青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ままならない日常を生きる人達。その人たちに起こる素敵な出来事。奇跡というほど立派はものではない、でも確実に一歩を進める出来事が読んでいる私にもそっと勇気をくれる。そんな素敵な一冊に出会えて、心がじわっと温かくなりました。
個人的には、同年代の時をえがいている『赤鬼と青鬼』が印象的だった。『これからも、この身ひとつでいろんなことがずっと続いていくのだ。』大切にしなくちゃ。
エピローグで明かされるブーとレイのその後。短編を読みながらも「この2人かな?」と思いながらも確信が持てずにいたけれど、最後に答え合わせができてスッキリ。
また、心が疲れた時に読み返したい一冊です。 -
Posted by ブクログ
今年読んだベスト3冊に入ると思う。
この本の中では大きな事件やラッキーは起こらない、何なら燻っていたりする。だけど、それぞれが選び歩いてきた道の先が ちゃんとあった。これからも続く。大丈夫、と思える。
始まりは、学生のレイとブーの眩しくて瑞々しくて素直になれない気持ちの揺れ。
起点となる1枚の絵は 時代も場所も人物も移り変わる中で、なぜこの絵がここにあるのか? それが明らかになったとき、タイトルの意味に気がついた。
特に四章の『赤鬼と青鬼』が好きで、
茜さんが自分の抱えているものを打ち明けて
「私は自信もないくせに見栄っ張りで、もう若くもなくて、それなのにいつまでも未熟で」
と泣いたときに -
Posted by ブクログ
ネタバレ心の奥がじわっとあたたかくなった。泣いた。本当に素敵な1冊だった。
悩みや“探し物”を抱える5人の物語が描かれているんだけど、それぞれの気持ちの中に、今の自分と重なる部分がいくつもあって、読んでいるうちに自然と物語の中へ入り込んでいった。まるで自分も小町さんに会って、付録を手にして、人生について一緒に話しているような感覚だった。
作品を通して、自分の中にある“今探しているもの”に、ほんの少し光が当たった気がする。
悩みを抱えながら生きている自分にとって、この本はふっと背中を支えてくれるような存在だった。
小町さんの言葉、登場人物たちが自分で気づいたこと、誰かからもらった一言。それら全部が