青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルに込められた意味が、物語の終盤で静かに回収される。その瞬間、ばらばらに見えていた出来事や人の想いがひとつに結び直され、胸の奥にじんわりと広がっていく。
登場人物たちは皆、年齢を重ねる中での変化を抱えている。しかしそれは単なる老いの描写ではなく、もっと奥行きのある“時間の積層”として描かれているように感じた。
そして何より、文体が心地よい。やわらかく、過剰に説明しすぎず、それでいて感情の芯はしっかりと届く。そのバランスが絶妙で、読んでいる間ずっと穏やかな呼吸を保てるような感覚だった。
ふとした場面で、鼻の奥がつんとするような瞬間が訪れるのも印象的だ。大げさではないのに、確かに心を揺ら -
Posted by ブクログ
青山先生の本を久しぶりに読んだ。
波乱や刺激があるわけではないけれど、あたたかくてじんわり心に残る感覚が懐かしく思えた。
「お菓子の最後の二つ」に対して、「あと残りわずか、消化試合」と思うのか、「初めての1.2枚と同じ」と思うかで見方が変わる。
同じ物なのに。
まっすぐ歩くんじゃなくて横に歩くと視野がワイドビューになる。
同じ物も違う見方をする。
おしゃれだと思って被ったキャップが、目深で不審者扱い。同じキャップなのに。
様々な場所でいろんな視点から見る楽しみがあった。
就活セミナーで聞く「多角的な視点」なんて陳腐な言葉より響いて残るね。