青山美智子のレビュー一覧

  • 月の立つ林で

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    月がすきな私にはドンピシャな物語。ラジオという媒体を通じで繋がる心たち。間違ってもいい。焦らなくていい。そのまま、そのままであろうとしなくていい。いいんだ、その私がすき。という気持ちを確かめられる物語。

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    2025年12月08日
  • 人魚が逃げた

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    こうした連作もの、とてもすき。繋がっている人々は、同じ世界に生きてはいるけれど、同じものを見てはいるけれど、同じ気持ちでいるとは限らない。だからこそ、人って面白い。

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    2025年12月08日
  • 赤と青とエスキース

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    1つの絵画を軸に様々な人々の視点で4章に分けて描かれる物語。

    作品には作者やその周りの人やその瞬間にしかないストーリーがあり、色んな想いが詰まっている。

    どんな想いでどんな人が関わってこうして出来上がっているんだろう?
    とこれからも美術館に行くたびに想像が膨らみそう。

    絵を創作する苦悩や楽しさも伝わってきて
    自分でも絵を描いてみたくなる。

    エピローグでの全ての伏線回収が素晴らしすぎて思わず全章読み直したほどの名作。







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    2025年12月08日
  • 月の立つ林で

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    5人こ人物にフォーカスが当てられ、短編集のように物語は進んでいくがそこに出てくる5人それぞれが自分の見えないところ思わぬところで何かしらの関係で物語の中で繋がり、「関わってる人」になったいた。この本を通して自分じゃない誰かのためにしたことがまわりに回って自分のためにも、自分の大切な人のためにもなると思えた。またこの本は5人それぞれの現状の悩みを解決するヒントとしてポッドキャストの月のお話をしてる人の話を参考にするのだが、自分は月が好きなので月の豆知識みたいなのも知れて良かったし、新月や満月を形容的に捉えるのではなく占星術のように捉えるというのは自分があまりしてこなかった見方で興味を持てた。

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    2025年12月08日
  • 木曜日にはココアを

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    ネタバレ

    短編12個からなる話。それぞれの話が面白く、次々に読んでしまった。最初のココアさんの話には続きがあるだろうと、先を知りたい気持ちもありより読む速度が上がっていた。最終的にはそれも昇華されて、まだ続きがあるなら読みたいと思った。
    短編はあまり入り込めずに読み終えてしまうものという印象があったものの、今回はそんなことなかった。

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    2025年12月07日
  • 人魚が逃げた

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    素敵な作品でした。一人一人が思い描いて生きている世界を、遠くから見させて頂いた作品でした。凝り固まった自分の考えに、少し力を抜けさせてくれた作品でした。もう一回読みます。

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    2025年12月07日
  • リカバリー・カバヒコ

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    日の出公園にあるカバの形をしたアニマルライドを巡る連作短編集。
    個人的に青山美智子さんは連作短編集というジャンルの頂点に君臨してると思ってるんだけど、本作もめちゃくちゃ良かったし泣いた。青山さんの本にはいつも泣かされっぱなしです。

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    2025年12月06日
  • 赤と青とエスキース

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    一枚の絵を巡るラブストーリー。
    一言、素晴らしかった。

    『エスキース』本番を描く前に構図を取るデッサン。いわゆる下絵のこと。
    そう名付けられた一枚の女性の絵。
    そのエスキースと名付けられた絵を背景に、物語は語られていく。
    4つの短編。そして最後に用意されたエピソード。
    始まりは、メルボルンに留学中の女子大生レイが
    現地に住む日系人のブーと出会うとこから始まる。
    彼らは期間限定の恋人として付き合い始め、
    ブーの友人の画家の頼みでレイの絵を描くことになる。
    そして遠く離れた日本でその『エスキース』と出会うことになる額縁職人。
    弟子だった漫画家が賞を受賞し、自分を追い越していったベテラン漫画家。

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    2025年12月06日
  • 木曜日にはココアを

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    気づいたらココアを飲んでいたくらいほっこりした内容だった。
    短編小説だから寝る前に1話ずつ進めようと思い読み始めたら読みやすく、すぐに読み終えてしまった。
    1話目のマーブルカフェでの話から始まり、様々な人のお話が出てきて最後まで繋がっていて、1人の人間がこんなにも他の人々に影響を与えているのだと気付かされた。
    絶対に再読したい。

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    2025年12月05日
  • チョコレート・ピース

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    チョコバナナから始まり、子供の頃、学生時代、大人になった今までいろんな思い出があり、そこには甘くて苦いチョコレートのような感情が思い巡らされている。BOX1とBOX2で二方からの感情が読み取れるのが良かった。

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    2025年12月05日
  • 月の立つ林で

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    ネタバレ

    青山美智子先生の作品は、本当に好きだ。
    言葉選びも章の運び方も美しく、登場人物たちが細く透明な糸でつながっては、プツンと切れて、離れることの素晴らしさを伝えてくれる。
    登場人物が別の登場人物に対して抱いた感情もひと言ふた言程度しか書きあわらさない、その何気なさにもキュンとくる。
    個人的には『お天道様』がグッときたが、『針金の光』の終盤からの「母さん、僕ね、好きな人ができたよ」はもう…胸がいっぱいになる…!
    とても心が癒された。

    2025年12月5日、たまたま今年最後の満月の日に読み終わったことも嬉しい…!

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    2025年12月05日
  • 赤と青とエスキース

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    ネタバレ

    最後のエピローグで、今までの物語が回収されていくに連れ嬉しくなった。
    人にはその人の人生があり、些細なことが人生の分岐点になっている。人や物との繋がりには見えない影響力があって、与え合っているのだなと感じた。

    これから描くジャックの絵の先にも物語が広がっていくのだろうなと考えると嬉しくなる。


    負の感情、不安や怒りなどを言葉にすることがうまく、この感情知っているとなる。
    メルボルンと日本の昔話、対照的でありながら繋がっていて面白かった。

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    2025年12月05日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    また、大好きなぐるぐる。ありがとうございます。「め」の意味もわかって。青山さんのぐるぐるのパワーへの思いが伝わってきます。私がぐるぐる好きなのは、「何となく」だと思ってたんだけど、190〜191ページを読んで鳥肌。私がぐるぐるに引き込まれる理由は、ここにあったのかも。

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    2025年12月04日
  • お探し物は図書室まで

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    食べ物で疲れた人の心を癒す物語は沢山ある。
    でもこれは「本」が迷える人の心に進む道を示してくれる。
    仕事や人生、誰もが一度は考えたり悩んだりした事を、コミュニティハウスの図書室の司書が、今の自分にピッタリの本を教えてくれる。
    「なんでこの本?」と、教えられた時は不思議に思うけど、後々自分の悩んでいた事の解決の糸口が見えてくる。
    四章ニートは泣きそうになっちゃった…

    私にはどんな本を選んでくれるのかな。
    ここの図書室に行ってみたい。

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    2025年12月04日
  • 月の立つ林で

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    タケトリ・オキナは劇団ホルスのお父さんかなと思ってたので、息子さんの方で良い意味で驚きました。父視点で嫁いでいく娘への想いを綴った話は泣いてしまった。芸人をもう一度頑張ろうと決意する話も良かった。私も上京組なので励まされました。仕事を辞めた人、将来が不安で悶々とする人、親子関係に確執のある高校生、夫婦関係と仕事の両立に悩むアクセサリー作家など各々悩みを抱えるスタートなのも良かったし、気付きを得て希望が見える温かなお話ばかり。とても前向きな気持ちになりました。誰かの蒴/レゴリス/お天道様/ウミガメ/針金の光

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    2025年12月04日
  • 月の立つ林で

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    青山美智子さんの2023年本屋大賞ノミネート作品ということでかなり期待して読みましたが…期待以上の面白さでした!連作短編集で最終章で明かされた事実に鳥肌が立ちました!

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    2025年12月04日
  • お探し物は図書室まで

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    青山美智子さんの本は、本当にどれも心が温かくなり自分にとって希望を与えてくれる作品。

    私も小町さんに本を選んでもらいたい。

    出会えてよかった作品。

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    2025年12月03日
  • 月の立つ林で

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    青山さんの作品は、いつも温かく。人と人との繋がりが心に染みるストーリーで大好きです。疲れているときや寂しいとき、そっと与えてくれるビタミン剤のようで、元気にさせてくれます。本作は特に僕も大好きな月がテーマでお勧めです。

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    2025年12月03日
  • リカバリー・カバヒコ

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    大切な積読在庫からの一冊!
    青山美智子さん『リカバリー・カバヒコ』。

    ステキな連作短編であることは間違いないであろう、あとはいつ読むか?
    私にも真面目?に普通に生きていても、嫌なトラブルが襲ってくる。斜め45度、死角から飛んできて解決方法が今の所見当たらない。 
    まさに今日のわたしです。

    リカバリー・カバヒコ、まさにそんなワタシに
    ピッタリな内容でした。
    カバの遊具カバヒコに触るとケガや病気が治る!
    ファンタジーかと思いきや、カバヒコはただ、
    公園に佇んでいるだけ。

    5編それぞれの登場人物は、
    毎日いろいろ考えて一生懸命生きている。
    ただ考えすぎて、余計に自分を追い詰めてしまう、これある

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    2025年12月03日
  • 赤と青とエスキース

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    ネタバレ

    技法がすごくて気づいた途端に感激してしまった!物語が赤と青で構成されてて統一感があっていいな〜と思っていたら、第4章で明かされた登場人物の名前でびっくり。そしてエピローグでもっとびっくり……!1度目も、結末を知って改めて読む2度目もきっと楽しめて、ワクワクできるお話に出会えて嬉しいー。やっぱりこういう気楽に読めるお話が好きだなと思いました!

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    2025年12月03日