青山美智子のレビュー一覧
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この本を読んで、人でも物でも「ご縁」があるというお話が、とても好きでした。
なりゆきとか偶然とか、たまたまそうなったことの積み重ねで今の自分がいる。そう考えると、日常のすべてが奇跡みたいな偶然でつながっているんだなって思えます。これからは、その偶然をもっと楽しんでいきたいです。一回切りの縁にも、ちゃんと意味があるんだなと思えるようになりました。たとえ一度きりでも、あれは「ひまわりの種」だったんだと思えば、すごく優しいイメージに変わります。
無数の手がどこまでも繋がっていく光景を想像すると、なんだか心がじんわり温かくなりました。自分がどこかで誰かを幸せにできているかもしれないし、そうありたいな。未完成ながらもマイナーチェンジを繰り返して、自分らしく誇れるように生きていきたいです。
同時に、いろんな人に助けられて生きている感謝を忘れてはいけないな、とも強く思いました。
読むと心がじんわり温かくなります。
自分らしく好きなことをして楽しみながら、面白がって生きていこうと、とても前向きな気持ちになれる一冊です。 -
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備忘録
・自分が1番大事だって感じることをちゃんと大事にできたんだから、それでいいんだよ。思ったようにしていい。これからもずっと。(光都の言葉)
・スマホは最初から最後まで未完成。どんどん変化していく環境に適応していくために、マイナーチェンジする必要がある。
アップデートしたことで不具合が生じたりもするけど、そういう失敗を重ねて少しずつスマホの存在自体が改良される。本体を替えなくても、そのままの姿で新しいことにトライしたり、できることが広がったりしていくことって素敵
・あたしは先のことに興味はないし、今のままこのま、与えられた体ひとつがすべてだもの。聞こえづらい片耳も、額の傷も、悲しかった経験も。幸福とか不幸とかではなく、ぜんぶ、あたしだけの堂々とした生涯。
何かを持ったことなんて一度もないし、これからだって何も持つ気はないわ。(シロ)
・人が輝く場所もタイミングも、それぞれやと思うで(実篤)
・望み通り想定したままのことを手に入れたとしても、それだけじゃ夢が叶ったとは言えないんだよ。どんどん自分の予想を超えた展開になって、それをちゃんとモノにしていくっていうのが、本当に夢を実現するってことなんじゃないかな。(マスター)
・確実にいるんだ。さかのぼっていくと、繋がってる手がどこまでも無数に増えていくんだ。どの手がひとつでも離れていたら、ここにはたどりつけなかった。どんな出会いも、顔も分からない人たちが脈々と繋いできた手の先なんだよ。でも1番素晴らしいのは、遠いところで手を繋いできた人たちが、自分がどこかで誰かを幸せにしてるかもしれないなんてまったくわかってないことだよね。それがいいんだ。自分の身の回りのことに取り組んだ産物が、あずかり知らぬ他人を動かしたってことが。(マスター)
・生きているものはすべてひとしく、お父さんとお母さんにかぎらず、みんなみんなに育てられておおきくなるんですよ。わたしもね、今だって、みんなに育ててもらっています。みんなっていうのは、もちろんあなたたちもです。(宮司)
・縁って、実はとても脆弱なものだと思うんです。どちらかが一度でもぞんさいな扱いをしたら、あっけなくちぎれてしまうくらいに。ひとつひとつ交わす言葉や、わずかでも顔を合わせる時間や、相手へのそのつどの思いやりや…丹誠込めて手をかけて、続いていくものなんですよ。国籍や母国語の違う私たちを長い間繋げてくれているのは、この1枚1枚の膨大な積み重ねなんだと思います。その人に対してちゃんと誇れる自分でいたらまた会えるって、私は信じています。(ココアさん)
木曜日にはココアをに続いて名作。最後の若旦那の思いが通じて涙。 -
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鎌倉で「はぐれた」人が案内所に行き着き、人生を見つめ直す連作短編集
各話は平成という時代を6年ずつ遡って展開していく
それが物語にいい効果を齎していると思うけど、過去からの順番でもそれはそれで成り立つし、その方が人と人の繋がりを知る喜びもあるかもしれない
最後まで読むと、また最初から読みたくなるというキャッチコピーではあるけど、逆もいいと思う
心に残った文章
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親は、子どもたちのことを何も決められないんだ。ただ見守ることしか。私が、私たちが、決めることを許されたものがあるとしたらたったひとつ、名前ぐらいだ。
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この歳になって娘たちがある程度育つと、この感覚はよくわかる
確かに私の影響を受けた部分はあるだろうけど、結局は娘達自身で決めてきた事で構成されるし、それは今後も変わらないんだよね
親としては子の幸せを願うくらいしかない
そして、一番衝撃的だったセリフ
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「あなたに向けて書いたんです」
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私にも、「これは私向けの小説だ!」と思う作品は何作かある
私だけと思うほど傲慢ではないけど、私みたいな人向けという意味でね
作家さんにこんな事言われたらめちゃくちゃ嬉しいだろうなぁ
多分、青山美智子さんも読者一人ひとりに「あなたに向けて書いている」気がする
「お探しものは図書室まで」にしたって、読んだ人はそう思ったという事が大事と言ってたし
読者がどう解釈したかは読者のものというメッセージ性を感じる
私が読んだ青山美智子作品の中で、様々な登場人物の関係が繋がってる数が一番多い気がする
青山さんの作品は連作短編ではなく、実は長編というのが一番感じられると思う
巻末に登場人物達と平成の年表が載っているので、関係性を把握するのに便利
各話を通して登場する二人
SF作家として賞を穫る黒祖ロイド(クロソロイド)
大御所女優になる紅珊瑚(くれないさんご)
黒祖ロイドの仕掛けにはやられた
流石は青山さんと言った感じ
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古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。
旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて……。
「はぐれましたか」
会社を辞めたい20代男子。ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。
結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。
いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。
平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく――。
うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。
読み終えたあと、必ず最初に戻りたくなります。 -
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文字が書けるハガキの葉、タラヨウ。
以前この本で知ってから探していたタラヨウの木に先日偶然、出会えました。「ミクジ‥‥!?」
これも何かのご縁かもしれないと思って、一気に再読。
心に残ったのはこの2つの言葉です。
一つは『ポイント』。
仕事や人生の選択肢に迷うと、つい「目的地」ばかりを必死に探してしまう。けれど、主人公の慎が気づいた「まず知るべきは現在地だったんだ」という言葉に、思わず手が止まりました。小さな好奇心、やってみようという気持ち。そこが原点。なのだと。ポイントカードも素敵で、ギターの話が一番好きです。
もう一つは『マンナカ』。
転校生の和也くんが周囲に馴染めない姿には、読んでいていたたまれない気持ちに…。だからこそ、彼が苔を通して「自分のいるところが真ん中」と気づく場面は本当に素敵でした。周りに合わせるんじゃなく、自分の「好き」を世界の中心に置いていいんだよって、背中を押してもらった気分です。「ワクワクを大切に」がよかった。
物語の最後、すべての「たまたま」が愛おしくなるあの感覚、たまりません。道に迷いそうになったら、またここに戻ってきたい。
『木曜日にはココアを』との繋がりを見つけた瞬間は、思わず「えっ!」と声が出るほどの驚きと喜びでした。本当に素敵な一冊です。
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やばすぎ、めちゃくちゃ良かった、良すぎ、泣いた、感動、なんでこんなにも心温まるんだろう、本当にどの物語もすごく素敵で、だけど素敵なだけじゃなくて、勉強になるような言葉もあったり、思わずメモしたくなるような言葉が、沢山散りばめられていて、本当にだいすき。何度も読み返したくなるような作品だった。もちろんそれぞれ一つ一つの物語がとっても良くて、それぞれ主人公が居て、その方達の視点で進んでいくのも、とても面白くて、本当に、みんながみんな主人公だということが、よく分かる。最後の観覧車はもう本当に良かったです。僕がめちゃくちゃ大好きな構成で、鳥肌とか、色々凄かった、超感動。青山先生大好き
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ネタバレ【あらすじ】
どんなときでも「喫茶店」でのひと休みと「物語」が、
私たちを癒してくれる。
いま最注目の作家陣が、
お茶の時間に交錯する人間ドラマを紡ぐ、
心をやさしく潤す短編集。
●作品紹介
憧れのカフェでバイトをはじめた僕。
店員として足りないものがあるのでは、と悩む僕に先輩は言う。
「カフェっていうのはね、恋にあふれたファンタジーワ―ルドなんだよ」
――青山美智子「サロンエプロン」
仕事に疲弊する私のもとに届いた、
高校時代の親友からの15年ぶりのメッセージ。
思い出のルノアールで、ウィンナーコーヒーを飲みながら作るのは、
大谷翔平の人生設計ばりのプランニングシート?
――朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
昭和初期に建てられた洋館で週末の夜だけ
イブニング・ティーが楽しめる「ミント邸」。
名物は極上のホットケーキとマダムが提供する紅茶占いで……。
――斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」
神保町のレトロ喫茶に迷い込んだ女子高生の千紗。
ケチャップ色のナポリタンに、こだわりのコーヒーを供してくれるそこは、
まさに夢のワンダーランド!
――竹岡葉月「不純喫茶まあぶる」
気になる同級生の秘密を偶然知ってしまった高校生の映史は、
マスターがあらゆる「告白」をただ受け入れてくれる喫茶店
「キルシェ」のカウンターに座るが……。
――織守きょうや「彼と彼女の秘密と彼」
こちらとあちらの「中間生」にあるナカマ茶屋。
ヒミコさんたちが最後に食べたいものを提供しながら、
わたしはツレを待っているのです。
――小川糸「浮島 イルフロッタント」
【個人的な感想】
● 朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
→人生いつからだってやり直せる!自分のやりたいことをやっていい!と思わせてくれる作品だった。
● 竹岡葉月「不純喫茶まあぶる」
→食べ物の描写が丁寧で、喫茶店のナポリタンが食べたくなった。
● 織守きょうや「彼と彼女の秘密と彼」
→最後にマスターの秘密が分かるとき、そういうことだったのか...と余韻が残る
● 小川糸「浮島 イルフロッタント」
→亡くなった後もツレを想う姿に泣きそうになった。 -
Posted by ブクログ
読みながら、ハッピーエンドである事は予想できたが、それでも全くつまらなくない。 読んでいてずっと楽しかった。
神様が自分の中に住み込んだことで、勝手に手が動いて普段ならしない行動をとってしまったり、普段しないところに飛び込んでみたり、意外なところで友達ができたり、嫌いな人の素敵なところに気づいたりする。
私自身も似たような経験があるな〜と思った。行きたくなかった飲み会に行ってみたら意外と楽しかったり、面倒で嫌々行ったスーパーで偶然セールをやっていたり。
同じことをするのが楽ではあるけれど、ちょっと勇気を出していつもはしないことにチャレンジしてみると人生が少しずつ楽しくなっていくものなのかもしれないと思えた。外に出て、何か新しいことをやってみようという気持ちになった。
そういう大事なものを思い出させてくれる物語だった。また読みたい。
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ネタバレめっちゃ良かった〜。
「坂下」のバス停に毎朝並ぶ5人を、それぞれ主人公にしたオムニバス。
みんな、ある朝バス停で見つけた落とし物(自分が欲しがっているもの)を見つけ持ち帰る。すると翌朝腕にデカデカと「神様当番」という文字が書かれて、高橋留美子の漫画に出てきそうなちっちゃいお爺さん(自称神様)が「お当番さんみつけた」と現れて、お願い事を言ってくる。
神様の願い事は、ひいては主人公の願い事で、それが叶うと「神様当番」の文字も神様も消えていなくなる。
現状に満足していない主人公たちが、神様のお願いをきこうとするうちに、すてきな未来を手にしていく。
素敵な素敵なお話ばかりでした。