【感想・ネタバレ】ゴーストマン 時限紙幣のレビュー

あらすじ

「このミステリーがすごい!」第3位
イギリス推理作家協会スティール・ダガー賞
マルタの鷹協会ファルコン賞
ほか日英米でさまざまなミステリー賞を受賞!

48時間後に爆発する120万ドルの紙幣。それを見つけ出し、爆発前に回収せよ――犯罪の後始末のプロ、ゴーストマンによる孤独な戦い。5年前のクアラルンプールでの銀行襲撃作戦と、カジノの街での時限紙幣追跡をスタイリッシュに描き、世界のミステリ賞を総なめにした傑作! 解説・杉江松恋

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Posted by ブクログ

現金輸送車から強奪された紙幣はアメリカ連邦準備銀行の爆弾付きなので、48時間以内に解除しないと爆発してしまうが、実行犯が紙幣とともに行方不明になったので、襲撃の司令役がゴーストマン(犯罪の後始末屋)に事態の収束を指示する…という犯罪小説。
ゴーストマンが語り手の一人称小説だが、文体はドライでハードボイルド的。アクションシーンも多少あるが淡々と進む。
電話のたびにプリペイド携帯を使い捨て感覚で毎回壊して捨てたり、使い終わった銃を分解して捨てたり車を燃やしたり船を沈めたり、プロの犯罪者は経費がかさむなあというのが印象に残る。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

これは好きさね。
何が良いのかって言われても難しいんだけどね、語り口みたいなのも好きだけども、やっぱ主人公がちょっとヤバいのが良いのよ。ロシアン・ルーレットのシーンもなかなかだけど、他のところでもいっちゃってる感じが普通ならサイコパスの悪役だよなぁこれ。
というわけでそんなに語ることがないけど楽しんだのでした。

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

一匹狼の銀行強盗の『私』は、何通りもの人間に変身し、自由に姿を消す『ゴーストマン』。5年前のしくじりで借りを作ったマフィアから、強盗に失敗し、120万ドルと共に姿を消した部下の捜索を強要される。期限は48時間。敵対するマフィアからも目をつけられ絶体絶命に陥っても、双方に決して主導権を渡さない『私』。5年前の失敗により、ゴーストマンとしての技をストイックに磨き上げた『私』が時折り見せる人間味が良かった。5年前のエピソードと交互に書かれているので、どのようにゴーストマンが完成されたかが分かる。エゲツない殺人方法がたくさん出てくる。決してクミンを一瓶イッキ食いはしてはいけない。

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2021年01月24日

Posted by ブクログ

二つの時点の話が交錯する。二つのマフィアとFBIとから追われる主人公。うまく切り抜けるのだろう(主人公だからねぇ)とは思いつつ、あまりに先が見えないのでドキドキしながら読んだ。
面白かった。
こんなものを23歳で書いた人が、30歳にもならずに亡くなるなんて、勿体無い。本当に勿体無い。早く産まれ替わってきて欲しい。

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2017年05月15日

Posted by ブクログ

ロジャー・ホッブズ『ゴーストマン 時限紙幣』文春文庫。

いきなり現金輸送車襲撃の迫力の描写で始まったクライム小説。主人公の私…犯罪の後始末のプロ、ゴーストマンが引き受けることになった、時限爆弾が仕掛けられた紙幣の追跡。その結末は…

マーク・グリーニーのグレイマン・シリーズとも似ているが、ゴーストマンの方が泥臭い感じがする。

このミスで第3位獲得も、英米ミステリー賞総なめも頷ける。

短編『ジャック ゴーストマンの自叙伝』を特別収録。

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2017年03月19日

Posted by ブクログ

犯罪の後始末屋<ゴーストマン>がいわく付きの強奪金回収に挑むクライムサスペンス。一人称で紡がれるハードボイルドな文体と犯罪手法に関する緻密なディテールからは想像し難いが、若干23歳で完成させたデビュー作とのこと。新人作家とは思えない洗練された筆致ではあるものの、肝心の本編は平坦かつご都合主義な展開で少々残念。しかし、今後が大いに期待出来る才能なだけに、オーバードーズによる早逝(享年28歳)が実に惜しまれる。ドラッグについてこれだけ調べ上げているとなると、身をもって体験したいという欲求もあったのだろうか…。

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2021年04月29日

Posted by ブクログ

ことごとくハードボイルドでスタイリッシュ。
うすうす気付いてはいたが、わたしはハードボイルドものはそれほど好まないらしい。

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2018年07月18日

Posted by ブクログ

映画の様に引き込まれる話なのに
途中で登場人物達の誰にも
なんの感情も動かされずただただ読む。
面白いのだけど、犯罪者だからなのか
いまいち主人公の感情が伝わってこなかった。
それくらい"何も無さ"をもった主人公
であるので、当然なのだけど…
あらゆる痕跡を消すため
携帯電話を捨てまくります!

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2018年01月13日

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