青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
青山美智子さんの作品に共通する優しさとか、なぜ連作短編が多いのかとか…ファンなら是非知りたいと思う質問の答えがこの本にあった。
純粋に本が好きな方なんだということが伝わってきて、それがすごく嬉しかった。
ライターの根津さんとのインタビューは、お茶を飲みながらされたようで、そのリラックスした雰囲気が伝わってくるよう。私もその場に居合わせたかったなぁ。
一番印象に残ったのは、「客観視」を大事にされているという話。
同じ出来事でも、人によって見え方が違う。確かにその事を念頭においているだけでも、世の中が少し平和になる気がする。
青山美智子さん、やっぱり好きだわ♡と再確認した。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに青山さんの作品読んだかも。
カバの遊具を触ると、治したいところが回復する。
そんな訳ないんだけど、そんなことが起きるわけはないんだけど、でもそう信じたいことだってあるはず。私だってこの遊具が近くにあるなら触れにいきたい。
結局、それはきっかけに過ぎなくて、主人公たちはみんな自分たちで試練を乗り越えていくんだ。でもそのきっかけって大変なものだよね。
この本のいいところは、完全に解決するとか、完全に元気になるとかじゃなくて、それぞれが自分の足で歩き出すというところ。そうだよね、未来なんて誰にも分からないから。
私は何度も言うけど、自分のことが嫌い。
こんな人が身近にいても絶対に友達に -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・プロローグ
・金魚とカワセミ
・東京タワーとアーツ・センター
・トマトジュースとバタフライピー
・赤鬼と青鬼
・エピローグ
青山美智子という作家が、短編と短編を重ねながら一冊の物語を紡いでいく作家だということを知っていたため、そして作品タイトルの「赤と青」と章タイトルから、『金魚とカワセミ』の半ばくらいで作者のたくらみはわかってしまった。
『東京タワーとアーツ・センター』でその答え合わせを終えてしまったので、後は普通に小説を楽しんだけれども。
この構造に感動する人たちが一定数いるのはわかるけど、あまりこれにこだわらなくていいんじゃないかなあと私は思う。
大事なのは構造ではなくて、中 -
Posted by ブクログ
良い話だったなぁ。
公園にぽつんと置かれたカバのアニマルライド。
カバヒコと呼ばれている。
自分の体の治したい部分、カバヒコの体を撫でると、自分の体が良くなるという都市伝説あり。
リカバリーカバヒコ。カバだけに。
この公園の近くに住む、生きづらさを抱えたり、不安や悩みを抱えている人たちにスポットをあてる連作小説。
この話全編通じて感じるのは、私が周囲を変えることはできない。私が変えられるのは私自身だ。ということ。
自分の人生、自分で乗り越えて、自分で変わっていくしかないのだなぁ。
この本に出てくる人たちの、そんな変化が描かれていて、さわやかな温かい気持ちになれた。