田口俊樹のレビュー一覧
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前作のラストから物語が始まる。
今回も意表をつく展開の連続。
冒頭からの、まるで断片のような逃亡シーンから煙に巻かれる。
描写は実に細かいのだが、何が起きてるのが理解できないように話が進められ。それが突然全景が見えたかと思うと、一瞬で真相が変わって行く。
実に見事に話が練られていて、事件を追う刑事と公安捜査官の二人組と共に、真相を求めて事件の迷宮を巡ることになり、ラストまで濃厚なサスペンスを堪能できる。
早くも次の作品が読みたくなる。
実に映像化向けの作品で、映画ではなく6話くらいのTVシリーズにしてほしい。
しかし、北欧物は登場人物の名前が憶えられない…
(丁寧で工夫の跡がうかがわれる登場人物一覧には本当に感謝!) -
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1882年に生まれ、1967年に亡くなった、エドワード・ホッパーというアメリカの画家の17の作品を題材にして、17人の作家が、それぞれの絵に対しての短編物語をつくるというコンセプトの本。要するに、エドワード・ホッパーの17の作品に対して、17編の短編が書かれ、本書はそれを収めた短編集だ。
アイデアを思いつき、物語をつくることに参加を呼びかけたのは、ローレンス・ブロックである。ローレンス・ブロックは私の最も好きな作家の一人なので、読んでみることにしたのだが、ローレンス・ブロックが書いた短編だけではなく、面白い短編が多かった。ローレンス・ブロック以外にも、マイクル・コナリー、ジェフリー・ディーバー、スティーブン・キングなどの有名な作家が短編を寄せている。
エドワード・ホッパーという画家は知らなかったが、とても独特なタッチの絵を描く作家だ。アメリカでは名の知れた画家なのだろう。
また、絵を題材に物語をつくるという試みは成功している。思いもよらない物語を寄せている作家も多い。 -
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おもしろくてイッキ読み。
過去のご自身が訳されたものを再読して、それについて徒然なるままに語る、という趣旨の本なのだけれど、いろんな「やらかした」エピソードが告白されていて、その正直さ、飾らなさに驚くと同時に、すごく好感を持ってしまった。
私はミステリはあまり好んでは読まないので、著者の訳された本はほとんど読んでいないのだけど、この本はちょっと変わった読書案内にもなっていて、いくつかは読んでみたいと思った。
やっぱり本の解説はその本の翻訳者が書いたものが他を圧倒して秀逸だなと思う。翻訳って、精読中の精読だものね。
トピックは翻訳技術よりも、その本を翻訳していた時の裏エピソードが多い。編集者はじめ、他の翻訳者や作家たちとのやりとりなど、読んでいてとても楽しかった。この著者の率直なお人柄が反映された明るくちょっとユルい感じの語りがとても良いです。
そして、けっこう驚かされました。
たとえば、依頼されて、原書を初めて読むとき、「犯人が分からなかったらどうしよう」と心配されるというところ。
私は、プロの翻訳者ともなると日本語の本と同じように原書をスラスラ読むんだろうと思ってたから、えええ? さすがにそれは分かるんじゃないの?! とビックリ。
もうイッキに親近感です。
英語に興味ない人や、ビジネスで英語を使っているけど小説は読まない、なんて人にはピンと来ないかもしれないけど、小説読むのって、ものによってはビジネス文書や新聞とか評論なんかよりはるかに難しいのよね。結末分からなかったらどうしよう、だなんて、プロの方もそんな心配するんだーと、とてもとても興味深かった。(そこは嬉しがるところじゃないのかもしれないけど)
あと、日→英は全く自信がないです、とはっきり書いているのも驚きだった。その正直さに超好感度アップ。(いや、そこも喜ぶとこじゃないんだけど)
質問などを書いた手紙がル・カレを怒らせたエピソードとか、もうおもしろすぎて、傑作だった。その後の「ダメージ対策会議」とやらに出ているところを想像するともう、笑っ・・・いや、気の毒で涙が出そうに・・・・
そうか、プロの翻訳者も英作文は苦手なんだなぁ、いや、分かるなぁ、としみじみした。相手は自分の著作を翻訳する人、という目で見るのだから、それはそれはハードルが高くなっていると思う。
依頼文での微妙な気の使い方って、私には調べれば調べるほど分からなくなってきているので、(T.D.ミントン先生の著書を読んで震え上がった)ことさらこのエピソードは染みた。 -
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家族、親子、夫婦、ドラッグ、暴力、ネット、メディア、拡散、殺人、失踪、新興宗教、携帯、遺伝子、etc. etc。現代のミステリーは、犯罪の内容も、手段も、情報も、捜査方法も、過去のそれとは大きく異なってきている。そのことを嫌というほど感じさせる作品。
ハーラン・コーベンを読むのは実は初めてなのだが、本書を読む限り、本物の香りを芬々とさせる、濃厚なテイストの、誠実で間違いのない作家、と言うに尽きる。
グリーン家という家族で構成されるユニットを、さらに父、母、兄弟、姉妹、という具合に、それぞれの関係を多角的に描きつつ、あくまでも主人公は長女を探す父サイモン、という設定で貫く。副主人公とも言える女探偵エレナ・ラミレスもまた、亡くなった恋人の想い出が深く心の中で生き続けているという誠実この上ない人物で、大変に魅力的である。
個性的なキャラクターもいっぱい。魅力的で頼りがいのあるお婆ちゃん弁護士ヘクター。謎多い兵士上がりの助っ人コーネリアス。胡散臭い売人のロッコとルーカス。<心理の聖域>なる宗教団体。それぞれの個性や集団がストーリーによく絡み合う。
極めつけは、次々と狙う獲物のリストがミステリアスな、十代男女の殺し屋コンビ、アッシュとディーディー。彼らの不気味な殺人ツアーの有様は、とりわけ物語にどう繋がってゆくのかわからない伏線として作中に挿入される。その他の警察、病院、シェルター等々での多様な伏線も、たっぷりと物語を盛り上げながら、危険の匂いをそこかしこにまき散らしつつ、読者の視点はサイモン・グリーンの内と外を行き来しながら、大都会の裏と表、延々たる荒野とを彷徨させられる。
最後に、重ねられた謎が一つ一つ順序立てて明らかにされてゆくのだが、その時のカタルシスは、ある意味快感ですらある。家族という難しくも永遠の課題。愛憎と秘密に絡み取られた魅力的な果実を、苦みとともに噛み締める勇気が試される骨太の傑作長編である。 -
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アルコール中毒の元刑事、マット・スカダー。 今では伝手を頼ってやってくる依頼人からの仕事を受けながらのホテル暮らし。 別れた妻子への送金も滞りがちで、酒を断とういう苦闘を続けていた。
売春婦キム・ダッキネンからの依頼は、ヒモのチャンスと手を切りたいということだった。 マットが交渉するとチャンスはあっさりと承諾したが、その二日後、キムは惨殺死体で発見された。 警察はチャンスを有力な容疑者として疑うが、チャンスはマットに真犯人を探し出してほしいと依頼した。 許可証もない探偵として、マットは調査を始める。
変容してゆくアメリカ社会の中で、犯罪はどのように変わってゆくのか。 警官時代に、心ならずも現場に居合わせた少女の命を奪ってしまった、マットの心が癒される日は来るのか。 シリーズの他作品も読んでみたくなる。 -
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田口俊樹翻訳作品で自分の読んだ本を数えてみたら54作であった。特に翻訳者で本を選んでいるわけではないのだけれど、ぼくの好きな傾向の作家を、たまたま多く和訳して頂いているのが田口俊樹さんということであったのだと思う。特に、完読しているローレンス・ブロック作品は、ほぼ全作田口さん訳なので、ぼくのように読書歴にブロックのあの時代があったミステリー・ファンは、少なからず田口俊樹訳で読んでいることになるのです。
他に田口訳作品でお世話になったところでは、フィリップ・マーゴリン、トム・ロブ・スミス、最近の(パーカーBOOK版になってからの)ドン・ウィンズロウ。いずれも大変な作家揃い。
最近では、ポーランドのジグムント・ミウォシェフスキ、スウェーデンのガード・スウェン『最後の巡礼者』など、東欧や北欧の原語→英語→日本語、といった英語経由翻訳作品でも、田口さんの名は見られるようになった。いずれにせよ、気づいてみれば、ものすごく日頃からお世話になっていた翻訳者である。
ぼくはブロックの、特に殺し屋ケラー・シリーズの訳がとても好きで、疑問符の「?」で終わるブロック独特の軽妙な文章などは、毎度笑いを噛み殺して安心しているような気がする。
また、現在自分が読書会でお世話になっている翻訳ミステリーネットワークを立ち上げたのも、田口さんであったのですね? 本書あとがきを読むまでこれを知らず、当の田口さんご本人を迎えて今月開催される本書の読書会には図々しくも参加申し込みをしているという次第。失礼致しました。
さて本書。翻訳の舞台裏や、翻訳という仕事の特性など、楽しく読んでいるうちにわかるという内容なのであるが、翻訳スクールの学生向けの文章ということもあり、専門的な部分もあるが、殊更翻訳に関わらない人でも本が好きであれば十分に楽しめる。
特に驚いたのは出版社を通じて翻訳者が作家に文章の意味を問い合わせることがあるという点である。親切な作家(特にマイケル・Z・リューイン)は、自分の作品のみならず、わかることについては英語の微妙なニュアンスまで教えてくれるらしい。とても優しい方らしいから、改めてもっと読まねばならないかも。
さて翻訳という作業に関わるエピソードは、実はぼくにもある。獨協大学外国語学部フランス語学科で留年を繰り返しながら山に登っていた頃、黎明山の会の先輩である間座女史が岳(ヌプリ)書房という山岳専門出版社を立ち上げた。ぼくはアルバイトで始終神保町の事務所に通っていたのだが、その頃ヨーロッパアルプスの写真集に、山岳小説家ロジェ・フリゾン=ロッシュが文叢を書いているので翻訳してみないか? と言われたのである。量的には問題があまりないが、非常に高価そうな写真集の翻訳を指示されたのだ。学生だし、フランス語の成績が良いわけでもないけれど、その頃は山が何よりも好きだったから、一応身を乗り出して原書と格闘しました。そのまま出版に漕ぎ着けず、出版社とも諸事情により、疎遠になってしまった。ぼくの下宿には電話すらなかったから、岳書房から急な仕事の連絡は電報で来ていたという時代。せっかく手掛けた和訳原稿は、もったいないので大学で立ち上げた山岳同人・稜線の光の会報にガリ版刷りで掲載しました。40年前の話。人生唯一の超マイナーな翻訳機会。
こんなアマチュアの想い出話をしたところで、多くの名作を手掛けてきた敬愛する翻訳家・田口さんの本エッセイ集のレビューとは全く関係ないよね? ただ、自分が出版に漕ぎ着けるかもしれない翻訳をしたことがあったというあの経験については、今の今まで忘れていたので(間座社長、ごめんなさい)、それを思い出させて頂いた本書には実はとても感謝をしたい気分だったのです。
翻訳という作業の機微、面白さ、難しさ、言葉そのものの面白さ、何よりも外国の本が出版され読者の手に渡るまでの、神秘的な作業の魅力とその多様な訳文(具体例が示されたりしています)など、興味深いことでいっぱいの本書。とりわけ翻訳小説の好きな方はメイキング本として是非手に取って頂きたい、面白興味惹かれまくりの一冊であります。翻訳って素晴らしい。 -
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20世紀を代表するアメリカ人画家の一人であるエドワード・ホッパーの作品は、写実的だが郷愁を感じさせるタッチ。現代的な孤独感。描かれる人物の物憂げな表情。ありふれた構図なのだが何故か惹かれるものがある。
そんな魅力に惹かれる作家も多く、この本の編者であり著者の一人が、これまたアメリカ探偵小説の雄ローレンス・ブロック。ホッパーの作品から発想された短篇小説を創り出すというアンソロジーの企画に賛同したのは、彼と交友関係のある多彩なアメリカ人文筆家達。
18枚のホッパーの作品に、ブロックを含め、17人の作家が描く17編の短編は、ミステリー、サスペンス、ハードボイルド、スパイモノ、ホラー、ヒューマンドラマ、コンゲーム、ラブロマンスと幅広いジャンルの作品が揃う。
翻訳陣もニクイ。スティーブン・キングには白石朗、マイケル・コナリーには古沢嘉道と、過去に夫々の作家の翻訳を手掛けた人を起用している。
贅沢な一冊。
個人的にはロス市警を退職し私立探偵となったハリー・ボッシュが登場するマイケル・コナリーの『夜鷹 ナイトホークス』が一押し。 -
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ノルウェイのミステリーといえばジョー・ネスポとサムエル・ビョルクくらいしか読んでいない気がするが、本書は「ガラスの鍵賞」他、北欧ミステリーで三冠を挙げた警察小説であるらしい。それも本邦初訳となる作家。それにしてもぐいぐい読める本とは、こういう作品のことを言うのだろう。
2003年の猟奇的殺人事件を捜査するオスロ警察のトミー・バークマン刑事。1945年戦後に起こるミステリアスな殺人。1939年に始まるイギリス籍ノルウェー人女性アグネス・ガーナーによるスパイ活動の物語。これらが、場面と時代を変えて語られてゆく。最初はわかりにくいジグソーパズルの断片に見えるものが、次第に一枚の絵を完成させてゆく、そのストーリーテリングが何と言っても素晴らしい。
特に、バークマンとガーナーという二人の異なる時代の男女主人公が、それぞれの物語を紡いでゆく話法にはがつんとやられます。この辺りから、物語の加速感が半端ではなくなる。
最後には二つの世界がやがて一つになり、現在の殺人事件の真相に繋がってゆくという構成である。ある意味で北欧圏に戦後を生きた人々にとっては、このような戦後処理とそのどさくさにまぎれた犯罪とは、王道とも言える主題の一つなのではないだろうか。
これが作者デビュー作というが、相当な手練れとしか思えない小説作法ぶりである。ナチのヨーロッパ侵攻。これに対抗する英国との狭間にあって、屈した国、屈する間際だった国。それぞれがそれぞれの形で第二次大戦の洗礼を浴びたのだ。その光と影の中で生きた人間たちが、寿命を迎えようとするそんな現代。埋没した時代の証言者たちにとっては最終機会と言えそうな、そんな現代に。
ナチ党員だった者、そうでなかった者の、隠れた闘争が引き金となり、その渦中にあって恐ろしいばかりのスパイ活動に身を投じたガーナーの苦しみ。その周囲で政治的、あるいは経済的理由で起こったいくつかの殺人とその犠牲者たち。現在に起こった冒頭の猟奇殺人の画面の裏で、フラッシュバックさせながら読者は様々な時代の断片を見せられる。
徐々に明かされる真実のめくるめく多重構造には驚かされる。それ程、ミステリとその背後の迷宮地図が精巧に構築されているということである。それでいて人間的な強さも弱さも曝け出された、現在のヒーローと過去に生きたヒロインとは、感情を引き毟られるほどにスリリングで危うい。二人の物語が交錯する最終インパクトへのスリリングな疾走感は早朝にエネルギッシュである。つまり、ぐいぐい読めるのだ。
ツイストにツイストを連ねるサスペンス。歴史の厚みと闇の暗さをすべて重ねつつ、迎える大団円。予想外の真実。秀作である。
刑事バークマンのシリーズは既に四作までが刊行されているそうである。続編翻訳が大いに期待される作家が、また一人。 -
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ノルウェイのミステリーといえばジョー・ネスポとサムエル・ビョルクくらいしか読んでいない気がするが、本書は「ガラスの鍵賞」他、北欧ミステリーで三冠を挙げた警察小説であるらしい。それも本邦初訳となる作家。それにしてもぐいぐい読める本とは、こういう作品のことを言うのだろう。
2003年の猟奇的殺人事件を捜査するオスロ警察のトミー・バークマン刑事。1945年戦後に起こるミステリアスな殺人。1939年に始まるイギリス籍ノルウェー人女性アグネス・ガーナーによるスパイ活動の物語。これらが、場面と時代を変えて語られてゆく。最初はわかりにくいジグソーパズルの断片に見えるものが、次第に一枚の絵を完成させてゆく、そのストーリーテリングが何と言っても素晴らしい。
特に、バークマンとガーナーという二人の異なる時代の男女主人公が、それぞれの物語を紡いでゆく話法にはがつんとやられます。この辺りから、物語の加速感が半端ではなくなる。
最後には二つの世界がやがて一つになり、現在の殺人事件の真相に繋がってゆくという構成である。ある意味で北欧圏に戦後を生きた人々にとっては、このような戦後処理とそのどさくさにまぎれた犯罪とは、王道とも言える主題の一つなのではないだろうか。
これが作者デビュー作というが、相当な手練れとしか思えない小説作法ぶりである。ナチのヨーロッパ侵攻。これに対抗する英国との狭間にあって、屈した国、屈する間際だった国。それぞれがそれぞれの形で第二次大戦の洗礼を浴びたのだ。その光と影の中で生きた人間たちが、寿命を迎えようとするそんな現代。埋没した時代の証言者たちにとっては最終機会と言えそうな、そんな現代に。
ナチ党員だった者、そうでなかった者の、隠れた闘争が引き金となり、その渦中にあって恐ろしいばかりのスパイ活動に身を投じたガーナーの苦しみ。その周囲で政治的、あるいは経済的理由で起こったいくつかの殺人とその犠牲者たち。現在に起こった冒頭の猟奇殺人の画面の裏で、フラッシュバックさせながら読者は様々な時代の断片を見せられる。
徐々に明かされる真実のめくるめく多重構造には驚かされる。それ程、ミステリとその背後の迷宮地図が精巧に構築されているということである。それでいて人間的な強さも弱さも曝け出された、現在のヒーローと過去に生きたヒロインとは、感情を引き毟られるほどにスリリングで危うい。二人の物語が交錯する最終インパクトへのスリリングな疾走感は早朝にエネルギッシュである。つまり、ぐいぐい読めるのだ。
ツイストにツイストを連ねるサスペンス。歴史の厚みと闇の暗さをすべて重ねつつ、迎える大団円。予想外の真実。秀作である。
刑事バークマンのシリーズは既に四作までが刊行されているそうである。続編翻訳が大いに期待される作家が、また一人。 -
購入済み
重厚
重厚なスリルと感動。
かわいそうで顔をしかめてしまう箇所もあった。
犬の善良さがひしひしと伝わる。
残酷だけど下品さがない。
素晴らしい本を読んだ。