青山美智子のレビュー一覧
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小さなころにだいすきだったぐりとぐらが出てきてなんか嬉しい。
当人たちの悩みとはちょっと離れたような、そんな一冊の本がそれぞれの支えになる、本と人との繋がり方が素敵だし、繋げられるストーリー性も見事。
3章の夏美さんの話で、みづえ先生の「メリーゴーランドに乗っているとこか」というフレーズが印象に残った。ないものねだりで、隣の芝生が青く見えてしまうものだけれど、メリーゴーランドに乗っているんだな今、と思うのはなんだかメルヘンで素敵に思える気がした。
1章それぞれ完結しているけれど、読み進める内にすでに読んだ章の登場人物が関わっていて、繋がっていくのが楽しかったし、私たちの暮らしの中でも実はそういうことがあるのかもしれない、と思ったり。
小町さんはわたしになんの本と付録で寄り添ってくれるんだろうか、と思わず想像してしまういい余韻が残る小説だった。
小町さんとのぞみちゃんみたいな人がいるコミュニティハウスないかなあ。 -
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短編の連作でつながりがあってとても面白かった。
すべてにおいて「うずまき」がモチーフになっていて、うずまきの螺旋階段を降りていくように、6年ごとに時間がさかのぼっていく構成が面白い。逆だったらわかりやすいけど、さかのぼることで、あれ?これってあの人の若い時?となってきて、何度もページをめくってしまいました。最後の年表がありがたい。
案内所の双子のおじいさんとアンモナイトがシュールでいいのよ~。「はぐれましたか?」「ナイスうずまき!」
そうね、人生で少しはぐれてしまった人が気づきを得てまた歩き出せるような、それぞれの話が心温まってすごく良かったです。
読み終わってから気が付いたけど、青山美智子さんは『お探し物は図書室まで』の作者の人なのね。これは私の好みだわ~
ただ一点だけわからなかったのが黒祖ロイドの正体。男の人だよね?女の子じゃなかったっけ…?何か見落としているのかな… -
Posted by ブクログ
元カレをテーマに4人の作家によるアンソロジー。
人気作家さんばかり、山内先生は初めましてですが、青山さんと一木さん目的でチョイスしました。
青山美智子『姉ちゃん』
今話題の俳優として注目の姉ちゃん。有名になると元カレも増えるらしい‥
短編だけど青山さんらしい、キャラの魅力や暖かみのある感情の交差、独語の余韻も良き。
一木けい『三月なんて前世』
小麦アレルギーの主人公と米粉パン職人として成功した元カレとの思い出とは‥
一木さんの言葉には艶が有りますよね。恋愛の始まりと終わり表現は秀逸。
町田そのこ『すべてはカーテンの中』
元カレとキッパリ別れられずに、ズルズルとセフレの関係に。偶然出会った同級生は過去に事件を起こしていて‥
町田さんらしく、クズ男の解像度が高くて、ぞわぞわする作品。終わりはそうくるかぁ‥
山内マリコ『二つ年上』
今まで元カレに流されて生きてきた主人公、別れを機に心機一転、着物ショップで働く‥
読後の余韻も素敵で好きな作者かも。もう少し読みたかった。
元カレがテーマと言う事で、結構ドロドロした物を想像していましたが、いい意味で裏切られました。
男は元カノの事を引きずる事が多いですが、女性って結構バッサリというか、前向きなイメージなのかな?というのが各物語を読んだ感想です。サクッと読めて、おすすめです。
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Posted by ブクログ
小説を読むのは久しぶり。
どの主人公も悩みや葛藤を抱えているが、司書の小町さんからの付録がカギとなり前向きに進んでいこうとする。
中でも夏美さんは同じ働く母ということで嫌でも心境がわかってしまって苦しかったけど、救いのある話でよかった。うまくいきすぎていてそれはそれで羨ましかったけど。
あたたかく前向きな気持ちになりたいと思って手に取った本だから、今回はうまくいきすぎているくらいがちょうど良い。
自分には関係ないと思いこんでいる本でも、物でも、何かしらのきっかけになったりする。思いがけない出会いも楽しみたいと、そんなことも改めて気付かされた。