青山美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めての青山美智子作品。短期留学中のレイにあまりにもスムーズに感情移入したのでブーへの安心感は半端じゃなかった。「どうせ時期に帰国するしハマり過ぎないようにしなきゃ、でも。」みたいな心の動きがまるで自分のことのように感じられて読むスピードが加速したところで第一章が終わった。二章目では別人物の話。あぁ短編集なのか、ん?でも所々リンクするワードが出てくるし、これは最後の章にまたあの2人が出てくるかな、出てきてほしいなぁと読み進めていくうちにその間で出てくる人たちにもいちいち感情移入してあったかい涙が何度もながれる作品だった。すごく色彩豊かに映像が流れてきて赤と青の織り込み方もすごく美しくて…。最後まで読んでまたすぐ読み直したくなる作品だったし他の作品も早く読んでみたいなぁ。久々にちゃんと小説を読んだけど、描くところ描かないところのバランスも好きだったし、小説じゃなきゃできないような、作者の手の上で転がされるような読書体験がすごく心地良かった!ブーの顔がどんな顔なのか自分の中で最後まで定まらなかったのもなんだか切なくて不思議な余韻があるなぁ。二回目読んだらどんな感情になるかな?読んだらまた感想書きたいです。
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Posted by ブクログ
青山美智子さんは、人がうまく言葉にできずに抱えているモヤモヤや葛藤をすくい上げ、丁寧な心理描写で表現するのが本当に上手だと思う。登場人物たちに自分の姿を重ね、心がざわついたり、涙がこぼれたりする場面もあった。
それぞれに迷いや生きづらさを抱えた人たちが、小町さんとの出会いと一冊の本をきっかけに、自分の人生を少しずつ動かしていく物語。何かを劇的に変えてもらうのではなく、答えはすでに自分の中にあり、ほんの少し見方や行動を変えることで道が開けていくところが、とても温かく心に残った。
本は知らなかった世界への扉になり、人との縁や新しい一歩にもつながっていく。読み終えた今、優しく背中を押してもらったような気持ちになれる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
自分の心に余裕がなくなったときに、また読みたいと思える本だった。
主人公たちはそれぞれ自分の人生に悩んでいるときに、司書の小町さんと出会い、本を紹介してもらう。その本をきっかけに、自分では気づいていなかった思い込みに気づき、少しずつ物事の見方が変わっていく。世界が広がるというよりも、一生懸命に生きているからこそ見落としていた、すぐ近くにある幸せに気づいていくような感覚があった。
心に余裕がなくなると、どうしても目の前のことしか見えなくなってしまう。この本は、そんなときに少し立ち止まって、自分の見えている世界を広げてくれるような本だった。 -
Posted by ブクログ
自分の思い描いた理想に囚われず、今の自分だからこそ輝ける、人・仕事・夢との「距離感」と「関係性」を見つけられる作品だった。
1話目から浄化されるような優しい涙が溢れ、一気に読み進めた。
連作短編集でありながら、登場人物たちの人生が裏で繋がり、物語が終わっても彼らの人生が続いていくような温かさを感じる。
作品全体を通して描かれる「対話」の大切さに深く納得。
自分の頭の中で相手の反応を推測して自己完結させるのではなく、対話して確かめること。
答えを知る恐怖から曖昧に過ごす方が楽なこともあるけど、向き合ったからこそ生じる和解の尊さが丁寧に描かれている。
夢や仕事、そして人。あらゆるものにおいて、その時々で一番良い距離や関係性がある。
自分が思い描いていた理想とは違う今であっても、それは諦めや妥協ではない。
今の自分だからこそ輝ける、その対象との関係性がきっとあるのだと思えた。
たとえ離れていたり、一定の距離を置いて交流がなかったりしても、その状態で相手やその対象を一番思いやることができるなら、それは逃げではなく、その時の適切な距離と関係性がそれだったというだけ。
あらゆる関係性において、肯定的な見方ができるようになる、とても優しい作品だった。 -
Posted by ブクログ
数冊前に読んだ『プレゼント』でアンソロジーの魅力を知り、この作品はタイトルに惹かれて手に取りました♪♪
かさついた心に潤いが欲しかったのと、ついでに穢れたものを洗い流したくて選んだのだけれど、泣かさるお話しは1コもなかった (^ω^; )
6名の作家さんの作品が収録されていますが、読んだことがあるのは、最近の" 推し"、青山美智子さんだけで、他の方は初読みでした
とは言え、テーマに沿って描かれた作品の一つひとつに作家さんの個性が表れていて、とても楽しい読書時間でした✨
朱野帰子さんと織守きょうやさんが好印象✨「痛い人生設計を作る、ルノアールで」では、真面目にバカバカしいことを考え続ける二人の空気感が羨ましく感じたし、「彼と彼女の秘密と彼」では、マスターの経験値高めな恋愛観にドキッとした。
ラストの三編はフレンドさんに教えてもらったアプリで"雨音"を聴きながらの読書でしたが、雨降りのシーンでピッタリはまり、いつもとはちょっと違う読書体験ができました✨ (˶ᵔᵕᵔ˶)
好みに合いそうな作家さんと出合えたのは嬉しいけれど、これからは本選びで悩む時間が増えちゃいそうだなぁ…と思わさった一冊✨