない人にもおすすめできる一冊だと思う。
小さな喫茶店を起点にして、常連客の人々の縁が紡がれて行く、心温まる優しく美しい群像劇だった。
基本的に各話の主人公にあたる人物の一人称で書かれていて、各話ごとの登場人物も少ないので情報量がさほど多くなく非常にシンプルで分かりやすい。本当に読みやすくてびっくりした。
『コーヒーブレイクのお供にしたい本』を具現化したような一冊だった。いや『ココアブレイク』かな?
続編もあるようなので買います。
ところで「マスター」…何者なん