青山美智子のレビュー一覧
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遊び・食べ物・仕事・日常がぐるぐる溶け合って、地続きになった温かい物語。
田中達也さんのミニチュアが、物語の世界をさらに盛り上げてくれる。
食べ物で表現されるアトラクションが緻密でとても可愛いく、ワクワクしながら読んだ。
「ジェットコースター」が特に好き。 視野が狭く一つのことに集中しているときには見えないものが、回り道をしたことでふっと現れるような感覚が心地よかった。
「イベントステージ」で子どもから出てきた
「正義のヒーローは悪者に暴力をふるってもいいのか」という問いかけには、立ち止まって考えてしまった。
暴力でなく、技で競い合うという優しい答えに癒される。 -
Posted by ブクログ
題名のとおり、読んでリカバリーされる物語。
青山さんらしい読む人の心をそっと手当てしてくれる物語が5編。
一つ一つの話は違うけれど、同じマンションに住む人たちが、近くの公園にあるカバのアニマルライドに癒される。
派手な出来事は起こらないし、物語に登場する人たちには、共感できる悩みや傷があって、公園にあるカバのアニマルライドによってその悩みや傷が回復していく。
「同じようには戻らないけど、経験と記憶がついて、心も体も頭も前とは違う自分になるんだって」
元に戻りたがるけれど、ー前とは違う自分にーなれる。と思えたら、少し前に進める気がするなと思う。
物語を読むと、公園に行ってカバに会いたくなってくる -
Posted by ブクログ
まず途中(2章くらい)まで読んで感じたのは、ちょっと変わった小町さんの提案をそんなにすんなり受け入れられるか!?という疑問。
その疑問に対して最後まで読んで感じたのは、小町さんが「どんな本をお探し?」ではなく「何をお探し?」と聞くことがポイントかな〜と思った。
「何をお探し?」と聞くことで、探してるのは仕事か?人生か?と自分の悩みに向き合い、小町さんの提案を自分の悩みに照らし合わせて受け入れられるんじゃないかと感じた。
登場人物の悩みが若干あるあるすぎる(万人受け感)があるな〜というのは気になったけど、この全5章のなかに誰もがなにかしら刺さる内容になってるんだろうなと感じた。
だからまた違う -
Posted by ブクログ
ネタバレす、すげーーーーーーーー!
こんなにも最後の一言に持っていかれたのは久しぶり、本当に最後までわからないものだ……物語は……
1〜2章のうちは読みやすいけど予想できるな、いい感じにまとまる系ね、と穿った見方をしてしまっていたけど、3章でがらりと空気が変わった。王子が絵から出てきたことを匂わせる画廊の店主も味があるし、何より前の章は「失う前」の物語であるのに対し、3章は離婚して「一度失った後」なのがよかった。ここにきて味変というか。失った後に、まだ持っているもの(懐中時計)の価値に気づく。(余談だけど、『ぼくたちん家』の「なくなったってことは、あったってこと」という言葉を思い出した。)
1章との繋 -
Posted by ブクログ
ネタバレチョコレートをテーマにした短編集。
チョコバナナ
甘酸っぱくて一番好きなお話。
キューブチョコ
好きなアイドルへの気持ちをあんなにやさしく温かく受け入れてくれるお話も嬉しい。
『アイドルを好きになるって、最初から片思いで、最後まで両思いなのかもしれない。』
という文が印象的。
マカダミアナッツチョコ
ついつい今のその人を見ていろいろ感じでしまうけれど、そこに至るまでのその人の経験を忘れないでいたいと思った。
チョコチップクッキー
こういうヒリヒリ感、怖さ、不安、すごくわかる。あの感覚を思い出すと苦しくなるし怖くなる。
最後は前向きでよかった。
シガーチョコ
紗希先輩も月島さんもかっこ