青山美智子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
優しいお話
その一言につきる、青山美智子さんの作品。
久しぶりに読んだけど、やっぱり心に沁みて何度も涙が出そうになる。
今回のテーマは月。
繰り返される満ち欠けや、見えない部分がある月はまるで人の様だと思う。見える部分だけで、満月だー三日月だーというけど、それはただ照らされて見えているだけで、球体であることは変わらない。
自分のことは、1面しか知らないのに判断されたくないと思うのに、人のことは見えてる部分だけで判断してしまいがち。
でも、ほんの少しの小さなきっかけで少しだけ明るい気持ちになれて、1歩踏み出せるかもしれない。
きっかけとなった相手のことは、見えないかもしれない。でも、それでいい -
Posted by ブクログ
青山美智子さんのほっこりとした世界観が好きなので読んでみました。
この本も予想していたとおり、ほっこりで
読んでいる間は心が穏和な時間を過ごせました。
あらすじは...
通称「ぐるぐるめ」と親しまれている遊園地を訪れる人たちのお話。
ミニチュア作家?というのかな、田中達也さんの作品も小説とともに載ってるんです。
その写真を見ながら、これは田中さんの作品に青山さんが小説を書いたんだろうか?とそれともその逆なんだろうか?とちょっと気になるくらい、どちらも素晴らしくて!
どっちかに合わせれるその才能に拍手してました!
登場人物は一人ではなく、カップル、友達、サラリーマン、老夫婦などいて、た -
Posted by ブクログ
2026.01.22
月にまつわるエピソードを絡めながら、5人の登場人物それぞれの心の変化を綴るハートフルな作品。
言ってしまえば短編集ぽくはあるものの、それぞれ5人が交差し合い、作用し合って物語が進んでいく。
5人たちと同様、わたし自身も『ツキない話』に惹かれ、次はどんな月の話だろう?と楽しみに前のめりになって読んだ。
また、きっとこの中の誰かがタケトリ・オキナなんだろうなと思い、誰なのか想像しながら読み進められたのも楽しく読めた理由の一つ。
わたしの中で1番印象に残ったのは
アクセサリー作家のminaの章。
ありがたいと思っていたことっていつのまにか
あたりまえになっていって、
ぞ -
Posted by ブクログ
読書のリハビリにおすすめ。とても読みやすいし、サクサクと進められた。
12個の物語が詰まった短編集で、1つの物語は5〜10分くらいで読めちゃう。読書からしばらく離れてた人や、重い内容や長い小説に疲れちゃった人なんかが箸休めな感じで読むと心地良いかも。
青山さんの作品はこれで3つ目だけど、相変わらず登場人物がどこかで繋がるという「縁」を感じる内容。現実世界でも気付いてないだけでこういった人の縁というものはあるような気がする。
12個の物語は1つ1つの雰囲気がそれぞれあってバラエティ豊か。前半は割とリアリティがあって、後半はなんとなくロマンチック。
文体も読みやすく、国語の授業で出てきても違和感な -
Posted by ブクログ
さらさらと読める短編集。一枚の絵を通して物語は繋がっていて温かい気持ちになる一冊。
美術を題材にしているだけ合って、素敵なフレーズや言い回しが多くて心地よかった。
個人的には額縁の話が1番好きだった。この本では結婚と表現されているけれど、絵と額縁が完璧にマッチするように、このエスキースに対して額縁が作られていた。すごく注目を浴びる場所ではないんだけれども見る人は見ているポイントで、絵とピッタリはまって絵をより一層引き立てていて、例えるならその人にバシッと似合う衣装の生地みたいな感じなのか?、うまく言い表せないけれど、繊細でいいなと思った。
美しい物語で、小説読むっていいなぁと思わせてくれる本。