田口俊樹のレビュー一覧
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ネタバレポール・オースター没に合わせて、なぜかここから手を取ってしまった。
事故で選手生命を失った野球選手が、政治家に転身しようという最中に脅迫状を受けて、それを調査する途中で死んでしまう…という話。ハードボイルド。
ハードボイルドをよく知らないので、メモしておくと、登場人物みんな人生に苦労しているので、タクシーの運転手や雇われのゴロつきもなんかカッコいい台詞を言っていく感じのミステリー小説です。
個人的には真相よりも、主人公を痛めつけてきたボスが、実は依頼人が野球賭博をしていたんじゃないか、という怒りが明かされることが衝撃。もちろん個人的な利害もあるが「野球はアメリカの偉大なスポーツなんだ」という -
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1969年、ハリウッド。
俳優リック・ダルトンは人生の岐路に立っていた。
キャリアが下り坂の彼に大物エージェントがイタリア製作のウェスタン映画に出ないかという話を持ちかけてきたのだ。悩みを抱えながらTVドラマの撮影に出かけたリックが現場で出会ったのは……
リックの長年の相棒、クリフは謎の多い男だった。
妻を殺したが罪を逃れ、戦争中には大勢殺したと豪語する男。
今日もリックの車でハリウッドを流していたクリフはヒッピー娘を拾い、彼女らがチャーリー・マンソンなる男と暮らす牧場へと向かう……
女優シャロン・テートは気鋭の映画監督ポランスキーと結婚し、リックの隣に住みはじめたところだった。
折しも自分の -
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比較的最近コーベン・ファンとなったぼくとしては、まだ数作の読み残し過去作品が残っている状況にやきもき。シリーズ作品が中途で未訳となって以来、すっかりスタイルを変えたシリアス系ミステリの単発作品が続くコーベンだが、中にはお馴染みキャラクターを語り継いだセミ・シリーズ作品や、コーベンワールド地続きと言えるような単発作品も見受けることができる。しかし、本書はそんな単発作品の中でも他のシリーズ・キャラクターは一切登場しないというかなり一作完成度に拘った作者の拘りが感じられる。
主人公が、単独でしかも女性、というだけでも珍しいかなと思えるし、全体構成がサスペンス重視というようになっていて、多層構造 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画に詳しくないし、タランティーノ作品は2作品しか見ていない。本書のタイトルはタランティーノが撮った映画のものであると知ってはいても、映画は見ていない。
そんなんでなんで読んだのかといえば、『キル・ビル』で勘違いだったかなと思わせられたにせよ、『パルプ・フィクション』の衝撃が鮮烈であったからだ。あの衝撃を再びと願ったからだ。
それは叶った。
物語の結末あるいは本書の完成度を見定めるためには『対決ランサー牧場』を見なくてはならない。本作品が結末において焦点をあてているシーンだけは、すくなくとも。
それを知らぬゆえに満点を与えられないが、『パルプ・フィクション』で覚えた「らしさ」が満載で、とて -