田口俊樹のレビュー一覧

  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    オモシロカッタ。

    ジャーナリストって最前線にいるから、
    その他大勢には、
    どんなことが書かれてても『事実』と思って読んじゃうのだ。

    これ読むと、
    リテラシィわかんねぇよ、ってなる。

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    2012年05月30日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    「真実ってなんだ?」――本書を読み終わってまず思ったことだ。「真実」を報道するのがメディアの仕事だと思ってたから、その実態を知って驚いたし悲しくもなった。ある人が「真実を伝えなければ」と思っても、自分一人の力ではどうにもできないことがある。そうゆう人がいるかもしれないのに、できない。そうゆう人たちのことを思うと、やるせなさを感じる。

    本書で初めて知ったわけではないけれども、一つの物事に対して様々な角度からの見方があることは忘れてはならないことだろう。そうでないと、偏った見方しかできなくなるし、それでは物事の全体を理解することができない。ある意味「現実」を見ていないことになるからだ。

    とまあ

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    2014年10月08日
  • 音もなく少女は

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    邦題に惹かれて読みました。
    暴力ですべてを支配することが出来ると思っている男たち。
    そんな男に支配や従属を強いられ、絶望に立たされながらも光を求める女たち。
    女(破壊者)は、母という別の生き物(創造者・保護者)になることが出来る。またそれを望んでいる。

    音もなく少女は「      」
    本の内容自体もですがタイトルも深い余韻があって素晴らしかったです

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    2012年05月17日
  • 王女マメーリア

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    ネタバレ

    「チョコレート工場の秘密」「マチルダ」「こちらゆかいな窓拭き会社」の童話を出しているダールの大人向け短編集です。
    「チキチキバンバン」「007」の映画の製作にもかかわっています。

    そんな機知にとんだダールの話らしい展開です。

    最初の「ヒッチハイカー」は、前半はダールらしくないなという気もしましたが、後半になると、なるほどという展開でした。

    短編集なので、一つ一つ、他のダールの作品と比較しながら読むことができます。
    ヒッチハイカーは、「父さん狐」に近いでしょうか。

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    2011年10月29日
  • 神は銃弾

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    元ジャンキーと実直な警官‐ケイスとボブがぶつかり合いながらも惹かれていく過程が何ともスリリング。セックス、ドラッグ、バイオレンスのオンパレードなので気の弱い方は近寄らぬよう。

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    2011年10月25日
  • 神は銃弾

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    圧倒的なスピード感や、バイオレンス、思想が絡み合うノワール。主人公のボブもさることながら、ケイスとサイラスの存在感は凄い。
    言葉が重く、感動的でありながら、爽快な読後感。

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    2011年06月06日
  • 王女マメーリア

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    ロアルド・ダールの短編集。
    童話的というか、ささやかに教訓的。
    オチの読めるものもいくつかあるが、表題作と、「傘」にはゾクリとする凄みがあった。

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    2011年01月25日
  • 神は銃弾

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    2001年、文壇に衝撃を与えたデビュー作。ストーリー的にはバイオレンス・ミステリー的な単純なものなのだが、そこに溢れ出るポエジーが素晴らしい。もはや詩人。読んで震えるべし。

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    2009年10月04日
  • 王女マメーリア

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    不可思議な話しに引き込まれていきます!
    何気なしに手に取ったんですが、満足しました! 著者の童話にも突入してみるつもりです☆

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    2009年10月04日
  • 神は銃弾

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    これもヤバイ。相当面白い。どうしようもない。これはおれの作った言葉だけど、とにかく「ドラゴンヘッド的」に読まされる。ラストは「ドラゴンヘッド的」ではないのでご安心を。映画には再現できない究極の映画を見ているような感じ。『ブラックダリア』が思ったほど面白くなくて、アメリカのノワールはダメだわと思ったらとんでもない。これはすげえ。

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    2009年10月04日
  • 八百万の死にざま

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    分類したらハードボイルドミステリなんだろうけど、主人公のマット・スカダーの変化を追う方が面白い。だから、おれの中ではミステリとしての評価はあまり高くない。
    しかし、それでもこの本は傑作。シリーズ1作目から通して読んできたので、この本の最後は涙が出た。

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    2009年10月04日
  • ジキルとハイド

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    無駄のないストーリーで非常に読みやすかった。
    人間心理に踏み込んだジキル博士の独白が、単なる怪綺話で終わらず妙に現実を感じさせる余韻となっていて良かった。
    弁護士アタスンをずっとアスタンと読んでいたことに話の終盤で気付き若干衝撃を受けた。。

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    2025年11月17日
  • ジキルとハイド

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    最近本を読んでいなかったのでリハビリのため、
    薄めでかつ内容をなんとなく知っているこの本を読みました。

    前半は主人公アスタンの謎解き
    後半が種明かしパートになっています。

    前半の謎解きパートは情景が目に浮かんでくるようで面白かったです。
    後半も今までの行動の種明かしがされていてそちらも面白かったです。
    が、結論を知っていたのでワクワク感はありませんでした。
    ジキルとハイドを知らない状態でまた読んでみたかった、、

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    2025年11月13日
  • 捜索者の血

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    最初から少しずつストーリーが加速して、ジェットコースターのように色んな展開があって最後までおもしろかったです。

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    2025年11月12日
  • プレイバック

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    良かった。
    村上訳よりも好きだ。
    日本版マーロウこと私立探偵沢崎に、より近い印象を受けた。
    物語はシンプルかもしれないが、だからこそいっそう、マーロウを楽しめた。
    表紙デザインがたまらなくいい。

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    2025年11月11日
  • 卵をめぐる祖父の戦争

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    ナチスドイツ軍のレニングラード包囲戦中にソ連で脱走兵として捕まり、国民全体が飢餓の最中、軍の大佐の娘の結婚式用の卵1ダースの調達を命じられる少年二人の話。

    下ネタばかり言う憎めない美少年コーリャとチェスは得意で自信がない少年レフのロードノベルです。

    卵を探し歩く中での戦争の地獄が強烈です。なかなかキツいです。

    でも人物の魅力でぐいぐい読まされました。二人が喋ってばかりいて、辛い状況なのに不思議と前向きになれます。

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    2025年11月08日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ロアルド・ダール作品で初めて読んだのが本作。
    本作が非常に面白かったので、他の短編集も購入した。

    「なるほどと思わせるミステリー」「奇妙な味」「ブラックジョーク」が入り交じった短編集、という感じで、奇妙な味一辺倒ではない。
    特に自分が好きだったのは、むしろブラックジョーク系。

    『おとなしい凶器』でなるほど!と普通に感心し、『わが愛しき妻、可愛い人よ』『プールでひと泳ぎ』『ギャロッピング・フォックスリー』で爆笑し、これは面白い!と思わせられた。
    収録作品で最も好きだった作品は『ギャロッピング・フォックスリー』。

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    2025年11月08日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    大戦時の飛行士達を主人公に、戦いに身を置く者たちの悲しさ、虚しさが淡々とした文章の中で描かれる。ミステリーというよりは幻想譚といった感じ。宮崎駿監督の『紅の豚』ではオマージュとして『彼らは歳を取るまい』のワンシーンを引用。

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    2025年10月21日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    10月25日、日曜日の朝10時14分から物語は始まる。そして、ちょうどその1週間後、11月1日の同時刻に物語は終わる。

    要はたった1週間のあいだに起こる出来事なわけだけど、その間に過去の記憶と現在とをめまぐるしく行き来しながら、ものすごいスピードと濃さで事件が展開していく。(時間表記が24時間制じゃないので、「10時」とかだけあると朝なのか夜なのか一瞬分からなくなるほど。)

    ナタリー・フレーデンの尋問辺りまでは、いちいち色々冗長な気もしてたのだけど、その後一気に物語が花開いていく感じ。そこまでは、回りくどい言い回しとか無駄な罵詈雑言にちょっと辟易しちゃったりもするのだけど、まぁ我慢かな。

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    2025年10月05日
  • ジキルとハイド

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    不朽の名作をようやく読めた。
    純粋な善人はいないし、純粋な悪人もいない。

    最近ボディメイクに凝っている。
    体にいいことばかりしていると、ふと悪いことがしたくなる。何事もバランスが大切。
    じゃないと、いずれブレイクダウンする。必ず。

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    2025年10月03日