青山美智子のレビュー一覧

  • もの語る一手

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    ネタバレ

    綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
    今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。

    一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
    葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
    弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
    橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
    芦沢さんは気になってい

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    2025年11月24日
  • 月曜日の抹茶カフェ

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    「木曜日にはココアを」の続編だが、先に読んでしまった…連作短編集なのでとても読みやすく1日で読み終えました。和菓子屋の祖母と孫のお話が1番印象に残っています。お互いに想いあってるのに素直に慣れない関係がもどかしくて切なくなりました。

    人と人とのご縁は不思議なもので、そのひとつひとつを大切にしていきたいと思わせてくれた作品です。

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    2025年11月24日
  • 猫のお告げは樹の下で

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    猫に導かれてタラヨウの葉からお告げをもらい、物語の主人公達が幸福に気がつき掴み取りに行くストーリーです。

    猫のミクジに会い今の自分の不幸な現状を変えたくて、なんとなく神社に寄りタラヨウの葉からお告げを貰うことから話が始まります。
    簡単にはお告げの意味が分かりません。ただ7人の主人公達がそのお告げを原動力として、気がつき行動し幸福を掴み取ります。
    読み終わった時には主人公達に勇気と元気を貰えました。
    7人の主人公達の話の後【ここだけの話】で、その後が分かります。神主さんの語り部が心地よいです。
    「あなたは運がいい。~どうぞ、お告げの言葉を大切に。」読んだ後はその言葉を信じたくなります。

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    2025年11月23日
  • 人魚が逃げた

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    お話の中に、田中達也さんが出てきたり、ギャラリーの画商さんは、鎌倉うずまき案内所を感じたり。
    王子がどこに辿り着くのか、思いを巡らせながら読み進めました。

    やはり今回も、あれどうだったかな?と最初のページに引き戻される、青山さんにやっぱり導かれてしまう。

    臆病な胸の内を、大切な想いを、抱きしめたまま諦めていては伝わらない。想いは複雑でシンプルで、日々悩まされるけれど、オープンにしたい場所では、ただ真っ直ぐに伝えて、素直に感じた想いを届けられるようにしたいなと、時間はいつまでも待ってくれないよと背中を押される気がします。

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    2025年11月23日
  • 木曜日にはココアを

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    暖かく優しいお話がたくさん詰まった一冊。
    疲れた心にココアのように甘く染み込んでいくお話が多くてページをめくる度にやさしい気持ちになれました。

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    2025年11月23日
  • 月の立つ林で

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    長らく病院を辞めた40歳独身の女性元看護師、夢を諦めきれない売れない30歳の芸人、結婚し離れていく娘との関係に悩む工場経営者、母からの自立にひとり悩む女子高生、仕事と家庭、家族との関係に悩むアクセサリー作家…

    彼らが毎日聴いているのは、ポッドキャスト『ツキなない話』。
    月についてのうんちくを聴きながら、何かを気づいていく…
    そして、『ツキない話』を毎日更新する本人も…

    どう繋がっていくんだろう…
    結局、最後にはすべてが繋がる。
    いい話だった。
    いいひとばかりで。
    出てくるひと、出てくるひと、みんないいひとで。
    そして、みんなが気づき、前向きになっていく。
    悩んでいたことも、違う見方をすれば

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    2025年11月22日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    最近は、精神的に何か抱えているような小説が多い中、ふわっと温かいこんな読み物は、貴重。何かが起こる事もなく、ありふれた日常の物語を私は、好きだ。

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    2025年11月22日
  • お探し物は図書室まで

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    帯の『人生に迷ったら、本を開いて。出会った一冊の、たった一行があなたの人生を照らしてくれる』という言葉に惹かれて購入した。
    自分は特に二章の諒さんの話が心に残った。ネタバレはしたくないので伏せますが、その時々の心境で違った読み方が出来そう。
    羊毛フェルトをしてみたくなった……。100均で売ってるかな。
    生きていく中で、社会に呑まれて考え込んでしまう事も多くあるけれど。私もこの本に出会って、いつかいつかの先延ばしじゃないやりたい事を見付けたい。小町さんに会ってみたい。本棚でもう少し寝かせてからまた読みたい。

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    2025年11月22日
  • 月の立つ林で

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    連作短編。この人は、前に出てきたあの人のこと? この人とこの人がつながるんだ。ここが家族か…などなど、伏線が伏線を呼ぶつながり。青山さんの作品はこのスタイルだから、私も学習してもいいはずなのに、また今回も何度も元に戻って「探す」作業をしながら読みました。
    3章の「お天道様」が苦しかった。そして、一番心に沁みました。

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    2025年11月22日
  • チョコレート・ピース

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    BOX1主人公、BOX2がその相手側の気持ち・視点がサイドストーリーとして描かれている面白い作り。こういう構成になっているとは思わなかったから驚いた。
    チョコレートを食べながら読みたくなる!
    小説というよりCMやMVを見ているような感覚だった。映像として浮かんでくる。
    最初の出だしの一文がどれも良い。キャッチコピーみたいにぐっと心をつかまれる。

    【好き】Piece1チョコバナナ・コラボレーション

    あとがきに代えて―エッセイ「ふたつのチョコレート」が1番好き。
    同じような経験をして同じような痛みを味わったから感情移入できた。
    『私なりに、守りたい、壊せない、大切な何かがあった。あんな恋は、も

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    2025年11月21日
  • 月の立つ林で

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    心温まる話だった。個人的には急に結婚して家を出た娘との関係性に悩む父と、娘の夫の話がいちばん好きだった。本を読んで感動して泣いたのは久々だった。

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    2025年11月20日
  • いつもの木曜日

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    ネタバレ

    ほっこり(*´∇`*)

    小説の登場人物の視点で描かれた作品。
    絵もかわいくきれいで、癒される本だった。

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    ・青信号の意味は「進め」ではなく「進むことができる」。命令されてるんじゃなくて、知らされているだけ。私の意思で止まったり進んだりしている。

    誰にも合わせなくったっていい。自分のルールでいい。胸を張って、進むことのできる道を歩いた。

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    2025年11月19日
  • リカバリー・カバヒコ

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    青山さんらしいお話でした。
    公園にあるカバのアニマルライドを中心としたお話かと思えば、クリーニングやさんのおばあちゃんを中心に広がるお話でした!
    このお話に出てくる人達のように、自分の嫌なところとしっかり向き合ってリカバリーできる人になりたいです。
    心が温まる良いお話が沢山詰まった短編集です!

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    2025年11月19日
  • チョコレート・ピース

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    ネタバレ

    ううーむ、いつもと何だか違う感じ…と思いながら読み始めたけど、途中でそういうことか!と気づき、そこからは一気読み!
    そうか、だからチョコレート・ピースなんだ!

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    2025年11月19日
  • 月の立つ林で

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    心があったかくなった!こういう小説大好き!人と人がつながりあっている…。

    特に3章の「お天道様」が良かった。一人娘の急な授かり婚、しかも相手はさえないような男性。しかし、無口ではあるんだけど思いやりがあるんだなぁ。それを徐々に知った父親がついには信彦になら娘を任せられるとの思いに至る所にじわっとした。

    全体に思うことは、言葉で伝えることの大事さ!今回は時間がかかったが、伝わったから良かったものの、そうではないこともたくさんあろう。自分の大事な人には感謝や思いを拙い言葉でも伝えていこうと思った!

    「才能よりも大事なのは環境かもしれない」
        それも一理あり。

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    2025年11月18日
  • 月の立つ林で

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    読みやすく、優しい気持ちになれるような、心が温まる短編集。つながりが物語を膨らませて、一気に最後までよめました。

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    2025年11月17日
  • 木曜日にはココアを

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    ネタバレ

    前半のストーリーがとても好みだった。読みやすい。青山美智子さんの言葉選びがとても好き。「夢はかなったところから現実だから。」という言葉がとても心に残った。上手く出来すぎている気もするが、現実以外とそういうものかもしれない。私も誰かに手紙を書きたくなった。

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    2025年11月17日
  • 鎌倉うずまき案内所

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    逆から読みたくなる。

    「はぐれましたか?」から始まる不思議な空間。
    悩みも人もグルグルうずまきのように繋がっていくのかも。

    平成の懐かしさも思い出す1冊。

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    2025年11月17日
  • 月の立つ林で

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    現代の社会で苦労をしている人たちが、
    あるポッドキャストを通じて、救われていくお話。
    ポッドキャストは、月に関する話を毎朝7時に10分だけ配信され、
    ちょっとした知識を教えてくれる。

    短編小説ですが、ポッドキャスト中心の物語で、
    読みやすく、引きまれるものがあり、ささっと読めた。

    特に、一人娘を嫁がせた父親の苦悩の物語は、
    娘をもつ父親として共感できるところがあり、
    娘からの電話で涙腺がゆるんでしまった。

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    2025年11月17日
  • 人魚が逃げた

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    青山さんの本は『お探し物は図書室まで』に次いで2冊目。
    本当に人の機微に触れる話を書かれるのがお上手な方だなと感じながら読み終えました。
    自然と文章がスッと入ってくる心地よい読書体験を今回も味わうことができました。

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    2025年11月17日