青山美智子のレビュー一覧
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5篇すべてが本当に優しく、温かい物語だった。
読み進めるうちに、それぞれの登場人物が少しずつリンクしていく構成がとても好きだと感じた。
一人ひとりは違う悩みや迷いを抱えているのに、図書室という場所を通して、静かにつながっていく様子が心地よく、胸がいっぱいになった。
どの物語にも派手な出来事はない。
けれど、だからこそ登場人物の気持ちが身近に感じられ、気づけば何度も涙がこぼれていた。
誰かにそっと背中を押してもらえるような、そんな優しさに満ちている。
物語を読み終えた今、私も小町さんに会いたくなっている。そして、小町さんにおすすめの本を教えていただきたいと思う。
そのとき、そっと添えられる“ -
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この本は、読後感がとても良い一冊だった。物語の中に意地悪な登場人物が出てこないので、安心して読み進めることができる。不器用な人は多く登場するけれど、みんな素直で、与えられたきっかけを大切にしながら少しずつ変わろうとする。その結果、事態が少しずつ好転していく様子が心地よかった。
また、題名の通り「本の魅力」に改めて気づかせてくれる物語でもあった。本を読んでいると、時々現実とシンクロする瞬間があるという描写にはとても共感した。普段あまり読まない詩についても、登場人物が一つの言葉を丁寧に想像していく姿を通して、「読んでみたいな」と自然に思えたのが印象的だった。
特に心に響いたのは、「世界は信用で -
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よかった。
とにかく読んでよかった。
青山美智子さんの作品は、それぞれのお話の登場人物がちょこっとだったり、ガッツリだったり、他のお話に出てくるのがいつも楽しい。
今回は、「木曜日にはココアを」の登場人物も出てきて、嬉しかったなぁ。
タラヨウの葉って切手を貼って郵送もできるのは本当みたい。
すごい。知らなかった。
1枚目から7枚目、全部のお話が良すぎて、どれが1番好きって決められない。
実は、全部の章で泣いてしまい、
ほぼすべての映画で涙する涙腺の弱い私ですが、
それでも小説の全章で泣くのはなかなか珍しく、本当に全部心温まる作品だった。
自分の気持ちは、特に大切な人にはちゃんと言葉に -
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最後の一文で、一連の話がブーとレイ(蒼と茜)の物語だと分かった時、思わず声を上げてしまいました。とても胸が熱くなった。画廊や喫茶店を経営してきた2人、そこで出会った額縁職人や作家たち。そしてその日々をずっと温かく見守ってきた画家のジャック。ブーとレイの三十数年に渡る人生を、生き方を垣間見ました。歳を重ねた未来でも、温かく優しく寄り添ってくれる蒼が良かった。人間らしい弱さや試行錯誤して生きる姿も◯伏線回収と終わり方も綺麗でとても素敵な物語でした。歳を重ねるのが怖く無くなるような、そんな物語でした。読んで良かった!
"人生は何度でもある""どこからでも、どんなふうにで -
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【audiobook】
こんなにも美しいと感じた小説は、久々だった。
下絵を意味する'エスキース'。
本作は、その絵画をめぐる連作短編集
となっていた。
点と点が繋がり、そして線となる。
輪郭がぼやけて見えていた景色が
最後にはっきりくっきりと目の前に広がる。
そんな物語だった。
淡々としていながらも、物語がもっている
世界観や質感を優しく包み込むような雰囲気は、
聴いていて心地よかった。
今まで、絵を観に行っても額縁までは
意識がいっていなかったので、
これからは額縁にも目を向けてみようと思う☺︎
オーディブルならではの、ナレーターも
しっくりきたし、BGMも -
Posted by ブクログ
暖かい話でした
私は本屋さんに行く時に、知らず知らずにストレスを溜め込んでいて(暖かい、心に染み入る話がほしい)と薬を探すように本を探す時がある
今回は、たぶんきっとそんなタイミングで。
本屋さんを練り歩いている中で並んでいたこの本を
あらすじの
長年勤めた病院を辞めた元看護師
っていう文言と
青山美智子さんの小説だという信頼感とで
これはたぶん今の自分に効く本やと購入。
結果、とてもよかったです。
元看護師さんの気持ちは、現役介護士として少し違う職種といえど共感する部分も多く。
でもそれ以外の話もとてもよかった。
自分の思う「正しさ」に当てはまれない苛立ちとか焦りとか不安とかから、どん -
Posted by ブクログ
ネタバレBOX1から読み進めた
チョコレートにまつわる短編が続いた
悪くない
でも感動とか胸キュンとかまではいかない
お話もあっという間に終わっちゃうし
青山美智子さんの作品に見られる登場人物の交差も見られない
最後のエピソードで、すべてのお話の私は同一人物だということに気づいた
そうだったのか!
BOX2
さっき読んだ短編の相手目線のお話じゃあないか!
そうそう、これこれ!
BOX2の短編を1つ読んでは、BOX1のお話を読み返した
推しに夢中な自分を冷ややかに見ていると思っていた妹が、実はあんなに夢中になれるものがあっていいなぁと姉を羨ましく思っていたり
ふらっと現れて、何気ない会話をしただけの