青山美智子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読み進めるにつれて何度も「あれっ」と思うところがあり、気になってページを戻ると新しい発見が見つかり、どんどんいろいろなことが繋がっていきました。
ワクワクしながら、とても楽しい時間を過ごせましたし、ある事実にもびっくりしました。
時間とともに変わっていくものはたくさんありますが、「人の縁は時間を超えて繋がっている」――そんな気持ちにさせてくれた一冊でした。
特に「ト音記号の巻」がお気に入りでした。
共感で心が苦しくなるところもありましたが、「自分らしく生きていいんだよ」と応援するような気持ちで読んでいました。
「困ったときのうずまきキャンディ」、私も一つ欲しいので、鎌倉の町を散策してみた -
Posted by ブクログ
ネタバレこれまで、青山美智子さんの作品は、『マイ・プレゼント』や『リカバリー・カバヒコ』を読んだが、どれも魅力的な中で、『月の立つ林で』は特に印象に残る作品だった。最近読んだ本の中でも特に好きな一冊。
それぞれの物語がどれも温かく魅力的で、最後の章でそれらがつながっていく構成がとても面白かった。読み進める中で、「人は思っているほど他人を悪く思っていないのではないか」と感じる場面が多くあり、自然と家族や友人、恋人のことが思い浮かび、温かい気持ちになれた。自分のことで精一杯になった時こそ、そういった人たちのことを見て自分も周りの人も大切にしたいと思う。
特に印象に残ったのは、物語の終盤で語られる -
Posted by ブクログ
境遇も悩みも異なる5人の物語が連なる短編集のようだが、ポッドキャストという共通点でみんなが繋がっている。青山美智子さんらしく、登場人物たちが日々の生活の中で抱く、言葉にならないほどの微細な心情の変化をとても繊細に描いてくれている。
読み進めるうちに、「これは、私の物語かも」と思うほど、日常の解像度が高くてびっくり。自分自身や、自分の周りにいる人についつい登場人物を重ねて、彼らが少しずつ前を向く姿に、勇気をもらえる。
読み終えたあとは、ふと夜空を見上げたくなる。そして、人と人の繋がりにほっこりし、明日からも頑張ろうと静かな闘志が湧いてくる。
この春、新しい一歩を踏み出す全ての人に、読んでもらいた -
Posted by ブクログ
読みながら、ハッピーエンドである事は予想できたが、それでも全くつまらなくない。
読んでいてずっと楽しかった。
神様が自分の中に住み込んだことで、勝手に手が動いて普段ならしない行動をとってしまったり、普段しないところに飛び込んでみたり、意外なところで友達ができたり、嫌いな人の素敵なところに気づいたりする。
私自身も似たような経験がある。行きたくなかった飲み会に行ってみたら意外と楽しかったり、面倒で嫌々行ったスーパーで偶然セールをやっていたり。
同じことをするのが楽ではあるけれど、ちょっと勇気を出していつもはしないことにチャレンジしてみると人生が少しずつ楽しくなっていくものなのかもしれないと -
Posted by ブクログ
2023.4.19
★5.0
図書室には、司書小町さゆりがいて、利用者の「探し物」を手助けしてくれる。それぞれの悩みや迷いに寄り添いながら、今のその人に必要な本や言葉をそっと差し出してくれる。
仕事に悩む若者、将来に迷う人、人生の節目に立つ人、さまざまな人がこの図書室を訪れ、小町の選ぶ本との出会いを通して、自分自身の「本当に探していたもの」に気づいていく。
青山さんが書く小説は、すごく心がポカポカして、優しさとか希望に包まれていく感じが好きなんだけど、それだけじゃなくて、人物を捉えるのが上手というか自然で、物語の当事者になった気分になってのめり込むから、自分が受けたみたいな優しい気持ちにな