田口俊樹のレビュー一覧

  • ジキルとハイド

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    ネタバレ

    多重人格の話しとは知っていたが
    そもそもの始まりは薬だとは知らなかったから驚いた。
    また、中身だけでなく外見も変化するという点で
    誰からも気づかれないからこそ抑制が効かなくなってしまい、悪が加速したのかなと感じた。
    一度悪に手を染めると中々戻れない
    人の弱さを感じた。

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    2024年07月17日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    少し不思議なハードボイルド小説。
    探偵小説でありながら様々な人の心の動きも描かれている。
    そこにはオースターっぽい間もある様に思う。面白かった。

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    2024年07月13日
  • ガイズ&ドールズ(新潮文庫)

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    この本は素晴らしかった。
    大きな町の中の、狭い区画の中で起きる物語。
    ひねりも効いていて読後感もとても良い。

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    2024年06月29日
  • カーテン

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    【ポアロ】
    ポアロ最終話。もうすごかった…。
    こんなに予想を超えてくるとは…。
    言葉にならない。
    この本を読み終わって完全にアガサ・クリスティにはまってしまった。
    もう本当に読んで良かった!

    これから読む人にもぜひ情報ゼロで読んで欲しい。だから何を書いてもネタバレになりそうで怖い。
    読み始めから最終話の雰囲気が漂っていて、今までと全然違う。どうして小説なのにこんな不穏な雰囲気が出せるのか。Audibleのナーレターさんも良かった。

    100年もの年月を超えて国も違うのに、こんな気持ちにさせてくれるなんて、やっぱりさすが世界のミステリー女王だ。
    アガサ・クリスティのことをもっと知りたくなった。

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    2024年07月17日
  • 音もなく少女は

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    原題はWOMAN
    邦題がいまひとつなのはよくあることだけど、これはなぁ。

    でもでも肝心の小説は素晴らしかったです。

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    2024年03月25日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ロアルドダール。子供の頃に彼の本に出会ってから、すっかり虜になった私。
    大人向けの作品も読みたい読みたいと思いながら、気がついたら26年経っていた。
    27歳になる前日に、秒速で読み終わってしまいました…!

    キャラクター紹介、絶妙な後味の悪さ、、、彼独特の空気感が漂いまくっていて大好き。
    大人向け作品も、長編も、もっともっと書いてほしかったな(ToT)

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    2024年03月10日
  • ザ・ボーダー 上

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    『犬の力』『ザ・カルテル』に続くメキシコとの麻薬戦争を描いたシリーズ完結編。

    1人の麻薬王が築いた巨大な麻薬組織のビジネスと警察の攻防を描いた『犬の力』、カルテル同士の戦争により拡大化していく暴力の連鎖を描いた『ザ・カルテル』、そして今回は麻薬王の玉座が空いたことによるメキシコの混乱と麻薬戦争が終わらない真の原因を描く。

    前2作を読み直した上に内容が骨太過ぎて読むのに時間が掛かったけど、やっぱり物凄い作品だった。

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    2024年02月27日
  • ゴーストマン 時限紙幣

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    これは好きさね。
    何が良いのかって言われても難しいんだけどね、語り口みたいなのも好きだけども、やっぱ主人公がちょっとヤバいのが良いのよ。ロシアン・ルーレットのシーンもなかなかだけど、他のところでもいっちゃってる感じが普通ならサイコパスの悪役だよなぁこれ。
    というわけでそんなに語ることがないけど楽しんだのでした。

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    2024年02月01日
  • THE MATCH

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     『森から来た少年』は、奇想天外なアイディアで生まれた、いかにもコーベンらしい奇作であった。森に棲んでいた非文明的少年ワイルドは、40代にさしかかっている。彼は超奇妙な私立探偵存在として現代文明の中に沸き起こる現代的事件を解決に導いてゆく。解決できていないのが彼の正体。彼はなぜ独り森で育つことになったのかという謎。

     またワイルドとダブル主人公的に活躍するのが、何作ものシリーズや単発作をまたいで登場する女性弁護士ヘスター・クリムスティーンである。そう。このシリーズは続編である本書と併せてワイルドの出生の秘密に迫るのが本書なのである。なので『森の中の少年』を読んだ人はこれを読まなくては完結しな

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    2024年01月06日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ポール·オースターの名は、勿論知ってはいましたが、全くの未読でした。
    王道の探偵小説でありながら、文体がとてもスタイリッシュ。

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    2023年11月28日
  • カーテン

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    クリスティーのガイド本で興味を持って読んでみました!
    確かに、ポアロ・シリーズでも最上位の極上のミステリー、でしょう。
    ポアロ最後の事件は穏やかですが独特な緊張感を維持しつつ進んでいきます。あの人がXか、いやコイツも怪しい…。
    衝撃的なラストまで、一気に読みたい気持ちを抑えつつ、ワクワクしながら毎日少しずつ読み進めて。
    残念ながら最後の事件は終了してしまいましたが、まだまだ元気なポアロが登場する読んでいない作品が残っていますので、どれから読もうか楽しみです。

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    2023年11月22日
  • その昔、ハリウッドで

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    映画と合わせて面白い!!
    ノベライズというより完全版だ‎߹ㅁ‎߹)♡



    まず、映画を観ました。

    シャロン・テート殺人事件に関する映画だと思っていたので、事前にチャールズ・マンソンファミリーが関わる事件の概要を軽くおさらいしてから鑑賞しました。

    いつものタランティーノ独特のタッチで描かれる世界観が大好きで、うんちくと長セリフと音楽を堪能しました。
    ——が、シャロン・テート事件は、映画のほんの片鱗にすぎず、この映画は主人公リック・ダルトンの為の映画です。

    この架空のキャラクター(リック・ダルトン)は年齢を重ね、俳優としての岐路に立っていた。
    バカにしていたイタリア西部劇(マカロニ・ウエス

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    2023年10月23日
  • WIN

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    マイロン・ボライターシリーズの大ファンで、続編が翻訳されなくなって永らく寂しい思いをしていたところ、この本の存在を知りました。ウィン、ハイスペックで冷血で、暴力を愛する男。最高です。歳を重ねてほんの少し丸くなったか。ストーリーも申し分なく面白かったです。

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    2023年09月24日
  • カーテン

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    ネタバレ

    34か月間でポアロシリーズ読破!ヘイスティングスがポアロに呼ばれ一路スタイルズ荘へ。衰弱したポアロとの対面、いきなり「ここで大変な事件が起きるかもしれない」とポアロ。しかも犯人の目途は立っている。が、ヘイスティングスに真相は告げず。ヘイスティングスに犯人捜しを頼む。納得いかないが彼なりに慎重に住人と会話する。そこで医師の妻が自殺、別夫婦の妻への誤射、ヘイスティングスの殺人未遂、愛鳥家が拳銃自殺、ついにポアロが病死。複雑な真相はポアロの手記で明かされる。ポアロの幕引きは切なくも格好良かった。そうきたか~⑤

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    2023年09月17日
  • 長い別れ

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    力強く、わかりやすい文体。そして、ウイットに富んだ会話。私立探偵フィリップ・マーロウは、たまたま出会ったテリー・レノックスと友人になった。ある日、マーロウはテリーにメキシコに行くのを手伝ってほしいと頼まれる。ここから、マーロウは事件に巻き込まれて行く。かなり難関な事件が二重三重になってマーロウに襲い掛かる。しかし、マーロウは怯むことなく立ち向かっていく。マーロウの中心にあるのはテリーとの友情かもしれないけれど、真実を曲げない姿勢にぐっと来る。そして、この本に惹き込まれた、もう一つの理由は田口氏の訳文がとても魅力的だった点だ。何度でも読み返したくなるページが何ヶ所もある。
    読み応えのある本です。

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    2023年08月16日
  • 陽炎の市

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     ウィンズロウが最後の作品として世界にプレゼントしてくれる三部作は第二作。第三作は執筆中とのことなので、一年に一作、書いては出版するというけっこうリアルタイムかつ歴史的作業なのかと想像する。翻訳者も出版社スタッフも綱渡りな作業だろうが、内容的にも、作家ウインズロウのラストワークとしても、あまりに重要な歴史的三部作に携わる多くの方のGood Jobに敬意を表しつつ、大切に本書を手に取る。

     旅行業をしていると本に費やす時間が実は途切れ途切れで得られにくいのだが、8月に入ってようやく連続休暇が得られたので、二日くらいで一気に読ませて頂いた本作。分厚い作品だが、『業火の市』で故郷を追われた主人公ダ

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    2023年08月06日
  • 陽炎の市

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    〈ダニー・ライアン〉3部作の2作目。抗争に負けたダニーは逃亡し、そこでFBIから取引を持ちかけられて自由を手にする。身を隠し、静かに生活していたなかで出会う1人の女性。そこからまた色々と動き出していく。今作は派手なアクションなどは少ないけれど、それでもその奥にある怒りや後悔、憎しみなどたくさんの感情が流れているのを感じることができる。ダニーの周辺がざわざわし始め、この先がどうなるのか。完結してほしくないけれど早く読みたい。

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    2023年07月09日
  • 陽炎の市

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    ドン・ウィンズロウ『陽炎の市』ハーパーBOOKS。

    『業火の市』に続く、ダニー・ライアン三部作の第2弾。

    確か『業火の市』の巻末にはこの第2弾の冒頭が『虚飾の市』というタイトルで収録されていたが、『陽炎の市』というタイトルに変更されたようだ。

    ドン・ウィンズロウらしいハードでストレートなギャング小説。圧倒的な面白さ。

    一人の女性を巡るマフィア同士の抗争に巻き込まれたダニー・ライアンが仲間と共に自由を求め、逃亡し、家族のために全うな人生を送ろうともがき苦しむ。やっと掴んだと思った幸せな時は砂漠の陽炎の如く消えていくが、それでもダニーは諦めずに安息の時を追い求める。


    プロローグ。199

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    2023年07月05日
  • 卵をめぐる祖父の戦争

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    悲惨な戦争の描写もあるが比較的読みやすい。
    過酷な状況の中で生きていく当時の人々の様子が思い浮かぶような作品でした。

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    2023年06月22日
  • WIN

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    人生は悪くない ビールも悪くない
    いつも正しく行動する、それでも望み通りになるとは限らない
    人間関係は決してフィフティフィフティにならない、それを受け入れ構わないと思え

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    2023年05月21日