その犬の歩むところ

その犬の歩むところ

小説・文芸
896円 (税込)

4pt

『神は銃弾』で「このミステリーがすごい!」第1位。
『音もなく少女は』で「このミステリーがすごい!」第2位。
名匠ボストン・テランが帰ってきた。
犬を愛するすべての人に贈る感涙の傑作。

傷ついた人々のそばに、いつもその犬がいた。

GIV――ギヴ。それがその犬の名だ。その孤独な犬の首輪に刻まれていた三文字だ。傷だらけで、たったひとり、山道を歩んでいた犬の名だ。彼はどこから来たのか。どこで、なぜ、こんなにも傷だらけになったのか。彼は何を見てきたのか。どこを歩んできたのか。
犯罪が、天災が、戦争が、裏切りがあった。世界が理不尽に投げてよこす悲嘆があり、それと戦い、敗れる者たちを見守ってきた一匹の犬がいた。
この世界の不条理と悲しみに立ち向かった人たちに静かに寄り添っていた気高い犬。

『神は銃弾』でみせた荘厳な世界観、『音もなく少女は』でみせた崇高な人間の強さ、そしてボストン・テランにしか生み出せない乾いた詩情をたたえる文体。傷ついたひとたちの悲劇と救済を描く感動の最新作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    その犬の歩むところ
  • タイトルID
    :
    445616
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年06月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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その犬の歩むところ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦争や貧困で傷ついたアメリカ人の再生の物語なので、アメリカ人の愛国心や反骨精神は興味深く読めたけど、復活のアイテムに犬を使わないで欲しい。
    最後には犬がヒーローみたいな感じでハッピーエンドにしても、犬はそんなもの求めてないと思う。

    と、辛口で評価しても面白かったことは否めない。ミステリーと言うほどの謎はない。どちらかと言えばロードムービー的。

    作者のボストンテランは覆面作家で性別すら謎だけど、最後に書評の人が「おそらく60代の女性」と推測してて、私は絶対男性だと思ったので、この人の他の本も読んでみようと思った。

    0
    2022年09月11日

    Posted by ブクログ

    原題「Giv: The Story of a Dog and America」が示すとおり、ある犬-Givが人から人へと旅するのを追うことでアメリカという国、そこで起こった悲劇の歴史、そこに住む人々の魂を描いたロードムービーのような物語です。
    プロローグに「この物語は伝統的なやり方では語られない」とあるように、初めて読む構成でした。とは言っても難解ではなく心にすっと入ってくる。最後には全て回収されるので途中でやめずに読んでほしいと思います。

    ディーンとギブが出会うシーンや登場人物の大半は作者の実体験や実在の人物がヒントになっているそうです。帰還兵が身近にいる国、アメリカを知ることができる作品です。

    0
    2022年07月30日

    購入済み

    重厚

    重厚なスリルと感動。
    かわいそうで顔をしかめてしまう箇所もあった。
    犬の善良さがひしひしと伝わる。
    残酷だけど下品さがない。
    素晴らしい本を読んだ。

    0
    2021年02月09日

    Posted by ブクログ

    初読の作家さん。2018年のこのミスの8位だったのですが、ミステリ要素はあまりなかった。
    ギヴという犬をめぐってのストーリーだが、擬人化されておらず、犬目線でもなく、それがかえってギヴの存在を際立たせていたように思う。。特に犬好きではないけれど犬の存在が人類にとって素晴らしいものだと思えてくる。
    さほど重要でも無い登場人物でも印象に残る描かれ方がされている。
    そして文章がとても美しかった。ところどころ読み返してしまった。これは作家さん個性なのか訳者さんの翻訳が素敵なのか…。別の本を読んでみたいと思う。また新たな出会いに感謝を!

    0
    2020年11月20日

    Posted by ブクログ

    ギヴ(GIV)という名の犬を巡る奇跡のような物語。テロ、戦争、災害等で疲弊したアメリカで、語り手である青年が気付く小さな、でもとても素敵なこと。数奇な運命に翻弄されながらも、誇り高く生きるギヴ。彼らを取り巻くやさしい人達。途中、何度も目頭が熱くなった。今は猫を3匹飼っているが、もともとぼくは犬派だった。やっぱり、犬もいいなあ……。

    0
    2019年05月22日

    Posted by ブクログ

    犬の物語。ではない。
    犬のギブと運命を共にした人たちの物語。

    彼ら彼女らの人生は様々。ギブと歩みながら、時に傷つき、癒され、助け合う。悲惨で過酷。困難が待ち受けている。

    奇跡の物語である。ラストは涙が溢れてくる。犬の純粋さ。不屈の意志。そして愛。
    ギブは素直に行動する。読者はその姿に胸を打つ。

    ボストン・テランはミステリ作家として括るには難しい。
    この詩的な文体で、また感動してしまった。他の作品も早く読まないと。

    0
    2018年09月02日

    Posted by ブクログ

    ギブという名のワンコのお話…
    題名買いというか、ジャケ買いしたものの積読にしてたのを読んじゃいました。
    ワンコが傍にいる生活が恋しいよ~(´Д⊂ヽ

    0
    2018年04月21日

    Posted by ブクログ

    深い愛情を根底にした、爽やかな物語。
    ギブが引き寄せた人々が見事に絡み合い、紡がれる。犬と人間の不思議な出会いは大きな運命、目に見えない力から放たれた糸のよう。

    0
    2018年02月04日

    Posted by ブクログ

     とある犬と、人々の物語。

     ディーン・クーンツの「ウォッチャーズ」が人を犬好きにする一番の作品って思ってましたが、そこに一石を投じられることになるとは。
     も、最後の方は涙で字がにじんでたよ。

     生まれた環境によって虐げられた人間が、自分の力で足で歩きだそうとする姿や、どうしようもなく傷ついた人が、やはり自分の力で再び立ち上がろうとする、そこに寄り添う犬。
     純粋なものの存在は、無垢であるからこそ、シンプルに力になるのだろうか。
     シンプルだからこそ、自分自身の内なるものを見つめ、結局のところ、自分自身が行動を起こすしかないのだと、悟らせる。

     無垢なものの意味は、そういうことなのかもしれない。
     
     「暴力の教義」もそうだったけれど、テランは人の根底にある暖かいもの、柔らかいもの、を信じているのだろう。そしてそれをきっと<心>と呼ぶのだろう。

    0
    2017年11月05日

    Posted by ブクログ

    読みながら 泣けてくるエピソードたち。それでも残るのは絶望ではなく 明日への希望。

    親子2代の犬の名前はGiv。彼は犬としての精一杯を生きている。人として精一杯生きている人、生きようとしている人々と共に。辛さや悲しさ苦しみや痛みをその身の内に持っていてなお他者を愛する心を忘れない彼らには “人” と “犬” の区別は無い。ひたすらに思いやり続ける彼らが幸せに生きていける社会であってほしい。

    0
    2017年09月08日

その犬の歩むところ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    その犬の歩むところ
  • タイトルID
    :
    445616
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年06月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
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