青山美智子のレビュー一覧

  • 遊園地ぐるぐるめ

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    小さいころ、電車で何駅かのこじんまりとした遊園地によく遊びに行った。
    某大型遊園地のものとはほど遠い、なんのことはないジェットコースターが楽しくて友達と何回も何回も乗ったなぁ。
    大切な思い出。
    作中の田中達也さんの作品もとっても素敵でした。

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    2025年10月23日
  • お探し物は図書室まで

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    ネタバレ

    自分自身まさに今、仕事への熱量も見出せず人生に迷っている所であったため、本当に今読んでよかったと思う。

    「今は生活を整えながら、やれることをやりながら、手に届くものから身につけていく。備えていく。森の奥で栗を拾うぐりとぐらのように。
    とてつもなく大きな卵に、いつどこで出会うかわからないのだから。」

    というフレーズが印象的で心に残った。

    短編集かと思いきや、章を超えた繋がりもあり、「この人とこの人が繋がってたのか…!」という楽しさもあった。

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    2025年10月22日
  • 月の立つ林で

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    5章構成の連作短編小説

    「人を助けるって、なんだろう。どういうことなんだろう。」

    1章の主人公の静かで切実で何かに縋るかのような問いに、ちりちりと胸の奥が痛んだ。
    いずれかの登場人物の心情に自分自身を重ね合わせてしまう読者も多いのではないかと思う。
    人間が嫌いになっているとき、心がよわっているとき、読み手の心にそっと寄り添ってくれるような本だった。

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    2025年10月22日
  • 赤と青とエスキース

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    青山さんの作品は最後に答え合わせみたいに
    一本の線になっていることが多い。
    それぞれは点同士であっても長い時間で見てみると繋がってる。
    決して一人ではないと思えることが多い。
    びっくりするようなことや大どんでん返しはないけど
    読んでいると一緒に年月を過ごしたような気持ちになる。
    だから全部読みたくなっちゃうんだよなぁ。

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    2025年10月22日
  • 鎌倉うずまき案内所

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    人生は一直線ではなく渦巻きのような螺旋で、他の人の螺旋と重なったり離れたり、過去と同じような景色を見たり。

    モヤモヤを抱えているときに読むと前向きな気持ちになれる作品。

    鎌倉の情景も浮かんで素敵でした。

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    2025年10月22日
  • お探し物は図書室まで

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    自分の今置かれてる立場やライフステージでグッとくる章が異なるんだろうと思いました。
    どの世代も何らかの悩みを抱えている。その時々の心の変化が上手に描かれていて、一歩踏み出す瞬間を読者として立ち会える喜びがこの本にはありました。

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    2025年10月20日
  • 赤と青とエスキース

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    ネタバレ

    「こういう人がいいっていうんじゃなくて、この人がいいって思えたら、それが完璧な組み合わせだと思いますよ。人ってみんな、ひとりしかいないんだから」
    ⬆好きなフレーズでした。

    人生は何度でもあるけど、それを経験していくカラダはひとつ。だからなるべく長持ちさせないといけない。

    青山美智子さんの作品って本当に心がポカポカする優しい作品が多くて読み終えたあとの幸福感がすごい。

    素敵な出逢いに感謝です

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    2025年10月20日
  • 赤と青とエスキース

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    読んでいるうちは全ての話がぶつ切りになっている感じがしたが、最後の方で一気につながってくる感じがいいですね。終末にかけてどんどんと心が温かくなるようなストーリーでした。この人のストーリーテリングはやはり秀逸。

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    2025年10月20日
  • 赤と青とエスキース

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    絵画鑑賞は好きですがエスキースという言葉は初めて知りました。

    気づいていないだけで運命の仕掛け人って人生において本当にいるんだろうなと思う。
    大げさかもしれないけどエスキースは人生そのものに似ている気がする。

    そして本作品を読み終えて初心にかえることの大切さもあらためて伝わりました。青山さんに感謝です。

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    2025年10月19日
  • 月曜日の抹茶カフェ

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    ほっこり優しい、人とのご縁のお話。
    ただただ優しいだけでなく、確かにそうだなって気付かされることもあって、前向きになれます。
    誰だって生きていれば、大なり小なり不具合が生じることはあるけれど、自分なりに不具合を解消したり、アップデートしていく。
    ありのまま、自分らしく生活できたらいいけれど、それが意外と難しい。

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    2025年10月18日
  • 月の立つ林で

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    ネタバレ

    ★★★★☆星4【月】疲れた心を癒す読書。
    正直言って期待以上でした。派手な仕掛けはないけれど、静かに読んでいればついつい感動させられた。第一章誰かの朔、看護師さんなら安心ねとか、看護師のくせにわからないのとか、あるあるなんだろうなと思った。尊敬する素晴らしい職業。第二章レゴリス、夢を追う姿って眩しいって言ってくれる友人が素晴らしい。第三章お天道様、これが一番感動した。結婚妊娠出産って世界からしたらありふれた日常だけど本人や家族にとっては一大イベント。家族の絆が深まったり、やる気がでたり、前向きになれたり。

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    2025年10月18日
  • 月曜日の抹茶カフェ

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    ネタバレ

    エースキースと繋がっている部分があってとても嬉しかった
    名前を聞いて、もしかして…?と思って読み進めると、やっぱりあの方々
    久しぶりに会えたような感覚になって嬉しかった

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    2025年10月18日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    喫茶店が舞台の6人の作家さんのアンソロジー。

    それぞれの個性を感じられて面白く読めました。中でも朱野帰子さんの『痛い人生設計を作る、ルノアールで』はとても痛快で楽しかったです。ウィンナーコーヒー、私も好きだけど馬車の御者の飲み物だったとは知らなかった〜。

    織茂きょうやさん、初めて読みましたが『彼と彼女の秘密と彼』は好みのお話でした。

    そして小川糸さんの『浮島 イルフロッタント』は喫茶店といっても視点が他の方とは違っていて、尚且つ日々適当に食事を済ませる事がある私には考えさせられるお話でした。

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    2025年10月17日
  • お探し物は図書室まで

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    様々な悩みを持った人たちが前向きになっていく様子から、私も前向きに考えて生きようと思うきっかけになった。しかし、私は現在大学生であるため、歳をとってからまたこの本を読むと感じ方が一変しそうだと思った。

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    2025年10月17日
  • お探し物は図書室まで

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    「何をお探し?」
    図書室に引き寄せられた何人かの物語。
    皆、繋がっていた見えない糸をたぐりよせる。
    最後には自分でつかんだ。登場するみんなが。

    原田ひ香の古本食堂とはもちろん全く違っているけれど、人生の道標になりそうな本を紹介する、という所は似ているというか。けれど、それ以上にわかりやすく、たんに行動描写しているだけの古本食堂より、ずっといい。

    求めた本ともう1冊別の本を選び、ふろく、と渡す羊毛フェルトは、その先に出会う何かというのも面白く、2話目から楽しみになった。

    私は今、始めたい、変えたい、わけではないし、今の生活に満足していないけれどだからどうしたいともない。
    この気持ちが、少し

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    2025年10月16日
  • 月の立つ林で

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    子どもの性悪説を書いたゴールディング「蠅の王」の次に読んだ。蠅の王で練って荒れたボコボコの生地を、平らにならすような優しい本だった。
    タケトリ・オキナが配信するポッドキャストを聞く人々がそれぞれの人生を歩み、少しだけ繋がっている短編集。お月様がテーマだからか、読みながらまんまるに膨らんだパンの生地が頭に浮かんでいて、柔らかい気分になった。丁寧に、優しく過ごしたくなる本だった。

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    2025年10月14日
  • お探し物は図書室まで

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    小町さん全肯定。
    登場人物の挿絵は一切ないのだが、不思議と"こんな人だろうなぁ"と思わせる。

    選書と付録の塩梅が見事、そしてあえて選んだのではなく自分で結びつけたと返答、人生何周目ですか?素晴らしい。

    とくにぐりとぐらは実生活でもぜひ話題にしてみたい。

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    2025年10月13日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    回転マシンの章、同年代として本当に刺さる言葉ばかり
    振り回されてるだけで全然進めてないな…って思うことも多いけど、
    回転マシンみたいに着地するところは同じでも“乗る前と乗った後”でちゃんと感情も経験も変わってるんだなって。
    青山先生の言語化力に毎回震える。一生ついていきます。

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    2025年10月13日
  • お探し物は図書室まで

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    短編だけど一つ一つの話につながりがあって楽しみながら読み進めることができた。どの話にも共通している「心動かされるものに一歩踏み出す」という姿が気持ちよかった。
    自分だったら小町さんはどんな付録を付けてくれるのか考えるとまた別の楽しさもあった。読んだ人と話してみたいなと思った。

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    2025年10月12日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    青山さんと小川糸さんを目当てに読んだ。
    二人はもちろんよかったけど、他の人たちも面白かった。
    特に斎藤千倫さんのお話が面白かった。
    軽快でとても読みやすい。昔のコバルト文庫を思い出して懐かしい雰囲気の話だった。

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    2025年10月11日