青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2023.4.19
★5.0
図書室には、司書小町さゆりがいて、利用者の「探し物」を手助けしてくれる。それぞれの悩みや迷いに寄り添いながら、今のその人に必要な本や言葉をそっと差し出してくれる。
仕事に悩む若者、将来に迷う人、人生の節目に立つ人、さまざまな人がこの図書室を訪れ、小町の選ぶ本との出会いを通して、自分自身の「本当に探していたもの」に気づいていく。
青山さんが書く小説は、すごく心がポカポカして、優しさとか希望に包まれていく感じが好きなんだけど、それだけじゃなくて、人物を捉えるのが上手というか自然で、物語の当事者になった気分になってのめり込むから、自分が受けたみたいな優しい気持ちにな -
Posted by ブクログ
ネタバレめっちゃ良かった〜。
「坂下」のバス停に毎朝並ぶ5人を、それぞれ主人公にしたオムニバス。
みんな、ある朝バス停で見つけた落とし物(自分が欲しがっているもの)を見つけ持ち帰る。すると翌朝腕にデカデカと「神様当番」という文字が書かれて、高橋留美子の漫画に出てきそうなちっちゃいお爺さん(自称神様)が「お当番さんみつけた」と現れて、お願い事を言ってくる。
神様の願い事は、ひいては主人公の願い事で、それが叶うと「神様当番」の文字も神様も消えていなくなる。
現状に満足していない主人公たちが、神様のお願いをきこうとするうちに、すてきな未来を手にしていく。
素敵な素敵なお話ばかりでした。 -
Posted by ブクログ
2021.6.15
★5.0
小さなカフェを中心に、さまざまな人の物語がつながっていく連作短編集。登場人物たちは、仕事や人間関係、将来への不安など、それぞれ悩みを抱えている。そんな中で、カフェでの出会いや何気ない会話、ちょっとした出来事をきっかけに、少しずつ心境が変化していく。物語は別々に見えて実はゆるやかにつながっていて、人と人との関係が広がっていく様子が描かれている。
超だいすき。心がポカポカする。
日常の中にある小さな幸せや優しさを丁寧に描いていて、みんな悩みながらも、誰かの言葉や行動に背中を押されて前に進んでいく様子に胸が熱くなるし、その優しさに心があたたかくなる。
ちょっとずつ話