青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終えた瞬間、もう一度最初から読み返したくなる一冊だった!
短編集で、複数の主人公が登場するけれど、全て同じ世界線で繋がっている。
共通点は、タケトリ・オキナという男性が配信するポッドキャスト「ツキない話」を聞いていること。
物語を追ううちに「あの人とこの人は繋がっていたんだ」「あの後こんな風に続いていたんだ」と思いがけないところで話の続きが知れたり、まさかの関係性が知れたり、驚かされる瞬間が何度もあった。
散りばめられた伏線がひとつずつ繋がっていくたびに、心が痺れた。
自分や誰かの何気ない言動が、誰かの心を動かしたり、元気を与えたり、救ったり、自分の知らないところで誰かに影響を与えなが -
Posted by ブクログ
面白かった。巻末にあるように時系列に並べていくと分かりやすい。そのまま読んでいくと年齢から推測してもしやあの人とあの人が知り合って、あの人はあの人と、、まさかって気づく瞬間ハッとしてあのねすごいんだよって誰かに伝えたい気持ちになる。いつも思うけどどれも繋がりがあるやさしい本なんだけど、出てくる言葉や心に響く一文がどれも新鮮で毎回ぐっとくる。ト音記号の巻良かったな。周りに合わせてるだけじゃ本当の自分を失っちゃうね。2人の友情に泣けた。
あとソフトクリームの巻で、モイラ三姉妹の神話のとこで"本当に言いたいことを書くためにフィクションが必要なんだよ。事実をそのまま書いたら受け入れてもらえな -
Posted by ブクログ
ネタバレ良すぎた!!!!
青山美智子さんと小川糸さんのお話を読みたくて買ったけど、それ以外の初めて出会った作家さんたちのお話があまりにも良すぎて、1話1話余韻に浸ってたら読むのに時間がかかってしまった…。
どのお話もすごく素敵なお店(喫茶店)が舞台で、ああこんなところに行きたいなあ…と思いながら物語に吸い込まれていった。
元々お目当てだったお二人の短編ももちろん良かったけど、個人的に斎藤千輪さんと竹岡葉月さんのお話が刺さった。
特に竹内さんのお話、いいお話だ〜と思ってたら「!?!」な展開になって、そしてさらに「???」となって…。
こんなほっこり話で一転二転することあるのかとびっくり。
ここで出会 -
Posted by ブクログ
4作目の青山 美智子作品。タイトルと綺麗な青い表紙に惹かれて、手に取りました❗️
5編の連作短編集。青山作品の凄いところは、どの連作作品でも一つ一つの話しが少しずつ繋がっていて、最後はこんな繋がりだったんだとびっくりさせられることです❗️本作品もその通りの展開となっています。
それから本書のキーマンとなる『タケトリ・オキナ』の正体を推理しようと、様々な描写から自分なりに推測していましたが、残念ながら見事にハズレてしまいました❗️
好きな話しは、『三章 お天道様』です。普段本を読んで余り涙を流すことは少ないのですが、ここだけの話し最後はちょっとウルウルと涙をさそう、とても温かいエピソードで -
購入済み
ふと読みたくなる
青山さんの作品はそんな存在
他に派手なエンタメ小説や泣ける小説も
笑える小説も読むけれど、そのどれでもなく
ほっとする内容で落ち着くお話し
今作はあとがきが1番しみました
ベタですがチョコが食べたくなる
ビターチョコ -
Posted by ブクログ
青山美智子さんの物語を読むと、心が洗われて綺麗になっていくようで、嬉しい気持ちになります。
丸いお月様が太陽に照らされると、満月や三日月などさまざまな表情を見せてくれますし、地球からは見えない月の裏側も、大切な月の表情のひとつですよね。
自分も他人も、そして過去の出来事も、自分の照らし方ひとつでいろんな形に見えてきます。
落ち込んだり悩んだりしたときは心の視野が狭くなり、見えている一部分がすべてだと思い込んでしまいがちです。
「落ち込んだり、悩んだりしたときは、いつもと違うことをしてみよう。いつもと違った光の照らし方が見つかるかもしれないよ。」
ミクジのお告げには、そんな意味があったよう -
Posted by ブクログ
悩める人びとがあることからはぐれると不思議と現れる鎌倉うずまき案内所。平成を舞台にしているため、出てくる言葉や出来事が懐かしかったな。
そして30年間にわたる物語なので、どの世代にもきっと刺さる自分と重なる悩みがあるのでは。自分は親として「つむじの巻」が感じる所があったな。
生きてる限り、誰でも悩むことはあるが、「ナイスうずまき」の言葉どおり、うずまき=悩むことは、螺旋のようにぐるぐると巻きながら、いろいろな人や出来事と出会うことで成長をさせてくれるんだと感じた。いっぱい悩み考えることがこれからもきっとあるけど、ナイスうずまき!精神で乗り越えていこう! -
Posted by ブクログ
ネタバレとてもハッとさせられる言葉がたくさん載ってました。優しくて温かい本です。
気になった言葉が結構あったので載せます。
良いなと思ったら読んでみてください。
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「大げさかもしれないけど、人生って、単に楽しいからやるって、それが1番の決め手だよ。意味があるとか、お金になるとかはその次でさ。自分自身に何かの取柄や才能があるかどうかもあんまり関係なくて、この世を面白がれる力のほうがうんと大事だと思う。」
(56ページ)
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「私を楽しませるのは私。
順番なんて、もう待たない。
自分から世界に参加していこう。腕を伸ばして、この手でしっかりとつかんで。」(64ページ)
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「私、最近思うんだよ