青山美智子のレビュー一覧
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ネタバレ綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。
一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
芦沢さんは気になってい -
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猫に導かれてタラヨウの葉からお告げをもらい、物語の主人公達が幸福に気がつき掴み取りに行くストーリーです。
猫のミクジに会い今の自分の不幸な現状を変えたくて、なんとなく神社に寄りタラヨウの葉からお告げを貰うことから話が始まります。
簡単にはお告げの意味が分かりません。ただ7人の主人公達がそのお告げを原動力として、気がつき行動し幸福を掴み取ります。
読み終わった時には主人公達に勇気と元気を貰えました。
7人の主人公達の話の後【ここだけの話】で、その後が分かります。神主さんの語り部が心地よいです。
「あなたは運がいい。~どうぞ、お告げの言葉を大切に。」読んだ後はその言葉を信じたくなります。 -
Posted by ブクログ
長らく病院を辞めた40歳独身の女性元看護師、夢を諦めきれない売れない30歳の芸人、結婚し離れていく娘との関係に悩む工場経営者、母からの自立にひとり悩む女子高生、仕事と家庭、家族との関係に悩むアクセサリー作家…
彼らが毎日聴いているのは、ポッドキャスト『ツキなない話』。
月についてのうんちくを聴きながら、何かを気づいていく…
そして、『ツキない話』を毎日更新する本人も…
どう繋がっていくんだろう…
結局、最後にはすべてが繋がる。
いい話だった。
いいひとばかりで。
出てくるひと、出てくるひと、みんないいひとで。
そして、みんなが気づき、前向きになっていく。
悩んでいたことも、違う見方をすれば -
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BOX1主人公、BOX2がその相手側の気持ち・視点がサイドストーリーとして描かれている面白い作り。こういう構成になっているとは思わなかったから驚いた。
チョコレートを食べながら読みたくなる!
小説というよりCMやMVを見ているような感覚だった。映像として浮かんでくる。
最初の出だしの一文がどれも良い。キャッチコピーみたいにぐっと心をつかまれる。
【好き】Piece1チョコバナナ・コラボレーション
あとがきに代えて―エッセイ「ふたつのチョコレート」が1番好き。
同じような経験をして同じような痛みを味わったから感情移入できた。
『私なりに、守りたい、壊せない、大切な何かがあった。あんな恋は、も -
Posted by ブクログ
心があったかくなった!こういう小説大好き!人と人がつながりあっている…。
特に3章の「お天道様」が良かった。一人娘の急な授かり婚、しかも相手はさえないような男性。しかし、無口ではあるんだけど思いやりがあるんだなぁ。それを徐々に知った父親がついには信彦になら娘を任せられるとの思いに至る所にじわっとした。
全体に思うことは、言葉で伝えることの大事さ!今回は時間がかかったが、伝わったから良かったものの、そうではないこともたくさんあろう。自分の大事な人には感謝や思いを拙い言葉でも伝えていこうと思った!
「才能よりも大事なのは環境かもしれない」
それも一理あり。