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国境、人種、階級、法、
あらゆる境界/限界(ボーダー)を超えた麻薬との戦い――
これこそが犯罪小説の完成形。
――解説:杉江松恋
エンタメ直球の疾走感と文学の重み… ウィンズロウの3部作はまさに『ゴッドファーザー』と『戦争と平和』のハイブリット版だ。
――ニューヨーク・タイムズ
グアテマラの殺戮から1年。メキシコの麻薬王アダン・バレーラの死は、麻薬戦争の終結をもたらすどころか、新たな混沌と破壊を解き放っただけだった。後継者を指名する遺言が火種となり、カルテルの玉座をかけた血で血を洗う抗争が勃発。一方、ヘロイン流入が止まらぬアメリカでは、DEA局長に就任したアート・ケラーがニューヨーク市警麻薬捜査課とある極秘作戦に着手していた――。
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Posted by ブクログ 2024年02月27日
『犬の力』『ザ・カルテル』に続くメキシコとの麻薬戦争を描いたシリーズ完結編。
1人の麻薬王が築いた巨大な麻薬組織のビジネスと警察の攻防を描いた『犬の力』、カルテル同士の戦争により拡大化していく暴力の連鎖を描いた『ザ・カルテル』、そして今回は麻薬王の玉座が空いたことによるメキシコの混乱と麻薬戦争が終...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月08日
小説に圧倒されるというのはどういうことを言うのだろう。かつてドストエフスキーやトルストイの大長編作品群にぼくは確実に圧倒された。加賀乙彦の『宣告』に圧倒された。五味川純平の『戦争と人間』全9巻に圧倒された。船戸与一の『猛き箱舟』に、高村薫の『マークスの山』に、ジェイムズ・エルロイのLA三部作『ブラ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月29日
平置きされているこの文庫本を手に取ると、どの本よりも厚い感触に、まず手が驚く。765ページだ。『犬の力』、『ザ・カルテル』に続くこの3部作は、ボリュームだけでも作者の執念を感じる。
主人公は今や麻薬取締局DEAの局長になっており、上巻では彼の直接的な活躍より、麻薬を取り巻く周辺(すなわち主人公...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月20日
やっと上巻を読破。次の下巻は文庫本なのに800ページ以上。このシリーズを最初から読んでいるがとにかく登場するメキシカンの名前が覚えられない。しかも3シリーズ上下巻ずつでどんどん登場人物が累積される。しかもあだ名も出てくるしなぜかファーストネーム、ファミリーネーム入り乱れ。でもなぜかこのメキシコ麻薬戦...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月12日
「犬の力」「カルテル」に続く3作目。最近は後から追加されて全3部作、という作品が多い・・・
主人公ケラーが主人公なのは同じだが、前2作目とは趣が違う。今まではバレーラという強大な敵がいたわけだが、今回はバレーラ亡き後の跡目争いと乱立した組織同士の闘い、そしてDEAとの戦いとまさに三つ巴、四つ巴の闘...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月21日
多数の登場人物があり、それぞれの立場での視点で各種シーンが次々と描かれるので、シーンの切替わりが早く、最初は取っつき難い印象です。
ですが、物語が進むにつれ、画が返れている内容は、徐々に重みを増やしていき、読み手のこちらは話に引き込まれていきます。
某第45代アメリカ合衆国大統領みたいな登場人物...続きを読む
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