青山美智子のレビュー一覧
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すべてのストーリーが愛おしい
短編集ですがひとつひとつのドラマやそこに登場する人々が見えないところで繋がっている。それが竹林の地面の下で繋がっている。人は別々の存在であって、でも水面下では繋がっている。だから、不思議なことも起こるのかなとか。月の満ち欠けと同じように人は惹かれあい、離れる時もあって、でも見えない繋がりがあって、すれ違ってもどこかの点で繋がっているんじゃないか。人の繋がりも広い、不思議な宙の一部なのかなと思いを馳せては読み進めました。
ボッドキャストで流れるタケトリオキナの『ツキない話』で語られる月や太陽、天体の話と私たちとの暮らしとそこに流れる思いが交差し、心に染みて、なんだ -
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ネタバレコミュニティハウスの図書室という場所、そしてそこで出会う小町さんという人。章ごとの主人公がその共通点をもっているだけかと思いきや、読んでいくうちに実は少しずつ繋がっている、という美しい構成に感動した。よく考えれば、同じ地域に住んでいるということは、知り合いである可能性も少なくないはずなのに、まったく異なるコミュニティで生きる人々をまったく別世界の人間であるように勝手に思い込んでいた。みんな同じ社会に生きる人間なんだなと改めて思った。そして、全章を通して、先のこと、将来のこと、未来のことを考えすぎて悩むのはでなく、今目の前にあること、今ワクワクすることに積極的に取り組み打ち込んでいればいいのだと
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Posted by ブクログ
本への愛に溢れた作品。
本が必要な時は誰にでも必ずあって、その必要な時にこんな風に自分のための一冊に出会えたらと思えるエピソードが詰まっている。
ある意味ファンタジーなのだと解説にもあったが、確かに小町さんという登場人物然り、絵本の中の世界のようにあたたかく、それでもリアルさも失っていないところがよかった。
「どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ」
「みんながわかったような口ぶりでそう言うから、そんな流れになっちゃうんだよ。本を必要としている人はいつもいるの。誰かにとって大切な一冊になる本との出会いが、本屋