青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ逃げた人魚を探す王子様を銀座で見つける。そんな王子様と、理世と友治カップル、伊津子と奈緒と雄介の3人家族、バツイチの渡瀬、作家の日下部信次郎と多恵夫婦に気づきを与えてくれる存在となる。人魚は誰もみてないのに、王子が人魚を探していると聞くと、あたかも人魚も現実世界にいるように感じてしまう。アンデルセンの人魚姫ではなく、ここからは自分で物語を紡いでいって欲しいという王子様からの最後のメッセージが素敵だと感じた。とくに1章と5章の、友治視点と理世視点がほどよく噛み合ってなくてもどかしく感じた。お互いに高嶺の花のように感じていて、それを言葉にしないがゆえに混乱が生じている。「事実を知らないまま過ぎてい
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Posted by ブクログ
久しぶりに青山さんの作品読んだかも。
カバの遊具を触ると、治したいところが回復する。
そんな訳ないんだけど、そんなことが起きるわけはないんだけど、でもそう信じたいことだってあるはず。私だってこの遊具が近くにあるなら触れにいきたい。
結局、それはきっかけに過ぎなくて、主人公たちはみんな自分たちで試練を乗り越えていくんだ。でもそのきっかけって大変なものだよね。
この本のいいところは、完全に解決するとか、完全に元気になるとかじゃなくて、それぞれが自分の足で歩き出すというところ。そうだよね、未来なんて誰にも分からないから。
私は何度も言うけど、自分のことが嫌い。
こんな人が身近にいても絶対に友達に -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・プロローグ
・金魚とカワセミ
・東京タワーとアーツ・センター
・トマトジュースとバタフライピー
・赤鬼と青鬼
・エピローグ
青山美智子という作家が、短編と短編を重ねながら一冊の物語を紡いでいく作家だということを知っていたため、そして作品タイトルの「赤と青」と章タイトルから、『金魚とカワセミ』の半ばくらいで作者のたくらみはわかってしまった。
『東京タワーとアーツ・センター』でその答え合わせを終えてしまったので、後は普通に小説を楽しんだけれども。
この構造に感動する人たちが一定数いるのはわかるけど、あまりこれにこだわらなくていいんじゃないかなあと私は思う。
大事なのは構造ではなくて、中