青山美智子のレビュー一覧
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道に迷ったときは、自分に素直になる少しの勇気が打開策になるかもしれない。
そして「ナイスうずまき!」はサムズアップと一緒にいつかで使ってみたい一言。
うずまき、それを立体にすると螺旋階段になるのか。
同じところをぐるぐる回っているように見えるけど、実際には高さ(深さ)が違う。
同じような日常を繰り返しているようでも、どこか今日とは違う一日になる。
作中の言葉を借りれば
-人生は螺旋階段のよう。お互いの曲線が近づいたり重なったりするとき人は出会う-
歩くスピードや、少し戻ってみたり、立ち止まったりしてみたり
そうすることで誰かの人生と近づいたり、重なったりするのかな。 -
Posted by ブクログ
いくつもの物語を楽しみながら、読み進めるうちに別の話の登場人物がさりげなく交差する構成がとても心地よい。田中達也さんの作り出すミニチュアの遊園地の世界観も、想像を膨らませてくれて楽しい。
特に心に残ったのは、最後のページに並ぶ登場人物たちのミニチュアだ。同じ遊園地という場所にいながら、誰もが異なる物語を抱え、それぞれが全く違う気持ちで過ごしている。「他人が何を考えているかなんて、結局は分からない」。そんな当たり前のようでいて難しい真理を、この一冊は静かに突きつけてくる。
それでも、人は皆、自分の人生を歩いていくしかないのだ。読み終えた後、そんな孤独と前向きさを同時に抱かせてくれる作品だ -
Posted by ブクログ
ポッドキャストの番組「ツキない話」で繋がる連作短編集
いつもの青山さんらしくて安心感がある
全五話
・誰かの朔
長年勤めた病院を辞めた四十代の看護師
実家の隣の夫婦から弟が猫を預かる約束をしていたため、代わりに数日間猫のお世話をする事になる
・レゴリス
宅配ドライバーをやっている三十代の売れない芸人
学生の頃に同級生にウケた経験から上京して芸人を志した、コンビを組んだ相方が他の目標を目指して解散した後はピン芸人を続けている
仕事はほとんど泣く、宅配の仕事がメインになっている
夢を諦めきれない彼の決断
「叶えなかったらダメなのかな。夢を持ってるっていうことそのものが、人を輝かせるんじゃない -
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前作に続いてとても良かった!!
軽く読めて心があったまる短編連作集。
だけど、けんごさんの解説のように長編とも捉えられる。
前作にも出てきた人たちが、今作にも出てくるからセットで読むことをお勧めしたい。
ほっこりするだけじゃなくて、心に刺さる大切にしていきたい言葉がたくさんあった。
ねこ視点の章もあっておもしろかった。
そっけないねこちゃんの心の中はこんな風なのかなと思ったり。
私は光都ちゃんと、「抜け巻探し」が好きだった!
「縁っていうのはさ、種みたいなもんなんだよ。小さくても地味でも育っていくとあでやかな花が咲いたりうまい実がなったりするんだ。種のときは想像もつかないような。」
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Posted by ブクログ
カップルにまつわる一枚の絵画の物語。
人や、風景、特に丁寧な暮らしの部分の
描写がおしゃれなvlogを見ているようでした。
青山美智子さんの本はいつも、ためらっている背中にひと押ししてくれるようで、大好きな作家さんです。
心に残った部分
・一度しかない人生だから思いっきり楽しめる人もいるけど、一度しかない人生だからこそ(失敗や体調を気にして)思いっきりなんてやれない。
・(60歳代の順風満帆に生きていそうな先輩がパニック障害になったことがあると知った時)
好きなように暮らしてるからって、その人が悩んだり苦しんだりしてないなんて思うのはあまりにも想像力がかける。1人の女性の60年の人生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ素晴らしい構成の作品だった。
ひとつのエスキースを巡ってばらばらに思われた人や物が全てエピローグで繋がっていく展開が感動的だった。特に4章の赤鬼と青鬼がブーとレイのことであったのが読めず最後にあっと言わされてしまった。順番が逆になるが、漫画家の話も天才と努力家という2つの人物の苦悩や葛藤、そして最後に救いが描かれていて本筋のエスキースから見たらサブエピソードだとしても心にグッとくる内容で全てが美しかった。
この作者は初めてだったが、1日で一気読み出来るほど世界観に呑まれたすごい体験だった。
語彙力が無い自分に辟易するが、感想としては細かく書くより感動が今勝っているという状況である。