田口俊樹のレビュー一覧

  • ザ・ボーダー 上

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    ネタバレ

    米国、メキシコ、グアテマラ、3か国を中心とした麻薬カルテル、密売、殺人。タイトルのボーダー(境界線)には色んな意味がある。麻薬の国境越え、人間が正常に保てるか、刑務所の外と内、生と死。メキシコの麻薬王アダン・バレーラの死によって麻薬戦争の終結をもたらすどころか、内部抗争が起こり混とんとする。それに巻き込まれる一般住民。壮絶な社会派ミステリーです。疲労感とともに人間の闇、麻薬の闇への疼痛を感じる。カルテルのボス・カーロ、麻薬取締官・ケラー、貧困少年・ニコ、どう関わってくるのか!後半の800ページが楽しみ。⑤

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    2022年06月30日
  • 森から来た少年

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    テンポもいいしキャラクターもいい。
    読後にもやっとした部分が残らない。
    この作者の作品は初めて読んだが、他の作品も読んでみたい。

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    2022年06月26日
  • 業火の市

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    ドン・ウィンズロウ、これで絶筆って聞いて残念がってたけど本屋に行ってみればまさかの三部作!!
    これはどんどん分厚くなる予感!!
    一年おきくらいで出るのかな。
    待ち遠しいよ!!

    相変わらず主要な登場人物がバンバン死ぬのが非常にしびれますね!!
    パムは何かしら隠してるのかなと思ったけど単に美女なだけだったな笑

    さて続きはどうなるのやら。
    一気にイアンの話になったりして!!?

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    2022年06月12日
  • 業火の市

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    80年代のアメリカが舞台のギャング小説。アイルランド系マフィアの一員のダニー。冒頭はあまり不穏な空気もなくイタリア系マフィアともうまくやっているような日常が描かれているのだけれど、じわじわと緊張感が増していく。その感じが堪らない。そこから一線を越え報復がありまた復讐がありと止まらない。組織同士の抗争とその裏で起こるダニーの家族のこと。終盤は読んでいるのが苦しくなるほどの感情に襲われる。これが三部作の一作目ということでこの先が本当に楽しみなんだけど次作発売が一年後。

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    2022年06月05日
  • 神は銃弾

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    異常な暴力性と猟奇性を持つカルト教団に拉致された娘を救い出すべく、デスクワーク組の警察官の父親と、元教団の麻薬中毒者の女がタッグを組み、彼等の足取りを追い、復讐を挑む。
    プロットはシンプルながら、文体が簡潔かつ切れ味良く、独特の魅力がある。強烈な暴力・性描写の洪水で、その点パルプ小説的ではあるが、前述した文体や、主人公二人の間の精神的な交流を描くことによる叙情性が、下品になりすぎないバランス感がある。

    作中の登場人物の女性の多くに、非情ともいえる過酷な仕打ちが何度となく降りかかるのだが、主人公のケイスを含む多くの人物の精神的な強さが救いとなって、悲壮感はあれどなんとか読み進めることができた。

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    2022年06月01日
  • 業火の市

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    ドン・ウィンズロウ『業火の市』ハーパーBOOKS。

    新しい3部作の第1弾。

    ドン・ウィンズロウらしいハードでストレートなギャング小説という感じだ。角川文庫の『犬の力』とか『フランキー・マシーンの冬』に雰囲気は近いだろうか。まだ第1弾なので壮大な物語の発端に過ぎないのだろうが、大いに期待出来そうだ。

    1986年のアメリカ東海岸の通称ドッグタウンを仕切るアイルランド系マフィアのファミリーの中で、ダニーは昔からの仲間と共に平穏に暮らしていた。ダニーに不満があるとすれば、ファミリーのドンの娘と結婚しながら地位が上がらないことだった。

    ある日、ダニーが所属するファミリーの一員がイタリア系マフィア

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    2022年05月29日
  • 長い別れ

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    テリー・レノックスという酔っぱらい男と友人になった私立探偵フィリップ・マーロウは、頼まれて彼をメキシコに送り届けることになった。メキシコからロスに戻ったマーロウは警官に逮捕されてしまう。レノックスが妻殺しの容疑で警察に追われていたのだ。しかし、レノックスが罪を告白して自殺したと判明。マーロウのもとにはレノックスからの手紙が届いた。ギムレットを飲んですべて忘れてほしいという手紙だったが……。

    久しぶりにチャンドラーの作品を手に取った。
    清水訳は若い頃に読んだが、村上訳は未読。

    一連の「沢崎」ものを思い出させるのは、当然ですね。翻訳は違えど、こちらがオリジナルですから。

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    2022年05月15日
  • 森から来た少年

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     前作『ランナウェイ』の主人公サイモン・グリーン、またこちらも前作に登場した女性弁護士ヘスターのTV番組収録シーンが序盤に展開する。ヘクターおばあちゃんは、本作では何と、そのままダブル主人公の一翼を担ってしまう。サイモン・グリーンの事件『ランナウェイ』と、本書は時期的にかぶっているらしい。

     連作ではないのだろうが、ファンサービスか、作者の遊び心なのだろう。ちなみにハーラン・コーベンのノン・シリーズ2001年作品『唇を閉ざせ』では50代のへスターが登場するらしい。へスター・ファンとしては、件の作品は早速取り寄せねばならないだろう。

     前作に続き、本書も全編に渡って作者の遊び心に満ち溢れてい

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    2022年03月12日
  • ランナウェイ

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    サイモンは大学生の長女ペイジの行方を捜していた。娘は恋人に薬漬けにされたあげく、学生寮から姿を消したのだ。ある日刑事から殺人事件の報せを受けたサイモンは、妻イングリッドと共にペイジと男の塒へ踏み込みが…。著者のフェアな目線と巧みな構成に唸り、奴涛の伏線回収に目を瞠る。そして衝撃過ぎる結末。米国屈指のヒットメーカーが放つ、極上のドメスティック・サスペンス!

    圧倒的。今まで読んだコーベンの作品ではベスト。  
    またまた、あの弁護士が登場。

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    2022年03月12日
  • カーテン

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    子ども時代から20代にかけてさんざんクリスティーを読んだものだがこうして久々に再読してみると改めてクオリティの高さに感服した。また読み返してみようかな…

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    2022年01月31日
  • カーテン

    nk

    購入済み

    アガサ・クリスティー作品といえば、読んだことはないけどトリックだけは知ってるといういわゆるネタバレ率が高いことで有名で、恐らくは世界中で一番ネタバレされている作者と言っても過言ではないでしょう。本作もポワロ最後の事件ということで、色々なところでネタバレされていますが、ただ単純な犯人当てでもないので、犯人の名前だけ分かっても読後の衝撃度はそれほど損なわれないという内容ですので、そういった理由で読むのを躊躇されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ読んでもらいたい作品です。この作品は発表こそクリスティーの晩年である1975年ですが、実際に執筆されたのは1943年ということで、出版をそこまで待ったのは

    #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2022年01月08日
  • 狩られる者たち

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    前作のラストから物語が始まる。

    今回も意表をつく展開の連続。
    冒頭からの、まるで断片のような逃亡シーンから煙に巻かれる。

    描写は実に細かいのだが、何が起きてるのが理解できないように話が進められ。それが突然全景が見えたかと思うと、一瞬で真相が変わって行く。

    実に見事に話が練られていて、事件を追う刑事と公安捜査官の二人組と共に、真相を求めて事件の迷宮を巡ることになり、ラストまで濃厚なサスペンスを堪能できる。

    早くも次の作品が読みたくなる。
    実に映像化向けの作品で、映画ではなく6話くらいのTVシリーズにしてほしい。

    しかし、北欧物は登場人物の名前が憶えられない…
    (丁寧で工夫の跡がうかがわ

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    2021年12月23日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    「まったく人間っていうやつは、愚かで自分勝手でときどき突拍子もないことを仕出かす」……あなたに似た人……そう、読んでいる私にもどこかにそんな要素を含んでいる。

    クスっと笑うかもしれない
    結末に啞然とするかもしれない
    なんだか嫌な気持ちになるかもしれない
    頭のなかが???だらけになるかもしれない

    作者の名前は知らなくてもジブリ映画「紅の豚」の中にある「飛行士たちの墓場」のエピソード短編『彼らは齢をとるまい』や、映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作もこの人。

    この本にある短編は、どれもむかしのTVドラマ「トワイライトゾーン」を思わせる素朴なゾクゾク感がたっぷりで、楽しかった~(たん、た

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    2021年11月26日
  • ザ・ボーダー 下

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    15年かけてこの3部作を読み終えた。
    終盤の公聴会での長い証言は40年以上に及ぶ麻薬戦争の歴史だ。
    最高傑作と言っていい。
    連続ドラマになったら必ず見たい。

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    2021年11月05日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    1882年に生まれ、1967年に亡くなった、エドワード・ホッパーというアメリカの画家の17の作品を題材にして、17人の作家が、それぞれの絵に対しての短編物語をつくるというコンセプトの本。要するに、エドワード・ホッパーの17の作品に対して、17編の短編が書かれ、本書はそれを収めた短編集だ。
    アイデアを思いつき、物語をつくることに参加を呼びかけたのは、ローレンス・ブロックである。ローレンス・ブロックは私の最も好きな作家の一人なので、読んでみることにしたのだが、ローレンス・ブロックが書いた短編だけではなく、面白い短編が多かった。ローレンス・ブロック以外にも、マイクル・コナリー、ジェフリー・ディーバー

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    2021年09月24日
  • カーテン

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    読んで欲しい。できればポアロシリーズを数冊読んでから。

    【読みやすさ】10
    【衝撃】7
    【推し度】100
    【引き込まれ度】100
    【ポアロ大好き感】10000

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    2021年09月02日
  • 狩られる者たち

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    「サム・ベリエル」シリーズ第二弾。前作『時計仕掛けの歪んだ罠』の驚きのラストを経ての今作。物語を通して不安や、焦燥、恐怖のようなものが流れている。刑事を辞め信じられるものがないなかで追い詰められていく展開と二転三転する捜査。犯人側の不気味さ、ベリエルの感じているもの、シリーズとしての謎の提示と今作も読み応えはたっぷりでまだ二作目だけれどこの先も信頼できるシリーズ。次作も邦訳されることを願うばかり。

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    2021年07月24日
  • 日々翻訳ざんげ

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    おもしろくてイッキ読み。

    過去のご自身が訳されたものを再読して、それについて徒然なるままに語る、という趣旨の本なのだけれど、いろんな「やらかした」エピソードが告白されていて、その正直さ、飾らなさに驚くと同時に、すごく好感を持ってしまった。

    私はミステリはあまり好んでは読まないので、著者の訳された本はほとんど読んでいないのだけど、この本はちょっと変わった読書案内にもなっていて、いくつかは読んでみたいと思った。
    やっぱり本の解説はその本の翻訳者が書いたものが他を圧倒して秀逸だなと思う。翻訳って、精読中の精読だものね。

    トピックは翻訳技術よりも、その本を翻訳していた時の裏エピソードが多い。編集

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    2021年07月05日
  • ひとり旅立つ少年よ

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    「視線を交わしたその燃え上がるような一瞬、ふたりは一生分の思いを語り合った」
    「その犬の歩むところ」に続き二冊目のボストン・テラン。奴隷制度に立ち向かう内容それ自体も感動的なのですが、それを表現する著者(と訳者)の文章が深く心に入り込んできます。要所要所で出会う心打たれる文章を二度読みして味わいながら読みました。
    「眼にしたすべてのものが少年の一部となり、少年もそのすべてのものの一部になる」
    奇しくもこの本を読んだのは7月3日4日でした。

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    2021年07月04日
  • カーテン

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    ネタバレ

    エルキュールポアロ最後の事件に相応しい内容だった。
    これを読んでしまったらポアロとお別れするようで、中々読まずにいたが、大変面白かった。
    最後のポアロの決断には賛否両論あるかと思うが、彼の悪を許さない強い気持ちと、これから犠牲者を出さないために、禁断の手を用いたその覚悟に、私は拍手を送りたい。

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    2021年06月20日