青山美智子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
うわあ 素敵な本でした。
5つの短編が最後に繋がっていく。
一つ一つの話しに 深い愛情を感じました。
お天道様の 娘が嫁に行っちゃう父親の話し
ぐっときました。
世の中の口下手で不器用なお父さんたち
娘がこんなふうに言ってくれて 婿がこんなふうにしてくれる。
自分が気が付かなかったことは おくさんが解説してくれる。
ここまできて やっとわかるお父さんは 手間がかかるけど 幸せな人です。
そしてそのお父さんのやってる修理工場が 次の話し
ウミガメの逢坂那智のオートバイ神風を 直してくれて 繋がっていく。
離婚して 子供がどっちの親と暮らしても
なかなか口に出せない思いが -
Posted by ブクログ
ネタバレ「赤と青とエスキース」
このタイトルがすべて。タイトルが全部語ってくれている。
エピローグを読むまではタイトルのことなんかすっかり忘れていたけど、最初から最後までこのタイトルを回収するためにこの物語は展開されていたんだと気づいたときは感嘆の声を上げてしまった。
とある絵を軸に、各話の人物の人生を写し出すような話である一方で、一つの結末に向けての伏線を散りばめ、エピローグですべて回収する。まるでクラシックの音楽を聞いているような美しい流れを体感できた私は幸せものだ。
ミステリーで犯人がわかったときみたいな爽快感もあるし、好きなことを仕事にする葛藤、別離を余儀なくされることへの悲しみ、新たな人