田口俊樹のレビュー一覧

  • その犬の歩むところ

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    読み始めは「何?この読みにくさ!」と思ったけどギヴという犬と彼に関わる人間の温かなドラマ、そしてその後の悲劇に引き込まれた。読むのが辛くなるような展開もあるけれど、先が気になってやめられない。馳星周の「少年と犬」のように、ギヴを現実離れした奇跡の存在にせず、リアルな犬らしく描いていて犬への愛おしさが増したい。

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    2024年06月13日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ポール・オースター没に合わせて、なぜかここから手を取ってしまった。
    事故で選手生命を失った野球選手が、政治家に転身しようという最中に脅迫状を受けて、それを調査する途中で死んでしまう…という話。ハードボイルド。
    ハードボイルドをよく知らないので、メモしておくと、登場人物みんな人生に苦労しているので、タクシーの運転手や雇われのゴロつきもなんかカッコいい台詞を言っていく感じのミステリー小説です。

    個人的には真相よりも、主人公を痛めつけてきたボスが、実は依頼人が野球賭博をしていたんじゃないか、という怒りが明かされることが衝撃。もちろん個人的な利害もあるが「野球はアメリカの偉大なスポーツなんだ」という

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    2024年06月11日
  • カーテン

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    読もう読もうと思っていて、ようやく読めた、ポアロ最後を飾る納得の一冊‼️クリスティにはいつも驚かされるが(私の中では、「アクロイド殺し」等)、こちらも驚きを隠せない展開。この時代に読んでも、全く色褪せない傑作。

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    2024年06月03日
  • 業火の市

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    長年均衡を保っていた関係が、些細なこと(あるいは1人の身勝手な行動)で急激に崩れ去る。そんなマフィアの物語です。主人公は今のところ何をやっても上手くいってないですが、第二部以降の巻き返しに期待します!

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    2024年05月27日
  • 業火の市

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    ウィンズロウ新三部作。

    ロードアイランドのアイルランド系マフィアとイタリア系マフィアはそれぞれの縄張りをもって、共存していた。

    しかし、一人の女性が現れたことにより共存が崩れていく。

    たった一人の女性で過去からの共存が崩れるのか?とも思うが、そこはウィンズロウのうまいところ。ストーリーを破綻させることなく、現実味を帯びた展開で読む人を腹落ちさせる。

    ネタバレになるので、多くは語らないが今までのマフィア物長編とは違うタッチで進むのも面白い。

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    2024年05月24日
  • ゴーストマン 消滅遊戯

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    最終話となってしまったゴーストマンの2作目。
    今回は、恋する女性を助けるために追われるストーリー、
    ゴーストマンは死を怖れないから冷静&強気、そして超カッコよい。
    師匠のアンジェラは主役を張れる位のイイ悪女。
    他にも際立つキャラがいたので終了が残念。
    クセの無い翻訳で非常に読みやすい作品でした。

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    2024年04月26日
  • 来訪者〔新訳版〕

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    大人向けのお話でも、変わらずダールワールドに引き込まれる!
    あとがきでプレイボーイに対しての描き下ろしと知って納得。笑

    オズワルド叔父の日記、是非全巻読んでみたいものです…

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    2024年04月24日
  • 長い別れ

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    清水俊二、村上春樹 に続く長いお別れ 3作目、
    清水俊二版に慣れているからか
    口調に「クソ」が頻発するのが、、?
    やっぱり「ギムレットにはまだ早すぎるね」
    でなくては。「早すぎるよね」でなくて。

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    2026年01月11日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    その後の展開を想像して「笑う」「痛快さに痺れる」「後味の悪さに震える」といった短編が収められている。「天国への道」と「牧師の愉しみ」が個人的には好み。

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    2024年03月31日
  • その昔、ハリウッドで

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    1969年、ハリウッド。
    俳優リック・ダルトンは人生の岐路に立っていた。
    キャリアが下り坂の彼に大物エージェントがイタリア製作のウェスタン映画に出ないかという話を持ちかけてきたのだ。悩みを抱えながらTVドラマの撮影に出かけたリックが現場で出会ったのは……
    リックの長年の相棒、クリフは謎の多い男だった。
    妻を殺したが罪を逃れ、戦争中には大勢殺したと豪語する男。
    今日もリックの車でハリウッドを流していたクリフはヒッピー娘を拾い、彼女らがチャーリー・マンソンなる男と暮らす牧場へと向かう……
    女優シャロン・テートは気鋭の映画監督ポランスキーと結婚し、リックの隣に住みはじめたところだった。
    折しも自分の

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    2024年03月18日
  • 偽りの銃弾

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     比較的最近コーベン・ファンとなったぼくとしては、まだ数作の読み残し過去作品が残っている状況にやきもき。シリーズ作品が中途で未訳となって以来、すっかりスタイルを変えたシリアス系ミステリの単発作品が続くコーベンだが、中にはお馴染みキャラクターを語り継いだセミ・シリーズ作品や、コーベンワールド地続きと言えるような単発作品も見受けることができる。しかし、本書はそんな単発作品の中でも他のシリーズ・キャラクターは一切登場しないというかなり一作完成度に拘った作者の拘りが感じられる。

     主人公が、単独でしかも女性、というだけでも珍しいかなと思えるし、全体構成がサスペンス重視というようになっていて、多層構造

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    2024年02月21日
  • THE MATCH

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    CL 2024.2.13-2024.2.15
    「森から来た少年」ワイルドの実の親探しと、リアリティ番組の虚実やネットの中傷。いろんな要素が絡み合って、一気に読める面白さだけど、一気に読まないとわからなくなってしまう複雑さもある。そこをラストに全部ひっくるめて回収する手腕はさすが。
    でも、次回がないようなまとまり方でちょっと残念。もっとワイルドを読みたい。

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    2024年02月16日
  • その昔、ハリウッドで

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    ネタバレ

    映画に詳しくないし、タランティーノ作品は2作品しか見ていない。本書のタイトルはタランティーノが撮った映画のものであると知ってはいても、映画は見ていない。

    そんなんでなんで読んだのかといえば、『キル・ビル』で勘違いだったかなと思わせられたにせよ、『パルプ・フィクション』の衝撃が鮮烈であったからだ。あの衝撃を再びと願ったからだ。
    それは叶った。

    物語の結末あるいは本書の完成度を見定めるためには『対決ランサー牧場』を見なくてはならない。本作品が結末において焦点をあてているシーンだけは、すくなくとも。
    それを知らぬゆえに満点を与えられないが、『パルプ・フィクション』で覚えた「らしさ」が満載で、とて

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    2024年02月06日
  • ジキルとハイド

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    裏の自分を認めどこかで発散する正当な術を持たない限り、破滅へと進んでいく可能性がある。博士だけでなく、生きている全ての人に言えることのように思う。

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    2024年01月30日
  • THE MATCH

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    一気にいけるが、人間関係が複雑で、前作の展開も忘れているし。これでケリがついたってことで、次作はないのかな。

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    2024年01月29日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ミステリー短編集。
    直訳すぎるのか元々の文体か、読みづらさがある。もうやめてもいいかなあと思いながら中盤の「プールでひと泳ぎ」に差しかかり、電車の乗り換えのため途中で本を閉じて歩きながら、この後どうなるか......あのお婆さんはどのタイプ......?と妄想していて、あれ?ハマってるかもと気づいた。
    特に「南から来た男」のラストと「首」が好きだった。この2編、穏やかな人の良さそうな人物から見えるちょっとした狂気が好きな方におすすめ。

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    2024年01月22日
  • カーテン

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    ネタバレ

    ポワロシリーズの最終作。最終作だからこその結末ですが… うーん、悲しいですね。
    事件が起こるまでが長く、ずーっと不穏な空気が漂ってるのと、ポワロが年老いてるので少し読み進めるのが辛かったです。

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    2024年01月21日
  • 風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった

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    新聞で紹介されていて、読み始めた。
    なぜ?という疑問を大切に育て上げ、のちに貧困から抜け出す大仕事をやってのけたカムクワンバ少年の姿が素晴らしい。
    勉強することに疲れた時、何のために仕事をしているのかわからなくなった時に、勇気と解決のヒントを与えてくれる一冊。

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    2024年01月17日
  • その昔、ハリウッドで

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    読み終わるとすぐ映画を見直したくなる。
    そもそも映画が面白かったので、どんなノベライズかと思ったら、映画の要素がパッチワークになっていて、登場人物たちの背景などが明らかにされており、中にはかなり驚きの設定もあり、しかし頭の中で映画を思い返してみると得心がいったりもするというあたり、タランティーノに振り回されてうれしい。
    日本人、というか、私のような一般的映画ファンでは知らない実と虚がないまぜになっていて、アメリカ人が読んだらもっと刺激的なんだろうと思う。それは映画を見た時に思ったことでもあるが。

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    2024年01月14日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ズルかったり、自分勝手だったり、思い込みが激しかったり…、色々な主人公が巻き起こす、ちょっとブラックな短編集。大なり小なり誰もが持っている感情?だから、「あなたに似た人」?

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    2023年12月26日