あらすじ
ワインの銘柄を当てる大博打の結末は? 夫殺しの凶器の行方は? ラスト1行に襲いかかるショックとは?……常軌を逸した賭けの行方や常識人に突然忍び寄る非常識な出来事などを、短篇の名手が残酷かつ繊細に描く11篇 【収録作品】 味/おとなしい凶器/南から来た男/兵士/わが愛しき妻、可愛い人よ/プールでひと泳ぎ/ギャロッピング・フォックスリー/皮膚/毒/願い/首
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Posted by ブクログ
TVでカズレーザーさんがおすすめしてたので知ってる人も多いと思います。話のオチで鳥肌ブワブワ ゾクってしたい時におすすめ 短編集なので気軽にゾクれる
暫く頭から離れない
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ロアルドダール。子供の頃に彼の本に出会ってから、すっかり虜になった私。
大人向けの作品も読みたい読みたいと思いながら、気がついたら26年経っていた。
27歳になる前日に、秒速で読み終わってしまいました…!
キャラクター紹介、絶妙な後味の悪さ、、、彼独特の空気感が漂いまくっていて大好き。
大人向け作品も、長編も、もっともっと書いてほしかったな(ToT)
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英語英文学科川口エレン先生お勧めの一冊。
ぜひ、英語原語版で読んで欲しい短編小説パート3
短編集に収められている中でお勧めは「おとなしい凶器」。原題は「Lamb to the Slaughter」
中・高生のころに読んだ時の驚き、衝撃が色褪せず、今でも楽しめる短編です。
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「まったく人間っていうやつは、愚かで自分勝手でときどき突拍子もないことを仕出かす」……あなたに似た人……そう、読んでいる私にもどこかにそんな要素を含んでいる。
クスっと笑うかもしれない
結末に啞然とするかもしれない
なんだか嫌な気持ちになるかもしれない
頭のなかが???だらけになるかもしれない
作者の名前は知らなくてもジブリ映画「紅の豚」の中にある「飛行士たちの墓場」のエピソード短編『彼らは齢をとるまい』や、映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作もこの人。
この本にある短編は、どれもむかしのTVドラマ「トワイライトゾーン」を思わせる素朴なゾクゾク感がたっぷりで、楽しかった~(たん、たん、たたたん~あ!これ「世にも奇妙…」だった)。
Posted by ブクログ
ロアルド・ダール作品で初めて読んだのが本作。
本作が非常に面白かったので、他の短編集も購入した。
「なるほどと思わせるミステリー」「奇妙な味」「ブラックジョーク」が入り交じった短編集、という感じで、奇妙な味一辺倒ではない。
特に自分が好きだったのは、むしろブラックジョーク系。
『おとなしい凶器』でなるほど!と普通に感心し、『わが愛しき妻、可愛い人よ』『プールでひと泳ぎ』『ギャロッピング・フォックスリー』で爆笑し、これは面白い!と思わせられた。
収録作品で最も好きだった作品は『ギャロッピング・フォックスリー』。
Posted by ブクログ
個人的に『首』と『皮膚』が好きですね。
『首』では、レイディ・タートンが首がはまって抜け出せないという醜態に対し、それまで感情を表に出さず冷静に紳士であったバジル卿が暗い喜びを覚える描写が好きです。同じくレイディを嫌っている執事・ジェイクスのイカサマを嬉々として受け入れ、斧を手に取るバジル卿。結局は危ないから鋸に代えてくれと申しつけるも、その時の彼の喜びを湛えた表情の描写は忘れ難い印象深いものでした。
『皮膚』では、温かい食事と不自由の無い生活の誘惑に負け、大切な筈の愛弟子の絵を売ってしまい最後には皮膚を剥がされてしまう老人のなんとも言えない後味の悪さ。彼の自慢できるものは背中に彫られた愛弟子の作品のみなのに、それを手放してしまうという展開には唸らされました。
人間の暗い部分、どうしようもない部分を描いたシニカルで素晴らしい短編集でした。
Posted by ブクログ
久しぶりに読み返した。
ブラックユーモアというか、人間のちょっと悪い部分、あまり意識せずに人に見せて「うわっ」と思われる一面が描かれていてとても面白い。
『皮膚』が好きかな。自分に似ているのは『ギャロッピング・フォックスリー』かもしれない。
Posted by ブクログ
外国人の書いた本を初めて読みました。
翻訳特有の言い回しがちょっと難しかったけど、面白かったです。
どの話も何か居心地の悪さを感じ、最後は息を呑む結末です。
『南からきた男』が私はおすすめです!
Posted by ブクログ
ミステリー短編集。
直訳すぎるのか元々の文体か、読みづらさがある。もうやめてもいいかなあと思いながら中盤の「プールでひと泳ぎ」に差しかかり、電車の乗り換えのため途中で本を閉じて歩きながら、この後どうなるか......あのお婆さんはどのタイプ......?と妄想していて、あれ?ハマってるかもと気づいた。
特に「南から来た男」のラストと「首」が好きだった。この2編、穏やかな人の良さそうな人物から見えるちょっとした狂気が好きな方におすすめ。
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ズルかったり、自分勝手だったり、思い込みが激しかったり…、色々な主人公が巻き起こす、ちょっとブラックな短編集。大なり小なり誰もが持っている感情?だから、「あなたに似た人」?
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原題 ROALD DAHL’S SHORT STORIES VOLUME I
読後に嫌な感じが残る〝奇妙な味(江戸川乱歩の造語らしいです)〟が…とっても苦い。人の悪い(というか愚かな)部分が無邪気に出てる分、シニカルというよりもアイロニカルです。もやもやするー。
理屈じゃない堕ち(落ちではなく)が常識に潜んでるところは十分ホラーですね。「ギャロッピング・フォックスリー」は〝落ち〟ですけど、それでも〝苦〟笑い。良識を壊して不安にしてくれる11篇。
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最後どうなるの?!と思いながらページをめくる手が止まりませんでした。
芸術、食卓、街並み。昔のヨーロッパの風景も感じられる作品です。
中でもワインやマルガリータがおいしそうで…
気づいたらワインを片手に。ロアルド・ダールを片手に。ってなってました。(笑)
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後味が悪いなんてもんじゃなくて、1日1話ずつ読みました。
著者の登場人物(というか人間全般)に対するシニカルな目線が、まるで自分の事を嗤われているような気にさせるのであるな、と思いました。
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皮肉が効いていて面白かった。
やっぱりカルチャー的に、いや個人的に賭けといったものに全然馴染みがないから距離を感じてしまうところはあったけど、、、
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カズレーザーが帯で推薦してた。チャーリーとチョコレート工場の作者らしい。いわれてみれば、ブラックジョークみたいな感じがなるほど味を帯びました。星新一みたいなかんじがあります。だから好きです。なんかちょっと怖くて不安になったりする。おもしろい
Posted by ブクログ
「味」「南から来た男」「毒」「皮膚」「首」が好き。
「味」は、そうだもう一人、登場している人物がいた、この人が忠実な働きをした…というところがよかった。きちんと仕事をした。
「毒」心底、ねじ曲がった根性の人っているんだな。
「首」自業自得、因果応報。遠くから見ていた夫は、こうなることを知っていたのか、いつかはこうなると分かっていたのか。
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初読。どの話も不穏で緊迫感がある。すきとかこのみとはちょっと違う感じだけど、おもしろかった。
『南から来た男』『プールでひと泳ぎ』『毒』あたりが自分は印象深かった。
Posted by ブクログ
訳者あとがきに『残酷で、皮肉で、薄らつめたく、透明で、シニカルな世界である。』とある。もう、それがこの作品を過不足なく表していると言っていい。ゾッとする結末のものもあれば、そう思わせといて違うパターンもある。読者にいろいろ予感させるやり方が上手い。
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
ワインの銘柄を当てる大博打の結末は? 夫殺しの凶器の行方は? ラスト一行に襲いかかるショックとは? 常軌を逸した賭けの行方や常識人に突然忍び寄る非常識な出来事など、短篇の名手が残酷かつ繊細に描く11篇を、すべて新訳で収録!
*****
うーん……。
読む人によっては凄く面白いのだろうな、とは容易に想像できる。
インパクトはあるし、最後までスススと読み進めさせる推進力もあると思う。
でも僕との相性は悪いみたい。
ブラックユーモアなのだろうか……それにしてはユーモアの欠片もないように思える。
ダークで毒の強い作品は好きな方なのだけれど、この人の毒は僕の体には合わなかった。
毒が体に合わないってのも変な表現だけれど。
第2集も手元にあるので、とりあえずそちらも読んでみようかと思う。
もしかしたらそちらの毒は体に合うかも。
Posted by ブクログ
うわっ、面白い!って思うお話と意味不明なお話が半々くらい。
『願い』が1番好き。
これ、やっぱり原書で読んで面白さを味わえたら最高だろうな。
Posted by ブクログ
ワインの産地当ての賭けの行方にしても、夫を殺害した凶器の行方にしても…、ちょっと話の引き上げ方がサラッとしすぎていて僕の好みではなかった。
引き算の美学なのかもしれないけど、もっと味付けが欲しくなった。
人間の弱さや愚かさへの風刺の視点は面白いし文体も読みやすいものだったけれど、話のオチをもっと肉付けしてくれればより楽しめたかな。
ロアルド・ダール、ウェールズ出身の短編の名手。『チャーリーとチョコレート工場』の原作者、『007は二度死ぬ』の映画脚本家。
Posted by ブクログ
欲に目が眩んだり、誰かに仕返しをしたかったり…そう言った意味での、あなたに似た人、なのかなと思った。
ブラックでジメッとした魅力がある、読んでて気持ちの良いものではないが、たまにこういうのが読みたくなる。2も買ってあるので、いずれ読もう。
Posted by ブクログ
短編ミステリー
ギュッと凝縮されている。
「ギャロッピング・フォックスリー」が良かった。虐められた記憶って蓋をするけど、ふとした瞬間に痛みと共に蘇るのは同じなんだなぁ。
Posted by ブクログ
結末が分かってゾッとするもの、クスッとするもの、なんかよくオチが分からないもの、色々だった。やはりこういうシュールな結末でオチを読者に想像させる類の本は、その国の文化とか言語が分からないと100%は理解できない気がする。そういう意味では私には星新一の方がやっぱり面白い。でも一話が短いからサクサク読めるし、どこか無機質な世界観やおぞましさみたいなのには浸れる。