青山美智子のレビュー一覧

  • 月の立つ林で

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    青山美智子さんの小説は心があたたまり、周りの人を大切にしたい、と改めて思わせてくれる。登場人物が当人の知らないところで実は繋がっているという仕掛けの面白さも醍醐味。店員、ネットショッピングの販売者など、日常で少し関わる人たちも、その人の今をそれぞれ一生懸命に生きているという、当たり前だけれども少し関わるだけでは見えない部分を小説では見ることができ、登場人物みんなの人生を愛したくなる。

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    2026年06月13日
  • 月の立つ林で

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    私は夜が好きで、それは自分だけの時間が何者にでもなれる私を包んでくれる気がするからで、でもそんな夜が真っ暗な世界だったらきっと怖くなると思う。
    私が夜を好きでいられるのは、月が優しい光を届けてくれるからだろうな。新月の話があったが、たとえ見えなくてもそこに確かに存在すると感じられるのは、心底ほっとできる。

    と、そんなとりとめもないことを考えてしまう。
    そんな本だった。

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    2026年06月13日
  • 赤と青とエスキース

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    繋がっているんだろうなと思いながら読んでいましたが、繋がってるなんてもんじゃない!一つの壮大な物語でした。読み返すとまた別の景色が見えてきそうです。

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    2026年06月12日
  • お探し物は図書室まで

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    魔法のような出来事が起こるわけでもなく、あくまで自身が引き起こした行動によるものだと思わせる程度の変遷。それぞれのエピソードが交わる伏線もどこか現実的で、実際に起こりうると勘違いしてしまうような魅力がある。
    納得できる人生に向けて行動することで、何が生まれるかは分からない。ただ、誰かの社会の一部になりたいと思った。

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    2026年06月12日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    ミニチュア写真家の田中さんとの共著とも言える作品。
    このことを知ってから私の印象はガラリと変わった。
    知らずに読んでいたときは、「日常の些細な出来事から、自分のしていた行動や思考を反省し、先に進もう、楽しくやっていこう」というファンタジー系のいつものパターン(いい意味で)の度が増しているような気がして、数日前まで桜木紫乃を読んでいたのもあってその落差にモヤモヤしていた。
    でも読み終わって改めて各章の始めと終わりにあるミニチュア作品を見ると、実に内容にぴったりの作品で嬉しくなった。
    「遊園地ぐるぐるめ」はミニチュア作品も併せての連作短編集なんだ。
    ぐるぐるめの意味も結局わからないところがいい。

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    2026年06月11日
  • 木曜日にはココアを

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    ネタバレ

    マスターが「夢はかなったところから現実だから。俺、夢が好きなの。だからもういいんだ」と言ったとき、最初は夢がかなうと夢じゃなくなってしまうようで、少しさみしい気持ちになった。でも、その後の「俺の役割って、すごい力を持ってるのに埋もれちゃってるヤツを引っ張り出して、世の中に伝えたり広めたりすることだから。好きなんだよなあ、夢が現実になる一歩前の感じ」という言葉を読んで、画家になりたいけれどなかなか一歩を踏み出せない人たちに、「夢で終わらせないで、その夢は現実になるよ」と伝えているように感じた。

    途中の友達が不倫相手で結婚したいと話すシーンはあまり好みではなかった。不倫を正当化してる人を見ている

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    2026年06月11日
  • 本の話はどこまでも 青山美智子さんが答える33の質問

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    インタビューに答える青山さんのお話は、『お探し物は図書室まで』の読み味のように柔らかく、あたたかい飲み物をいただいているような心地よさでした。
    特に、著作に込められた思いや、連作短編についての感覚が興味深かったです。
    あと、本の締めがとてもかっこいいです。

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    2026年06月10日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    「痛い人生設計を作る、ルノアールで」がすごく面白かった。

    私も高校、大学でこういう友達がいたのに、疎遠になってしまった。
    東京にきて、私立女子校と公立共学との格差を感じたのも思い出す。
    今なら大したことないよ、って笑えるのにあの頃は、教養の格差とか思っていた。

    でも今となっては、こういう雑多な環境で気の合う友達と過ごす時間がかけがえないものだとわかる。

    ルノアールっていうのもいい。
    ベローチェでもいいかなぁ。

    痛い人生設計を友達と笑いながら私も作りたい

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    2026年06月10日
  • お探し物は図書室まで

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    小町さんを中心に展開される、それぞれが主人公の人生物語!
    最高だった。何度も泣きそうになった!
    付録について各人が意味付けをして、物語を作っていく
    本だってなんだって、そうやって自分なりの解釈と受け止め方をして、評価していく
    受け止め方も、学びも、全部自由で良い!

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    2026年06月10日
  • 木曜日にはココアを

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    12の短編が人から人へバトンを繋ぐように綴られている。気軽に手に取ることができる反面、少し物足りなさを感じるかも。内容も深入りするのではなく、さらっと表面を撫でるような感じなので登場人物の印象も薄いかな。読み始めたら一気に読み進めることをおすすめします!

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    2026年06月09日
  • 月の立つ林で

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    2026/6/9

    三章の、父娘の話に特に共感した。
    なんで父という生き物はこんなにも不器用なのか…
    どうして父と娘はこんなにも、素直に話すことができないのか…
    自分と重ねてちょっと泣けた。

    店員さん、コールセンターの人、よく前を通る家に住む人…みんなそれぞれに悩みがあって喜びがあって、人生があるんだなぁと当たり前のことを思った。
    そう思えると、ちょっと優しくなれるような気がする。

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    2026年06月09日
  • ただいま神様当番

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    とても読みやすく、さらにほっこりと人生を前向きに捉えられる作品。

    いろんなことを考えすぎたり、周りと比較したり、たくさんのしがらみのなかで『私』が濁ってしまった時に『本当の私』に戻る手伝いをしてくれる、まさに神様だなぁと。

    やはり『本当の私』の声を聞くのが一番心地いいのだと感じさせてくれる。多幸感溢れる一冊。

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    2026年06月09日
  • 月の立つ林で

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    ちょっと心が軽くなる人間ドラマ短編集。
    「月」にまつわるエピソードを坦々と語るポッドキャストの配信が、視聴者の心のトゲを溶かしていく。

    青山美智子さんは人心の弱いところにそっと寄り添う作品を生み出すことに長けた作家さんですね。
    人と人との間には正解の無い問題が少なからず生まれてしまいますが、主観的な解を押し付けるでもなく、遠くから見守るでもなく、視点を変えるキッカケだけを絶妙な距離から転がしてくれる感覚が心地良いです。

    あとがきの解説を宇宙飛行士の野口聡一さんが書かれているのもいい感じです。

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    2026年06月08日
  • 人魚が逃げた

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    人魚が逃げたという言葉がSNSでトレンド入りをして、そして探しているのは「王子」である。なんてメルヘンな世界なんだろうか。素敵な世界。
    私は最後のエピローグが好きだな。物語が生きていて、どこかで誰かが目の前にいるのかもしれないという不思議な素敵。さすが青山美智子さんです。

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    2026年06月07日
  • お探し物は図書室まで

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    自分の心の奥深くにあるものって案外気づけていなくて、周りに流されていることが多い。客観的な視点があると、自ずと進みたい、進むべき道が開けるのかもしれない。

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    2026年06月07日
  • 月の立つ林で

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    日常であれって思うことが他の人からしたら幸せなことなんじゃないか。それに気づけることが幸せに生きるこつ。

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    2026年06月07日
  • 月の立つ林で

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    ネタバレ

    青山美智子さんの作品4冊目!
    各章の主人公達が皆んな同じタケトリオキナが発信する月のポッドキャストを聴いてる。それぞれの主人公がポッドキャストの月の話を少しキッカケにして日常生活で抱えた壁を乗り越えていくお話。

    たとえ目立たなくても、自分で無意識のうちに真面目に取り組んでいたことが知らない誰かの役に立ててる事もあるんだと感じれた作品だった。最後、タケトリオキナの招待が明かされるシーンと朔ヶ崎さんが救急医療相談窓口で登場したシーンは、鳥肌が立って興奮して一気読みしてた笑笑 物語が進むにつれて、どんどん皆んなが繋がってきて最後大きく皆んなが繋がっていく展開が良かった!

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    2026年06月06日
  • 木曜日にはココアを

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    短編集ではあるが、一つのカフェを中心に話がつながっていく感じ。
    皆優しい話ばかりで疲れた頭にはすごく良かった。

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    2026年06月06日
  • 月の立つ林で

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    読み終えて残ったのは
    世の中は思った以上につながっている
    という感覚でした。
    自分にとっては脇役だった出来事が 誰かにとっては大切な出来事であったり 何気ない言葉が別の誰かの背中を押していたり。
    連作短編として繋がれた五つの物語は、
    作するという事を超えた繋がりを読むことができました。

    東洋占星術でも 朔は物事を始める事に有益とされていています。
    暦には 朔の時間も掲載されています。
    その時間に これからやるべき事を書き出す、それだけでも効果があるとか。
    次の朔は、6月15日11時54分です。
    何か初めてみましょうか。

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    2026年06月05日
  • お探し物は図書室まで

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    「いつか」は夢を見続けるための呪文

    誰にも教わらずに人の形に育って、全く違う環境に放り出される。子もがんばって生まれてくる。
    本は、書物そのものに力があるというよりは、そういう読み方をしたことに価値がある。


    本はそこに書かれた言葉を読んだ人が自分自身に紐づけて、その人だけの何かを得る。

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    2026年06月22日