青山美智子のレビュー一覧
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ネタバレ大好き青山さん♡
ページを捲ると紙が厚くてしっかりしていて絵本を読んでいるんじゃないかと思えてきた!田中さんのミニチュアもおなじみですね(*^^*)⟡.·
遊園地を訪れたお客さんのお話が書かれている!
(仕事で来ている人もいたけれど!)
短編集なんだけど、青山さんの作品に良くあるのですが前後の人々が繋がっていてそこも面白い!
この人達にはこう見えてるんだなとか知れる。
「ぐるぐるめ」というのはこの遊園地の愛称。
私はこの名前を見てグルメ?食べ物?とまた食い意地が張っているのですが(笑)
登場人物の人々もいろんな捉え方をしていて、いろんな「ぐるぐるめ」があるんだなとしみじみ。
1話に出てき -
Posted by ブクログ
穏やかであたたかくて、ありのままの貴方でいいんだよって包み込んで優しく背中を押してくれるような作品。デトックス効果すごい。
なにか壮大な出来事が起きる訳ではないけれど、読み終わった頃にはなんだか自分の悩みや生きづらさが良い意味でちっぽけなものに思えてくる。テーマである「月」は、物理的にも時間的にもスケールの大きな世界にいながら、どこかいつも静かに私たちの傍に寄り添ってくれているように感じる存在。その二面性が、ほっと息をつけるような安心感と同時に前向きな気持ちにさせてくれるのかもしれない。
この本に出てくる5人、この本を読んだ何万人、そして私、この地球の80億の中ではありきたりでちっぽけな存在と -
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こんなにも綺麗に重なり合う連作短編は初めてで感動した。
一章を読み終えてからずっと早くブーとレイの行く末を見たくて、エピローグにきっと答えがあるはず――そんな気持ちを片隅に留めたまま各章を追っていたが、「2人はずっとそこにいた」と気づいた瞬間、もう一度最初から読み直さずにはいられなかった。
人生の方向性を決定づけるような出会いって、日常のどこに転がっているかわからない。その時には気づけない。けれど真摯に向き合うことで時間を経て特別な出会いになっていく。ただの偶然を輝かせるのは自分次第だ。
「運命」という言葉はどこか“選ばれた人に起きる特別なこと”のような響きを持つけれど、それが“丁寧に向 -
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会うべきして出会い、縁は巡り巡って
誰かを勇気付けたり、元気にしたり、、
不思議なものだなと感じさせてくれた
青山さんの作品は
人間として生きていく中で
うまくいったり、いかなかったり、
そんな人間らしい葛藤を温かく描いている
作品だなと毎回感じる
芸術の分野にはかなり疎い私でも、
人間の縁の巡りで、
色んな人の視点でみた、一枚の絵の感想を見て、
正解はないのだと感じた
美術へのハードルが下がり、
色々な芸術に触れてみたいと自分の視野が広がった
立ち止まった時にふと感じる
「生きるのはなんて大変なことなんだろう。今まで何度も、そう思ったことはある。
日々のあわただしさにごまかされていると -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わったあとの心のなかが、
マシュマロマンみたいに、
ベイマックスみたいに、
鏡餅みたいに、
ほわぁってあったかくなりました。
そして、とにかく外の世界へ、
一歩だけ、踏み出してみたくなりました。
一家に一台、いち小町さんがほしい。
「独身の人が結婚してる人をいいなあって思って、結婚してる人が子どものいる人をいいなあって思って。そして子どものいる人が、独身の人をいいなあって思うの。ぐるぐる回るメリーゴーランド。おもしろいわよね、それぞれが目の前にいる人のおしりだけ追いかけて、先頭もビリもないの。つまり、幸せに優劣も完成形もないってことよ」みづえ先生 -
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ネタバレ私は今まで、自分をなんて粗末にしてきたんだろう。口に入れるものや身の回りのものをていねいに扱わないって、自分を雑にするってことだ。(P、48)
「少数派かもしれないけど、酢豚のパイナップルを好きな人はいて、その人たちはちょっと好きってレベルじゃなくて、ものすっごい好きなんだと思うんです。好きの熱量の問題っていうか。たとえ多数に受け入れられないとしても、その人たちがいる限り存在が守られるんだと思うんです」(P、217)
わたしが生まれた日と、ここに立っている今日、そしてこれから来るたくさんの明日。どの日だって、一日の大切さになんの違いもない。(P、295)