青山美智子のレビュー一覧
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ネタバレ読み終わった時、思わず驚いて声が出た。
最初、私はこの本が1枚の絵『エスキース』に関わる登場人物の短編集だと思った。
1章目が「『エスキース』誕生の裏側」で、そこから2章目以降は『エスキース』が人々の人生に影響を及ぼしていく過程が描かれている、と。
いや、その認識は少なくとも間違いではなかったが、まさかずっと一章に出てきた2人の男女が、ずっと名前を変えて出てきているなんて、全く想像もしていなかった。
最後の章で、1章目の愛称が出てきた時に鳥肌がたち、エピローグで(そういうことだったのか)と納得し、もう一度、一から読み直してしまった。そして、読み終わった時、この本がとても愛おしく感じた。
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ネタバレ私にとって、この本に出会えたことが「ミクジ」に出会えたようなもの。どの話の主人公にも共感できるところがあり、お告げに正解を求める気持ちもとても分かる。ただ、お告げは何か自分に変化を起こすきっかけの一つであって完璧な答えではない。自分の生活を改めるきっかけにもなった。「僕のママより輝いて見える」——そのママも次の話では主人公であり、色々葛藤がある。。。誰もがそれぞれ悩みを持って生活していることを実感できる短編小説。そして最後の話で皆が少しずつ良い方向に向かっているのを知ってほっこりしました。
「マンナカ」の話は今小学生の娘にも読ませたい。きっと学校生活でいつかは出てくる悩みの一つのはず、、、小学 -
Posted by ブクログ
『リカバリー・ガバヒコ』はこのレビューを書いている今も本屋で平積みにされている。これまで読んだことのなかった、青山美智子さんの作品を続けて3冊読んだ。
本作はなるほど秀逸だ。
「エスキース」を読者へ説明するくだりを目で追いながら、私も「漫画でいうならネームだな」と、思った。
ひとつの絵画と共に時を巡る、ラブストーリーと各々の人生。絵画はたしかにそれを支える額縁もまた大切なのだ。
私もらくがきのように絵も描くし、散文を書くように読書もするけれど、鑑賞する対象はそれぞれの心に生きる。アートはそれを観る人々によって、何世紀もの時を超え息づく。そして生き続ける。
エピローグでそれぞれの章が絵を描いた -
Posted by ブクログ
心に栄養が欲しくなったので手に取りました!
本屋大賞ノミネート常連となっている青山美智子さんの連作短編集。
それぞれの物語に出てくるのは、退職し今後の人生に悩む元看護師や、夢を諦め切れない芸人など、今の自分の状態に迷いや悩みを抱えている人物が主人公となります。
今作の魅力は、心を温める小説ではあるが、決して説教くさくないというところ。
物語の中で、主人公たちは「ツキない話」という、毎朝七時にポッドキャストで配信されるラジオ番組を聴く中で、誰かに、
「〇〇すべきだ」「君は素晴らしい」
みたいに他人から直接干渉されて進んでいくのではなく、
ラジオでさりげなく聞いた内容から、自分自身で悩みに対する答 -
Posted by ブクログ
とても良かった!
青山美智子さんの連作短編集は好きなので、楽しく読めた。
それぞれの章で主人公の人物が別の話では脇役だったり、影響を与える人だったり。主人公でいた話では分からなかったその人の別の一面や内面を知ることもできて、物語がとても厚みのあるものになった。
読後感はとてもあたたかく、じんわりと泣きそうになった。
人と人のつながり。巡りめぐって顔も知らない誰かを支え助けられること。とてもあたたかな物語だった。
自分もまた誰かに支えられていること、身近な人こそ、その愛を当たり前にしないように、透明にしてしまわないように、ちゃんと気づいて見つめられるようになろう。
新月は見えなくてもきちん -
Posted by ブクログ
ネタバレそれぞれの短編の登場人物に悩みがあり、少し重い気持ちになってしまいそうなところを、双子のおじいさんがいる不思議な案内所というファンタジー要素が入ってくるので読みやすいです。外巻さんと内巻きさんのキャラが好き!
だんだん巻き戻っていく時代風景も面白かったです。
そして読み進めるうちに、おっこの人ってもしかして。。?となり何度も戻ってしまいます。じっくり、かつ忘れないうちに一気に読むのがおすすめです。
どのお話も最後にはじんわり心があたたかくなりました。
登場人物が色んな年代の人で様々な悩みを持っているので、どの人が読んでも共感出来るお話がありそう。
ロイド先生の「あなたに向けて、書いたんです